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6章
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しおりを挟む「………あっ…あっあっ………あぁぁん………!!」
もう何時間か何十分なのかわからない。
身体を横向きにされ片足を曲げた状態の私にユーリは後ろからゆっくり挿入ってきた。
うなじにキスしながら触れるか触れないかの力加減で指を身体中に這わされ身体の芯がずっと痺れている。早く欲しくて仕方ないのに熱く滾る杭を蜜口ぎりぎりから奥深くまでずりずりと何度も時間をかけて抽挿する。焦れったくて切なくて泣き声のような甘いような、自分でも聞いたことのない声が口から漏れる。
「…もう……もうダメ……辛いのユーリ………だから、だからお願い……」
どうしてこんなに焦らすの?
もっともっとして欲しいのに。
辛いよ……気持ち良すぎて辛いの。
「マリー………だってどれだけ逢えなかったと思う?どれだけこうしたかったか………それなのにすぐ終わるのは嫌だ…。」
「っ私も………私も逢いたかった…逢いたかったよ……でも………あっ!あっ!ゃあん!」
それまで浅く深く抽挿していた熱杭が私の中いっぱいに収まり、小刻みに奥を突く。
「はっ…………あっ…あん………。」
ほんの少しだけど与えられた律動に期待してしまう。
そしてユーリの長い二本の指が蜜口の上に可愛らしく待つ蕾を挟み、上に優しく引き上げると無防備な芯が剥き出しになる。中で震えるように蠢く杭と共に芯を擦られた私はあまりの快感にシーツを握り締めて啼く事しか出来ない。
高い高い啼き声にユーリは愛おしそうにキスを繰り返す。まるでもっと啼いてと言うように。
そしていつまでも終わらないと思っていた甘くゆるやかな快感の波は大きくうねりだし、私の全身を襲った。
「……ひっ、あ、あぁ…あ゛ぁーーっっ!!!」
シーツを握り締めながら身体を弓なりに反らし、気が狂いそうな快感に我を忘れてしまう。
こんな…こんな…私どうしちゃったの……終わらない、終わらないの。
駆け巡る甘いけれど鋭い痺れはいつまでたっても治まらない。
「ユ、ユーリ!!私っ、私おかしいの!身体がおかしいの!止まらないの助けてーーー!!」
その瞬間ユーリは私の身体を仰向けにさせ、一気に奥まで挿入してきた。
「っやぁぁぁぁん!!!」
まるで解き放たれたかのように猛々しい雄が私の中に挿入ってきた。
ひどく粘り気のある音が室内に響くが今の私には羞恥を感じる余裕はない。
もう達してるのに、達してる最中なのに身体はまた高みへと昇ろうとしている。こんな、こんな事があるなんてーーー。
「っんーーーーーーーーーーーー!!!!」
「マリー…本当に可愛い……欲しかったんでしょう?もっと、もっと………マリーが欲しいだけいくらでもあげる。一晩中だっていいんだ………」
言葉の途中でユーリは深く口付ける。
柔らかな熱い舌に蕩けてしまいそうになるけれど、首から下は襲い来る快感と激しい抽挿で自分の身体なのに自分の意思で制御する事が出来ない。まるでこの身体はすべてユーリのもので、私のすべてが嬉々として彼に従っているようだ。
「愛してるよマリー………。愛してる。だからごめん………もう少しだけ。もう少しだけマリーを食べさせて。そうじゃなきゃ眠れない……君が愛しくて切なくて眠れないんだ……。」
どうしてそんな綺麗な顔を切なく歪めて言うの?ずるいよ。私が何も言えなくなるのを知ってるんでしょう?
「………うん。いいよ………少しじゃなくて、ユーリの心が幸せでお腹いっぱいになるまで食べて………。」
私の言葉にユーリはまるで小さな子供のように笑った。
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