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4. 縮まる距離

4-9 好き

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side シキ

[光理君が好きや]送信できないままのメッセージ。ちゃんとして、か。せやな、俺は大人や。年上の男の人や。ちゃんと伝えな。


side ヒカリ

[光理君が好きや]初めてたった1人で寝ることになって、なかなか寝付けないままベッドでゴロゴロ。そんな俺の目にとびこんできたメッセージ。[光理君が好きや]間違いなく広瀬さんからのメッセージ。ほんと?俺、もう我慢しなくていい?広瀬さんが好きですって伝えていい?


side シキ

[光理君が好きや]送ってもうた…。既読が付いて、光理君からの着信。どんな言葉を聞かせてくれるん…


『広瀬さん…ほんとですか?ほんとに俺のこと』『…ホンマや。光理君が好きや。光理君が好きや』『………嬉しい…』『ホンマか!』『俺も…俺も広瀬さんが好きです。たぶん初めて会った時から、ずっと広瀬さんが好きです』『あぁ、泣かんといて!隣に居らんねんもん、涙を拭いたげられへん。な、泣かんといて』『だって…嬉しい…昨日、俺、嫌われたと思って…』『嫌いになんかなるわけないやろ。俺かて初めて会った時から好きや。どんどん好きになってくねん。な、泣いたらあかんよ。家の人びっくりするやろ』『…っく…今日は1人で…ぐずっ…ホテルなんです』『1人でホテル?あぁ、またファンが家に来たんか』『うん。だから…広瀬さん、いっぱい話していい?』『もちろん。1人ぼっちじゃ淋しいやろ。行ってやりたいくらいや…あ!ちゃうねん、ちゃうんよ』『…来てくれないの…』…だから、危機感が足りなすぎやねん…

1時間後、光理君が泊まっているホテルの7階のシングル。明日の出社用のスーツをハンガーにかけ、エレベーターに乗り込む。11階1107。そこで光理君が俺を待っとる。なんもせえへん。会うだけや。なんもせえへん。念仏のように繰り返し、部屋のインターホンを鳴らした。
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