59 / 60
クマさんと、心配する人たち その1
しおりを挟む
僕は猛烈に反省していました。
いくらピリが「あーん」をしてくれたからといって……
いくら、生涯で2度と女の子からしてもらえないであろう「あーん」をしてくれたからといって……
トゥンク
と、恋に落ちる音を発しかけてしまったのです。
その事を猛烈に反省していたんです。
ボクは、シャルロッタのためにこの世界で頑張ると決めたんです。
だというのに……決めてからまだ数日も経過していないうちから、浮気するような事をしてしまった自分の事を猛烈に恥じていたんです。
庭にある井戸の前に立っている僕。
服は脱いでいて、下着のみの姿になっています。
夜なので、周囲には誰もいません。
「こんなことじゃ駄目だ……もっと気合いを入れないと……」
そう呟くと、桶の水を頭からかぶりました。
「うひゃあ、つ、冷たい……って、こ、これくらいなんてことない……ぼぼぼ、煩悩退散煩悩退散……」
ガタガタ震えながら再び水を汲むと、それを頭からかぶっていきました。
「煩悩退散煩悩退散……」
それを何度も何度も繰り返していった僕。
* * *
翌朝。
「ぶぇっくしょん……」
ベッドの中で、僕は朦朧としていました。
体温計がないのでなんとも言えないのですが……発熱しているのは間違いありません……
間違いなく、昨夜水をかぶったのが原因でしょう。
その結果、僕は思いっきり風邪を引いてしまったみたいです。
「ずず……これって、自業自得……いや、天罰なのかもしれないな……」
そうだよな……シャルロッタと結ばれておきながら、ピリの「あーん」に過剰反応しちゃったりしたもんだから……うん、改めて反省しながら、今日は大人しく寝てすごそうと思います。
早く元気になって、シャルロッタの手伝いをしないといけないし……今の僕は、とにかくしっかり休んで、一日も早く回復することがシャルロッタのためなんだ。
布団を首元までかけ直しながら、ため息をついた僕。
その時、僕の部屋の戸が開きました。
「クマ殿、先ほどは具合が悪そうだったのじゃが、どんな具合じゃ?」
心配そうな表情のシャルロッタが、部屋の中に入ってきました。
いきなりシャルロッタが現れたもんですから、僕はベッドの中で飛び跳ねてしまいました。
朝ご飯を食べに食堂まで行ったものの、あまり食べることが出来なかったもんだから、シャルロッタに心配をかけてしまったみたいです。
……何しろ、毎朝3杯はお代わりをしている僕ですので……
「う、うん、大丈夫、全然平気だから……」
慌てて起き上がろうとすると、
「あぁ、クマ殿、無理しなくて良いのじゃ」
シャルロッタが慌てて駆け寄ってきて、僕をベッドに押し倒していきました。
いつもであれば、それくらい押し返す事が出来るのですが、今の僕はあっさりとベッドに倒れこんでしまいました。
肉体強化が出来ても、体調が悪かったら意味がないってことなのかもしれません。
そんな事を考えている僕の眼前で、シャルロッタは心配そうな表情のまま僕の顔をのぞき込んでいたのですが、
「うむ……顔が赤いの……熱はどうかの……」
そう言いながら、まず自分の前髪をかき上げて、露わになった額を僕の額に……
え?
こ
ここ
こここ
こここ、これってば……あああ、あの、あれですか!? おでこで検温っていう超激レアイベントですか!?
顔を真っ赤にしながら思いっきり目を見開いた僕。
そんな僕の目の前で、
コツン
小さな音とともに、シャルロッタの額が、僕の額に重なりました。
僕は、今、自分の目の前で繰り広げられている光景を把握出来なくて、目を白黒させながら固まっていました。
「何が大丈夫じゃ! すごく熱いではないか」
そう言うと、シャルロッタは頬を膨らませながら、僕の布団をかけ直してくれました。
シャルロッタが感じた体温の何割かは、シャルロッタのおでこ検温のせいなのは間違いないのですが……そんな事言えません。
「う、うん……ごめん、しっかり休んですぐ元気になるから」
大人しくベッドに横になった僕。
そんな僕の言葉に、ようやく安堵の表情をうかべたシャルロッタ。
「クマ殿は働きすぎじゃからな、きっとその疲れが出たのじゃろう」
……いえ、違うんです……気合いを入れ直そうと思って水をかぶったせいでして……
そんな僕の心の声が聞こえるはずもなく、シャルロッタは優しい笑顔を浮かべながら僕の額を手で撫でていました。
「……ずっとついていてあげたいのじゃが……妾も仕事があるのじゃ……急ぎの仕事が片付いたらすぐに来るからの」
シャルロッタは、そう言うと部屋を出ていきました。
最後、扉を閉める際に、
「よいな、くれぐれも安静にしておるのじゃぞ」
そう、念押ししてから、扉を閉めました。
うん
ここまでシャルロッタに言われたんだし……今日は全力で大人しくしようと思います。
シャルロッタの額の感触を思い出しながら、そう誓ったのですが……体の一部だけはすっごく元気になってしまっているのですが……ホント、僕の体ってどうなっているんでしょう……
はぁ、とため息をつきながら目を閉じた……その時でした。
「クマ氏! 生きてるっスか! 体調崩したって聞いたッスよ!」
部屋の中に、ポリンカがすごい勢いで駆け込んできたんです。
ポリンカは、大きなバッグを抱えています。
「あ、あぁ、ポリンカ。わざわざありがとう。寝てれば治るから……」
上半身を起こそうとした僕。
「あぁ、クマ氏は寝てればいいっスよ、今、栄養のあるものを食べさせてあげるっス。それ食べてからゆっくり寝てほしいっス」
そう言うと、ポリンカはベッドの横に腰掛けて、バッグの中をゴソゴソしはじめました。
今日のポリンカは、先日部屋で着ていた露出が多めの服ではなくて、お店で来ているオーバーオール風の服を身につけていました。
うん……これならいろんな意味で大丈夫、問題ありません。
少し元気になっていた下半身を手で押さえながら安堵のため息を漏らす僕。
「あ~……この栄養ドリンク、この容器だと寝ているクマ氏、飲みにくいっスね」
そう言うと、ポリンカはその栄養ドリンクを自分で口に含みました。
味見でしょうか? まず自分で飲んでみるってことなのかな?
そんな事を持っている僕のめの前で、ポリンカは、
ん~
口を突き出しながら、横になっている僕の顔に接近してきたんです。
「ぽぽぽ、ポリンカさん!? いいい、一体何を!?」
急接近してくるポリンカを前にして、思わず声が裏返ってしまう僕。
そんな僕の前で、ポリンカは、
まず、自分の口を指さし、
次に、僕の口を指さし、
そして、親指をグッと突き立てました。
え、何、これって、
「私の口から」
「クマ氏の口に」
「口移しで飲ませてあげるっス」
って……そういう意味にしか解釈出来ないんですけど……
困惑している僕の前で、ポリンカは再び僕に向かって顔を近づけてきました。
「ぽぽぽ、ポリンカさん、いや、あの、その……」
しどろもどろになりながら、僕はポリンカさんを押し戻そうとその肩に手を伸ばしていったのですが……まさにその時でした。
「クマー!大丈夫~!?」
部屋の扉を勢いよく開けて、アジョイが駆けこんできたんです。
突然のアジョイ乱入を受けて、ポリンカは目を丸くしながら僕から離れていきまして、
「んっがっくっく……っス」
なんか、どこかで聞いたことがあるような声を発しながら、口に含んでいた栄養ドリンクを自分で飲み干してしまったみたいです。
で
そんなポリンカを完全に無視して僕の元に駆け寄って来たアジョイは、おもいっきりジャンプすると、僕のお腹の上にダイブしてきました。
ダイビングボディアタックですね、これ……
超身体能力を発揮すれば、特にダメージを受けることなくやりすごせたはずなのですが、今の僕は体調不良のせいで、この能力を発動させることが出来ませんでした。
そのため……僕は、素の状態でアジョイのボディアタックを受け止めてしまい、
「げふぅ!?」
思わず悲鳴をあげてしまいました。
そんな僕のお腹の上に寝っ転がっているアジョイ。
「クマ、大丈夫? アジョイ心配」
そう言いながら、僕の顔の方へにじり寄ってきました。
……う
その時、僕はあることに気が付きました。
アジョイってば、ダボダボの服を着るのが好きでして、今もかなりダボダボの服を着ているんです。
そして……僕の顔に向かってにじり寄ってきているアジョイのダボダボの服が垂れ下がっているのですが、その隙間からアジョイのむむむ、胸とかおおお、おへそとかが丸見えに……
僕は、慌てて自分の目を両手で隠しました。
見てはいけない……これは絶対に見てはいけない……しゃしゃしゃ、シャルロッタのためにもですね、僕は……
「クマ、どうした?」
アジョイが、そんな僕の腕を左右に開きました。
そのせいで、僕の目がフルオープンになってしまいまして……当然、僕の眼前には胸元がフルオープンになったままのアジョイの姿が……
「げほげほ……く、クマ氏、どうしたっスか?」
そんなアジョイの後方からポリンカが顔を出しました。
っていいますか、アジョイの服の中に視線が釘付けになっているなんてバレてしまったら……
「あ、あぁ、うん……大丈夫、大丈夫だから……とりあえずアジョイ、今日は降りてくれるかい? ちょっと体調が悪いからしばらく寝たいんだ」
僕が声を裏返らせながらそう言うと、
「ほらアジョイ、クマ氏は病気っス。無理させちゃだめっスよ」
ポリンカが、アジョイを僕の上から降ろしてくれました。
……た、助かった……
アジョイの無邪気なラッキースケベをどうにか回避出来ました。
ちょちょちょ、ちょとだけ見えちゃったけど、その後すぐに頑張ったんだから、これぐらいはどうにか許してもらえるよね、シャルロッタ……
いくらピリが「あーん」をしてくれたからといって……
いくら、生涯で2度と女の子からしてもらえないであろう「あーん」をしてくれたからといって……
トゥンク
と、恋に落ちる音を発しかけてしまったのです。
その事を猛烈に反省していたんです。
ボクは、シャルロッタのためにこの世界で頑張ると決めたんです。
だというのに……決めてからまだ数日も経過していないうちから、浮気するような事をしてしまった自分の事を猛烈に恥じていたんです。
庭にある井戸の前に立っている僕。
服は脱いでいて、下着のみの姿になっています。
夜なので、周囲には誰もいません。
「こんなことじゃ駄目だ……もっと気合いを入れないと……」
そう呟くと、桶の水を頭からかぶりました。
「うひゃあ、つ、冷たい……って、こ、これくらいなんてことない……ぼぼぼ、煩悩退散煩悩退散……」
ガタガタ震えながら再び水を汲むと、それを頭からかぶっていきました。
「煩悩退散煩悩退散……」
それを何度も何度も繰り返していった僕。
* * *
翌朝。
「ぶぇっくしょん……」
ベッドの中で、僕は朦朧としていました。
体温計がないのでなんとも言えないのですが……発熱しているのは間違いありません……
間違いなく、昨夜水をかぶったのが原因でしょう。
その結果、僕は思いっきり風邪を引いてしまったみたいです。
「ずず……これって、自業自得……いや、天罰なのかもしれないな……」
そうだよな……シャルロッタと結ばれておきながら、ピリの「あーん」に過剰反応しちゃったりしたもんだから……うん、改めて反省しながら、今日は大人しく寝てすごそうと思います。
早く元気になって、シャルロッタの手伝いをしないといけないし……今の僕は、とにかくしっかり休んで、一日も早く回復することがシャルロッタのためなんだ。
布団を首元までかけ直しながら、ため息をついた僕。
その時、僕の部屋の戸が開きました。
「クマ殿、先ほどは具合が悪そうだったのじゃが、どんな具合じゃ?」
心配そうな表情のシャルロッタが、部屋の中に入ってきました。
いきなりシャルロッタが現れたもんですから、僕はベッドの中で飛び跳ねてしまいました。
朝ご飯を食べに食堂まで行ったものの、あまり食べることが出来なかったもんだから、シャルロッタに心配をかけてしまったみたいです。
……何しろ、毎朝3杯はお代わりをしている僕ですので……
「う、うん、大丈夫、全然平気だから……」
慌てて起き上がろうとすると、
「あぁ、クマ殿、無理しなくて良いのじゃ」
シャルロッタが慌てて駆け寄ってきて、僕をベッドに押し倒していきました。
いつもであれば、それくらい押し返す事が出来るのですが、今の僕はあっさりとベッドに倒れこんでしまいました。
肉体強化が出来ても、体調が悪かったら意味がないってことなのかもしれません。
そんな事を考えている僕の眼前で、シャルロッタは心配そうな表情のまま僕の顔をのぞき込んでいたのですが、
「うむ……顔が赤いの……熱はどうかの……」
そう言いながら、まず自分の前髪をかき上げて、露わになった額を僕の額に……
え?
こ
ここ
こここ
こここ、これってば……あああ、あの、あれですか!? おでこで検温っていう超激レアイベントですか!?
顔を真っ赤にしながら思いっきり目を見開いた僕。
そんな僕の目の前で、
コツン
小さな音とともに、シャルロッタの額が、僕の額に重なりました。
僕は、今、自分の目の前で繰り広げられている光景を把握出来なくて、目を白黒させながら固まっていました。
「何が大丈夫じゃ! すごく熱いではないか」
そう言うと、シャルロッタは頬を膨らませながら、僕の布団をかけ直してくれました。
シャルロッタが感じた体温の何割かは、シャルロッタのおでこ検温のせいなのは間違いないのですが……そんな事言えません。
「う、うん……ごめん、しっかり休んですぐ元気になるから」
大人しくベッドに横になった僕。
そんな僕の言葉に、ようやく安堵の表情をうかべたシャルロッタ。
「クマ殿は働きすぎじゃからな、きっとその疲れが出たのじゃろう」
……いえ、違うんです……気合いを入れ直そうと思って水をかぶったせいでして……
そんな僕の心の声が聞こえるはずもなく、シャルロッタは優しい笑顔を浮かべながら僕の額を手で撫でていました。
「……ずっとついていてあげたいのじゃが……妾も仕事があるのじゃ……急ぎの仕事が片付いたらすぐに来るからの」
シャルロッタは、そう言うと部屋を出ていきました。
最後、扉を閉める際に、
「よいな、くれぐれも安静にしておるのじゃぞ」
そう、念押ししてから、扉を閉めました。
うん
ここまでシャルロッタに言われたんだし……今日は全力で大人しくしようと思います。
シャルロッタの額の感触を思い出しながら、そう誓ったのですが……体の一部だけはすっごく元気になってしまっているのですが……ホント、僕の体ってどうなっているんでしょう……
はぁ、とため息をつきながら目を閉じた……その時でした。
「クマ氏! 生きてるっスか! 体調崩したって聞いたッスよ!」
部屋の中に、ポリンカがすごい勢いで駆け込んできたんです。
ポリンカは、大きなバッグを抱えています。
「あ、あぁ、ポリンカ。わざわざありがとう。寝てれば治るから……」
上半身を起こそうとした僕。
「あぁ、クマ氏は寝てればいいっスよ、今、栄養のあるものを食べさせてあげるっス。それ食べてからゆっくり寝てほしいっス」
そう言うと、ポリンカはベッドの横に腰掛けて、バッグの中をゴソゴソしはじめました。
今日のポリンカは、先日部屋で着ていた露出が多めの服ではなくて、お店で来ているオーバーオール風の服を身につけていました。
うん……これならいろんな意味で大丈夫、問題ありません。
少し元気になっていた下半身を手で押さえながら安堵のため息を漏らす僕。
「あ~……この栄養ドリンク、この容器だと寝ているクマ氏、飲みにくいっスね」
そう言うと、ポリンカはその栄養ドリンクを自分で口に含みました。
味見でしょうか? まず自分で飲んでみるってことなのかな?
そんな事を持っている僕のめの前で、ポリンカは、
ん~
口を突き出しながら、横になっている僕の顔に接近してきたんです。
「ぽぽぽ、ポリンカさん!? いいい、一体何を!?」
急接近してくるポリンカを前にして、思わず声が裏返ってしまう僕。
そんな僕の前で、ポリンカは、
まず、自分の口を指さし、
次に、僕の口を指さし、
そして、親指をグッと突き立てました。
え、何、これって、
「私の口から」
「クマ氏の口に」
「口移しで飲ませてあげるっス」
って……そういう意味にしか解釈出来ないんですけど……
困惑している僕の前で、ポリンカは再び僕に向かって顔を近づけてきました。
「ぽぽぽ、ポリンカさん、いや、あの、その……」
しどろもどろになりながら、僕はポリンカさんを押し戻そうとその肩に手を伸ばしていったのですが……まさにその時でした。
「クマー!大丈夫~!?」
部屋の扉を勢いよく開けて、アジョイが駆けこんできたんです。
突然のアジョイ乱入を受けて、ポリンカは目を丸くしながら僕から離れていきまして、
「んっがっくっく……っス」
なんか、どこかで聞いたことがあるような声を発しながら、口に含んでいた栄養ドリンクを自分で飲み干してしまったみたいです。
で
そんなポリンカを完全に無視して僕の元に駆け寄って来たアジョイは、おもいっきりジャンプすると、僕のお腹の上にダイブしてきました。
ダイビングボディアタックですね、これ……
超身体能力を発揮すれば、特にダメージを受けることなくやりすごせたはずなのですが、今の僕は体調不良のせいで、この能力を発動させることが出来ませんでした。
そのため……僕は、素の状態でアジョイのボディアタックを受け止めてしまい、
「げふぅ!?」
思わず悲鳴をあげてしまいました。
そんな僕のお腹の上に寝っ転がっているアジョイ。
「クマ、大丈夫? アジョイ心配」
そう言いながら、僕の顔の方へにじり寄ってきました。
……う
その時、僕はあることに気が付きました。
アジョイってば、ダボダボの服を着るのが好きでして、今もかなりダボダボの服を着ているんです。
そして……僕の顔に向かってにじり寄ってきているアジョイのダボダボの服が垂れ下がっているのですが、その隙間からアジョイのむむむ、胸とかおおお、おへそとかが丸見えに……
僕は、慌てて自分の目を両手で隠しました。
見てはいけない……これは絶対に見てはいけない……しゃしゃしゃ、シャルロッタのためにもですね、僕は……
「クマ、どうした?」
アジョイが、そんな僕の腕を左右に開きました。
そのせいで、僕の目がフルオープンになってしまいまして……当然、僕の眼前には胸元がフルオープンになったままのアジョイの姿が……
「げほげほ……く、クマ氏、どうしたっスか?」
そんなアジョイの後方からポリンカが顔を出しました。
っていいますか、アジョイの服の中に視線が釘付けになっているなんてバレてしまったら……
「あ、あぁ、うん……大丈夫、大丈夫だから……とりあえずアジョイ、今日は降りてくれるかい? ちょっと体調が悪いからしばらく寝たいんだ」
僕が声を裏返らせながらそう言うと、
「ほらアジョイ、クマ氏は病気っス。無理させちゃだめっスよ」
ポリンカが、アジョイを僕の上から降ろしてくれました。
……た、助かった……
アジョイの無邪気なラッキースケベをどうにか回避出来ました。
ちょちょちょ、ちょとだけ見えちゃったけど、その後すぐに頑張ったんだから、これぐらいはどうにか許してもらえるよね、シャルロッタ……
0
お気に入りに追加
596
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
嫌われ者の悪役令息に転生したのに、なぜか周りが放っておいてくれない
AteRa
ファンタジー
エロゲの太ったかませ役に転生した。
かませ役――クラウスには処刑される未来が待っている。
俺は死にたくないので、痩せて死亡フラグを回避する。
*書籍化に際してタイトルを変更いたしました!
陽だまりキッチン、ときどき無双~クラス転移したけどかわいい幼馴染とのんびり異世界を観光します~
一色孝太郎
ファンタジー
料理人を目指しながらも、そこそこの進学校に通う高校二年生の少年味澤祥太は、ある日突然、神を名乗る謎の発光体によってクラスごと異世界へと転移させられてしまう。
その異世界は、まるで聖女モノのネット小説のように聖女が結界を張って町を守り、逆ハーレムが当然とされる男には厳しい世界だった。
日本に帰るには、神を名乗る謎の発光体によって課された試練を乗り越えなければならない。
祥太は転移の際に神から与えられた能力を駆使し、幼馴染の少女と共にのんびり異世界を観光しながら、クラスメイトたちを探す旅をすることとなる。
はたして祥太たちは生き残ることができるのだろうか? そして無事に日本に帰ることはできるのだろうか?
※2024/03/02 18:00 HOTランキング第5位を獲得! お読みいただきありがとうございます!
※本作品は現在、他サイトでも公開しております
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話
妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』
『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』
『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』
大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる