6 / 24
始まり?
新しい日常
しおりを挟む
ここ最近暖かくなって、春の日差しがぽかぽかと温かい。
部屋の外から見える範囲では、すでに雪が解けて、
草木が花をつけている。
イシュトが私に付くようになってから、一週間。
まず始めは何もせず、一緒に過ごすようにするとのことだった。
なぜかというと、
私の体はまだ2歳児。
朝はそれなりに早く起きて、天気が良ければ庭に散歩に出たりもするし、
悪ければ家の中、といっても屋敷?城?といってもいいようなお家です。
前世とは比べ物にならないほど大きい・・・。
まだまだ自分の部屋や両親の部屋辺りしか覚えてないので、
家の中で迷子になりそう・・・。
んで、時々昼寝、ならぬ、朝寝をしたり。
お昼を食べたらしっかりお昼寝。
その後また遊んだり、お母様のマナーレッスンが入ったりして、晩御飯、寝る。
とまぁ、寝てることが多いのだ。
イシュトは、まず私の生活パターンを見てから、どの時間にどうするのがいいのかを考えるとのことだった。
まぁ、妹や弟がいるから、なんとなくはわかるらしいんだけど。
傍目には遊びの延長でやってるようにするという話で、
この一週間、イシュトをお供にずっと遊んでいた。
眼の話も、気付いてからの期間である程度コントロールができているから、
体調が悪くなったら眼のせいか確認して対策しようとのことだったし。
最初の一日目で、寝る時間が少ない、と言われ、
二日目から寝る時間を増やされました・・・。
いやあのね、さすがに幼児を育てたのはン十年前の話だから、
そんな昔の話、覚えてませんよ・・・。
前世じゃおばあさん一歩手前だったんだからさ・・・。
おばあさんになってたら、また違ったのかもだけどねぇ・・・。
ちなみに、前世のその頃はあまり記憶にない・・・。
家の事と、子どもの世話に追われて、寝る時間はある程度確保できているのにその時間は眠れなくって、
の繰り返しだったような気がする。
寝不足で常にぼーっとした状態だった・・・。
まぁ、いいや。
で、眠れと言われても眠れない!
と言ったらイシュトに抱っこされてほぼ毎回即寝です・・・。
いや、ほんと、なんでそんなに寝かしつけを秒速でできるのか・・・。
なんか薬でも使われてるのか疑ったりもしたけど、そーでもない。
イシュトいわく、その子に合った寝かしつけがあるらしい。
背中を叩かれるのがいい子、揺らすのがいい子、叩いて揺らすの組み合わせで眠る子、撫でられるのがいい子、などらしい。
そこは、視てるらしい。
ちなみに、眠くないと思っていても寝かしつけられちゃうのは、体が眠りを必要としているからだ、と最初に寝かしつけられて起きた時に言われた。
私は今、精神年齢は・・・。だけど体は2歳だもんね。
一週間、遊びながらリズムを作り、朝寝、昼寝の時間をある程度固定。
遊んでいた時間で体を動かしたり、勉強していく形になった。
勉強はひとまず、字を覚えてること。
会話についてはどうも日本語ではない言葉のようだけど、
意味が分かるから話せてもいるし、会話として成り立つのだけど・・・
文字については全然わかりません。
なので、絵本から開始です。
体を動かすのは、広い庭で遊びながら、といった形になった。
マナーに関してはひとまず突貫で詰め込まれたけど、他のことはそこまでやる必要性がないとのこと。
マナーは習慣になる部分が大きいから、早目に覚えておく方がいいとは思う。
そこはお母様も同じ判断だったようだ。
イシュトいわく、
この地は辺境なため、女性であろうとできることなら武器を持って戦える方がいいとのこと。
お母様も新婚当初はお父様と前線に立っていたらしい。
そのため、遊びの中でも体を動かすことや体力をつけておくことはとっても重要らしい。
メルリィもお母様の後に妊娠が発覚したものの、
どうもお母様よりも先に出産することになりそうだという話。
なんで弟の乳母に、なんて話になったのかわからなかったけど、
そういうことだったらしい。
そのため、イシュトが完全に私の子守役となった。
普通の貴族だと、乳母が離れた時には侍女や侍従が付くらしいけど、
私、ちょっと特殊だし。
というか、辺境伯爵家自体が特殊らしい。
まぁ、前線に立つということは人の世話になっているようではできないことだと思うの。
お母様は実家が貧乏で、使用人を雇うのも最低限だったらしくて・・・
っていうのが理由だったそうな。
世知辛い。
・・・ん?イシュトが侍従になるのかしら?
でも子守役って聞いたけど・・・。
お着替えや身の回りのことは一通り自分でやるように言われ、
何かあった時にだけ誰かに来てもらう形をとるようになった。
大体のことはできるようになってきたしね。
まだまだ失敗が多いけど。
でもメルリィは私が気になるらしく、
頻繁にやってきて私のお世話をしようとするのをイシュトと二人で止めていた。
うれしいけどね。その気持ち。
でも大事な時なんだから、無理しちゃいかん。
とまぁ、新しい日常に慣れていった。
部屋の外から見える範囲では、すでに雪が解けて、
草木が花をつけている。
イシュトが私に付くようになってから、一週間。
まず始めは何もせず、一緒に過ごすようにするとのことだった。
なぜかというと、
私の体はまだ2歳児。
朝はそれなりに早く起きて、天気が良ければ庭に散歩に出たりもするし、
悪ければ家の中、といっても屋敷?城?といってもいいようなお家です。
前世とは比べ物にならないほど大きい・・・。
まだまだ自分の部屋や両親の部屋辺りしか覚えてないので、
家の中で迷子になりそう・・・。
んで、時々昼寝、ならぬ、朝寝をしたり。
お昼を食べたらしっかりお昼寝。
その後また遊んだり、お母様のマナーレッスンが入ったりして、晩御飯、寝る。
とまぁ、寝てることが多いのだ。
イシュトは、まず私の生活パターンを見てから、どの時間にどうするのがいいのかを考えるとのことだった。
まぁ、妹や弟がいるから、なんとなくはわかるらしいんだけど。
傍目には遊びの延長でやってるようにするという話で、
この一週間、イシュトをお供にずっと遊んでいた。
眼の話も、気付いてからの期間である程度コントロールができているから、
体調が悪くなったら眼のせいか確認して対策しようとのことだったし。
最初の一日目で、寝る時間が少ない、と言われ、
二日目から寝る時間を増やされました・・・。
いやあのね、さすがに幼児を育てたのはン十年前の話だから、
そんな昔の話、覚えてませんよ・・・。
前世じゃおばあさん一歩手前だったんだからさ・・・。
おばあさんになってたら、また違ったのかもだけどねぇ・・・。
ちなみに、前世のその頃はあまり記憶にない・・・。
家の事と、子どもの世話に追われて、寝る時間はある程度確保できているのにその時間は眠れなくって、
の繰り返しだったような気がする。
寝不足で常にぼーっとした状態だった・・・。
まぁ、いいや。
で、眠れと言われても眠れない!
と言ったらイシュトに抱っこされてほぼ毎回即寝です・・・。
いや、ほんと、なんでそんなに寝かしつけを秒速でできるのか・・・。
なんか薬でも使われてるのか疑ったりもしたけど、そーでもない。
イシュトいわく、その子に合った寝かしつけがあるらしい。
背中を叩かれるのがいい子、揺らすのがいい子、叩いて揺らすの組み合わせで眠る子、撫でられるのがいい子、などらしい。
そこは、視てるらしい。
ちなみに、眠くないと思っていても寝かしつけられちゃうのは、体が眠りを必要としているからだ、と最初に寝かしつけられて起きた時に言われた。
私は今、精神年齢は・・・。だけど体は2歳だもんね。
一週間、遊びながらリズムを作り、朝寝、昼寝の時間をある程度固定。
遊んでいた時間で体を動かしたり、勉強していく形になった。
勉強はひとまず、字を覚えてること。
会話についてはどうも日本語ではない言葉のようだけど、
意味が分かるから話せてもいるし、会話として成り立つのだけど・・・
文字については全然わかりません。
なので、絵本から開始です。
体を動かすのは、広い庭で遊びながら、といった形になった。
マナーに関してはひとまず突貫で詰め込まれたけど、他のことはそこまでやる必要性がないとのこと。
マナーは習慣になる部分が大きいから、早目に覚えておく方がいいとは思う。
そこはお母様も同じ判断だったようだ。
イシュトいわく、
この地は辺境なため、女性であろうとできることなら武器を持って戦える方がいいとのこと。
お母様も新婚当初はお父様と前線に立っていたらしい。
そのため、遊びの中でも体を動かすことや体力をつけておくことはとっても重要らしい。
メルリィもお母様の後に妊娠が発覚したものの、
どうもお母様よりも先に出産することになりそうだという話。
なんで弟の乳母に、なんて話になったのかわからなかったけど、
そういうことだったらしい。
そのため、イシュトが完全に私の子守役となった。
普通の貴族だと、乳母が離れた時には侍女や侍従が付くらしいけど、
私、ちょっと特殊だし。
というか、辺境伯爵家自体が特殊らしい。
まぁ、前線に立つということは人の世話になっているようではできないことだと思うの。
お母様は実家が貧乏で、使用人を雇うのも最低限だったらしくて・・・
っていうのが理由だったそうな。
世知辛い。
・・・ん?イシュトが侍従になるのかしら?
でも子守役って聞いたけど・・・。
お着替えや身の回りのことは一通り自分でやるように言われ、
何かあった時にだけ誰かに来てもらう形をとるようになった。
大体のことはできるようになってきたしね。
まだまだ失敗が多いけど。
でもメルリィは私が気になるらしく、
頻繁にやってきて私のお世話をしようとするのをイシュトと二人で止めていた。
うれしいけどね。その気持ち。
でも大事な時なんだから、無理しちゃいかん。
とまぁ、新しい日常に慣れていった。
36
お気に入りに追加
712
あなたにおすすめの小説
転生幼女が魔法無双で素材を集めて物作り&ほのぼの天気予報ライフ 「あたし『お天気キャスター』になるの! 願ったのは『大魔術師』じゃないの!」
なつきコイン
ファンタジー
転生者の幼女レイニィは、女神から現代知識を異世界に広めることの引き換えに、なりたかった『お天気キャスター』になるため、加護と仮職(プレジョブ)を授かった。
授かった加護は、前世の記憶(異世界)、魔力無限、自己再生
そして、仮職(プレジョブ)は『大魔術師(仮)』
仮職が『お天気キャスター』でなかったことにショックを受けるが、まだ仮職だ。『お天気キャスター』の職を得るため、努力を重ねることにした。
魔術の勉強や試練の達成、同時に気象観測もしようとしたが、この世界、肝心の観測器具が温度計すらなかった。なければどうする。作るしかないでしょう。
常識外れの魔法を駆使し、蟻の化け物やスライムを狩り、素材を集めて観測器具を作っていく。
ほのぼの家族と周りのみんなに助けられ、レイニィは『お天気キャスター』目指して、今日も頑張る。時々は頑張り過ぎちゃうけど、それはご愛敬だ。
カクヨム、小説家になろう、ノベルアップ+、Novelism、ノベルバ、アルファポリス、に公開中
タイトルを
「転生したって、あたし『お天気キャスター』になるの! そう女神様にお願いしたのに、なぜ『大魔術師(仮)』?!」
から変更しました。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
人見知り転生させられて魔法薬作りはじめました…
雪見だいふく
ファンタジー
私は大学からの帰り道に突然意識を失ってしまったらしい。
目覚めると
「異世界に行って楽しんできて!」と言われ訳も分からないまま強制的に転生させられる。
ちょっと待って下さい。私重度の人見知りですよ?あだ名失神姫だったんですよ??そんな奴には無理です!!
しかし神様は人でなし…もう戻れないそうです…私これからどうなるんでしょう?
頑張って生きていこうと思ったのに…色んなことに巻き込まれるんですが…新手の呪いかなにかですか?
これは3歩進んで4歩下がりたい主人公が騒動に巻き込まれ、時には自ら首を突っ込んでいく3歩進んで2歩下がる物語。
♪♪
注意!最初は主人公に対して憤りを感じられるかもしれませんが、主人公がそうなってしまっている理由も、投稿で明らかになっていきますので、是非ご覧下さいませ。
♪♪
小説初投稿です。
この小説を見つけて下さり、本当にありがとうございます。
至らないところだらけですが、楽しんで頂けると嬉しいです。
完結目指して頑張って参ります

異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです
ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。
女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。
前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る!
そんな変わった公爵令嬢の物語。
アルファポリスOnly
2019/4/21 完結しました。
沢山のお気に入り、本当に感謝します。
7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。
2021年9月。
ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。
10月、再び完結に戻します。
御声援御愛読ありがとうございました。

異世界転生したら何でも出来る天才だった。
桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。
だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。
そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。
===========================
始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる