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個人事務所設立
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鈴乃宮颯樹こと鈴宮咲姫はある事情から個人で芸能事務所を立ち上げることになったのだが、個人事務所の設立に伴い今までの契約していた取引先は継続するところと継続出来ないという所で割れてしまいどうやってアイドル活動を続けるか頭を悩ませていた。
「いまさら、どうしようもないんだけどここまで影響が出るとは思わなかったな・・・・」
咲姫がぼやいているのはマスメディアの扱いに対してである。TVをつければ連日のように咲姫の個人事務所設立の話しが出るのだが、コメンテーターの中には咲姫に対して悪意のあるコメントをするものさえいる。鈴乃宮颯樹が元々所属していた事務所は大手有名芸能事務所だったのだがある事情により、鈴乃宮颯樹は独立を迫られてしまい個人事務所を設立することになったのだが、ここで問題なのは今まで契約していた取引先が個人事務所になっても取引を継続してくれるか否かである。実際、咲姫の契約していた取引先の半分が継続不可と言って来ている。
「さて、どうしたものですかね?」
そんな事を呟いているとドアからコンコンとノックをする音が聞こえて来る。咲姫が返事をすると秘書と思わしき人物が入って来て咲姫にある書類を渡すと咲姫は頭を抱えてしまう。
「またですか?この私にどうしろと言うんです!」
「お気持ちは察しますが、こればかりはどうにもならないかと思います。」
「そうよね、私が独立する時の条件でもあった訳だしわかってはいるのよ。でも、こうもこっちに送られても困るのよ!」
「社長、いかがなさいますか?」
「私に選択肢が無いのに聞くのね。そうね、この娘以外はあなたに任せえるわ!」
咲姫は秘書らしき人からもらった書類をざっと見て1枚にチェックを付けてそれ以外は任せると秘書らしき人物にいうと、この娘はどうして外したのですか?と聞かれると咲姫はどう見てもウチに来るような娘ではないし、名前を見て御覧なさい。その娘の名前は偽名よ、この娘使ってる名前はね、存在しない名前なのよ!と咲姫はいうと秘書らしき人物は首を傾げるのだった。
「あなた、うちの事務所に来て何年経つかしら?」
「まだ、2年です!」
「あら?私の記憶では3年半だったと思うのだけど、気のせいかしら?まあ、いいわ。あなたはうちで仕事をしていながら何も疑問に思う事がなかったのね?」
「そ、それは・・・・」
「まあ、話しづらいわよね、あなたは元々蒼井グループ系列の事務所に居たのだから疑われたく無くて年数をごまかしたのでしょ?」
「・・・・・・」
咲姫の言葉に秘書らしき人物は言葉を失う。なぜなら、彼女が蒼井グループ系列の事務所に居たのは2年ほどで、当時担当してたタレントに対して事務所から圧力がかかったことにより事務所を辞めている!咲姫に蒼井グループ系列の事務所に居た事は話したことがなかったはずなのに、なぜか咲姫は知っていた。咲姫にしてみればどんな人材が来るのか素行調査していて当たり前だと思っている。
「あなた、自分が持って来た書類を見て何の違和感も感じなかったの?私が弾いた娘が誰でどこに所属してるか知らないとか言わないわよね?」
「選考書類に不備はなかったと思いますが?何を言われてるのかよくわかりません!」
「そう、じゃあ、その書類のにある名前を読んでくれるかしら?れいすいちづるでしょうか?」
「あなた誤魔化すの下手ね!その娘の名前は冷水千鶴(しみずちづる)元々蒼井千郷としてアイドル活動をしてた四瑞芸能事務所のマネージャーよ!」
「・・・・・」
「あくまで黙秘するのね?どうせ兄の蒼井将から頼まれたのでしょうけど、私と四瑞雙葉は同期でねいろいろ聞いてるわよ!」
「社長はなぜそんなに詳しいのですか?私ですら調べられない事知ってるなんて!」
「この仕事は情報が命なの!如何に人脈を作り情報網を作るかが、この業界で生き残るのに必要な事よ!」
「そうですか、肝に銘じます!」
咲姫は秘書らしき人物の返事を聞いてもう、下がって良いと言い下がらせた。そして、2枚の書類を見てため息を吐きながら、これ雙葉さんに報告しないとダメな奴よね。咲姫の手元になぜ書類が2枚あるかというと千鶴の書類を見ているときに葉月の書類も見つけており千鶴の書類に重ねて1枚に見えるように隠していたからである。携帯を手に取ると咲姫はどこかにかけ始めていた。
「もしもし、雙葉さん少しお時間いいかしら?伝えた方がいい話があるの!」
「あら、咲姫がかけてくるなんて珍しいわね!それで私に伝えておきたい事って何かしら?」
「うちの事務所にあなたのところのタレントとマネージャーの書類が来てるのだけど何か知らない?」
「はい?うちのタレントとマネージャーって千鶴と葉月の事よね?なんで咲姫の事務所に書類が行くのよ!」
「めんどくさいことにならないといいんだけど・・・ 特に泉葉月は、あの家の娘よね?」
「へぇ~さすが鈴宮の神子だわ!それでどうするのか決めてるんでしょ?」
「雙葉さん、その呼び方は止めてもらえる。確か如月の神子で弥生って名前よね?」
「確かに泉葉月は如月弥生だけど、私はそこまで関与してないし知らないわ!」
「そう、それと1つ忠告しとくわね。何やら蒼井グループ系列の事務所が良からぬ事を始めてるから気を付ける事ね!」
雙葉は咲姫の最後に言った忠告が気になっていた。蒼井グループ系列の事務所といえば蒼井千草が蒼井千郷時代に兄将が千草のアイドル活動をさせないために使っていた事務所も含まれており、四瑞芸能事務所に対して何か仕掛けて来るつもりなのかしら?と呟いた雙葉だった。
「いまさら、どうしようもないんだけどここまで影響が出るとは思わなかったな・・・・」
咲姫がぼやいているのはマスメディアの扱いに対してである。TVをつければ連日のように咲姫の個人事務所設立の話しが出るのだが、コメンテーターの中には咲姫に対して悪意のあるコメントをするものさえいる。鈴乃宮颯樹が元々所属していた事務所は大手有名芸能事務所だったのだがある事情により、鈴乃宮颯樹は独立を迫られてしまい個人事務所を設立することになったのだが、ここで問題なのは今まで契約していた取引先が個人事務所になっても取引を継続してくれるか否かである。実際、咲姫の契約していた取引先の半分が継続不可と言って来ている。
「さて、どうしたものですかね?」
そんな事を呟いているとドアからコンコンとノックをする音が聞こえて来る。咲姫が返事をすると秘書と思わしき人物が入って来て咲姫にある書類を渡すと咲姫は頭を抱えてしまう。
「またですか?この私にどうしろと言うんです!」
「お気持ちは察しますが、こればかりはどうにもならないかと思います。」
「そうよね、私が独立する時の条件でもあった訳だしわかってはいるのよ。でも、こうもこっちに送られても困るのよ!」
「社長、いかがなさいますか?」
「私に選択肢が無いのに聞くのね。そうね、この娘以外はあなたに任せえるわ!」
咲姫は秘書らしき人からもらった書類をざっと見て1枚にチェックを付けてそれ以外は任せると秘書らしき人物にいうと、この娘はどうして外したのですか?と聞かれると咲姫はどう見てもウチに来るような娘ではないし、名前を見て御覧なさい。その娘の名前は偽名よ、この娘使ってる名前はね、存在しない名前なのよ!と咲姫はいうと秘書らしき人物は首を傾げるのだった。
「あなた、うちの事務所に来て何年経つかしら?」
「まだ、2年です!」
「あら?私の記憶では3年半だったと思うのだけど、気のせいかしら?まあ、いいわ。あなたはうちで仕事をしていながら何も疑問に思う事がなかったのね?」
「そ、それは・・・・」
「まあ、話しづらいわよね、あなたは元々蒼井グループ系列の事務所に居たのだから疑われたく無くて年数をごまかしたのでしょ?」
「・・・・・・」
咲姫の言葉に秘書らしき人物は言葉を失う。なぜなら、彼女が蒼井グループ系列の事務所に居たのは2年ほどで、当時担当してたタレントに対して事務所から圧力がかかったことにより事務所を辞めている!咲姫に蒼井グループ系列の事務所に居た事は話したことがなかったはずなのに、なぜか咲姫は知っていた。咲姫にしてみればどんな人材が来るのか素行調査していて当たり前だと思っている。
「あなた、自分が持って来た書類を見て何の違和感も感じなかったの?私が弾いた娘が誰でどこに所属してるか知らないとか言わないわよね?」
「選考書類に不備はなかったと思いますが?何を言われてるのかよくわかりません!」
「そう、じゃあ、その書類のにある名前を読んでくれるかしら?れいすいちづるでしょうか?」
「あなた誤魔化すの下手ね!その娘の名前は冷水千鶴(しみずちづる)元々蒼井千郷としてアイドル活動をしてた四瑞芸能事務所のマネージャーよ!」
「・・・・・」
「あくまで黙秘するのね?どうせ兄の蒼井将から頼まれたのでしょうけど、私と四瑞雙葉は同期でねいろいろ聞いてるわよ!」
「社長はなぜそんなに詳しいのですか?私ですら調べられない事知ってるなんて!」
「この仕事は情報が命なの!如何に人脈を作り情報網を作るかが、この業界で生き残るのに必要な事よ!」
「そうですか、肝に銘じます!」
咲姫は秘書らしき人物の返事を聞いてもう、下がって良いと言い下がらせた。そして、2枚の書類を見てため息を吐きながら、これ雙葉さんに報告しないとダメな奴よね。咲姫の手元になぜ書類が2枚あるかというと千鶴の書類を見ているときに葉月の書類も見つけており千鶴の書類に重ねて1枚に見えるように隠していたからである。携帯を手に取ると咲姫はどこかにかけ始めていた。
「もしもし、雙葉さん少しお時間いいかしら?伝えた方がいい話があるの!」
「あら、咲姫がかけてくるなんて珍しいわね!それで私に伝えておきたい事って何かしら?」
「うちの事務所にあなたのところのタレントとマネージャーの書類が来てるのだけど何か知らない?」
「はい?うちのタレントとマネージャーって千鶴と葉月の事よね?なんで咲姫の事務所に書類が行くのよ!」
「めんどくさいことにならないといいんだけど・・・ 特に泉葉月は、あの家の娘よね?」
「へぇ~さすが鈴宮の神子だわ!それでどうするのか決めてるんでしょ?」
「雙葉さん、その呼び方は止めてもらえる。確か如月の神子で弥生って名前よね?」
「確かに泉葉月は如月弥生だけど、私はそこまで関与してないし知らないわ!」
「そう、それと1つ忠告しとくわね。何やら蒼井グループ系列の事務所が良からぬ事を始めてるから気を付ける事ね!」
雙葉は咲姫の最後に言った忠告が気になっていた。蒼井グループ系列の事務所といえば蒼井千草が蒼井千郷時代に兄将が千草のアイドル活動をさせないために使っていた事務所も含まれており、四瑞芸能事務所に対して何か仕掛けて来るつもりなのかしら?と呟いた雙葉だった。
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