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5. 保護者隊
5-6 保護者隊加入
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side 前田
「シキくん!」光理の声が弾んでいる。会えて嬉しくてしかたない、という顔をして。…これはもう何を言っても無駄だ。香山さんが連れてきてくれた妻も苦笑している。同席してくださっている社長も笑っている。いいのか?デビューしたての新人に恋人、それも同性の恋人だぞ?俺シキくんの隣がいい、などと言ってアキに叱られている息子。香山さんに促され俺の対面に座るこの男は、本当に光理でいいんだろうか。
「広瀬志貴です」丁寧に頭を下げて「お時間いただいて申し訳ありません」と続ける。アキの方がいい男だが、俺と妻に挟まれて座る光理は顔を赤くして「ね?カッコいいでしょ。でね、すごく優しいんだよ」「わかったからヒカは黙ってろよ」またアキに叱られている。妻が口を開く。「あの…広瀬さん。本当に光理でいいんでしょうか?もっとちゃんとした方がいらっしゃるんじゃ…」まるでもう認めたような言い方。…認めざるをえないだろうなぁ…光理がこの調子じゃ…。
「私にとって光理君以上の人はおりません。お願いします、光理君との交際をお許しください!」立ち上がって深々と頭を下げる広瀬。カッコいい…横から聞こえる呟きに白旗を揚げた。
side 社長
香山に手土産を渡し椅子に腰掛ける広瀬。アキ君を見慣れているはずの光理君がカッコいいを連発している。ご両親も早々に諦めたようだ。正直、遊ばれているのだと思っていた。ほのかな恋心につけこまれ、流されているのだと。今日の話し合いも、もしかしたら来ないのでは、そのまま逃げるかもしれないとさえ思っていたのだが、光理君を見やる広瀬の目は蕩けている。真剣に交際の許可を願っているのが伝わる。これはさっさと保護者になってもらうべきだな…。
「父さん、母さん、いいよね?ね?」「大切にします。お願いします」「エヘヘ、大切にしてくれるって。優しいよねぇ。アキもそう思うでしょ?」「あーはいはい。ヒカうるさい」「…シキくん、アキが意地悪…」「…アキでも許さへんぞ…」見つめ合って小声で言葉を交わす2人を呆れて眺めるご両親。はい、保護者隊加入決定。
「シキくん!」光理の声が弾んでいる。会えて嬉しくてしかたない、という顔をして。…これはもう何を言っても無駄だ。香山さんが連れてきてくれた妻も苦笑している。同席してくださっている社長も笑っている。いいのか?デビューしたての新人に恋人、それも同性の恋人だぞ?俺シキくんの隣がいい、などと言ってアキに叱られている息子。香山さんに促され俺の対面に座るこの男は、本当に光理でいいんだろうか。
「広瀬志貴です」丁寧に頭を下げて「お時間いただいて申し訳ありません」と続ける。アキの方がいい男だが、俺と妻に挟まれて座る光理は顔を赤くして「ね?カッコいいでしょ。でね、すごく優しいんだよ」「わかったからヒカは黙ってろよ」またアキに叱られている。妻が口を開く。「あの…広瀬さん。本当に光理でいいんでしょうか?もっとちゃんとした方がいらっしゃるんじゃ…」まるでもう認めたような言い方。…認めざるをえないだろうなぁ…光理がこの調子じゃ…。
「私にとって光理君以上の人はおりません。お願いします、光理君との交際をお許しください!」立ち上がって深々と頭を下げる広瀬。カッコいい…横から聞こえる呟きに白旗を揚げた。
side 社長
香山に手土産を渡し椅子に腰掛ける広瀬。アキ君を見慣れているはずの光理君がカッコいいを連発している。ご両親も早々に諦めたようだ。正直、遊ばれているのだと思っていた。ほのかな恋心につけこまれ、流されているのだと。今日の話し合いも、もしかしたら来ないのでは、そのまま逃げるかもしれないとさえ思っていたのだが、光理君を見やる広瀬の目は蕩けている。真剣に交際の許可を願っているのが伝わる。これはさっさと保護者になってもらうべきだな…。
「父さん、母さん、いいよね?ね?」「大切にします。お願いします」「エヘヘ、大切にしてくれるって。優しいよねぇ。アキもそう思うでしょ?」「あーはいはい。ヒカうるさい」「…シキくん、アキが意地悪…」「…アキでも許さへんぞ…」見つめ合って小声で言葉を交わす2人を呆れて眺めるご両親。はい、保護者隊加入決定。
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