【R15】持ってる忍

仙 岳美

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持ってる忍

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=持ってる忍=
 今から語る事は自慢にも聞こえるかも知れないが
まぁ聞いてくれ
月日は1月前の夜に戻る……
俺は金は持ってないが人より何か特別な物を持ってると噂をされる程の優秀な忍候補生だった。
そんな俺でも修業中、壁に突き当たり困る事もある。
俺の師は女性で若かったが指導の仕方は厳しく結構苦労する事や憎む事もをあったが優しい面もあり雨と鞭の使い訳は巧みで指導者としては優れている様に今は思える、また一重の切れ長の目で鼻は高く美人の部類に入る人でもあった。
此処までの俺の話を読んだ読者の方は、
『じゃあ、優れた指導者の元で人より特別な何かを持ってるお前は何の壁に突き当たったんだ?』と思うと思う、それを今から語りたいと思う……
そんな師と俺は晩飯を食べ終わった後、食堂兼大部屋の屏風で軽く仕切られた座敷で明日は休日なのもあって花札をやったりしてくつろいでいた
=21:00=
師は赤桔梗柄の羽織を肩がけで中着の薄い衣紋はしとげなく乱し、体勢は片膝を立てて座り、盃で酒を呑みながらキセルを蒸しては煙を俺の顔に吹きつけては煙たがらせ、からかってはケラケラ笑っていた、俺はというと師の股ぐらと胸元からチラチラ見える乳首を見ながら、師が放り出した長いスベスベした柔らかい片足を揉んでいた。
「あーそこそこ、ぐーと押し込んで、あー君!上手」と喘いだ後に一息吐いて「君はこういうの好き?」と足先を俺の股間に押し当ててきた!そしてウットリした顔で俺を見つめてきた……
俺は初めての事なのでドッキリして、
「な、なんです?こわいな」
「君は良い男になったねー」
「え」
「ふふふ、これは前置き、今から言う事をよく聞いて」
「はい」
「知、技、心、これらは教えれる事は全て教えました、君は優秀です、後残るのは里でも最大の難関と言われてる淫だけです」
「印の修業とは術ですか?」
「術?君は娯楽本の読み過ぎよ」
師は周り見渡し、手招きして
ふざけた口調で「ちこうよれ」と言った……
俺が耳を口元に近づけたら
耳たぶを一舐めした!
「な!」俺は耳を押さえた
「ゴメンふざけたもう一回」
なんか今日は態度が変だなと思いながら
また耳を口元に近づけた、
師は俺の耳元で囁いた……
「!!」
師は俺の顔を見て今まで見せた事ない可愛い顔をしてニッコリとした。
「えーそれはやらなくていいです」
「ダメです、必修科目です」
師は脇の小皿に盛られたさくらんぼを一つ取り、口に含んだら皮、以外を吐き出して「ほら、逆種付け」
とその実を俺の口に人差し指で押し込んだ、口の中に甘酸っぱさが広がる・・
「……」
「今夜と思ったけど明日まで心を整理する時間をあげる、明晩同じ時間に私の部屋に来る様に」と俺に向けて両手でハートの印を作った後、ウインクを飛ばして☆
「これ見といて」と懐中から出した小本を投げた、それは春画集(昔の版画絵のエロ本)……ヤバイ!師はやる気マンマンだ……汗。
そして師は背を向けてスキップしながら私部屋に戻ってしまった、束ねた長い左右に揺れる後ろ髪は怪しい狐の尻尾に見えた……
『どうすんの俺?』
心の準備ができない、師は厳しく情熱的な人だ!
多分アレもきっと凄い、絶対凄い!
間違いない!
ということで明日、淫の修業が始まる前に逃げる事にした……
=17:00=
部屋から出て茂みに隠れながら忍村から出る事に成功した俺は忍としてセンスはあった、持ってる忍である、気配を消すのは師に私以上と言われた、そんな訳で見張りの下忍を巻くのは容易な事だった……
=21:00=
隣町に到着した頃には夜になっていた、あのまま師に従っていたら、今頃、俺は……
『ほらーほらー剥けちゃうよ』
『痛、痛、』 
『一気にイクよエイ!』 
『あぎょ!』
『切腹完了~』
考えたら寒気が……
=22:10=
街の入り口前で二・八蕎麦の屋台が目についたそれを見たら腹がぐーと鳴った。
たまらず暖簾をくぐり腰掛け
「かけ一杯下さい」
「あいよー」
寒い外で食う蕎麦は美味かった🍜
考えてみたら忍なんかいつ死ぬかわからない、辞めてセーセーしたこの力で[何でも屋]でもやって儲けるかなとか、考えたら楽しくなってきて蕎麦屋のオヤジに師匠の悪口も言い初めてしまった……
「あのー女はシツコイんだよな、追鬼(ストーカー)だあれは。
顔は良いけど性格は鬼畜だー俺は食われんぞーワッハハハ正義はトン勝つ!」と
上機嫌で蕎麦を食べていたら、後ろから肩に手を置かれた……
「楽しそうだね」この声はもしや……
振り向いたら師だった!
俺は人生で初めて蕎麦を鼻から吹いてしまった!
「そっかそっか、うんうん、気持ちはわかるよ、今日の修業は中止でイイよ、私しも一杯食べていこうかな、年越しお蕎麦」と師は俺の横に座り蕎麦を食べ始めた
俺はビビって震えていた、
蕎麦を啜りながら横顔で師は言った 「私の事、悪く言うのいいけどさ、勝手な抜け忍は技術保持の為、消されるよ、私もさ、折角育てた君を殺すの忍びないだよね、忍びだけになんちゃって」と冗談は言ってるが師匠の目がマジで鋭く光った!
「……わかりました、帰ります、一晩我慢します」
「一晩じゃ全部終わらないよ1日置きに修業して全科目修了するのに2週間はカカるかな、前に早く終わりたいから毎日コース選んだ子いたけど3日持たなかった」
俺はビビった3日持たなかった……どんな事をされたんだ!
「あの~3日に一回にはできますか」
「うーん余り間を開けちゃうと少し伸びて1月はカカるかな」
「それでお願いします、キツいのはヤナんで」
師はニンニク入りかき揚げを2つ追加して1つ俺のどんぶりに入れてくれた(汗)
「わかったわ、じゃ、それ食べ終わったら帰ろうか」
俺はそれから修業が始まるまで逃げれないように師の部屋に首輪を付けられて監禁された、
「どうでもいいけどこの首輪いる?紐付いてるわけじゃないし、イジメやってるんですか?」

「それは気分的なもんと昨日逃げた罰」

トイレまで外で師が待っている、窓から逃げようとして窓を開けたらそこには師の顔があった!
「はい残念」
『クソー』
師の部屋に戻ったら部屋の中がピンク色に染まっていた!
『こっこれは異空間!万華鏡写輪眼!』と思ったら唯の照明変更だった……
更にさっきまで無かった派手な蝶柄の布団が履いてあった、なんか甘いお香も焚き始めてあった……運命の刻は近い。
俺の目元と鼻筋には暗い影が差した……

俺が部屋の角でたまにチラッと師を見ながらシュンとしてたら後ろで肩肘を立てて大盃で酒を飲んでいた師が話しかけてきた、
「そろそろ時間だけど、そんなにヤナの?私の事嫌い?」
「嫌いではないですけど何かヤです」
「夢だと思えば良いのよ」
「思えないです、美人でも貴方は俺の親同然です」
「年齢的に親じゃなくて姉でしょ!数時間後の事を考えたら余り私の事、怒らせない方がいいわよ、下の皮剥けて無いんでしょ?強めに剥くよ、まぁ痛キツいのは君だからまぁどっちでもいいけど」
「……」
「……普通は師が教える事になってるけど、他の人にする?この修業に関しては暗黙で例外も認められてるのよね……今回は特別に」
「ハイそれでお願いします」
「少し待ってね、今相手できる指導員、調べてくるわ」
少しして師が写真を待ってきてくれた、
「今、手が空いてる人はこの人達よ」
写真を見てみた……そして俺は腹を括った!
「あーやはり師匠でお願いします、頑張りまーす」
「うーん、私もさ~ストーカーとか言われちゃうとな~なんかな~」
師は写真の1人を指差して
「この人なんか優しいわよ」
「え!あ!本当に師匠が良いです」
「私ストーカーだよー」
「アレは嘘なんです!取り消します!本当は師匠が大好きなんです!照れ隠しで逃げてただけなんです!」
「そっかー君は素直じゃないね、私の事好きなら好きて最初から言えばいいじゃん!可愛がってあげるわさ」
(ふー)俺は一安心した。
見せてもらった写真のほとんどは男だった、女性もいたがハッキリ言ってバ○……

「じゃ、始めようか」

「……」

※内容は規制

=休憩中=
師に生膝枕をしてもらい陰毛を指でもて遊びながら師のオヘソを見ていたら師は俺の頭を撫でながら耳元で囁いた、
「君は皮被りだけど良いナニを持ってるよ」
俺は持ってる男だった!
ちなみに淫科目の最後にあたる、
拷問にも耐える為と位置付けである必修科目の内容はほぼやってる事はSMで精神的にも身体的にもキツかったがそれだけに相手が師で良かったと本当に思った、師でなかったら俺は間違いなく、挫折していたと思う、Mにはなってしまったが……
他の奴から見たら俺は確かに特別な師を持っていた忍だった。
そんな感じで最後の難関と言われるSMも楽しかった。
唐突ではあるが語れる事はこのくらいかなと、感じるのでそろそろ閉めたいと思う。
何が言いたかったと言うと持ってる男は総じて徳で有ると言う事で有る……
最後に俺は指導員には成ら無いつもりだハッキリ言って同性は相手は俺には無理!【終】
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