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2章
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しおりを挟む「そうか。ご苦労だったねレミ。」
夕刻、フォンティーヌ家より帰還したレミが報告のために私の宮へやってきた。
シャルルとは一悶着どころか五悶着くらいあったがドレスが無事に届いたと聞いて安堵する。
「何か足りないものはなかっただろうか?女性に贈り物をするのは初めての事だから少し心配でね。レミ、君から見て気付いた事はなかったかい?」
「そうですね…マリエル様はとにかく素晴らしいお品に感嘆されていて特には……あぁ、でも……。」
顎に手をあて何やら口ごもってしまったレミに嫌な予感がしてならない。
「……レミ。私に気を使う必要はないから正直に話してくれ。気になる事があったのか?」
「いえあの……目録をご確認いただく場に姉君のオデット様も同伴されていたのですが…………いや………その……。」
「レミ!」
「っはははい!!オデット様が下着をご覧になって【さりげなく性癖を織り込んできた】と爆笑されておりました!!!以上です!!」
やっぱり出てきたかあの女………!!
男が初めて贈る下着は白が妥当だろうに!!
そりゃ確かにマリーを初めて抱く時には純白でレースが付いてるやつがいいな、とか思ってはいたが決して今回は性癖を織り込んだ訳じゃない!!絶対!!
じゃあどんな下着なら正常だって言うんだ!?
「……レミ……ちなみに聞くけど君が私と同じような立場だったらどんなやつを贈るの……?」
「……総レースの透け透けなやつですかね。」
スケスケ………………?
総レースのスケスケ……………!?
もう一度言う!!総レースのスケスケ!?
レミ、お前本気出して来たな!!
………………………………………いい……。
マリーのスケスケ………………………いい……。
「レミ……今度紹介してくれ。君の御用達の下着店を。」
「……あの、内緒にして下さいね。上から叱られてしまいますので……。」
「私より上は父上しかいないだろ。大丈夫だ。叱られるどころか重宝される。」
レミは複雑な顔をして一礼し、シャルルの宮へと向かった。
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