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二十一話
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「ごちそうさま」
「あら~? 今日はシセルちゃんの大好きな、えーっと……『チキン南蛮?』なのに、もう食べないのぉ~?」
父リオネルは今、書斎で仕事をしている。その為、シセルが部屋に戻った場合……母ソフィアはたった一人で孤独な夕食タイムを過ごす事になる。だからなのか、寂しそうな表情で彼を引き留めようとしてくるソフィア。
(確かに俺はチキン南蛮が大好きだ。前世の世界で、赤坂の〇ん〇んでんというお店のチキン南蛮を初めて食べた時の事は……今でも忘れられない。あれは思わず、俺の心の長〇力が『食ってみな、飛ぶぞ!!』と言うレベルのモノだった)
「ごめん、ちょっと今日は疲れてて……できれば早めに横になりたいんだ」
(しかし、今日は何故か全然食欲が湧かない。母が食べ終わるまでここで座って待っていてもいいのだが……昼に起こった魔法発動時の出来事について少し考えたい事がある)
シセルは……寂しそうな母親とチキン南蛮に一度視線を向け、後ろ髪引かれる思いで部屋を出る。
「そうなの~? ならしっかり休んで、ルーナちゃんが来る時に備えないとねぇ~」
──その言葉だけは無視して、足早に自室へと歩いて行った。
**********************
部屋へと戻ったシセルは、ベッドに座って昼の出来事について考えを巡らせる。
「俺の魔法が二つ同時に発動した理由……か」
彼は、死亡してから転生者として記憶を思い出すまでの間……超常的な存在に会った記憶はない。つまり、神様やらその辺のふわっとした存在からふわっと転生特典的なヤツを渡されたという可能性について考えるのは現実的ではない。──転生などしてしまっている時点で現実的に考えるのをやめるべきではあるが、とりあえずそれを結論とするのは最後だろう。
「それっぽい理由があるとしたら……前のシセルの魂があるから~とかか?」
人間のように思考力を持つ生物の体内のどこかに存在するされている魔素操作器官『ソルオプ』……それが実は体内に存在しているというより、既に原作によって存在が確定している『魂』というモノ自体、もしくはそれに付随しているモノだったら……? 前のシセルと、岸山鳴海の魂が二つ存在している事によって、魔法が同時発動していたというのなら……? と、そこまで考えたシセルは、ゆっくりと腰元の枕を抱える。
「いや……で? 一度に二つ出てくる事の何が強いんだよッ! 別々の魔法を発動できるならまだしも……ただ同じ種類の魔法が二つ出てくるだけだろッ!? 消費魔力も二倍だし、むしろデメリットじゃねぇかッ!」
そう、世界で唯一同じ魔法を同時発動できるなどというモノより……別々の魔法を0.01秒後に再発動させる方が明らかに便利だし強い。今後何の魔法を使うにしても、その全ての消費魔力が二倍になると考えると……もはやシセルが魔法使いの道へ進むというは、向いてないと言わざるを得ないだろう。──しかしシセルは気付いていない。
「はぁ~……折角ちょっとだけやる気が出てきたってのになぁ」
単体であれば0.01秒という短いモノだが……例えばコレが軍事運用された場合、身体強化魔法を味方の軍にまとめて付与するなどで……数千、数万、数十万もの魔法を一度に発動しようとした時に掛かる時間を無くす事ができてしまう。まぁ、もし原理が解明されたとして……一般的には魔物と呼ばれている、全身が魔素で構成された『魔素生物』という人類共通の敵が存在しているこの世界では……基本的に戦争などというモノよりも農業や工業などの、数多ある繰り返し作業に掛かる時間の短縮に使われる事になるだろう。魔法をタイムロスなしに同時発動できるという事実は、それ程までに重大なコトなのだ。
「やめだやめだ!」
そんな事を言いながら……シセルは部屋の灯りを全て消して、ふて寝をする。暫くそのまま布団を被っていると──。
「……っ」
突然、声掛けもノックも無しに……”ギィィ”と、扉の開く音がした。
(──はっ? いや怖い怖い怖いなんなのォッ!? 昔から俺、幽霊とかマジで無理なんだって! いや、お、落ち着け俺……こういうのは大体目を開けたらヤバい事になるやつだッ! 俺みたいにまともに魔法も使えない雑魚は昆虫と一緒だ……死んだフリをするカメムシのように、眠ったフリをして絶対に目を開けなければきっと大丈夫ぶぶぶぶ!)
そうして震えている間にも足音は近付いてくる。最後の抵抗として被っている布団をしっかりと掴むシセルだが……そんな抵抗も虚しく、直ぐに何者かに勢いよく捲られた。
「……んむっ……すぅ~……はぁ~!」
そしてなんと、次の瞬間には……『すきすきちゅっちゅ』をされていたッ!!
(──はッ!?)
「……ふ~っ! ふ~っ!」
カラダの匂いを嗅いで呼吸を荒げている何者かに意識を向けながら……徐々に落ち着きを取り戻して行くシセル。
(ふむ、幽霊じゃないと分かった途端に頭が冴えてきたな)
恐怖が消えた事で、冷静になったシセルは……眠ったフリを続けながら、現在自身に起こっている事の分析を始める。
「……はぁ……落ち着く……」
(ん、この声は……レアかッ!? 一体何故ッ!)
「……シセルばっか『すきすきちゅっちゅ』できてズルい……僕だってしたいのに、させてくれないんだもん。それならもう……こうするしか、ないよね?」
(あ~、なるほどね。ドキがム〇ム〇し過ぎて我慢できなかった感じかぁ……しかし、そうだとして……精神的には同性である俺に対して『すきすきちゅっちゅ』してるのは一体どういう事なんだろうか……? もしかしてコイツ……どっちもイける感じなのかッ!?)
もはや『すきすきちゅっちゅ』に対しての耐性が天元突破しているシセルは、このような状況でも余裕をもって思考を巡らせる事が出来る。そして……『すきすきちゅっちゅ』が一旦収まったタイミングを見計らって目を開けると、そこには……呼吸を荒げながら、のんきに額の汗を拭っているレアの姿が……ぼやけたシセルの視界に映っていた。
「さて、レア君。何をしてるのカナ?」
「はぁ……え?」
「こんばんは♪」
「こ、こんばんは……って! え、お、起きてる?」
「ウン、そりゃ起きてるヨ。寝言でこんな事言わないヨ」
「……ご、ごめッ! これは、違くてッ!」
(ふむ……何かを誤魔化す時に大体『違くてッ!』ってセリフを言うのは、フィクションの世界だけじゃなかったんだな。一体何が違うんだろうか? しかしまぁ、これで……最近、朝起きた時に感じていた身体中の痛みについては解決したな)
シセルはそのまま、どうにか誤魔化そうとしているレアを無言で見つめる。すると観念したのか、言い訳をやめて項垂れるレア。
「うっ……い、いつから起きてたの?」
「『シセルばっかすきすきちゅっちゅできてズルい……僕だってしたいのに』とかいうセリフのちょっと前からだな」
「え、それって……最初からじゃないかぁ~ッ! 起きてたなら言ってよ!」
「……言ったとして、今お前がここにいる事をどう誤魔化すんだ?」
「ぐっ」
「どっちにしろ『すきすきちゅっちゅ』も出来なくて、苦しいままお前は自室に戻る事になるなぁ~?」
「うぅ」
「で、次の日とかに……完全に俺が眠った後で発散しに来るつもりだったんだろうが、そうなったとしても……夜、俺に対してレアが何かしてるっていうのは分かるぞ?」
そうシセルが畳み掛ける度に、段々と顔を青くしていくレア。
「ごっごめ、ごめんなさい! クビにしないでくださいッ!」
そして、異常なレベルで身体をガクガクと震わせ始めるレア。
「は? い、いや、待て待て……クビになんてしねーよ!」
「へ?」
シセルは……情けない顔で目尻に涙を溜めながら、土下座して謝罪をするレアを一度落ち着かせる。
「男なら……というか、人間なら普通は誰でもルーナとすきすきちゅっちゅしている光景をみたら……『僕も、私も、誰かと~!』ってなるだろ? それをお前は間近で見てたっていうのに、ずっと我慢させちまってた訳だからな。流石の俺も、この後黙って自室に戻れなんて鬼畜な事は言えない……そこでッ!」
「う、うん」
「俺が寝ている間にするんじゃなくて、起きてる間だったら……ハグまではさせてやってもいいぞ」
「……え、ほ、ほんとに!?」
「あら~? 今日はシセルちゃんの大好きな、えーっと……『チキン南蛮?』なのに、もう食べないのぉ~?」
父リオネルは今、書斎で仕事をしている。その為、シセルが部屋に戻った場合……母ソフィアはたった一人で孤独な夕食タイムを過ごす事になる。だからなのか、寂しそうな表情で彼を引き留めようとしてくるソフィア。
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(しかし、今日は何故か全然食欲が湧かない。母が食べ終わるまでここで座って待っていてもいいのだが……昼に起こった魔法発動時の出来事について少し考えたい事がある)
シセルは……寂しそうな母親とチキン南蛮に一度視線を向け、後ろ髪引かれる思いで部屋を出る。
「そうなの~? ならしっかり休んで、ルーナちゃんが来る時に備えないとねぇ~」
──その言葉だけは無視して、足早に自室へと歩いて行った。
**********************
部屋へと戻ったシセルは、ベッドに座って昼の出来事について考えを巡らせる。
「俺の魔法が二つ同時に発動した理由……か」
彼は、死亡してから転生者として記憶を思い出すまでの間……超常的な存在に会った記憶はない。つまり、神様やらその辺のふわっとした存在からふわっと転生特典的なヤツを渡されたという可能性について考えるのは現実的ではない。──転生などしてしまっている時点で現実的に考えるのをやめるべきではあるが、とりあえずそれを結論とするのは最後だろう。
「それっぽい理由があるとしたら……前のシセルの魂があるから~とかか?」
人間のように思考力を持つ生物の体内のどこかに存在するされている魔素操作器官『ソルオプ』……それが実は体内に存在しているというより、既に原作によって存在が確定している『魂』というモノ自体、もしくはそれに付随しているモノだったら……? 前のシセルと、岸山鳴海の魂が二つ存在している事によって、魔法が同時発動していたというのなら……? と、そこまで考えたシセルは、ゆっくりと腰元の枕を抱える。
「いや……で? 一度に二つ出てくる事の何が強いんだよッ! 別々の魔法を発動できるならまだしも……ただ同じ種類の魔法が二つ出てくるだけだろッ!? 消費魔力も二倍だし、むしろデメリットじゃねぇかッ!」
そう、世界で唯一同じ魔法を同時発動できるなどというモノより……別々の魔法を0.01秒後に再発動させる方が明らかに便利だし強い。今後何の魔法を使うにしても、その全ての消費魔力が二倍になると考えると……もはやシセルが魔法使いの道へ進むというは、向いてないと言わざるを得ないだろう。──しかしシセルは気付いていない。
「はぁ~……折角ちょっとだけやる気が出てきたってのになぁ」
単体であれば0.01秒という短いモノだが……例えばコレが軍事運用された場合、身体強化魔法を味方の軍にまとめて付与するなどで……数千、数万、数十万もの魔法を一度に発動しようとした時に掛かる時間を無くす事ができてしまう。まぁ、もし原理が解明されたとして……一般的には魔物と呼ばれている、全身が魔素で構成された『魔素生物』という人類共通の敵が存在しているこの世界では……基本的に戦争などというモノよりも農業や工業などの、数多ある繰り返し作業に掛かる時間の短縮に使われる事になるだろう。魔法をタイムロスなしに同時発動できるという事実は、それ程までに重大なコトなのだ。
「やめだやめだ!」
そんな事を言いながら……シセルは部屋の灯りを全て消して、ふて寝をする。暫くそのまま布団を被っていると──。
「……っ」
突然、声掛けもノックも無しに……”ギィィ”と、扉の開く音がした。
(──はっ? いや怖い怖い怖いなんなのォッ!? 昔から俺、幽霊とかマジで無理なんだって! いや、お、落ち着け俺……こういうのは大体目を開けたらヤバい事になるやつだッ! 俺みたいにまともに魔法も使えない雑魚は昆虫と一緒だ……死んだフリをするカメムシのように、眠ったフリをして絶対に目を開けなければきっと大丈夫ぶぶぶぶ!)
そうして震えている間にも足音は近付いてくる。最後の抵抗として被っている布団をしっかりと掴むシセルだが……そんな抵抗も虚しく、直ぐに何者かに勢いよく捲られた。
「……んむっ……すぅ~……はぁ~!」
そしてなんと、次の瞬間には……『すきすきちゅっちゅ』をされていたッ!!
(──はッ!?)
「……ふ~っ! ふ~っ!」
カラダの匂いを嗅いで呼吸を荒げている何者かに意識を向けながら……徐々に落ち着きを取り戻して行くシセル。
(ふむ、幽霊じゃないと分かった途端に頭が冴えてきたな)
恐怖が消えた事で、冷静になったシセルは……眠ったフリを続けながら、現在自身に起こっている事の分析を始める。
「……はぁ……落ち着く……」
(ん、この声は……レアかッ!? 一体何故ッ!)
「……シセルばっか『すきすきちゅっちゅ』できてズルい……僕だってしたいのに、させてくれないんだもん。それならもう……こうするしか、ないよね?」
(あ~、なるほどね。ドキがム〇ム〇し過ぎて我慢できなかった感じかぁ……しかし、そうだとして……精神的には同性である俺に対して『すきすきちゅっちゅ』してるのは一体どういう事なんだろうか……? もしかしてコイツ……どっちもイける感じなのかッ!?)
もはや『すきすきちゅっちゅ』に対しての耐性が天元突破しているシセルは、このような状況でも余裕をもって思考を巡らせる事が出来る。そして……『すきすきちゅっちゅ』が一旦収まったタイミングを見計らって目を開けると、そこには……呼吸を荒げながら、のんきに額の汗を拭っているレアの姿が……ぼやけたシセルの視界に映っていた。
「さて、レア君。何をしてるのカナ?」
「はぁ……え?」
「こんばんは♪」
「こ、こんばんは……って! え、お、起きてる?」
「ウン、そりゃ起きてるヨ。寝言でこんな事言わないヨ」
「……ご、ごめッ! これは、違くてッ!」
(ふむ……何かを誤魔化す時に大体『違くてッ!』ってセリフを言うのは、フィクションの世界だけじゃなかったんだな。一体何が違うんだろうか? しかしまぁ、これで……最近、朝起きた時に感じていた身体中の痛みについては解決したな)
シセルはそのまま、どうにか誤魔化そうとしているレアを無言で見つめる。すると観念したのか、言い訳をやめて項垂れるレア。
「うっ……い、いつから起きてたの?」
「『シセルばっかすきすきちゅっちゅできてズルい……僕だってしたいのに』とかいうセリフのちょっと前からだな」
「え、それって……最初からじゃないかぁ~ッ! 起きてたなら言ってよ!」
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「ぐっ」
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「うぅ」
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そうシセルが畳み掛ける度に、段々と顔を青くしていくレア。
「ごっごめ、ごめんなさい! クビにしないでくださいッ!」
そして、異常なレベルで身体をガクガクと震わせ始めるレア。
「は? い、いや、待て待て……クビになんてしねーよ!」
「へ?」
シセルは……情けない顔で目尻に涙を溜めながら、土下座して謝罪をするレアを一度落ち着かせる。
「男なら……というか、人間なら普通は誰でもルーナとすきすきちゅっちゅしている光景をみたら……『僕も、私も、誰かと~!』ってなるだろ? それをお前は間近で見てたっていうのに、ずっと我慢させちまってた訳だからな。流石の俺も、この後黙って自室に戻れなんて鬼畜な事は言えない……そこでッ!」
「う、うん」
「俺が寝ている間にするんじゃなくて、起きてる間だったら……ハグまではさせてやってもいいぞ」
「……え、ほ、ほんとに!?」
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