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王子様とご対面

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「⋯本当に良いのか?」
「はい!私なんかでも役にたてるのなら、何でもします」
「悪いな周」
「いいのですよ」
「あ、あのな」
「はい」
「今から会う予定なのだが⋯」
「いやそれ私に拒否権ないじゃないですか!?」
「す、すまぬ」
ピンポン
「アレですか」
「そうだ」
「はぁー 迎い入れて下さい」
「ありがとう お入りになられろ」
「はい!主様」
「⋯やぁ、とても綺麗なお嬢さんだね」
「ジー」
「お褒めの言葉どうもありがとうございます 殿下」
「頭を上げてくれ 蒼梧少しは娘を見習え」
「お前に下げる頭は無い」
「父様、あの女が俺の許嫁?」
「あの女とはなんだ。あの美少女と言え」
それはやめて欲しい
「美少女では無い」
おお、お父様言ってやって下さい!
「天使だ」
「何故!?」
「じゃあ天使様?」
「やめてください 私の名は藍川周と申します」
「じゃあ周お前は⋯」
「後は若者水入らずで庭でお喋りでもしてきなさい」
「ああ、いってこい」
「うわっ」
強引タイプだったのかあの二人
お父様は大体そうだろうと思ったけれども
「おいお前」
「はい!何ですか王子」
「ハイテンションだな…お前は俺との婚約を望んで申し入れたのか?」
「いいえ!!」
「⋯何故では」
「私今までとても最悪な性格で皆さんを困らせてきました。だからっ、私は少しでも皆さんの役に立ちたいのです」
「そうか、ではもし俺が浮気⋯」
「是非ぜひして下さい!できればピンクの髪と紫の瞳の女の子と」
「嘘だろっ!?」
「けど、絶対に相談してくださいね」
「ああ、お前はヤバいやつだな」
「世界中の人が私を拒んでも、決して私の意思は変わりませんよ」
「⋯カッコイイな」
「ありがとうございます」
「お前今本気で笑っただろ」
「バレてました?」
「当たり前だろ けど、さっきの愛想笑いより今の笑顔の方が俺は好きだぞ」
「⋯ニヘラ」
「っー!?」
「この天然タラシ野郎が」
「お、お前敬語」
「はい、言われなくともコレっきりは言いませんよ。に・ど・と‪ね♥︎」
「け、敬語はやめてくれっ」
「いやー、家柄なので王子様の言うことでも無理ですよ」
「こ、このー」
「ね、紅君」
「なっ///」

「⋯やはりお前の娘だな」
「あ?俺の娘が天使だって?」
「言ってないよ」
「あーーー、嫁にやりたくねーなぁ」
「珍しいな そんなに執着するなんて」
「心が浄化されたんだよ」
「それ自分で言うのか」
「「はははは」」
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