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日常3 段ボールの中身は?
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今日は壁に掛けてある数字を書いた紙が、赤い数字の日だ。
ミィは嬉しそうな表情でカレンダーを見つめていた。
ミィは、カレンダーの意味は理解してなかったが、飼い主が寝る前にカレンダーの今日の日付に×を書き込んでるのを毎日見ていたため、赤い数字の日は飼い主は仕事に行かないということだけは、なんとなく分かっていた。
「ねぇ、プヨ、プヨ。」
ミィが機嫌よく本棚にジャンプし、プヨの金魚鉢を覗き込んだ。
「…んぁ?あれ、もう朝か…。」
プヨはミィの声で目覚めた。
これはいつものことだ。
「ふぁあー。あれ、ミィはいつもよりテンション高いね。」
プヨがそう言いながらミィの方を向くと、ミィの姿が無かった。
「あれ?ミィ!?」
プヨが金魚鉢をグルグル泳ぎながらミィの姿を探すと、リビングと玄関を繋ぐ廊下へのドアが開いており、その廊下の一番奥で床に置いてある段ボールを見つめているミィを見つけた。
その段ボールはとても大きいが厚みがなく、壁に寄り掛かるように置いてあった。
「こんなおっきい茶色い箱は初めて見たなぁ。」
ミィは独り言を呟きながら、段ボールを肉球でペシペシ叩いてみた。
「ミィ!?」
プヨが水面から顔を出して名前を呼ぶが、ミィは段ボールに夢中で気が付かなかった。
ミィはこの段ボールの中には、自分のご飯かオヤツが山ほど入っているのではないかと思い、穴を空けようと本気のネコパンチを繰り返していた。
パシッ!パシッ!という音が廊下からリビングにも響いてくると、プヨは何事かとミィを心配そうに見つめた。
すると、その音に気が付いたのか、飼い主が寝室から廊下へと出てきた。
相変わらず段ボールに夢中で、飼い主にも気が付いていないミィはネコパンチを繰り返していたが、急にパンチの手応えが無くなった。
「ふぇ!?」
ふと気が付くと、飼い主に持ち上げられリビングに連れてかれていたのだ。
持ち上げられてもパンチを止めずに、宙に向かって前足を振り下ろす間抜けなミィの姿を見て、プヨは水中で大笑いしていた。
夢中になると周りが全く見えなくなる、ミィの悪い癖だ。
飼い主は、ミィをミィ用のベッドに下ろすと、アクビをして頭をポリポリ掻きながら廊下へと戻って行った。
我を取り戻したミィは、すぐにプヨの横に移動した。
「ったく、彼が邪魔しなかったらもう少しで穴空けられたのに!」
ミィはほっぺたをプクッと膨らませた。その変な顔にプヨはまた笑いそうになったが、どうにか堪えてミィに質問した。
「残念だったね、ミィ。で、あの箱は何だったんだい?」
「ぜんっぜん分かんなかった!でも、あの大きさは相当な量のご飯かオヤツが入ってるはずだよ!」
「…何でミィのご飯かオヤツだと思うの?」
「何でって…?…うーん、何でだろ…。」
「はぁー、ミィは何でも自分の食べ物だと思っちゃうんだから。こないだだって…。」
二匹がそんな話をしていると、飼い主が重そうにしながら、例の段ボールをリビングへと運んできた。
「え!?あ、やった!プヨ!ねぇ!あの箱来たよ!」
「…見えてるよ。」
大興奮のミィと冷静なプヨ。
飼い主はまず、リビングのテーブルを部屋の端に寄せてから、その場所に段ボールを横に寝かせて置き、カッターでガムテープ部分を切り始めた。
「プヨ!もうすぐ、もうすぐだよ!ねぇ!」
「…だから見えてるってば。」
飼い主がカッターを床に置いて、段ボールをゆっくり開き始めた。
「何かな?何かな?…え、うわぁぁぁ。」
中身が気になるミィは段々と前のめりになり、ついには前に体重をかけすぎて、本棚から転げ落ちてしまった。
「はぁー、ミィ…。」
プヨが呆れた表情で姿が消えたミィを探した。
とはいえ、流石は猫。すかさず受け身を取ったミィは、流れるような動作でそのまま段ボールに近付いた。
飼い主がミィに離れるようにジェスチャーをすると、ゆっくり段ボールから大きな四角い木の板と、太めの木の棒を4本取り出した。
「…あれ?うちのご飯かオヤツ…じゃない!?」
ショックを受けたミィは、とぼとぼとプヨの横に戻った。
「…ミィ、何だろあれ?」
プヨが話しかけても、絶賛ショック中のミィには全く聞こえていなかった。
飼い主が4本の木の棒を、器用に四角い木の板の四隅に取り付けると、テーブルがあった場所にドスンと置いた。
「…おやぁ、またテーブル…?」
プヨが不思議そうに見ていると、飼い主が隣の和室から蒲団を持ってきて、その新しいテーブルに掛け始めた。
「ねぇ、プヨ。彼は何してるんだい?」
飼い主の不思議な行動を見て、我を取り戻したミィがプヨに聞いた。
「さぁ、何だろ?木の板の間に蒲団を挟んで…。」
不思議そうに見つめる二匹を余所に、飼い主は満足そうな表情を浮かべ、木の板に繋がる線のスイッチを押し、蒲団の中に足を入れて座った。 そして、鞄に手を伸ばし、中から菓子パンを取り出した。
「わかったぁぁ!」
先日のテレビの時と同じような大きな声を出したプヨに、ミィはまたもやビックリして仰け反った。
「な、なに!?」
「あれはさ、人間が生み出した、寝ながらご飯を食べれるテーブルさ!」
自信満々な表情で言うプヨだったが、テレビの件を思い出したミィは、プヨの言うことが信じられず、そっと本棚を降りて、背を向けて座っている飼い主の顔を覗き込んだ。
「…ふぇ!?」
驚いた表情をしたミィに、プヨも何事かと思った。
ミィの視線の先。飼い主は菓子パンをモグモグと噛みながら、コックリコックリと居眠りをしていたのだ。
「す、すごっ!!プヨの言ったとおりだ!」
ミィの中で、プヨの株が急上昇した。
ミィは嬉しそうな表情でカレンダーを見つめていた。
ミィは、カレンダーの意味は理解してなかったが、飼い主が寝る前にカレンダーの今日の日付に×を書き込んでるのを毎日見ていたため、赤い数字の日は飼い主は仕事に行かないということだけは、なんとなく分かっていた。
「ねぇ、プヨ、プヨ。」
ミィが機嫌よく本棚にジャンプし、プヨの金魚鉢を覗き込んだ。
「…んぁ?あれ、もう朝か…。」
プヨはミィの声で目覚めた。
これはいつものことだ。
「ふぁあー。あれ、ミィはいつもよりテンション高いね。」
プヨがそう言いながらミィの方を向くと、ミィの姿が無かった。
「あれ?ミィ!?」
プヨが金魚鉢をグルグル泳ぎながらミィの姿を探すと、リビングと玄関を繋ぐ廊下へのドアが開いており、その廊下の一番奥で床に置いてある段ボールを見つめているミィを見つけた。
その段ボールはとても大きいが厚みがなく、壁に寄り掛かるように置いてあった。
「こんなおっきい茶色い箱は初めて見たなぁ。」
ミィは独り言を呟きながら、段ボールを肉球でペシペシ叩いてみた。
「ミィ!?」
プヨが水面から顔を出して名前を呼ぶが、ミィは段ボールに夢中で気が付かなかった。
ミィはこの段ボールの中には、自分のご飯かオヤツが山ほど入っているのではないかと思い、穴を空けようと本気のネコパンチを繰り返していた。
パシッ!パシッ!という音が廊下からリビングにも響いてくると、プヨは何事かとミィを心配そうに見つめた。
すると、その音に気が付いたのか、飼い主が寝室から廊下へと出てきた。
相変わらず段ボールに夢中で、飼い主にも気が付いていないミィはネコパンチを繰り返していたが、急にパンチの手応えが無くなった。
「ふぇ!?」
ふと気が付くと、飼い主に持ち上げられリビングに連れてかれていたのだ。
持ち上げられてもパンチを止めずに、宙に向かって前足を振り下ろす間抜けなミィの姿を見て、プヨは水中で大笑いしていた。
夢中になると周りが全く見えなくなる、ミィの悪い癖だ。
飼い主は、ミィをミィ用のベッドに下ろすと、アクビをして頭をポリポリ掻きながら廊下へと戻って行った。
我を取り戻したミィは、すぐにプヨの横に移動した。
「ったく、彼が邪魔しなかったらもう少しで穴空けられたのに!」
ミィはほっぺたをプクッと膨らませた。その変な顔にプヨはまた笑いそうになったが、どうにか堪えてミィに質問した。
「残念だったね、ミィ。で、あの箱は何だったんだい?」
「ぜんっぜん分かんなかった!でも、あの大きさは相当な量のご飯かオヤツが入ってるはずだよ!」
「…何でミィのご飯かオヤツだと思うの?」
「何でって…?…うーん、何でだろ…。」
「はぁー、ミィは何でも自分の食べ物だと思っちゃうんだから。こないだだって…。」
二匹がそんな話をしていると、飼い主が重そうにしながら、例の段ボールをリビングへと運んできた。
「え!?あ、やった!プヨ!ねぇ!あの箱来たよ!」
「…見えてるよ。」
大興奮のミィと冷静なプヨ。
飼い主はまず、リビングのテーブルを部屋の端に寄せてから、その場所に段ボールを横に寝かせて置き、カッターでガムテープ部分を切り始めた。
「プヨ!もうすぐ、もうすぐだよ!ねぇ!」
「…だから見えてるってば。」
飼い主がカッターを床に置いて、段ボールをゆっくり開き始めた。
「何かな?何かな?…え、うわぁぁぁ。」
中身が気になるミィは段々と前のめりになり、ついには前に体重をかけすぎて、本棚から転げ落ちてしまった。
「はぁー、ミィ…。」
プヨが呆れた表情で姿が消えたミィを探した。
とはいえ、流石は猫。すかさず受け身を取ったミィは、流れるような動作でそのまま段ボールに近付いた。
飼い主がミィに離れるようにジェスチャーをすると、ゆっくり段ボールから大きな四角い木の板と、太めの木の棒を4本取り出した。
「…あれ?うちのご飯かオヤツ…じゃない!?」
ショックを受けたミィは、とぼとぼとプヨの横に戻った。
「…ミィ、何だろあれ?」
プヨが話しかけても、絶賛ショック中のミィには全く聞こえていなかった。
飼い主が4本の木の棒を、器用に四角い木の板の四隅に取り付けると、テーブルがあった場所にドスンと置いた。
「…おやぁ、またテーブル…?」
プヨが不思議そうに見ていると、飼い主が隣の和室から蒲団を持ってきて、その新しいテーブルに掛け始めた。
「ねぇ、プヨ。彼は何してるんだい?」
飼い主の不思議な行動を見て、我を取り戻したミィがプヨに聞いた。
「さぁ、何だろ?木の板の間に蒲団を挟んで…。」
不思議そうに見つめる二匹を余所に、飼い主は満足そうな表情を浮かべ、木の板に繋がる線のスイッチを押し、蒲団の中に足を入れて座った。 そして、鞄に手を伸ばし、中から菓子パンを取り出した。
「わかったぁぁ!」
先日のテレビの時と同じような大きな声を出したプヨに、ミィはまたもやビックリして仰け反った。
「な、なに!?」
「あれはさ、人間が生み出した、寝ながらご飯を食べれるテーブルさ!」
自信満々な表情で言うプヨだったが、テレビの件を思い出したミィは、プヨの言うことが信じられず、そっと本棚を降りて、背を向けて座っている飼い主の顔を覗き込んだ。
「…ふぇ!?」
驚いた表情をしたミィに、プヨも何事かと思った。
ミィの視線の先。飼い主は菓子パンをモグモグと噛みながら、コックリコックリと居眠りをしていたのだ。
「す、すごっ!!プヨの言ったとおりだ!」
ミィの中で、プヨの株が急上昇した。
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