192 / 343
連載
さわこさんと、緑のつーん
しおりを挟む
バテア青空市の対応が終了した私は、だるまストーブを居酒屋さわこさんの中へ移動させています。
「さわこ、台車はまかせて!」
そう言って、エンジェさんが台車を押してくれています。
朝一のエンジェさんは、いつも元気満々です。
人の姿になれたのが、今も嬉しくて仕方がない様子のエンジェさんは何をするにしても全力であたってくださっています。
それはそれでとてもありがたいことなのですが……そのため、いつもお店が始まる頃には疲れ切って眠ってしまっているんです。
……それはエンジェさんが全てのことに一生懸命だからこそなわけですし、ある意味仕方がないことなのですが……それでも、エンジェさんは
『早くさわこのお店のお手伝いを閉店まで出来るようになりたいわ!』
毎日のようのにそう言ってくださっているわけですし……なかなか難しいところでございます。
でも
私といたしましては、この元気いっぱいなエンジェさんと一緒にあれこれするのが大好きなんです。
エンジェさんの笑顔と、その元気いっぱいの行動のおかげで、私も元気を頂けていると申しますか私まで元気になれていますので。
「エンジェさん、無理し過ぎないでくださいね」
「問題ないわさわこ! まかせて」
満面笑顔のエンジェさんは、私にそう言いながら居酒屋さわこさんへ入っていきました。
その後を、私もついていきます。
お店の中に、だるまストーブを降ろした私とエンジェさんは、さっそく火をともしていきます。
お店の中は、温度調節魔石が設置されていますので寒くはないのですが……やはり、だるまストーブがあるとないでは、気の持ちようと申しますか、全然違うわけです。
だるまストーブの中に火が灯り、その周囲の空気が暖かくなってきました。
「ふぅ、これで一息つけましたね、エンジェさん」
「そうねさわこ、あったかいわね」
私とエンジェさんは、しばらくだるまストーブの前に立って、手をかざしておりました。
人心地ついた私は、早速厨房に移動していきました。
今夜も忘年会の予約が入っておりますので、その仕込みを行わないといけません。
昨日、辺境都市ナカンコンベにございますおもてなし商会でいいお魚をたくさん仕入れることが出来ましたので、今夜は寄せ鍋と一緒にお刺身もお出ししてみようかな、と、思っております。
おもてなし商会のファラさんから、お刺身で食べる事が出来るお魚をしっかり教えていただいておりますので、調理に関しては問題ございません。
「……ただ、ファラさん……『次はこうはいかないからね』って言われていましたけど……あれはどういう意味だったのでしょう?」
代金をお支払いさせていただいた際に、ファラさんが何やら悔しそうな表情をなさっていたような気がしないでもないのですが……きっと気のせいですよね。
さて……
私は、鯛に似たお魚……タルイを魔法袋の中から取り出すと、早速調理を開始していきました。
鱗を丁寧にそぎ落とし、包丁をいれて降ろしていきます。
おろした身に、刺身包丁を入れ、均等な太さに切り分けます。
先に作っておりました大根もどきのお野菜、ダルイコンのツマをのせているお皿の上に、切り分けた身をのせていきまして……
「……うん、こんなもんかな」
私は、盛り付け終わったお刺身のお皿を見つめながら、頷きました。
あとはこれに紫蘇の葉っぱをのせて、おろしたわさびを加えてお出しすることにします。
わさびは、もみじの形に飾り切りした人参もどきなお野菜、ニルンジーンの上にのせます。
これで、彩りもよくなりますしね。
「うにゃあ!?」
盛り付けをしていると、厨房の脇からベルの悲鳴にも似た声があがりました。
「さーちゃん!? この緑の、なんかツーンとするにゃ!?」
ベルはそう言いながら、私が魔法袋から取り出した、すりおろしたわさびがのっている小皿を指さしています。
「……もう、ベルったら……つまみぐいしたんですね? これはわさびといって、鼻につーんとくる、辛いものですよ」
私は、苦笑しながらそう言うと、わさびをタルイのお刺身の上に少量のせました。
それを、刺身醤油を入れたお皿に少しつけて、
「さ、ベル。あ~ん」
「うにゃ!? でも、さーちゃん……それ、さっきの緑のがのってるニャ……」
「大丈夫ですよ、こうして食べればそんなに辛くありませんから、ほら」
「うにゅう……さーちゃんがそう言うのなら……」
ベルは、おそるおそるといった感じで口をあけていきます。
先ほどの衝撃が忘れられないらしく、その口は全開にはいたっておりません。
……そういえば、小さい頃の私も、母さんが準備していたわさびをつまみ食いして、今のベルみたいになっていたのよね
私は、昔のことを思い出しながら、思わず苦笑を浮かべておりました。
……確か、あのときも、母さんはこうして私にわさびをお刺身にのせて食べさせてくれたんだっけ
私は、ゆっくりとベルの口の中に、お刺身をいれていきました。
相変わらずベルはおそるおそるといった感じで、口を半開きにしているものですから少々入れにくかったのですが……お魚は好きなベルですので、そちらの誘惑に負けたのでしょう、最後は自分で顔を前にだしてくれました。
しばらくもぐもぐと口を動かしていくベル。
わさびが舌に直接あたらないように、わさびがのった面を上にしておりますので、そんなに辛さは感じないはずですが……
そんな事を考えながらベルを見つめておりますと……私の目の前で、ベルの耳と尻尾がいきなり具現化しまして、ピーンと伸びていきました。
「うん! さーちゃん、これ美味しいニャ!こうして食べるとすごく美味しいニャ!」
嬉しそうにそういうと、ベルはおかわりを要求するように、私に向かって再び口を開けてきました。
今度は、先ほどのようなおっかなびっくりではなく、大きく全開状態です。
「ふふふ、ベルったらお刺身がすっかり気に入ったようですね」
そういえば、煮魚や焼き魚はしょっちゅう食卓に並べておりましたけれども、お刺身ははじめてだったかもしれませんね。
私は、さきほど準備したばかりのお刺身をベルの前に移動させると、そのお刺身を箸でとり、ベルに食べさせてあげました。
はい、本日最初の一皿は、ベルに食べてもらった次第でございます。
◇◇
今夜の忘年会は、ツカーサさんとそのお友達の皆様でございます。
「ホント、ここの料理は美味しいわ」
「うん、酒場でこんなに美味しい料理を食べられるなんて、思ってなかったわ」
はじめて居酒屋さわこさんにいらしてくださった方が多かったようなのですが、皆様そのような声をあげてくださっております。
その様子に、幹事のツカーサさんも、
「でしょ?でしょ? ここの料理ってばどれもホント美味しくてさぁ、なんか良い匂いがしてくるとついつい駆けつけちゃうのよね」
そう言いながら笑っておられます。
「……その駆けつけ具合が、ちょっと普通じゃないんだけどさ」
そんなツカーサさんに、本日忘年会の接客担当をしてくださっているバテアさんが苦笑なさっておられました。
その手には、ワノン酒造工房の二人羽織と一緒に、越乃景虎の純米酒の瓶が握られております。
本日のお料理にはお刺身だけでなく寄せ鍋や焼き魚など、お魚が多めですのでこの日本酒を選ばせていただいております。
純米酒ならではの旨みが口いっぱいに広がって、お魚の味を際立たせてくれる、そんなお酒なんです。
口当たりがいいものですからついつい飲み過ぎてしまう、私もお気に入りの一本です。
ツカーサさんご一行は、このお酒を美味しそうに飲み干しながら、料理を口に運ばれています。
女性ばかりの集まりということもございまして、当初はお酒よりも料理がすすんでいたのですが、今ではお酒の進み具合がすごく早くなっている次第でございます。
「さわこ、景虎をもう一本……いえ、もう2,3本出しちゃって。この調子だとそれくらいあっという間に飲んじゃうわ」
「わかりました、すぐに……」
バテアさんの言葉に、笑顔でお応えしながら、私は厨房の後ろの壁にたてかけてある景虎の瓶を手にとっていきました。
こうして、お料理もお酒も楽しんでいただけると、本当にうれしいです。
残念ながら、今夜もエンジェさんがすでにベッドでご就寝ですが……きっといつか一緒にお店にたってくれると思っております。
ーつづく
「さわこ、台車はまかせて!」
そう言って、エンジェさんが台車を押してくれています。
朝一のエンジェさんは、いつも元気満々です。
人の姿になれたのが、今も嬉しくて仕方がない様子のエンジェさんは何をするにしても全力であたってくださっています。
それはそれでとてもありがたいことなのですが……そのため、いつもお店が始まる頃には疲れ切って眠ってしまっているんです。
……それはエンジェさんが全てのことに一生懸命だからこそなわけですし、ある意味仕方がないことなのですが……それでも、エンジェさんは
『早くさわこのお店のお手伝いを閉店まで出来るようになりたいわ!』
毎日のようのにそう言ってくださっているわけですし……なかなか難しいところでございます。
でも
私といたしましては、この元気いっぱいなエンジェさんと一緒にあれこれするのが大好きなんです。
エンジェさんの笑顔と、その元気いっぱいの行動のおかげで、私も元気を頂けていると申しますか私まで元気になれていますので。
「エンジェさん、無理し過ぎないでくださいね」
「問題ないわさわこ! まかせて」
満面笑顔のエンジェさんは、私にそう言いながら居酒屋さわこさんへ入っていきました。
その後を、私もついていきます。
お店の中に、だるまストーブを降ろした私とエンジェさんは、さっそく火をともしていきます。
お店の中は、温度調節魔石が設置されていますので寒くはないのですが……やはり、だるまストーブがあるとないでは、気の持ちようと申しますか、全然違うわけです。
だるまストーブの中に火が灯り、その周囲の空気が暖かくなってきました。
「ふぅ、これで一息つけましたね、エンジェさん」
「そうねさわこ、あったかいわね」
私とエンジェさんは、しばらくだるまストーブの前に立って、手をかざしておりました。
人心地ついた私は、早速厨房に移動していきました。
今夜も忘年会の予約が入っておりますので、その仕込みを行わないといけません。
昨日、辺境都市ナカンコンベにございますおもてなし商会でいいお魚をたくさん仕入れることが出来ましたので、今夜は寄せ鍋と一緒にお刺身もお出ししてみようかな、と、思っております。
おもてなし商会のファラさんから、お刺身で食べる事が出来るお魚をしっかり教えていただいておりますので、調理に関しては問題ございません。
「……ただ、ファラさん……『次はこうはいかないからね』って言われていましたけど……あれはどういう意味だったのでしょう?」
代金をお支払いさせていただいた際に、ファラさんが何やら悔しそうな表情をなさっていたような気がしないでもないのですが……きっと気のせいですよね。
さて……
私は、鯛に似たお魚……タルイを魔法袋の中から取り出すと、早速調理を開始していきました。
鱗を丁寧にそぎ落とし、包丁をいれて降ろしていきます。
おろした身に、刺身包丁を入れ、均等な太さに切り分けます。
先に作っておりました大根もどきのお野菜、ダルイコンのツマをのせているお皿の上に、切り分けた身をのせていきまして……
「……うん、こんなもんかな」
私は、盛り付け終わったお刺身のお皿を見つめながら、頷きました。
あとはこれに紫蘇の葉っぱをのせて、おろしたわさびを加えてお出しすることにします。
わさびは、もみじの形に飾り切りした人参もどきなお野菜、ニルンジーンの上にのせます。
これで、彩りもよくなりますしね。
「うにゃあ!?」
盛り付けをしていると、厨房の脇からベルの悲鳴にも似た声があがりました。
「さーちゃん!? この緑の、なんかツーンとするにゃ!?」
ベルはそう言いながら、私が魔法袋から取り出した、すりおろしたわさびがのっている小皿を指さしています。
「……もう、ベルったら……つまみぐいしたんですね? これはわさびといって、鼻につーんとくる、辛いものですよ」
私は、苦笑しながらそう言うと、わさびをタルイのお刺身の上に少量のせました。
それを、刺身醤油を入れたお皿に少しつけて、
「さ、ベル。あ~ん」
「うにゃ!? でも、さーちゃん……それ、さっきの緑のがのってるニャ……」
「大丈夫ですよ、こうして食べればそんなに辛くありませんから、ほら」
「うにゅう……さーちゃんがそう言うのなら……」
ベルは、おそるおそるといった感じで口をあけていきます。
先ほどの衝撃が忘れられないらしく、その口は全開にはいたっておりません。
……そういえば、小さい頃の私も、母さんが準備していたわさびをつまみ食いして、今のベルみたいになっていたのよね
私は、昔のことを思い出しながら、思わず苦笑を浮かべておりました。
……確か、あのときも、母さんはこうして私にわさびをお刺身にのせて食べさせてくれたんだっけ
私は、ゆっくりとベルの口の中に、お刺身をいれていきました。
相変わらずベルはおそるおそるといった感じで、口を半開きにしているものですから少々入れにくかったのですが……お魚は好きなベルですので、そちらの誘惑に負けたのでしょう、最後は自分で顔を前にだしてくれました。
しばらくもぐもぐと口を動かしていくベル。
わさびが舌に直接あたらないように、わさびがのった面を上にしておりますので、そんなに辛さは感じないはずですが……
そんな事を考えながらベルを見つめておりますと……私の目の前で、ベルの耳と尻尾がいきなり具現化しまして、ピーンと伸びていきました。
「うん! さーちゃん、これ美味しいニャ!こうして食べるとすごく美味しいニャ!」
嬉しそうにそういうと、ベルはおかわりを要求するように、私に向かって再び口を開けてきました。
今度は、先ほどのようなおっかなびっくりではなく、大きく全開状態です。
「ふふふ、ベルったらお刺身がすっかり気に入ったようですね」
そういえば、煮魚や焼き魚はしょっちゅう食卓に並べておりましたけれども、お刺身ははじめてだったかもしれませんね。
私は、さきほど準備したばかりのお刺身をベルの前に移動させると、そのお刺身を箸でとり、ベルに食べさせてあげました。
はい、本日最初の一皿は、ベルに食べてもらった次第でございます。
◇◇
今夜の忘年会は、ツカーサさんとそのお友達の皆様でございます。
「ホント、ここの料理は美味しいわ」
「うん、酒場でこんなに美味しい料理を食べられるなんて、思ってなかったわ」
はじめて居酒屋さわこさんにいらしてくださった方が多かったようなのですが、皆様そのような声をあげてくださっております。
その様子に、幹事のツカーサさんも、
「でしょ?でしょ? ここの料理ってばどれもホント美味しくてさぁ、なんか良い匂いがしてくるとついつい駆けつけちゃうのよね」
そう言いながら笑っておられます。
「……その駆けつけ具合が、ちょっと普通じゃないんだけどさ」
そんなツカーサさんに、本日忘年会の接客担当をしてくださっているバテアさんが苦笑なさっておられました。
その手には、ワノン酒造工房の二人羽織と一緒に、越乃景虎の純米酒の瓶が握られております。
本日のお料理にはお刺身だけでなく寄せ鍋や焼き魚など、お魚が多めですのでこの日本酒を選ばせていただいております。
純米酒ならではの旨みが口いっぱいに広がって、お魚の味を際立たせてくれる、そんなお酒なんです。
口当たりがいいものですからついつい飲み過ぎてしまう、私もお気に入りの一本です。
ツカーサさんご一行は、このお酒を美味しそうに飲み干しながら、料理を口に運ばれています。
女性ばかりの集まりということもございまして、当初はお酒よりも料理がすすんでいたのですが、今ではお酒の進み具合がすごく早くなっている次第でございます。
「さわこ、景虎をもう一本……いえ、もう2,3本出しちゃって。この調子だとそれくらいあっという間に飲んじゃうわ」
「わかりました、すぐに……」
バテアさんの言葉に、笑顔でお応えしながら、私は厨房の後ろの壁にたてかけてある景虎の瓶を手にとっていきました。
こうして、お料理もお酒も楽しんでいただけると、本当にうれしいです。
残念ながら、今夜もエンジェさんがすでにベッドでご就寝ですが……きっといつか一緒にお店にたってくれると思っております。
ーつづく
10
お気に入りに追加
3,671
あなたにおすすめの小説
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。