確かに俺は文官だが

パチェル

文字の大きさ
上 下
207 / 421
第3章

闘えないとは言っていない16

しおりを挟む




 王都の比較的治安が良くない地区には娼館が立ち並ぶ。
 夜になると自然には発生しないような色で夜空がほのかに光っている。それがその地域を妖しく見せているのかもしれない。


 そこに顔色の悪いぼさぼさ頭の男がフラフラとひとり入っていった。


 ここには多くの娼館も並んでいるが、酒場も数多くある。
 その一つの店に入って、1人、飲み物を注文する。

 人が多くなってくると騒がしくなり、それらの言動につられるように酒を頼んだ。


 久しぶりの強いアルコールに喉がピリッとして顔をしかめる。


 貴族が来るにしては比較的安い酒場になるだろうか。しかし、貴族と雖も利用はするものだ。
 特に下品な話を誰ともなくしたいときにはうってつけ。



 だから、行きつけの娼館で気持ちよくなって、お酒も飲んで気が大きくなった男が大きな声で話し始める事なんてよくあることだ。



 自慢したいができないうっぷんを晴らしに来たのか。

 男たちはいかに女と男が違うかと講釈めいたことを垂れていた。

「だから、男なのに屈服させるのが面白いんだって。女なんて最初っからこっちが征服してるようなもんだろ? 女はあのやらかーい体で遊ぶの」
「そうそう、男の方は柔らかさは劣るかもしれないが、肌がいいんだ。きめが細かくって柔らかいのに強い感じが。あぁこいつは今、俺に男としてのすべてを奪われているんだって思わせるのが面白いんだよ」

「お前は特に、素人の方がいいんだろ?」
「あーまぁ、でも商売のやつでも面白い奴はいるぜ。全然慣れてねぇやつ。でもな、そいつの穴やべぇの。俺が雌になる調教を手伝ってやったことがあったんだけどよ。友達のよしみでただで慣れてねぇやつ屈服させるのを手伝ったんだよ。何日もかけて、じっくりと」


 男は目を閉じて今でもありありと浮かんでくる奴隷のことを思った。
 あれは楽しかった。


 黒いベッドに首だけ掴んで沈めてやったらその白い肌がちょっと色づくのがえろいのよ。

 喉の奥から苦しそうにぐぅって聞こえて。皮膚の薄い所から赤くなる。
 暴れても全然振りほどけなくって涙が出るまでやめてやらなかった。


 ただでさえ苦しいのに鼻もつまんでやったら、魚みたいに口でパクパク酸素を求めて。
 ぎりぎりで手を離したら一気に酸素を求めて息を吸うからそこに突っ込んでやったら面白いぐらい嘔吐く。



 喉の奥で人のチンコを飲み込むのがうまくなるまで何度も繰り返してやった。



 まぁ、ずっとへたくそだったけど。
 喉の感触は良かったからよくそれで遊んでやった。



 なかなか落ちなくって、何回も足しげく通った結果、チンコが役立たずになった。
 いっつもうなだれて反応を示さなくなった。


 言葉の分からない奴隷は、そこをつまんで引っ張られ、これでお前は雌になったんだよ。と言われて、何かわからないが侮辱されていることには気づくのか、その透明な黒い瞳の奥でまだ闘志を燃やしていた。



 その目の表面には透明な膜が張っていて今にも泣きそうなのに。



 でも、片刃の真ん中が半円開いている特注のハサミを見せたらすぐに何をされるか分かったのか震え出した。


 人のチンコを切ったのは初めてだったが、隣で本当の調教師が脅すだけですよと言っていたのに腹が立って、切ってしまった。
 奴隷は今までにないぐらい大きな叫び声を出して、血をまき散らした。


 調教師が慌てて処置を始めたが、俺はその傷跡をえぐってやった。


 傷がなかなか治らないと焦る調教師に治癒は任せて、そのままケツの穴を弄ってやった。

 痛みで意識が飛ぶのにケツの穴に張り型を無理やりねじ込んでやったら意識を戻して。
 その瞬間が面白かった。


 まぁ、トライバルにはかなりキレられたが。


 お前があの奴隷を地獄に落として身の程をわきまえさせろって言ったんだろうが。
 お前だけに懐くようにしたかったんだろうが、そうはなかなかいかなかった。


 そこで媚薬を使った。この国では禁止されている薬だった。
 それを使われると喘ぎながら腰を振るようになった。
 でも目が覚めた時に記憶が混乱しているのか、震え出すのが面白かった。


 だからあえて同じように繰り返すように抱きなおすと、やはり覚えているのか、次にどうされるかわかって体が硬くなって、そこを無理やり開いてやった。


 最初は薬を使って懐いたように思えたのが良かったのか薬を多用し始めて、トライバル専属みたいになったらやらせてもらえなくなった。


 久々に会ったときに、俺をその目に映して反応しなくなっていた。
 のろのろ動いて、セックスの時だけ教わったことを忠実にやり遂げるマジもんの性人形だった。


 アンアン喘ぐけど、言葉は結局わからないからトライバルも暇さえあれば、暇なんかなくてもセックスしていた。


 体の具合もよかった。
 皮膚に触れると吸い付く。指を深く沈めたくなる肌だ。

 それに魔力の質がいいのだろう。予想通り中の具合もよかった。魔力だけじゃなく、雄をいかせるために誂えられたかのような内側の仕様につい何度もつきたくなる。



 締め付けもいいし、声もいい。

 何よりあの表情がよかったのに、ただの人形になってしまったから、手ひどく扱うのはやめた。
 ただ具合はいいからオナホみたいに使った。



 それで、トライバルが捕まって、ふと思った。
 あぁ、あれ。どうなったんだろう。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

くまさんのマッサージ♡

はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。 2024.03.06 閲覧、お気に入りありがとうございます。 m(_ _)m もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。 2024.03.10 完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m 今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。 2024.03.19 https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy イベントページになります。 25日0時より開始です! ※補足 サークルスペースが確定いたしました。 一次創作2: え5 にて出展させていただいてます! 2024.10.28 11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。 2024.11.01 https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2 本日22時より、イベントが開催されます。 よろしければ遊びに来てください。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

凶悪犯がお気に入り刑事を逆に捕まえて、ふわとろま●こになるまで調教する話

ハヤイもち
BL
連続殺人鬼「赤い道化師」が自分の事件を担当する刑事「桐井」に一目惚れして、 監禁して調教していく話になります。 攻め:赤い道化師(連続殺人鬼)19歳。180センチくらい。美形。プライドが高い。サイコパス。 人を楽しませるのが好き。 受け:刑事:名前 桐井 30過ぎから半ば。170ちょいくらい。仕事一筋で妻に逃げられ、酒におぼれている。顔は普通。目つきは鋭い。 ※●人描写ありますので、苦手な方は閲覧注意になります。 タイトルで嫌な予感した方はブラウザバック。 ※無理やり描写あります。 ※読了後の苦情などは一切受け付けません。ご自衛ください。

主人公の兄になったなんて知らない

さつき
BL
レインは知らない弟があるゲームの主人公だったという事を レインは知らないゲームでは自分が登場しなかった事を レインは知らない自分が神に愛されている事を 表紙イラストは マサキさんの「キミの世界メーカー」で作成してお借りしています⬇ https://picrew.me/image_maker/54346

3人の弟に逆らえない

ポメ
BL
優秀な3つ子に調教される兄の話です。 主人公:高校2年生の瑠璃 長男の嵐は活発な性格で運動神経抜群のワイルド男子。 次男の健二は大人しい性格で勉学が得意の清楚系王子。 三男の翔斗は無口だが機械に強く、研究オタクっぽい。黒髪で少し地味だがメガネを取ると意外とかっこいい? 3人とも高身長でルックスが良いと学校ではモテまくっている。 しかし、同時に超がつくブラコンとも言われているとか? そんな3つ子に溺愛される瑠璃の話。 調教・お仕置き・近親相姦が苦手な方はご注意くださいm(_ _)m

勇者の股間触ったらエライことになった

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
勇者さんが町にやってきた。 町の人は道の両脇で壁を作って、通り過ぎる勇者さんに手を振っていた。 オレは何となく勇者さんの股間を触ってみたんだけど、なんかヤバイことになっちゃったみたい。

俺の義兄弟が凄いんだが

kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・ 初投稿です。感想などお待ちしています。

処理中です...