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夜明けの幻想曲 1章 黄金蝶の予言者
9 世間知らずと王子様
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湖での騒動から一時間ほどたった後、フェリクス達は適当な宿を選んで部屋を借りた。事前に予想していた通り、キャンセルは相次いだようですんなりと入れた。騒動に巻き込まれながらも難を逃れた人々が、恐怖からさっさと帰宅することを選択したようだ。
一同は二部屋に別れ――もちろん男と女で分けた――部屋に備え付けてあった浴室で汗を流した。部屋に浴室がある宿が取れたのは幸運と言えるかもしれない。大浴場だと、身を隠しているフェリクスが入れないからだ。
いつまで身を隠していればいいのかは定かではないが、国からの発表か、もしくはセラフィが迎えに来るまでの間はむやみに姿を見せない、と結論付けた。そのために新しい外套を買うべきかとも悩んだが、フェリクスの所持金もそう多くはないうえにセルペンスが「着ていてもいいよ」と許可してくれたため、少々大きな外套を借り続けることにした。
フェリクスは、迷いながらもレイにまだ名乗ってはいない。他三人は部屋について軽く自己紹介をしていたが、フェリクスは一旦保留にしてもらい、先に浴室に入らせてもらうことにした。
レイの出身地は聞いていないが、騒がれるのも困る。もう少し人となりを観察してからでもいいだろう、とミセリアからの助言もある。一人だけ名乗らないフェリクスに対して、レイは怪訝そうな顔をしていたが。そこは仕方ない。
熱めのシャワーを浴びて着替え、軽く髪を拭いてから仲間の待つ寝室へと向かう。ミセリアの方はさっさと身の周りのことを終わらせて男衆の部屋に来ている。
「お待たせ」
そう言ってフェリクスが扉を開けば、ベッドに腰かけていた四人がほぼ同時に反応する。セルペンスとノアがぎょっとした顔をして出迎えた。ミセリアは顔をしかめて盛大なため息をついた。レイは首を傾げている。
なんのことだろう、とフェリクスは頭をかく。そこで気が付いた。
「あ」
今は目立つ金赤の髪を隠すものを被っていなかったのだ。王家特有の髪色を、惜しみなくさらけ出している状況だ。
なんのために素性を隠していたんだ、とミセリアが目で訴えてくるのを苦笑いで受け止める。
これではレイに素直に話すしかなくなるだろう。
一方のレイは、特に驚きもせず、むしろ部屋の雰囲気が変わったことに対して疑問を持っているようだ。
「あの……どうしたんですか」
恐る恐る、といった調子でレイが口を開けば、ノアが大げさに手を振って応える。
「えっと、いや、な? これはなんというか」
「そ、そうそうこれは変装で……」
フェリクスは便乗する。
あまりにも下手くそな言い訳に、ミセリアとセルペンスは顔を覆う。現在レイが騒いでいないことが救いだった。
ミセリアは密かに決意する。フェリクスに危機管理能力についてみっちり教えてやろう。
「変装? 誰かの真似でもしているんですか?」
レイからの返答は、フェリクスにとって予想外のものだった。「どうして王子がここにいるんですか!?」「王子誘拐犯ですか!?」などと驚かれるものばかりだと思っていた。少々どころかかなりの拍子抜けである。
それはミセリア、セルペンス、ノアにとっても同じようだ。ノアは「マジで言ってる?」と素の声を漏らしている。
「ええと、名前、言うべき?」
フェリクスはセルペンスに尋ねる。この中で判断力に長けているのは彼だとフェリクスは判断した。
セルペンスはフェリクスに待つように指示し、レイに質問をする。
「……出身、ラエティティア?」
「一応、シアルワですけど」
「一応?」
「あ、いや、シアルワです。正真正銘」
「シアルワ王家について、どんなこと知ってる?見た目とか、名前とか」
「王家……」
レイはたっぷり黙り込んだ後に、申し訳なさそうに眉を寄せた。
「すみません、王様がいるってことしか知らなくて」
レイを除く一同は、ガクリと体の力を抜くことになった。
まさか、国民で王家のことについて知らない人間がいたとは……。フェリクスは軽いショックを受けながらも、騒がれる心配はなさそうだという事実には安堵した。
「言ってもいいんじゃないかな。名前。多分大丈夫だと思うよ」
気の抜けた声でセルペンスがフェリクスに言う。
うん、と同じように気の抜けた声で返事をして、フェリクスは名乗ることにした。
「俺の名前、フェリクスって言うんだ。自己紹介、おくれてごめん」
「フェリクスさんですか」
自己紹介を受けた反応からして間違いなさそうだ。このレイという青年は、ものすごく世間知らずだ。心配になるくらいの世間知らずだ。この場にシャルロットがいれば、正しい反応が得られたのかもしれないが、情報もなく森で暮らしていたレイは王家特有の容姿のことなど、微塵も知らなかったのだ。
「うん。なんか心配になってきたから言っちゃうけどさ。俺、シアルワの第三王子なんだ」
フェリクスがそういうと、レイはようやく驚きを見せた。
「そうなんですか!?」
「俺、結構有名人だと思ってたんだけど。自惚れていたんだなって……」
自嘲気味に笑うフェリクスを、ノアはとりあえず慰めた。
「十分有名人だと思うぞ」
***
一通りの事情を説明し終わる頃には、日付をまたいでいた。
レイは案外真面目に話を聞き、理解に努めていた。あの機械に一人で立ち向かえないと判断した以上、フェリクス達に協力した方が得策だと判断したためだ。というのもあるが、実際のところ話を聞くこと自体が好きだから、という性質もある。フェリクス達の話を、どこかおとぎ話のようにふわふわとした感覚で聞いていた。しかし、話す方も大真面目だったので、現実なのだと思わざるを得なかった。
レイの出身地については、ものすごいド田舎だと主張し、明言を避けた。森の集落は国に認知されていないのだから、王子であるフェリクスの前で言うことはできなかったのだ。レイは自分がかなり酷い世間知らずであることを自覚し、恥じてはいたものの、出身地の点に関してはそれを盾にごまかし通した。「すみません、田舎者で……」「田舎っていうと、ラントとか?」「はい、そのあたりです。そこから出たことがなくてハハハ」といった具合だ。聡明そうなミセリアやセルペンスが追及しなかったため、フェリクスとノアもそれ以上は聞かなかった。
「話をまとめよう」
セルペンスが言う。
広げた地図に描かれているアズ湖を指さす。
「あの機械はアズ湖に出没し、アズ湖に沈んでいった。現在も警戒態勢が取られているけど、音沙汰なし」
つつ、と指を滑らせる。次に示されたのは、アズ湖の東にある小さな森。
「ミセリアの言う組織の拠点のひとつは、ここにある。地下に広がる遺跡を利用。ここに、ケセラがいる。今回の件はおそらく人的なものであり、この組織が関わる可能性も少なくはない。むしろ大きい。ということで、早朝にここから出て、ここに向かう」
異論なし。全員が頷く。
「暗殺者組織だから戦闘は覚悟すること。俺とノア、ミセリアは明確な目的があって行くわけだけど、フェリクスやレイは大丈夫?」
「俺は大丈夫です。シャルロットがいる可能性があるのなら、行きます」
レイの瞳に確かな決意が宿っているのを確認して、セルペンスは視線をフェリクスに移した。
「フェリクスは?」
「俺も行くよ。足手まといになるかもしれないけどさ、アズ湖の件も含めて黙っていられない」
フェリクスもまた、確固たる決意を見せた。
この国民を思う姿勢が人気の秘訣なんだなあ、と他三人(フェリクスのことを知らないレイは除く)は感じる。
「フェリクスは俺が守るから平気だって!」
ノアが胸を叩いて自信ありげに言う。フェリクスも大げさなほど大きく頷いて、ノアと肩を組んだ。
「お願いします、師匠!!」
「任せたまえ!」
「師匠?」
また首をかしげるレイに、セルペンスがほほ笑んで説明をする。
緊張感の欠片もない空間に、ミセリアはため息をつきそうになるがぐっと堪えた。祭りでの苛立ちが蘇ってきそうだ。
「私はもう寝る」
ミセリアがそう言って立ち上がると、フェリクスは笑顔で「おやすみ」と言った。
お前たちは、能天気だな――と言いそうになったところで、土産物を買ったんだと笑う王子の笑顔がちらついて、ミセリアは口をつぐんだ。どこか寂しそうにも見えたあの笑顔を目の当たりにしてから、嫌味を口に出せない。ミセリアは小さく頷いて応えた。セルペンス達の挨拶にも頷きで応えて、ミセリアは自分の部屋へと戻っていった。
一同は二部屋に別れ――もちろん男と女で分けた――部屋に備え付けてあった浴室で汗を流した。部屋に浴室がある宿が取れたのは幸運と言えるかもしれない。大浴場だと、身を隠しているフェリクスが入れないからだ。
いつまで身を隠していればいいのかは定かではないが、国からの発表か、もしくはセラフィが迎えに来るまでの間はむやみに姿を見せない、と結論付けた。そのために新しい外套を買うべきかとも悩んだが、フェリクスの所持金もそう多くはないうえにセルペンスが「着ていてもいいよ」と許可してくれたため、少々大きな外套を借り続けることにした。
フェリクスは、迷いながらもレイにまだ名乗ってはいない。他三人は部屋について軽く自己紹介をしていたが、フェリクスは一旦保留にしてもらい、先に浴室に入らせてもらうことにした。
レイの出身地は聞いていないが、騒がれるのも困る。もう少し人となりを観察してからでもいいだろう、とミセリアからの助言もある。一人だけ名乗らないフェリクスに対して、レイは怪訝そうな顔をしていたが。そこは仕方ない。
熱めのシャワーを浴びて着替え、軽く髪を拭いてから仲間の待つ寝室へと向かう。ミセリアの方はさっさと身の周りのことを終わらせて男衆の部屋に来ている。
「お待たせ」
そう言ってフェリクスが扉を開けば、ベッドに腰かけていた四人がほぼ同時に反応する。セルペンスとノアがぎょっとした顔をして出迎えた。ミセリアは顔をしかめて盛大なため息をついた。レイは首を傾げている。
なんのことだろう、とフェリクスは頭をかく。そこで気が付いた。
「あ」
今は目立つ金赤の髪を隠すものを被っていなかったのだ。王家特有の髪色を、惜しみなくさらけ出している状況だ。
なんのために素性を隠していたんだ、とミセリアが目で訴えてくるのを苦笑いで受け止める。
これではレイに素直に話すしかなくなるだろう。
一方のレイは、特に驚きもせず、むしろ部屋の雰囲気が変わったことに対して疑問を持っているようだ。
「あの……どうしたんですか」
恐る恐る、といった調子でレイが口を開けば、ノアが大げさに手を振って応える。
「えっと、いや、な? これはなんというか」
「そ、そうそうこれは変装で……」
フェリクスは便乗する。
あまりにも下手くそな言い訳に、ミセリアとセルペンスは顔を覆う。現在レイが騒いでいないことが救いだった。
ミセリアは密かに決意する。フェリクスに危機管理能力についてみっちり教えてやろう。
「変装? 誰かの真似でもしているんですか?」
レイからの返答は、フェリクスにとって予想外のものだった。「どうして王子がここにいるんですか!?」「王子誘拐犯ですか!?」などと驚かれるものばかりだと思っていた。少々どころかかなりの拍子抜けである。
それはミセリア、セルペンス、ノアにとっても同じようだ。ノアは「マジで言ってる?」と素の声を漏らしている。
「ええと、名前、言うべき?」
フェリクスはセルペンスに尋ねる。この中で判断力に長けているのは彼だとフェリクスは判断した。
セルペンスはフェリクスに待つように指示し、レイに質問をする。
「……出身、ラエティティア?」
「一応、シアルワですけど」
「一応?」
「あ、いや、シアルワです。正真正銘」
「シアルワ王家について、どんなこと知ってる?見た目とか、名前とか」
「王家……」
レイはたっぷり黙り込んだ後に、申し訳なさそうに眉を寄せた。
「すみません、王様がいるってことしか知らなくて」
レイを除く一同は、ガクリと体の力を抜くことになった。
まさか、国民で王家のことについて知らない人間がいたとは……。フェリクスは軽いショックを受けながらも、騒がれる心配はなさそうだという事実には安堵した。
「言ってもいいんじゃないかな。名前。多分大丈夫だと思うよ」
気の抜けた声でセルペンスがフェリクスに言う。
うん、と同じように気の抜けた声で返事をして、フェリクスは名乗ることにした。
「俺の名前、フェリクスって言うんだ。自己紹介、おくれてごめん」
「フェリクスさんですか」
自己紹介を受けた反応からして間違いなさそうだ。このレイという青年は、ものすごく世間知らずだ。心配になるくらいの世間知らずだ。この場にシャルロットがいれば、正しい反応が得られたのかもしれないが、情報もなく森で暮らしていたレイは王家特有の容姿のことなど、微塵も知らなかったのだ。
「うん。なんか心配になってきたから言っちゃうけどさ。俺、シアルワの第三王子なんだ」
フェリクスがそういうと、レイはようやく驚きを見せた。
「そうなんですか!?」
「俺、結構有名人だと思ってたんだけど。自惚れていたんだなって……」
自嘲気味に笑うフェリクスを、ノアはとりあえず慰めた。
「十分有名人だと思うぞ」
***
一通りの事情を説明し終わる頃には、日付をまたいでいた。
レイは案外真面目に話を聞き、理解に努めていた。あの機械に一人で立ち向かえないと判断した以上、フェリクス達に協力した方が得策だと判断したためだ。というのもあるが、実際のところ話を聞くこと自体が好きだから、という性質もある。フェリクス達の話を、どこかおとぎ話のようにふわふわとした感覚で聞いていた。しかし、話す方も大真面目だったので、現実なのだと思わざるを得なかった。
レイの出身地については、ものすごいド田舎だと主張し、明言を避けた。森の集落は国に認知されていないのだから、王子であるフェリクスの前で言うことはできなかったのだ。レイは自分がかなり酷い世間知らずであることを自覚し、恥じてはいたものの、出身地の点に関してはそれを盾にごまかし通した。「すみません、田舎者で……」「田舎っていうと、ラントとか?」「はい、そのあたりです。そこから出たことがなくてハハハ」といった具合だ。聡明そうなミセリアやセルペンスが追及しなかったため、フェリクスとノアもそれ以上は聞かなかった。
「話をまとめよう」
セルペンスが言う。
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つつ、と指を滑らせる。次に示されたのは、アズ湖の東にある小さな森。
「ミセリアの言う組織の拠点のひとつは、ここにある。地下に広がる遺跡を利用。ここに、ケセラがいる。今回の件はおそらく人的なものであり、この組織が関わる可能性も少なくはない。むしろ大きい。ということで、早朝にここから出て、ここに向かう」
異論なし。全員が頷く。
「暗殺者組織だから戦闘は覚悟すること。俺とノア、ミセリアは明確な目的があって行くわけだけど、フェリクスやレイは大丈夫?」
「俺は大丈夫です。シャルロットがいる可能性があるのなら、行きます」
レイの瞳に確かな決意が宿っているのを確認して、セルペンスは視線をフェリクスに移した。
「フェリクスは?」
「俺も行くよ。足手まといになるかもしれないけどさ、アズ湖の件も含めて黙っていられない」
フェリクスもまた、確固たる決意を見せた。
この国民を思う姿勢が人気の秘訣なんだなあ、と他三人(フェリクスのことを知らないレイは除く)は感じる。
「フェリクスは俺が守るから平気だって!」
ノアが胸を叩いて自信ありげに言う。フェリクスも大げさなほど大きく頷いて、ノアと肩を組んだ。
「お願いします、師匠!!」
「任せたまえ!」
「師匠?」
また首をかしげるレイに、セルペンスがほほ笑んで説明をする。
緊張感の欠片もない空間に、ミセリアはため息をつきそうになるがぐっと堪えた。祭りでの苛立ちが蘇ってきそうだ。
「私はもう寝る」
ミセリアがそう言って立ち上がると、フェリクスは笑顔で「おやすみ」と言った。
お前たちは、能天気だな――と言いそうになったところで、土産物を買ったんだと笑う王子の笑顔がちらついて、ミセリアは口をつぐんだ。どこか寂しそうにも見えたあの笑顔を目の当たりにしてから、嫌味を口に出せない。ミセリアは小さく頷いて応えた。セルペンス達の挨拶にも頷きで応えて、ミセリアは自分の部屋へと戻っていった。
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