26 / 30
とある少女の独白
しおりを挟む
✴
『さちちゃん、どうしていつも同じ服なの?』
✴
『倉田さん、スマホもってないってほんと?』
✴
『倉田さん家、もしかして
超貧乏?』
✴
✴
✴
洋服もかえない、スマホももてない、みんなと同じじゃない。
そんな私が、クラスメイトと仲良くなれるわけない。あの子達は、家に帰ったらきっと毎日美味しいご飯と優しい家族がまってる。
そう思って嫉妬する自分がきらい。
なのに
「くくくくくら倉田さん!よかったら漫画よまない!? …そっか突然御免ね!!!」
「くくくくくくくら倉田さん!お昼一緒にたべな…あっお昼ないんだ…御免!
じゃあおごる!!!」
(どうして、私に話しかけてくるんだろうか)
「…私、トロいから皆のグループにまざりそこなって…。でも独りは寂しくて…。だから私、倉田さんを利用してるんだと思う。
御免ね…私もこんな自分最低で、嫌い。」
「……………さっきの漫画、貸してもらってもいい、かな?」
「えっ!?うん全然いいよ!!!」
そうして私達は、雨の中傘をさして帰った。
その次の日から、私はバイトで学校にいけなくなった。あの子は、今独りで帰り道を歩いてるのだろうか。
『さちちゃん、どうしていつも同じ服なの?』
✴
『倉田さん、スマホもってないってほんと?』
✴
『倉田さん家、もしかして
超貧乏?』
✴
✴
✴
洋服もかえない、スマホももてない、みんなと同じじゃない。
そんな私が、クラスメイトと仲良くなれるわけない。あの子達は、家に帰ったらきっと毎日美味しいご飯と優しい家族がまってる。
そう思って嫉妬する自分がきらい。
なのに
「くくくくくら倉田さん!よかったら漫画よまない!? …そっか突然御免ね!!!」
「くくくくくくくら倉田さん!お昼一緒にたべな…あっお昼ないんだ…御免!
じゃあおごる!!!」
(どうして、私に話しかけてくるんだろうか)
「…私、トロいから皆のグループにまざりそこなって…。でも独りは寂しくて…。だから私、倉田さんを利用してるんだと思う。
御免ね…私もこんな自分最低で、嫌い。」
「……………さっきの漫画、貸してもらってもいい、かな?」
「えっ!?うん全然いいよ!!!」
そうして私達は、雨の中傘をさして帰った。
その次の日から、私はバイトで学校にいけなくなった。あの子は、今独りで帰り道を歩いてるのだろうか。
0
お気に入りに追加
14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる