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6章

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力の抜けた身体をユーリに預け荒い呼吸を整える。まだ下は繋がったままだ。

「……ユーリのお洋服、とんでもない事になってしまってるんじゃ……」

「まぁまぁ大変な事になってるよ。ほとんどマリーのだけどね。」

大丈夫。後でエルザにでも洗ってもらうよとのユーリの発言に死にたい気持ちになる。エルザさん……ごめんなさい。

繋がったまま頭を撫でられていると温かくて心地よくて、いけないけどここが外だという事を忘れてしまう。

「………ユーリ?どこ見てるの?」

ユーリは少し離れた薔薇の生け垣の辺りを見ている。

「………耐えられなかったかな……いや、何でもないよ。」

「?」

「マリー。今日は私の部屋に泊まって行ってくれる?」

「いいの?あ………でも私、何にも用意して来てないわ………。」

「大丈夫。いつマリーが泊まってもいいように一揃えしてある。もちろん下着もね。」

え!?下着も………って事はもしかしてまたフリフリの………。

「よくわかったね。そう、フリフリのやつ。でもちょっと前回と違うよ。今回のはフリフリでスケスケだから。」

フリフリでスケスケ!!!

「ユーリ!!それじゃ下着の意味が無い!!」

「だってどうせすぐ脱がすんだから良いでしょ?」

ユーリはケラケラ笑ってる。でも好き。ジョエル様との事を素直に打ち明けたらユーリの事がもっと好きになった。

「ユーリ好き………大好きよ………。」

おでこをこつんと合わせるとユーリは微笑む。

「知ってるよ。私も君が大好きだ。」


その後、下半身の主に一部分に巨大なシミを作った麗しの第一王子様は涼しい顔で私と手を繋いで部屋へと戻った。そして私は後日エルザさんはじめユーリ付きの侍女の方々へ美味しいお菓子をたくさん贈ったのだった。
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