232 / 343
連載
さわこさんと、仲良し
しおりを挟む
連日大雪に見舞われている辺境都市トツノコンベの周辺でございます。
そのため、バテアさんの転移魔法で遠方に出向く以外では狩猟を行えていなかった、リンシンさんをはじめとした居酒屋さわこさんと専属契約を結んでくださっている冒険者の皆様。
そんな皆様は、居酒屋さわこさんに集合しては、
武具の手入れを一緒になさったり
過去にあった狩猟の苦労話や自慢話
魔獣の情報交換
そう言ったことを日がな一日、交わし合っておられるのがいつもでございます。
そんなお話を、吟遊詩人のミリーネアさんがすぐ横に同席して、興味深そうにそれらのお話をメモしておられます。
ミリーネアさんも、大雪のせいで外部から冒険者がこられないものですから歌のネタが入手しにくくなられていたものですから、格好の場のようですね。
そんなミリーネアさんのために、この街で長く冒険者をなさっているクニャスさんやジューイさんが、居酒屋さわこさんとは契約していない知り合いの冒険者の方をお誘いくださっては、その体験談をミリーネアさんが聞けるように配慮してくださっているのでございます。
そんな中……
テーブルの一角に座って罠の手入れをなさっているリンシンさん。
そのお膝の上には、白銀狐のシロがちょこんと座っています。
先日、人型に変化することが出来るようになったシロ。
小さくて可愛らしい女の子姿のシロですが、頭に大きなお耳と、お尻から大きな尻尾が伸びていますので、すぐに亜人種族だとわかります。
それにしても……
その尻尾がですね、とっても大きくてフワフワなんですよ。
そんな尻尾を、リンシンさんのお膝の上に座っている間中、嬉しそうに左右に振っているシロ。
頬を赤く染め、嬉しそうに微笑みながらリンシンさんの手元を見つめているのが、最近のシロのお決まりの仕草となっております。
そんな中、
「ジュ、そんなに懐いているのなら、使い魔契約すればいのに」
ジューイさんがそんな話をリンシンさんになさいました。
「使い魔……?」
「あぁ、さわこは知らなかったかしら」
「はい、はじめてお聞きするように思うのですが……」
厨房の中で首をひねる私、そんな私にカウンター席に座っているバテアさんが話し掛けてくださっています。
「使い魔契約っていうのはね、魔獣と主従契約を結ぶことなのよ。そうすることで魔獣と精神的につながることが出来てコミュニケーションが取りやすくなるの。他にもお互いが持っている情報を共有出来たりするもんだから、冒険者が魔獣を使い魔にすることは結構よくあるのよ。大都市には、使い魔用の魔獣を販売している業者もあるくらいだしね」
「へぇ、そうなんですか」
私とバテアさんがそんなお話をしている中……
「……んーん、私はいい」
リンシンさんは、そう言いながら膝の上のシロの頭を撫でておられます。
「ジュ? 嫌なのジュ?」
「……嫌じゃない。シロのこと、大好き……でも、この子は、白銀狐の群れの子供だし……それに、そんなことをしなくても、シロと私は、仲良し……」
シロの頭を優しく撫でておられるリンシンさん。
シロも、嬉しそうに微笑み続けています。
そんな、リンシンさんとシロの笑顔がとってもぽややんとしているものですから、その笑顔を拝見していた私達まで、思わずぽややんとした笑顔を浮かべていたのでございます。
そんなみなさんのために、私は先ほどから料理をつくっております。
土鍋で炊いたご飯を、握り飯にしているんです。
毎日、バテアさんの魔法道具のお店のカウンターで販売している握り飯弁当とは少し趣が違っておりまして、今作成しているおにぎりは具だくさんおにぎりでございます。
焼き鮭ならぬ、焼きジャッケのおにぎり
舞茸の代わりに、カゲタケを使用した炊き込みご飯のおにぎり
タレで炒めた流血狼のお肉をはさんだおにぎり
そんな感じで、こちらの世界の食材をはさみこんだおにぎりを、どんどん握っているのでございます。
「さ、出来ましたよ。みなさん、少し休憩なさってはいかがですか」
私は、おにぎりでいっぱいになった大皿を、ワイワイお話なさっている冒険者の皆様のテーブルへと運んでいきました。
すると、
「ニャ! さーちゃん手伝うニャ!」
「わさこ! 私も手伝うわ!」
バテアさんの隣で、うどんを踏み踏みしていたベルとエンジェさんが、すぐに私のもとへと駆け寄って来ました。
「じゃあ、2人はそっちのお皿を運んでくださいね」
「さーちゃんまかせてニャ!」
「さわこ、まかせて!」
私の言葉を聞くと、2人は調理台の上に置いてある大皿を手にとり、慎重にそれを運びはじめました。
その姿が、なんだか可愛いんです。
その時、私は先ほどリンシンさんが口になさっていたことを思い出しました。
『そんなことをしなくても、シロと私は、仲良し』
そう言って、シロを使い魔にすることをやんわりと拒否なさったリンシンさん。
その時は「絆が深まるんだしよろしいのでは?」と、内心で思っていたのですが……
もし私が「ベルと使い魔の契約を結んだらどう?」
そう言われたら……多分、私もリンシンさんと同じように、やんわりと拒否したと思います。
いえ、使い魔の契約が嫌とか、そういうのではございません。
そうすることで、お互いの絆が深まるのですからね、むしろ魅力的に感じている私もいるのです。
ですけど……そんなことをしなくても、私とベルはとっても仲良しなのですから。
◇◇
おにぎりがいっぱいのっている大皿。
そのおにぎりを、リンシンさん達は手にとっては口に運んでおられます。
「ジュ、このジャッケのハラミのおにぎり、最高ジュ」
「アタシは断然こっちのお肉をはさんだヤツね」
そんな会話を交わしておられるジューイさんとクニャスさん。
そんなお2人同様に、他のみなさんも笑顔でおにぎりを口に運んでおられます。
シロは、どうやら焼きおにぎりが気に入ったようですね。
醤油の香ばしい匂いを、スンスンと嗅ぎながら、はむはむと小さなお口でおにぎりを頬張っていくシロ。
「……シロ……お弁当」
そんなシロのほっぺにくっついたご飯粒を、リンシンさんが指でつまむと、それをご自分の口に中へといれていかれました。
なんでしょう……まるで親子のような光景ですね。
その光景に、しばらくぽややんとさせていただいた私。
「さて、外の方はどうでしょう……」
居酒屋さわこさんの扉から顔をのぞかせると、バテア青空市の方に白銀狐さん達の姿が見えました。
もう少し温かくなってから、リンシンさん達と一緒に流血狼を狩りにいくことになっているものですから、早めに集合してくれているようです。
こういったお約束は、シロが伝言係として双方の間を伝達してくれているんです。
白銀狐さん達が集合しているのを確認した私は、白銀狐さん達のために準備しておいたおにぎりの皿を運ぼうと、厨房の方へ向き直ったのですが……
「さーちゃん、これを運ぶニャね?」
私の後ろには、おにぎりがのった大皿を抱えるようにして持って炒るベルの姿がありました。
まだお願いしておりませんのに……こういうのを以心伝心というのでしょうか。
「はい、お願いしてもいいですか?」
「ニャ! さーちゃんのためなら、どんと来いニャ!」
ベルは嬉しそうに笑いながら外へ歩いていきました。
そのすぐ後を、エンジェさんが続いていきます。
今日も、私とベル、それにエンジェさんがとっても仲良しです。
ーつづく
そのため、バテアさんの転移魔法で遠方に出向く以外では狩猟を行えていなかった、リンシンさんをはじめとした居酒屋さわこさんと専属契約を結んでくださっている冒険者の皆様。
そんな皆様は、居酒屋さわこさんに集合しては、
武具の手入れを一緒になさったり
過去にあった狩猟の苦労話や自慢話
魔獣の情報交換
そう言ったことを日がな一日、交わし合っておられるのがいつもでございます。
そんなお話を、吟遊詩人のミリーネアさんがすぐ横に同席して、興味深そうにそれらのお話をメモしておられます。
ミリーネアさんも、大雪のせいで外部から冒険者がこられないものですから歌のネタが入手しにくくなられていたものですから、格好の場のようですね。
そんなミリーネアさんのために、この街で長く冒険者をなさっているクニャスさんやジューイさんが、居酒屋さわこさんとは契約していない知り合いの冒険者の方をお誘いくださっては、その体験談をミリーネアさんが聞けるように配慮してくださっているのでございます。
そんな中……
テーブルの一角に座って罠の手入れをなさっているリンシンさん。
そのお膝の上には、白銀狐のシロがちょこんと座っています。
先日、人型に変化することが出来るようになったシロ。
小さくて可愛らしい女の子姿のシロですが、頭に大きなお耳と、お尻から大きな尻尾が伸びていますので、すぐに亜人種族だとわかります。
それにしても……
その尻尾がですね、とっても大きくてフワフワなんですよ。
そんな尻尾を、リンシンさんのお膝の上に座っている間中、嬉しそうに左右に振っているシロ。
頬を赤く染め、嬉しそうに微笑みながらリンシンさんの手元を見つめているのが、最近のシロのお決まりの仕草となっております。
そんな中、
「ジュ、そんなに懐いているのなら、使い魔契約すればいのに」
ジューイさんがそんな話をリンシンさんになさいました。
「使い魔……?」
「あぁ、さわこは知らなかったかしら」
「はい、はじめてお聞きするように思うのですが……」
厨房の中で首をひねる私、そんな私にカウンター席に座っているバテアさんが話し掛けてくださっています。
「使い魔契約っていうのはね、魔獣と主従契約を結ぶことなのよ。そうすることで魔獣と精神的につながることが出来てコミュニケーションが取りやすくなるの。他にもお互いが持っている情報を共有出来たりするもんだから、冒険者が魔獣を使い魔にすることは結構よくあるのよ。大都市には、使い魔用の魔獣を販売している業者もあるくらいだしね」
「へぇ、そうなんですか」
私とバテアさんがそんなお話をしている中……
「……んーん、私はいい」
リンシンさんは、そう言いながら膝の上のシロの頭を撫でておられます。
「ジュ? 嫌なのジュ?」
「……嫌じゃない。シロのこと、大好き……でも、この子は、白銀狐の群れの子供だし……それに、そんなことをしなくても、シロと私は、仲良し……」
シロの頭を優しく撫でておられるリンシンさん。
シロも、嬉しそうに微笑み続けています。
そんな、リンシンさんとシロの笑顔がとってもぽややんとしているものですから、その笑顔を拝見していた私達まで、思わずぽややんとした笑顔を浮かべていたのでございます。
そんなみなさんのために、私は先ほどから料理をつくっております。
土鍋で炊いたご飯を、握り飯にしているんです。
毎日、バテアさんの魔法道具のお店のカウンターで販売している握り飯弁当とは少し趣が違っておりまして、今作成しているおにぎりは具だくさんおにぎりでございます。
焼き鮭ならぬ、焼きジャッケのおにぎり
舞茸の代わりに、カゲタケを使用した炊き込みご飯のおにぎり
タレで炒めた流血狼のお肉をはさんだおにぎり
そんな感じで、こちらの世界の食材をはさみこんだおにぎりを、どんどん握っているのでございます。
「さ、出来ましたよ。みなさん、少し休憩なさってはいかがですか」
私は、おにぎりでいっぱいになった大皿を、ワイワイお話なさっている冒険者の皆様のテーブルへと運んでいきました。
すると、
「ニャ! さーちゃん手伝うニャ!」
「わさこ! 私も手伝うわ!」
バテアさんの隣で、うどんを踏み踏みしていたベルとエンジェさんが、すぐに私のもとへと駆け寄って来ました。
「じゃあ、2人はそっちのお皿を運んでくださいね」
「さーちゃんまかせてニャ!」
「さわこ、まかせて!」
私の言葉を聞くと、2人は調理台の上に置いてある大皿を手にとり、慎重にそれを運びはじめました。
その姿が、なんだか可愛いんです。
その時、私は先ほどリンシンさんが口になさっていたことを思い出しました。
『そんなことをしなくても、シロと私は、仲良し』
そう言って、シロを使い魔にすることをやんわりと拒否なさったリンシンさん。
その時は「絆が深まるんだしよろしいのでは?」と、内心で思っていたのですが……
もし私が「ベルと使い魔の契約を結んだらどう?」
そう言われたら……多分、私もリンシンさんと同じように、やんわりと拒否したと思います。
いえ、使い魔の契約が嫌とか、そういうのではございません。
そうすることで、お互いの絆が深まるのですからね、むしろ魅力的に感じている私もいるのです。
ですけど……そんなことをしなくても、私とベルはとっても仲良しなのですから。
◇◇
おにぎりがいっぱいのっている大皿。
そのおにぎりを、リンシンさん達は手にとっては口に運んでおられます。
「ジュ、このジャッケのハラミのおにぎり、最高ジュ」
「アタシは断然こっちのお肉をはさんだヤツね」
そんな会話を交わしておられるジューイさんとクニャスさん。
そんなお2人同様に、他のみなさんも笑顔でおにぎりを口に運んでおられます。
シロは、どうやら焼きおにぎりが気に入ったようですね。
醤油の香ばしい匂いを、スンスンと嗅ぎながら、はむはむと小さなお口でおにぎりを頬張っていくシロ。
「……シロ……お弁当」
そんなシロのほっぺにくっついたご飯粒を、リンシンさんが指でつまむと、それをご自分の口に中へといれていかれました。
なんでしょう……まるで親子のような光景ですね。
その光景に、しばらくぽややんとさせていただいた私。
「さて、外の方はどうでしょう……」
居酒屋さわこさんの扉から顔をのぞかせると、バテア青空市の方に白銀狐さん達の姿が見えました。
もう少し温かくなってから、リンシンさん達と一緒に流血狼を狩りにいくことになっているものですから、早めに集合してくれているようです。
こういったお約束は、シロが伝言係として双方の間を伝達してくれているんです。
白銀狐さん達が集合しているのを確認した私は、白銀狐さん達のために準備しておいたおにぎりの皿を運ぼうと、厨房の方へ向き直ったのですが……
「さーちゃん、これを運ぶニャね?」
私の後ろには、おにぎりがのった大皿を抱えるようにして持って炒るベルの姿がありました。
まだお願いしておりませんのに……こういうのを以心伝心というのでしょうか。
「はい、お願いしてもいいですか?」
「ニャ! さーちゃんのためなら、どんと来いニャ!」
ベルは嬉しそうに笑いながら外へ歩いていきました。
そのすぐ後を、エンジェさんが続いていきます。
今日も、私とベル、それにエンジェさんがとっても仲良しです。
ーつづく
11
お気に入りに追加
3,671
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生テイマー、異世界生活を楽しむ
さっちさん
ファンタジー
題名変更しました。
内容がどんどんかけ離れていくので…
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ありきたりな転生ものの予定です。
主人公は30代後半で病死した、天涯孤独の女性が幼女になって冒険する。
一応、転生特典でスキルは貰ったけど、大丈夫か。私。
まっ、なんとかなるっしょ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。