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絶世の美女
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灰色を捕虜にして、猫又を二匹を新しい仲間に加えて、私たちは無事に王都に辿り着いた。
もちろん、猫たちの報酬として、ちょいと海まで箒で飛んで、魚を竜巻で吸い上げて、陸に運び、猫たちに新鮮な生魚をプレゼントした。
キツネの檻に入れられた灰色は、馬車が揺れるたびにその振動を感じてビクビクと震えていた。
途中、偽姉は、ちらりと元師匠を見たが、特に何の感慨もわかなかったようだ。
王都に入るとき、私の顔を知っている者がいて騒ぎになるかと思ったが、王都は人の出入りが激しく、檻の中にキツネと一緒に女性が入れられていても、あまり気にしないようだった。
奴隷制はないが、借金のかたとして娼婦街に無理やり連れて来られる女性も珍しくないので、私たち一行は不審がられなかった。王都でも貴族の屋敷が多い王宮の近くに近付けば怪しまれたろうが、まずは吸血鬼の仕切っている高級娼館の前に馬車を止めた。
吸血鬼は棺桶で寝ている時間だが、昼間は、代わりに淫魔たちが起きていた。
うちの媚薬や化粧品を買ってくれた得意先であり、とりあえず、檻の中のキツネと灰色はそのままここに残して馬車を預けることにした。
「あら、お久しぶり。店を燃やして派手に出て行ったのに、もう淋しくなって帰って来たの?」
受付をしていた顔なじみの淫魔のお嬢が、私に軽く挨拶する。
「どうも、こっちはあまり変わらないようね」
私の店が、焼け落ちたままという以外、特に街の光景に変わったところはなかった。昼間の明るい内から客引きの娼婦が街角に立ち、そんな彼女たちを値踏みするように男たちが歩いている。
まだ陽は高いが、私の知っている町並みのままだった。
「なに、もう戻ってきて、商売を再開する気?」
「そんなつもりはないわ。ちょいと野暮用でね。今日は、これから王宮に行くから、馬車二台と、荷物を預かって欲しいんだけど」
「ただ預かるだけならいいけど。何かもめ事は御免よ」
「預かってくれるだけで結構、馬車の積み荷が逃げたって、いいから」
「なに? 逃げられるような積み荷ってこと?」
「ええ、そうよ。檻の中に化けキツネと魔女。でも、何人かここに残して行くし、たぶん、王宮から誰か引き取りに来ると思うから、それまででいいから」
忍者と首輪メイドを見張りに残しておけばいいかと思った。匂い袋はまだ新しいし、灰色の媚薬の効果も、明日の朝までは持つだろう。
「できれば、うちの主が起きる前に引き取りに来てくれるといいんだけど」
「分かってる。陽が暮れる前に引き取りに来させるわ」
陽が沈んでから、吸血鬼と東洋の妖怪が鉢合わせというのは私も避けたい。人間に化ける程度の妖怪に吸血鬼をどうにかできるとは思わないが、何か騒ぎになって、私のせいだと汚名が追加されても迷惑だ。
「じゃ、表じゃなく、目立たない裏手に止めておいてくれる」
馬車は入り口の近くに止めて私だけが店の中に入っていた。
「裏手に回せばいいのね。じゃ、裏に置いたら、私たちは王宮に行くから」
そうして、化けキツネと灰色を閉じ込めた馬車に見張りとして忍びと首輪メイドと二股の猫たちを残して、私は弟子の偽姉弟と槍使いメイドを連れて王妃に会いに向かった。
王宮では先に到着した妹姫様が久しぶりの姉妹の再会を果たしていたが、お互い、再会を懐かしむような間柄ではなかった。
「お姉様に呼び出されて、わざわざ来たのに、途中でネズミに襲われたり、化けキツネがウロウロしてたり、大丈夫、この国?」
姉のせいではないと分かっているが、一言嫌味を言う権利はあるだろうと妹姫様は笑っていた。
姉の王妃は、優雅にお茶を飲みつつ、妹の苦情を受け流す。
「その辺については、ちゃんと優秀な猟犬を雇ったし、私を助けてくれそうな魔女に心辺りがあるから。むしろ、そっちこそ、お父上のそばに妖しい女がいるんじゃない?」
「あら、姉さんの耳にまでもう届いてるんだ。怖い、怖い」
「やっぱり、本当に我が父をたぶらかす女がいるのね?」
「ええ、そうよ、かなりの美人。残念だけど、姉さんも私もかすむような絶世の美女よ。父以外の貴族連中も鼻の下を伸ばすようなね。だから、本当は父のそばに居たかったんだけど、姉さんの呼び出しが気になったものだから」
「そう、やっぱり、噂の大妖怪は・・・」
その王族姉妹が会話しているところに私は案内された。弟子たちは別室に控えている。優雅なお茶会を開いていた姉妹の邪魔をするのは気が引けたが、王妃に頼まなければならない要件があり、私は軽く頭を下げた。
「お久しぶりです、王妃様」
「待ってたのよ、さ、あなたの知っていることを、すべて教えてくれるかしら」
「もしかして、事態を大体ご存じですか」
私は、匂い袋の大量注文を受けたときから、王妃が、化け狐について把握しているだろうという予想はしていた。
「では、こちらで捕まえた化けキツネと魔女を引き取っていただけますか。引き取っていただいた後はご自由に」
「あら、いいの? 魔女を私に引き渡して。仲間じゃないの?」
「同じ魔女ですが、同族という意味ではありません。吸血鬼の住処のそばに置いた馬車に閉じ込めておりますので」
「あら、ま、この王都に吸血鬼なんて、いたかしら?」
王妃は芝居がかった顔で白々しく驚いていた。私が苦笑するのを見て王妃は、自分で言い訳した。
「ごめんなさいね。一応、王都にそんなバケモノが住み着いているとは私は知らないってことにしてくれるかしら」
魔女は人々から嫌われていたが、吸血鬼も似たり寄ったりで、王都に吸血鬼がいると知られれば、魔女狩り同様、木の杭を握った連中が、あの娼館に殺到するだろう。
「いいわね、あなたも、この王都に吸血鬼が住んでいるなんて知らないということで」
王妃は、私たちの会話を横で聞いていた妹さんにくぎを刺した。
「ええ、いいわ、姉さんが魔女や吸血鬼と知合いだったなんて、いまさら驚かないし、言いふらす気もないわ」
姉の交友関係に呆れるような顔をするので精一杯だった。
「とにかく、私は、そのあなたが捕まえたという魔女とキツネを私がひきとればいいのね。それと、九尾という噂の大妖怪だけど、どうも、うちの父上のそばにいるみたいね」
「お父上というと、国内ではなく、お隣の国にいると?」
「ええ、たぶん、あなたが匂い袋みたいなものを国中にばらまいたから、お隣に行って、うちのスケベオヤジに狙いを代えたようね」
一国の王をスケベオヤジと言えるのは、さすがに家族だけだろう。私はその単語は聞かなかったという顔をした。
どうも王妃様と会話するときには、かなり周りに配慮が必要だった。
「九尾は間違いなく隣国の王のそばにいると?」
「なんでも、絶世の美女だそうよ」
人間に化けられるキツネと絶世の美女、つなげるのは容易だ。ただ、化けキツネがこちらでは知名度が低いから、好き勝手やられているというところか。
しかし、隣の国の王をたぶらかしているとは、予想外だった。佐助の国でなにをやったか詳細を知っていれば、結びつけられたかもしれないが、いくら魔女でも、さすがに東方の島国のバケモノの知識は浅い。私が眉をひそめていると、そこにドロンと王妃の飼い犬のくノ一が姿を現した。
「王妃様、火急の用にて失礼します。隣国が攻めてきました」
「噂をすればなんとやらかしら」
「隣国って、うちの国のこと。うそ、いま私がここに滞在しているのに?」
王妃は冷静だったが、妹姫様はかなり狼狽していた。
「あなたがここにいるからかもよ。娘が二人そろって父を裏切り祖国を捨ててこちらに亡命したと、噂の絶世の美女にそそのかされたのかもね」
「・・・」
私は黙って口を挟まなかった。
「で、戦況は」
王妃の問いにくノ一は、手短に答えた。
「敵は国境を越えたものの、障害に阻まれて、こちらに被害なしと」
私は、時読みの得意そうに笑う顔が容易に想像できた。
もちろん、猫たちの報酬として、ちょいと海まで箒で飛んで、魚を竜巻で吸い上げて、陸に運び、猫たちに新鮮な生魚をプレゼントした。
キツネの檻に入れられた灰色は、馬車が揺れるたびにその振動を感じてビクビクと震えていた。
途中、偽姉は、ちらりと元師匠を見たが、特に何の感慨もわかなかったようだ。
王都に入るとき、私の顔を知っている者がいて騒ぎになるかと思ったが、王都は人の出入りが激しく、檻の中にキツネと一緒に女性が入れられていても、あまり気にしないようだった。
奴隷制はないが、借金のかたとして娼婦街に無理やり連れて来られる女性も珍しくないので、私たち一行は不審がられなかった。王都でも貴族の屋敷が多い王宮の近くに近付けば怪しまれたろうが、まずは吸血鬼の仕切っている高級娼館の前に馬車を止めた。
吸血鬼は棺桶で寝ている時間だが、昼間は、代わりに淫魔たちが起きていた。
うちの媚薬や化粧品を買ってくれた得意先であり、とりあえず、檻の中のキツネと灰色はそのままここに残して馬車を預けることにした。
「あら、お久しぶり。店を燃やして派手に出て行ったのに、もう淋しくなって帰って来たの?」
受付をしていた顔なじみの淫魔のお嬢が、私に軽く挨拶する。
「どうも、こっちはあまり変わらないようね」
私の店が、焼け落ちたままという以外、特に街の光景に変わったところはなかった。昼間の明るい内から客引きの娼婦が街角に立ち、そんな彼女たちを値踏みするように男たちが歩いている。
まだ陽は高いが、私の知っている町並みのままだった。
「なに、もう戻ってきて、商売を再開する気?」
「そんなつもりはないわ。ちょいと野暮用でね。今日は、これから王宮に行くから、馬車二台と、荷物を預かって欲しいんだけど」
「ただ預かるだけならいいけど。何かもめ事は御免よ」
「預かってくれるだけで結構、馬車の積み荷が逃げたって、いいから」
「なに? 逃げられるような積み荷ってこと?」
「ええ、そうよ。檻の中に化けキツネと魔女。でも、何人かここに残して行くし、たぶん、王宮から誰か引き取りに来ると思うから、それまででいいから」
忍者と首輪メイドを見張りに残しておけばいいかと思った。匂い袋はまだ新しいし、灰色の媚薬の効果も、明日の朝までは持つだろう。
「できれば、うちの主が起きる前に引き取りに来てくれるといいんだけど」
「分かってる。陽が暮れる前に引き取りに来させるわ」
陽が沈んでから、吸血鬼と東洋の妖怪が鉢合わせというのは私も避けたい。人間に化ける程度の妖怪に吸血鬼をどうにかできるとは思わないが、何か騒ぎになって、私のせいだと汚名が追加されても迷惑だ。
「じゃ、表じゃなく、目立たない裏手に止めておいてくれる」
馬車は入り口の近くに止めて私だけが店の中に入っていた。
「裏手に回せばいいのね。じゃ、裏に置いたら、私たちは王宮に行くから」
そうして、化けキツネと灰色を閉じ込めた馬車に見張りとして忍びと首輪メイドと二股の猫たちを残して、私は弟子の偽姉弟と槍使いメイドを連れて王妃に会いに向かった。
王宮では先に到着した妹姫様が久しぶりの姉妹の再会を果たしていたが、お互い、再会を懐かしむような間柄ではなかった。
「お姉様に呼び出されて、わざわざ来たのに、途中でネズミに襲われたり、化けキツネがウロウロしてたり、大丈夫、この国?」
姉のせいではないと分かっているが、一言嫌味を言う権利はあるだろうと妹姫様は笑っていた。
姉の王妃は、優雅にお茶を飲みつつ、妹の苦情を受け流す。
「その辺については、ちゃんと優秀な猟犬を雇ったし、私を助けてくれそうな魔女に心辺りがあるから。むしろ、そっちこそ、お父上のそばに妖しい女がいるんじゃない?」
「あら、姉さんの耳にまでもう届いてるんだ。怖い、怖い」
「やっぱり、本当に我が父をたぶらかす女がいるのね?」
「ええ、そうよ、かなりの美人。残念だけど、姉さんも私もかすむような絶世の美女よ。父以外の貴族連中も鼻の下を伸ばすようなね。だから、本当は父のそばに居たかったんだけど、姉さんの呼び出しが気になったものだから」
「そう、やっぱり、噂の大妖怪は・・・」
その王族姉妹が会話しているところに私は案内された。弟子たちは別室に控えている。優雅なお茶会を開いていた姉妹の邪魔をするのは気が引けたが、王妃に頼まなければならない要件があり、私は軽く頭を下げた。
「お久しぶりです、王妃様」
「待ってたのよ、さ、あなたの知っていることを、すべて教えてくれるかしら」
「もしかして、事態を大体ご存じですか」
私は、匂い袋の大量注文を受けたときから、王妃が、化け狐について把握しているだろうという予想はしていた。
「では、こちらで捕まえた化けキツネと魔女を引き取っていただけますか。引き取っていただいた後はご自由に」
「あら、いいの? 魔女を私に引き渡して。仲間じゃないの?」
「同じ魔女ですが、同族という意味ではありません。吸血鬼の住処のそばに置いた馬車に閉じ込めておりますので」
「あら、ま、この王都に吸血鬼なんて、いたかしら?」
王妃は芝居がかった顔で白々しく驚いていた。私が苦笑するのを見て王妃は、自分で言い訳した。
「ごめんなさいね。一応、王都にそんなバケモノが住み着いているとは私は知らないってことにしてくれるかしら」
魔女は人々から嫌われていたが、吸血鬼も似たり寄ったりで、王都に吸血鬼がいると知られれば、魔女狩り同様、木の杭を握った連中が、あの娼館に殺到するだろう。
「いいわね、あなたも、この王都に吸血鬼が住んでいるなんて知らないということで」
王妃は、私たちの会話を横で聞いていた妹さんにくぎを刺した。
「ええ、いいわ、姉さんが魔女や吸血鬼と知合いだったなんて、いまさら驚かないし、言いふらす気もないわ」
姉の交友関係に呆れるような顔をするので精一杯だった。
「とにかく、私は、そのあなたが捕まえたという魔女とキツネを私がひきとればいいのね。それと、九尾という噂の大妖怪だけど、どうも、うちの父上のそばにいるみたいね」
「お父上というと、国内ではなく、お隣の国にいると?」
「ええ、たぶん、あなたが匂い袋みたいなものを国中にばらまいたから、お隣に行って、うちのスケベオヤジに狙いを代えたようね」
一国の王をスケベオヤジと言えるのは、さすがに家族だけだろう。私はその単語は聞かなかったという顔をした。
どうも王妃様と会話するときには、かなり周りに配慮が必要だった。
「九尾は間違いなく隣国の王のそばにいると?」
「なんでも、絶世の美女だそうよ」
人間に化けられるキツネと絶世の美女、つなげるのは容易だ。ただ、化けキツネがこちらでは知名度が低いから、好き勝手やられているというところか。
しかし、隣の国の王をたぶらかしているとは、予想外だった。佐助の国でなにをやったか詳細を知っていれば、結びつけられたかもしれないが、いくら魔女でも、さすがに東方の島国のバケモノの知識は浅い。私が眉をひそめていると、そこにドロンと王妃の飼い犬のくノ一が姿を現した。
「王妃様、火急の用にて失礼します。隣国が攻めてきました」
「噂をすればなんとやらかしら」
「隣国って、うちの国のこと。うそ、いま私がここに滞在しているのに?」
王妃は冷静だったが、妹姫様はかなり狼狽していた。
「あなたがここにいるからかもよ。娘が二人そろって父を裏切り祖国を捨ててこちらに亡命したと、噂の絶世の美女にそそのかされたのかもね」
「・・・」
私は黙って口を挟まなかった。
「で、戦況は」
王妃の問いにくノ一は、手短に答えた。
「敵は国境を越えたものの、障害に阻まれて、こちらに被害なしと」
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