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「ひっ……」
月明かりの下で見えるどこか狂ったようなリアム様の目が恐ろしくて、逃げ出そうとシーツを掴んだ。まるで負け犬のように四つん這いになってベッドを這う。
つーっと、お腹の上に吐き出されたリアム様のものがシーツに垂れた。
「ははっ、今さら何逃げようとしてんの?」
「っ、ゃ……っ!」
「逃すわけないじゃん」
そう言ってリアム様は私の手首を片手でまとめ、身体をベッドへと押し付ける。リアム様はそのまま片手で私の背中をなぞった。
恐怖で身体が震える。今からリアム様はなにをしようというのか。私はどうなってしまうのか。婚約破棄をしたはずなのに、どうしてこんなことになっているのだろう。リアム様はどうしてしまったの?
「ねぇ、知ってる? この背中の出っ張り」
「……!」
「人間が天使だったときの名残で、ここから翼が生えてたんだって」
指でそこを撫でながらリアム様が笑う。
天使、それから悪魔は伝説の種族だ。純白の翼を持つ天使と、漆黒の翼を持つ悪魔。人に救いをもたらす天使と、人を絶望へと押しやる悪魔。そんなものを信じてるわけではないはずなのに、どうして今そんな話をなさるのだろう?
リアム様の表情が見たくても、うつ伏せになってる私には確認のしようがない。
そもそも今は夜。はっきりとリアム様の表情は見えないかもしれない。
「でも、それって悪魔も同じってことだよね」
言いながら、リアム様の手が背中をなぞってどんどんと下がっていく。
ビクッと、私の身体が震えた。
「きっとシルヴィアは天使だよ」
「だめ、リアムさま……っ!」
「俺は悪魔だ。シルヴィアを食らう悪魔」
「ゃ──!」
いや、と首を振る私の制止なんて届かない。
リアム様の指が私のお尻をなぞって、秘められた場所へと到達してしまった。
ぐちゅ、と先ほどよりも溢れた蜜が音でその量を想像させる。はしたない自分に涙が溢れてきた。こんなの違う。
「こんなに濡れてさぁ、嫌ってことはないんじゃない?」
「リアムさまぁ……! こんなのだめ、いやぁ……っ!」
私がイヤイヤと首を振ってもリアム様に止まる様子は見られない。それどころか指を奥へと入れられそうになって恐怖に固まった。
太ももをぴったりと閉じてこれ以上リアム様が穴に触れないように試みる。最初はよかった。けれどリアム様は何を考えたのか、前の穴に触れることを諦め、後ろの穴に触れ始めた。
ぞわぞわとした嫌な予感が身体を這う。
「やだっ!」
「なら、ちゃんと足開いてよ。それともシルヴィアちゃんはそんな簡単なこともできないわけ?」
蔑まれるように言われて恐怖で身体が固まった。固まってる間にもお尻の双丘の間を指が滑って、拒否権なんて最初から存在しなかった。
震えながらも脚を開くと、リアム様の指が中心へと触れた。
「お尻、上げて」
「ゃ、できません……。そんなの、むり……」
その上言われた言葉に今度こそ無理だと首を振る。
今の私はショーツを剥ぎ取られたまま。つまり、生まれたままの姿だ。リアム様の言う通りにしてしまうと、私の全てがリアム様に見られてしまう。
もう婚約者でない男性にそこまで曝け出すなんてできるわけがない。
夜とはいえ月明かりの下。ぼんやりとだが、リアム様には見えるだろう。
「いいから、あげて。俺に全部見せて。見せないなら、俺は後ろの穴でもいいんだけど?」
「っ!」
そんな脅しを耳元で囁かれた。
こわい。いや。見られたくない。けれどリアム様は本気だとでも言うように後ろの穴にゆっくりと指を挿しこもうとする。
どうしてこんなことになったのだろう。どうして、どうして? リアム様のことがわからない。
「ふっ、うぅ……」
泣きながら、脚を開いたままお尻を上げる。まるでリアム様に秘めたる場所を見せつけるような形になって、恥ずかしいやら恐怖やらで頭がおかしくなりそう。
こうなれば願うのはどうか夜の闇でリアム様にはっきりと見られていませんようにということ。
「かわいい……」
「ゃんっ!」
リアム様がなにかを呟きながら、ぴったりと閉じながらも蜜が溢れている場所を指でつつく。
視線を感じる。見えるのだろうか。見えてしまうのだろうか。
「ふっ、ふーっ」
なんだか息が吹きかかっている気がする。うつ伏せになっているせいで、リアム様が今何をしようとしているのかわからない。顔をあげようかと思ったけど、怖くて顔を上げられない。
なんだか近くで見られている気がするけど、大丈夫だよね? リアム様は見慣れているはず。今さら私のものに興味を示したりなどしないはず。
「ひゃぁんっ!」
なんて考えていると、生暖かい何かが下半身に触れた。
驚いて、いつのまにか拘束の外れていた両手であそこを隠す。するとぺちんっと手が何かに当たった。
「っ、痛いなぁ、シルヴィア。顔を叩かないでくれる?」
「ごめんなさっ、ぁあんっ!」
まって、まって。私は一体何をされているの?
リアム様は少し不機嫌そうな声を出したかと思えば、私の手に触れてそっと退かす。ぴちゃりと、リアム様の舌が私の秘所を舐めていることに気付いて悲鳴をあげそうになった。
「ひっ、────っ!」
すんでのところで悲鳴を飲み込む。リアム様がここにいることはバレちゃいけない。
「ゃ、んっ、やだ、やめ、てぇ……っ!」
「じゅるっ、んっ、こんなうまいの、やめるわけないじゃん」
うま、うま……?
リアム様の言っている意味がわからない。でも、とにかくリアム様はやめてくれないらしい。
「ぁんっ、ゃ、あぁっ!」
どうしよう、どうしよう。どんどん身体から力が抜けて、なんだか変な甘い声が漏れ始める。
お腹の奥からちりちりと快感が生まれ始めて、感覚がすべてそこに集中する。
口を手で抑えないと、おっきな声出ちゃう……!
「ふっ、んっ、んぅ……」
「声、我慢すんの? ……なら、我慢できないようにさせてあげる」
「ゃ、あ、あ、ああっ!」
さっきまで口を抑えて、静かにと言っていたリアム様はもういないらしい。逆に声を出すように強要されて混乱する。
そしてある一箇所を舌で突かれて、身体が跳ねた。
「すっごいいい声」
「あっ、あっ、ゃ、あっ、やめ、っ、おかしくなっちゃ、やぁあっ! だめっ、だめなのぉっ!」
「ふっ、それ、気持ちよくてでしょ? イッてよ、シルヴィア。は……ちゅ、俺の手で、気持ちよくなって」
わけがわからなくなる。奥からなにかが湧き上がってきて、ちかちかと頭の中が点滅する。
やだ、こわい。やだよ。やめて、お願い、リアム様。
そう言いたいのに言葉にならなくて、私じゃないみたいな声が喉の奥から出ちゃう。
こんなに大きな声を出してしまったら、バレちゃう。家の者にバレてしまったらどうなるか、リアム様だってわかってるはずなのに。どうして私の声を聞きたがるの? みっともない声なのに。
「ゃ、あ、ああっ、~~~~~~~っ!」
深い。頭が真っ白になる。光が舞う。身体中から力が抜けて、上げていたお尻も上げていられずにぺたんとうつ伏せになった。
なに、これ。わけわかんない。頭がおかしくなったみたいに、身体の震えが止まらない。
身体が変な多幸感に溢れて、気持ちよくて、私の身体がまるで私の身体じゃないみたい。
「ああ、最高だよ。シルヴィア」
耳元で声がして、股の間に熱いなにかが挟まる。
「俺も、気持ちよくして」
私の瞳から涙が溢れた。
月明かりの下で見えるどこか狂ったようなリアム様の目が恐ろしくて、逃げ出そうとシーツを掴んだ。まるで負け犬のように四つん這いになってベッドを這う。
つーっと、お腹の上に吐き出されたリアム様のものがシーツに垂れた。
「ははっ、今さら何逃げようとしてんの?」
「っ、ゃ……っ!」
「逃すわけないじゃん」
そう言ってリアム様は私の手首を片手でまとめ、身体をベッドへと押し付ける。リアム様はそのまま片手で私の背中をなぞった。
恐怖で身体が震える。今からリアム様はなにをしようというのか。私はどうなってしまうのか。婚約破棄をしたはずなのに、どうしてこんなことになっているのだろう。リアム様はどうしてしまったの?
「ねぇ、知ってる? この背中の出っ張り」
「……!」
「人間が天使だったときの名残で、ここから翼が生えてたんだって」
指でそこを撫でながらリアム様が笑う。
天使、それから悪魔は伝説の種族だ。純白の翼を持つ天使と、漆黒の翼を持つ悪魔。人に救いをもたらす天使と、人を絶望へと押しやる悪魔。そんなものを信じてるわけではないはずなのに、どうして今そんな話をなさるのだろう?
リアム様の表情が見たくても、うつ伏せになってる私には確認のしようがない。
そもそも今は夜。はっきりとリアム様の表情は見えないかもしれない。
「でも、それって悪魔も同じってことだよね」
言いながら、リアム様の手が背中をなぞってどんどんと下がっていく。
ビクッと、私の身体が震えた。
「きっとシルヴィアは天使だよ」
「だめ、リアムさま……っ!」
「俺は悪魔だ。シルヴィアを食らう悪魔」
「ゃ──!」
いや、と首を振る私の制止なんて届かない。
リアム様の指が私のお尻をなぞって、秘められた場所へと到達してしまった。
ぐちゅ、と先ほどよりも溢れた蜜が音でその量を想像させる。はしたない自分に涙が溢れてきた。こんなの違う。
「こんなに濡れてさぁ、嫌ってことはないんじゃない?」
「リアムさまぁ……! こんなのだめ、いやぁ……っ!」
私がイヤイヤと首を振ってもリアム様に止まる様子は見られない。それどころか指を奥へと入れられそうになって恐怖に固まった。
太ももをぴったりと閉じてこれ以上リアム様が穴に触れないように試みる。最初はよかった。けれどリアム様は何を考えたのか、前の穴に触れることを諦め、後ろの穴に触れ始めた。
ぞわぞわとした嫌な予感が身体を這う。
「やだっ!」
「なら、ちゃんと足開いてよ。それともシルヴィアちゃんはそんな簡単なこともできないわけ?」
蔑まれるように言われて恐怖で身体が固まった。固まってる間にもお尻の双丘の間を指が滑って、拒否権なんて最初から存在しなかった。
震えながらも脚を開くと、リアム様の指が中心へと触れた。
「お尻、上げて」
「ゃ、できません……。そんなの、むり……」
その上言われた言葉に今度こそ無理だと首を振る。
今の私はショーツを剥ぎ取られたまま。つまり、生まれたままの姿だ。リアム様の言う通りにしてしまうと、私の全てがリアム様に見られてしまう。
もう婚約者でない男性にそこまで曝け出すなんてできるわけがない。
夜とはいえ月明かりの下。ぼんやりとだが、リアム様には見えるだろう。
「いいから、あげて。俺に全部見せて。見せないなら、俺は後ろの穴でもいいんだけど?」
「っ!」
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こわい。いや。見られたくない。けれどリアム様は本気だとでも言うように後ろの穴にゆっくりと指を挿しこもうとする。
どうしてこんなことになったのだろう。どうして、どうして? リアム様のことがわからない。
「ふっ、うぅ……」
泣きながら、脚を開いたままお尻を上げる。まるでリアム様に秘めたる場所を見せつけるような形になって、恥ずかしいやら恐怖やらで頭がおかしくなりそう。
こうなれば願うのはどうか夜の闇でリアム様にはっきりと見られていませんようにということ。
「かわいい……」
「ゃんっ!」
リアム様がなにかを呟きながら、ぴったりと閉じながらも蜜が溢れている場所を指でつつく。
視線を感じる。見えるのだろうか。見えてしまうのだろうか。
「ふっ、ふーっ」
なんだか息が吹きかかっている気がする。うつ伏せになっているせいで、リアム様が今何をしようとしているのかわからない。顔をあげようかと思ったけど、怖くて顔を上げられない。
なんだか近くで見られている気がするけど、大丈夫だよね? リアム様は見慣れているはず。今さら私のものに興味を示したりなどしないはず。
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「っ、痛いなぁ、シルヴィア。顔を叩かないでくれる?」
「ごめんなさっ、ぁあんっ!」
まって、まって。私は一体何をされているの?
リアム様は少し不機嫌そうな声を出したかと思えば、私の手に触れてそっと退かす。ぴちゃりと、リアム様の舌が私の秘所を舐めていることに気付いて悲鳴をあげそうになった。
「ひっ、────っ!」
すんでのところで悲鳴を飲み込む。リアム様がここにいることはバレちゃいけない。
「ゃ、んっ、やだ、やめ、てぇ……っ!」
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リアム様の言っている意味がわからない。でも、とにかくリアム様はやめてくれないらしい。
「ぁんっ、ゃ、あぁっ!」
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お腹の奥からちりちりと快感が生まれ始めて、感覚がすべてそこに集中する。
口を手で抑えないと、おっきな声出ちゃう……!
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「ゃ、あ、あ、ああっ!」
さっきまで口を抑えて、静かにと言っていたリアム様はもういないらしい。逆に声を出すように強要されて混乱する。
そしてある一箇所を舌で突かれて、身体が跳ねた。
「すっごいいい声」
「あっ、あっ、ゃ、あっ、やめ、っ、おかしくなっちゃ、やぁあっ! だめっ、だめなのぉっ!」
「ふっ、それ、気持ちよくてでしょ? イッてよ、シルヴィア。は……ちゅ、俺の手で、気持ちよくなって」
わけがわからなくなる。奥からなにかが湧き上がってきて、ちかちかと頭の中が点滅する。
やだ、こわい。やだよ。やめて、お願い、リアム様。
そう言いたいのに言葉にならなくて、私じゃないみたいな声が喉の奥から出ちゃう。
こんなに大きな声を出してしまったら、バレちゃう。家の者にバレてしまったらどうなるか、リアム様だってわかってるはずなのに。どうして私の声を聞きたがるの? みっともない声なのに。
「ゃ、あ、ああっ、~~~~~~~っ!」
深い。頭が真っ白になる。光が舞う。身体中から力が抜けて、上げていたお尻も上げていられずにぺたんとうつ伏せになった。
なに、これ。わけわかんない。頭がおかしくなったみたいに、身体の震えが止まらない。
身体が変な多幸感に溢れて、気持ちよくて、私の身体がまるで私の身体じゃないみたい。
「ああ、最高だよ。シルヴィア」
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