144 / 184
脳筋勇者
しおりを挟む
教会で生き返らせてもらえるからと、勇者はガンガンモンスターに向かっていった。山で狩りの経験のある俺は、ドラゴンなどの危険なモンスターの足跡を見つけるのに慣れていて、当然、危険なモンスターの足跡を見つけたら、勇者に、危ないから別の道をと進言するのだが、大抵聞いてもらえず、ズンズン進み、とにかく、出会うモンスターを片っ端から倒していた。強いモンスターとたくさん戦って、本番の魔王を相手にする前に実戦経験をたくさん積みたいのだと言って、仲間の俺たちの身の安全を考えてはくれなかった。自分が強い勇者だからといって、ひとり、ガンガン行かれたら、ついていけない。で、魔王城の近くまで来たとき、ついに俺たちは勇者を見限って逃げ出した。勇者は、それでもひとりで、魔王を退治しようとガンガン行って返り討ちにあったが、すぐに若い勇者が選ばれて、冒険に出た。新しい勇者は思慮深く、慎重に敵の弱点を探って確実に仕留めていた。だから、前の勇者を見捨てて新しい勇者に乗り換えた俺たちは、最後まで不平を言わず魔王退治を手伝った。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる