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もやし蕎麦と、もやもや
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シャーシャー カッコンカン! カン! カン!
「ハウチーハニョーフーチ、チーー」(?)
夜7時頃、僕は彼女と向かい合う席で、もやし蕎麦を啜っている。
それは何故か? 彼女が此処今現在いる中華屋のもやし蕎麦が食べたいと、僕の帰り際に玄関で言ったからだ、ちなみに此処の店主は麺が伸びると言う理由で出前はやらないそうだ。
もやし蕎麦、そのシャキシャキ感は、食べて体感できる音楽の様にも感じる、味は当然に良いけど、病み付きなってる人は恐らく、このシャキシャキを感じたくて食べに来てるのかも知れない、オマケに付いて来る半チャーの味も良く、腹八分目を少し超えさせてくれるので嬉しい。
僕が食べ終わると先に食べ終え、レンゲでスープをチビリチビリ飲んでいる彼女は口を開いた。
「この後どうするかね」
「え、帰る予定だけど」
「もう少し遊んでいかないかね」
「遊ぶ? なにして」
しばらく沈黙の間を挟み彼女は、
「うーん、にんにくちゃーはん、ひとつ追加お願いしまーす」
「にんにく?」
「そう、スタミナ付けないとね」
「……」
僕は、遊んでいくの意味がなんとなくわかった……でも僕はどうも今日はその気が起きない、何故だろう……本心を言うと彼女のあの……その……あれの姿を余り見たく無いのかも知れない。
わかりやすく言うと裸より下着姿と言うか……まあそんな事は置いといて様は普段の彼女が好きなのである。(アレも普通な事なんだろうと思うけど)
さらに言ってしまうとアレは、構築した美しい世界を一時的に壊された姿を見せられてる気がしないでもない……。
と、そんな事を考えているうちにニンニクがゴロゴロ入った黒光りなんかしちゃっているチャーハンが届いてしまった。
「君も食べるだろ」
と僕の空いた皿に半分、彼女は身を乗り出し、胸を僕の顔に寄せる様な体勢でチャーハンを取り分けてくれた。
僕はそれで確信した……間違いない……この後は……アレだ……
店を出て僕は彼女の後ろ歩く、僕は、彼女の後ろ姿を何か数時間後、いや数分後の事を考えると恥ずかしくなり見れなくなり、足元見て歩いていた……が、やがて駅近くのラブホテル街、そのネオンが見えて来てしまった。
僕は腹を決め、こそりとポケットから取り出した折財布を振り開き、中に忍ばせている2枚のスキンを確認し、(0.02mm弾、装填よし!)と先に切り出した!
「で、何処に入るの?」
「此処」
「え、まだ先だよ」
「なに言ってるんだね、此処だよ、此処!」
見上げると、そこはバッテングセンターだった……そこで何か僕の心はモヤモヤし思った、本当は僕自身その気だったのかも知れない……
そして今日は彼女に心をもて遊ばれていたのかも知れない……
もしくは試されていたのか……
もやもや。[未完]
題材・もやし蕎麦
そのモヤモヤと立ち上がる湯気の向こうには、シャキシャキが待っている。
「ハウチーハニョーフーチ、チーー」(?)
夜7時頃、僕は彼女と向かい合う席で、もやし蕎麦を啜っている。
それは何故か? 彼女が此処今現在いる中華屋のもやし蕎麦が食べたいと、僕の帰り際に玄関で言ったからだ、ちなみに此処の店主は麺が伸びると言う理由で出前はやらないそうだ。
もやし蕎麦、そのシャキシャキ感は、食べて体感できる音楽の様にも感じる、味は当然に良いけど、病み付きなってる人は恐らく、このシャキシャキを感じたくて食べに来てるのかも知れない、オマケに付いて来る半チャーの味も良く、腹八分目を少し超えさせてくれるので嬉しい。
僕が食べ終わると先に食べ終え、レンゲでスープをチビリチビリ飲んでいる彼女は口を開いた。
「この後どうするかね」
「え、帰る予定だけど」
「もう少し遊んでいかないかね」
「遊ぶ? なにして」
しばらく沈黙の間を挟み彼女は、
「うーん、にんにくちゃーはん、ひとつ追加お願いしまーす」
「にんにく?」
「そう、スタミナ付けないとね」
「……」
僕は、遊んでいくの意味がなんとなくわかった……でも僕はどうも今日はその気が起きない、何故だろう……本心を言うと彼女のあの……その……あれの姿を余り見たく無いのかも知れない。
わかりやすく言うと裸より下着姿と言うか……まあそんな事は置いといて様は普段の彼女が好きなのである。(アレも普通な事なんだろうと思うけど)
さらに言ってしまうとアレは、構築した美しい世界を一時的に壊された姿を見せられてる気がしないでもない……。
と、そんな事を考えているうちにニンニクがゴロゴロ入った黒光りなんかしちゃっているチャーハンが届いてしまった。
「君も食べるだろ」
と僕の空いた皿に半分、彼女は身を乗り出し、胸を僕の顔に寄せる様な体勢でチャーハンを取り分けてくれた。
僕はそれで確信した……間違いない……この後は……アレだ……
店を出て僕は彼女の後ろ歩く、僕は、彼女の後ろ姿を何か数時間後、いや数分後の事を考えると恥ずかしくなり見れなくなり、足元見て歩いていた……が、やがて駅近くのラブホテル街、そのネオンが見えて来てしまった。
僕は腹を決め、こそりとポケットから取り出した折財布を振り開き、中に忍ばせている2枚のスキンを確認し、(0.02mm弾、装填よし!)と先に切り出した!
「で、何処に入るの?」
「此処」
「え、まだ先だよ」
「なに言ってるんだね、此処だよ、此処!」
見上げると、そこはバッテングセンターだった……そこで何か僕の心はモヤモヤし思った、本当は僕自身その気だったのかも知れない……
そして今日は彼女に心をもて遊ばれていたのかも知れない……
もしくは試されていたのか……
もやもや。[未完]
題材・もやし蕎麦
そのモヤモヤと立ち上がる湯気の向こうには、シャキシャキが待っている。
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