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花粉症の魔王
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魔王は、なぜ、自分が泣いているのか理由が分からなかった。とにかく、ゲートを抜けてこの世界に到着すると、急に眼がかゆくなり、涙とくしゃみが止まらなくなったのだ。
攻撃か。
魔王である我が攻めて来ると知っていて、何か罠魔法を仕掛けられたのかと、周囲を警戒する。が、なぜ、自分が泣いているのか分からないだけで、敵の気配は感じない。だいたい、この世界には、魔王たる我の魔法に対抗できる魔法そのものがないはずだった。無用な遭遇戦を避けるため、非戦闘員が多い住宅街をゲートの出口に選んだのだが、どうやら、敵はこちらの警戒の上をいく、狡猾な相手のようだ。
予定では、先発した魔王である我が、こちらの世界に先に来て、この世界から大きなゲートを開いて、配下の魔王軍を進軍させる予定だった。
だが、我が魔王軍を呼んでも、我と同じように攻撃を受けるかもと魔王は考えると、撤退を決めた。
それが攻撃ではなく、花粉症と呼ばれるものだと知らず魔王は、自分の世界に帰った後も再侵攻を考えることなく没した。
攻撃か。
魔王である我が攻めて来ると知っていて、何か罠魔法を仕掛けられたのかと、周囲を警戒する。が、なぜ、自分が泣いているのか分からないだけで、敵の気配は感じない。だいたい、この世界には、魔王たる我の魔法に対抗できる魔法そのものがないはずだった。無用な遭遇戦を避けるため、非戦闘員が多い住宅街をゲートの出口に選んだのだが、どうやら、敵はこちらの警戒の上をいく、狡猾な相手のようだ。
予定では、先発した魔王である我が、こちらの世界に先に来て、この世界から大きなゲートを開いて、配下の魔王軍を進軍させる予定だった。
だが、我が魔王軍を呼んでも、我と同じように攻撃を受けるかもと魔王は考えると、撤退を決めた。
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