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勇者の遺体

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国王に勇者として認められた者の遺体は、死んだら魔物たちがこっそり教会に運ぶ密約ができていた。もし、魔物たちが勇者たちを全滅させてその遺体を放置した場合、国王は大軍をもって魔物たちに報復するが、勇者の遺体を獣に食われる前に教会に届けたら、人間側は、報復しないという国王と魔王との密約が結ばれていたのだ。魔王を倒すのなら、本来国王は軍を魔王城に派遣すべきなのだが、軍は金がかかる。そこで、勇者を選んで、魔王退治に向かわせる。
軍を送るより、安上がりだ。
しかも、魔王にとっても、大軍を送られるよりましなので、勇者が魔物に倒された時、魔物たちに教会まで、勇者の遺体を運ぶことを命じた。
もちろん、タダで届けるのではなく、勇者の所持金から半分は盗っていいとした。
この密約のおかげで、長い間、人間と魔族の間に大きな戦争は起きていなかった。
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