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2章
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しおりを挟む「わぁ!レミお帰り!どうだった!?マリーは喜んでくれた!?」
女の子に贈り物するなんて初めてで、今日は朝からずっと緊張していた。
兄上がマリーに夜会で必要なものを一揃えすると聞いた時は身体中の血が沸騰してるんじゃないかってくらい怒りに燃えて吼えまくり、何とか宝飾品を贈る権利を勝ち取った。
ドレスとのバランスを考えようとどんな色合いなのか聞いたら兄上の髪と瞳の色だって聞いてまた吼えてしまったが、よく考えたら僕も同じ色だった。
「全身のバランスを考えたつもりだったけど、ちょっと碧と銀色ばかりでくどかったかなぁ。」
「そんな事はございません。マリエル様は両殿下の贈り物に非常に感謝されていましたよ。」
そっか。喜んでくれたなら良かった。
でもほんとはドレスも贈りたかったな。
自分の贈った自分の色のドレスに好きな人が身を包むって……何かゾクゾクしちゃう。
「ねぇレミ。兄上の目録ちょっと見せて?」
一揃えと言ってたけど、ドレスと靴以外何を贈ったんだろう。
「え!?………いやちょっとそれは……。」
何……怪しい……。レミ何か隠してる。
「………レミ………貸して?ね?」
首を傾げてお願いする僕の笑顔はきっと悪人のように歪んでいる。
「……こちらです…どうかお心を安らかに…。」
えーと、ドレスに靴に手袋に………………
は!?下着!?
下着!?下着って、下着!?
「ちょっとレミ!!!」
「っはははい!!!」
「この下着って何なの!?」
「はいっ!ごくごくありふれた純白のレースがフリフリしてる下着でございます!マリエル様によるとサイズも恐ろしいほどピッタリとの事です!」
何だって!?サイズもピッタリ!?
………兄上め………クソッ……!!!ドレスの下まで独占するなんて!!
「レミっ!!!」
「はいっ!!」
「………そういう下着ってどこで買うの?君知ってたら教えてくれる?」
そしてこの後僕達兄弟は揃ってレミお薦めの下着屋を贔屓にする事となる。
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