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さわこさんと、農場 その2
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エミリアと野菜の栽培のことで少し話をしたのですが、
「一度アミリア姉さんとも話してくるから、さわこも考えておいてね! プリーズ」
エミリアはそう言い残して、慌てて帰って行きました。
「お酒……」
あまりにもすごい勢いで出て行ってしまったので、呼び止める間もありませんでした。
「私の……お酒……」
と、いいますのも……まだ今日のお米の代金もお支払いしていないのですよ。
「ない……からっぽ……」
荷車も置きっぱなしですし……
「お酒……」
「って……な、何か声が聞こえると思ったらリンシンさん、空のグラスを持って何泣いているんですかぁ!?」
エミリアのことばかり考えておりましたら、そのエミリアさんに自分のお酒を飲み干されてしまったリンシンさんが、空になったグラスを悲しそうな表情で抱えておられたのでした。
私は、大急ぎでそのグラスにお酒を注いでいきました。
すると、リンシンさんは
「お酒!」
そう言いながら、ぱぁ!っと笑顔になっていかれました。
リンシンさんは、誰にもとられてなるものか、とばかりに今度は覆い被さるようにしてグラスを守りながら、お酒の色を楽しまれているようです。
「まったくさぁ、とっとと飲めばいいのに」
そんなリンシンさんを見つめながら、バテアさんは苦笑なさっています。
ですが、リンシンさんは、そんなことお構いなしとばかりに鼻歌を歌いながらお酒を思う存分愛でてから、いつものようにちびりちびりと、舌ですくうようにしながら飲んでいかれました。
「おいし……おいし……」
顔を真っ赤にしながら、満面の笑みをうかべているリンシンさん。
少し太めな体型もあいまって、本当に愛らしいお姿なんですよね。
時々、きゅんとなって、ぎゅっと抱きしめたくなってしまいます。
◇◇
今日は、バテアさんの魔法道具のお店はお休みでした。
私の世界に、私とバテアさんが2人で仕入れにいったからなんですけど、最近は2、3日に1回の頻度で私の世界にお酒を仕入れに行く予定にしていますので、週6日営業していたお店が、週4日しか営業出来なくなってしまいかねません。
そのため2回目の仕入れの日が、バテアさんのお店が元々お休みだった、私の世界の日曜日にあたりますスンの日になるように調整するようにしているのですが、
「ちょうどいいから、ウェズの日も定休日にしちゃいましょう」
バテアさんはそう、即決してしまわれました。
これで、私の世界だと
月・火・水・木・金・土・日
に該当します
モン・スー・ウェズ・サー・フリ・サズ・スン
この中の、水曜日にあたるウェズの日と日曜日にあたるスンの日がバテアさんの魔法道具のお店の定休日ということになってしまいました。
「あの……よ、よろしいのですか?」
私は、申し訳なくて聞き返したのですが
「何言ってるのよさわこ。あなたが居なかったときはさ、薬草や魔石を仕入れに行ってた時はお店をお休みしてたのよ? つまり、週に1,2日しか営業してなかったのが、あなたが店員をしてくれるようになったおかげで週5日もお店を開けることが出来るようになるんだから、むしろ働き過ぎ? みたいな」
バテアさんはそう言って笑ってくださいました。
私は、
「はぁ、そうなんですか……」
と、複雑な表情をお返しすることしか出来ませんでした。
普通でしたら、週1,2日しか開いていないお店でなりたつはずがないと思ってしまうのですが、バテアさんのお店では、すごく高価な薬草や魔法薬、魔石なども販売しておりまして、しかもそれが結構な頻度で売れているものですから開店している頻度が少なくても確かに売り上げは結構あったはずです。
ただ、週に6日はお店を開くことをモットーとして十数年居酒屋をやっていた私的には、やはり首をひねらざるを得ない感じです。
◇◇
お昼の間、私達3人はそれぞれに仕事をいたしました。
私は、今夜居酒屋さわこさんでお出しする料理の準備です。
バテアさんの魔法道具のお店がお休みの日も、居酒屋さわこさんは営業しておりますので。
バテアさんは、3階にあります研究室で魔法薬や薬、魔石などを生成なさっておられました。
時折階上から
『ボシュ』
とか
『ブシュウウウウウ』
といったすごい音が聞こえてくるのですが、これ、普通に魔法を使って作業をなさっている音なのだそうです。
始めてこの音をお聞きしたときは、何かが爆発したのではないかと思ってしまいまして
「だ、大丈夫ですか!?」
そう言いながら3階に駆け上がってしまいまして、バテアさんにきょとんとされてしまったんですよね。
リンシンさんは狩りに出かけられています。
最近のリンシンさんは、飼育するためのクッカドウゥドルを生け捕ってこられることが大半です。
そのかわり、夜用に罠を仕掛けておられますので、翌朝その罠にかかっていた魔獣などをお店で使用する食材として提供していただいております。
そうこうしていると、居酒屋さわこさんの開店時間が近づいてまいりました。
ここで階上からバテアさんが
「さわこ、開店前にお風呂いっちゃう?」
そう声をかけてくださいました。
その言葉に、私は
「はい、ぜひ!」
笑顔でそうお答えいました。
私は、日本酒の瓶を数本手にすると2階に上がっていきました。
ちょうどリンシンさんもお戻りになられましたので一緒に行くことにいたしました。
先にリンシンさんは、バテアさんに転移ドアを展開していただきまして、さわこの森の飼育場にクッカドウゥドルを放してから戻ってこられました。
「じゃ、改めていくわよ」
そう言うと、バテアさんは再び転移ドアを展開なさいました。
その扉を開くと……そのドアの真正面に一件の温泉宿がございました。
ここ、イルタドーリという山奥の村の中にあるイルタドーリ温泉宿なんです。
この世界にやってきた私は、バテアさんに
「ちょっとここ、気に入ってるのよね」
そう言われながらここに連れてきていただいたのですが、のんびりほっこりつかれる温泉なもんですから、私も大のお気に入りになっております。
バテアさんのお宅にもシャワー設備はあるのですが湯船が少しせまいんです。
やっぱり、足を伸ばして入ることが出来る大きなお風呂はいいですよね。
それにこの温泉宿は食堂施設がない代わりにお酒や食べ物の持ち込みが自由なんです。
なので、私はお酒を持参した次第です。
も、もちろんお仕事前ですからね、飲み過ぎはしませんよ、えぇ、も、もちろんです。
私達は、番頭をなさっているお年寄りの猫人さんにお金を払って脱衣所へ向かいました。
この世界の温泉は、私の世界の昭和の銭湯を思わせる作りをしています。
脱衣した衣類をいれる棚の扉の鍵も木の板です。
私はバスタオルで日本酒をくるみ、体もバスタオルで覆ってから温泉に入っていきました。
まず打たせ湯をして、体を綺麗にしてから湯船につかっていきます。
この温泉は、薄茶色をしています。
お湯も、気持ち粘っている気がしないでもありません。
それだけ体にいい成分がふくまれているんだと思います。
私はお酒と一緒に持ってきていた酒枡をバテアさんとリンシンさんに手渡し、お酌をしていきました。
今日持ってきたのは奥飛騨の特別本醸造でございます。
辛口のお酒の中でもとてもすっきりとした味わいを楽しめるお酒です。
お酒だけを飲みたい時には、愛飲しているお酒なんですよね。
「じゃ、ま、この後のお仕事も頑張りましょうってことで」
バテアさんがにっこり笑いながら酒枡を差し出してこられました。
それに、私とリンシンさんも酒升を差し出していきまして、こつんとあわせていきました。
早速、私とバテアさんはお酒を一気に飲み干していきました。
リンシンさんはいつものように
「綺麗……」
と、酒升の中のお酒を嬉しそうに見つめておられます。
……しかし、あれですね……
こうして三人並んでお風呂に入りますと、私の胸の貧相さがどうにも際だってしまいます。
バテアさんは、細身なのにとてもご立派な胸をなさっていますし……って、あれ、絶対に浮いてますよね?
リンシンさんは、全体的にふくよかなのもありますが、それでもやはり湯船に浮いておられる感じです。
少し自分の胸を確認した私は……とりあえず、視線を反らしながらお酒をもう一杯ついでいきました。
人ぞれぞれでいいじゃないですか、うん。
ーつづく
「一度アミリア姉さんとも話してくるから、さわこも考えておいてね! プリーズ」
エミリアはそう言い残して、慌てて帰って行きました。
「お酒……」
あまりにもすごい勢いで出て行ってしまったので、呼び止める間もありませんでした。
「私の……お酒……」
と、いいますのも……まだ今日のお米の代金もお支払いしていないのですよ。
「ない……からっぽ……」
荷車も置きっぱなしですし……
「お酒……」
「って……な、何か声が聞こえると思ったらリンシンさん、空のグラスを持って何泣いているんですかぁ!?」
エミリアのことばかり考えておりましたら、そのエミリアさんに自分のお酒を飲み干されてしまったリンシンさんが、空になったグラスを悲しそうな表情で抱えておられたのでした。
私は、大急ぎでそのグラスにお酒を注いでいきました。
すると、リンシンさんは
「お酒!」
そう言いながら、ぱぁ!っと笑顔になっていかれました。
リンシンさんは、誰にもとられてなるものか、とばかりに今度は覆い被さるようにしてグラスを守りながら、お酒の色を楽しまれているようです。
「まったくさぁ、とっとと飲めばいいのに」
そんなリンシンさんを見つめながら、バテアさんは苦笑なさっています。
ですが、リンシンさんは、そんなことお構いなしとばかりに鼻歌を歌いながらお酒を思う存分愛でてから、いつものようにちびりちびりと、舌ですくうようにしながら飲んでいかれました。
「おいし……おいし……」
顔を真っ赤にしながら、満面の笑みをうかべているリンシンさん。
少し太めな体型もあいまって、本当に愛らしいお姿なんですよね。
時々、きゅんとなって、ぎゅっと抱きしめたくなってしまいます。
◇◇
今日は、バテアさんの魔法道具のお店はお休みでした。
私の世界に、私とバテアさんが2人で仕入れにいったからなんですけど、最近は2、3日に1回の頻度で私の世界にお酒を仕入れに行く予定にしていますので、週6日営業していたお店が、週4日しか営業出来なくなってしまいかねません。
そのため2回目の仕入れの日が、バテアさんのお店が元々お休みだった、私の世界の日曜日にあたりますスンの日になるように調整するようにしているのですが、
「ちょうどいいから、ウェズの日も定休日にしちゃいましょう」
バテアさんはそう、即決してしまわれました。
これで、私の世界だと
月・火・水・木・金・土・日
に該当します
モン・スー・ウェズ・サー・フリ・サズ・スン
この中の、水曜日にあたるウェズの日と日曜日にあたるスンの日がバテアさんの魔法道具のお店の定休日ということになってしまいました。
「あの……よ、よろしいのですか?」
私は、申し訳なくて聞き返したのですが
「何言ってるのよさわこ。あなたが居なかったときはさ、薬草や魔石を仕入れに行ってた時はお店をお休みしてたのよ? つまり、週に1,2日しか営業してなかったのが、あなたが店員をしてくれるようになったおかげで週5日もお店を開けることが出来るようになるんだから、むしろ働き過ぎ? みたいな」
バテアさんはそう言って笑ってくださいました。
私は、
「はぁ、そうなんですか……」
と、複雑な表情をお返しすることしか出来ませんでした。
普通でしたら、週1,2日しか開いていないお店でなりたつはずがないと思ってしまうのですが、バテアさんのお店では、すごく高価な薬草や魔法薬、魔石なども販売しておりまして、しかもそれが結構な頻度で売れているものですから開店している頻度が少なくても確かに売り上げは結構あったはずです。
ただ、週に6日はお店を開くことをモットーとして十数年居酒屋をやっていた私的には、やはり首をひねらざるを得ない感じです。
◇◇
お昼の間、私達3人はそれぞれに仕事をいたしました。
私は、今夜居酒屋さわこさんでお出しする料理の準備です。
バテアさんの魔法道具のお店がお休みの日も、居酒屋さわこさんは営業しておりますので。
バテアさんは、3階にあります研究室で魔法薬や薬、魔石などを生成なさっておられました。
時折階上から
『ボシュ』
とか
『ブシュウウウウウ』
といったすごい音が聞こえてくるのですが、これ、普通に魔法を使って作業をなさっている音なのだそうです。
始めてこの音をお聞きしたときは、何かが爆発したのではないかと思ってしまいまして
「だ、大丈夫ですか!?」
そう言いながら3階に駆け上がってしまいまして、バテアさんにきょとんとされてしまったんですよね。
リンシンさんは狩りに出かけられています。
最近のリンシンさんは、飼育するためのクッカドウゥドルを生け捕ってこられることが大半です。
そのかわり、夜用に罠を仕掛けておられますので、翌朝その罠にかかっていた魔獣などをお店で使用する食材として提供していただいております。
そうこうしていると、居酒屋さわこさんの開店時間が近づいてまいりました。
ここで階上からバテアさんが
「さわこ、開店前にお風呂いっちゃう?」
そう声をかけてくださいました。
その言葉に、私は
「はい、ぜひ!」
笑顔でそうお答えいました。
私は、日本酒の瓶を数本手にすると2階に上がっていきました。
ちょうどリンシンさんもお戻りになられましたので一緒に行くことにいたしました。
先にリンシンさんは、バテアさんに転移ドアを展開していただきまして、さわこの森の飼育場にクッカドウゥドルを放してから戻ってこられました。
「じゃ、改めていくわよ」
そう言うと、バテアさんは再び転移ドアを展開なさいました。
その扉を開くと……そのドアの真正面に一件の温泉宿がございました。
ここ、イルタドーリという山奥の村の中にあるイルタドーリ温泉宿なんです。
この世界にやってきた私は、バテアさんに
「ちょっとここ、気に入ってるのよね」
そう言われながらここに連れてきていただいたのですが、のんびりほっこりつかれる温泉なもんですから、私も大のお気に入りになっております。
バテアさんのお宅にもシャワー設備はあるのですが湯船が少しせまいんです。
やっぱり、足を伸ばして入ることが出来る大きなお風呂はいいですよね。
それにこの温泉宿は食堂施設がない代わりにお酒や食べ物の持ち込みが自由なんです。
なので、私はお酒を持参した次第です。
も、もちろんお仕事前ですからね、飲み過ぎはしませんよ、えぇ、も、もちろんです。
私達は、番頭をなさっているお年寄りの猫人さんにお金を払って脱衣所へ向かいました。
この世界の温泉は、私の世界の昭和の銭湯を思わせる作りをしています。
脱衣した衣類をいれる棚の扉の鍵も木の板です。
私はバスタオルで日本酒をくるみ、体もバスタオルで覆ってから温泉に入っていきました。
まず打たせ湯をして、体を綺麗にしてから湯船につかっていきます。
この温泉は、薄茶色をしています。
お湯も、気持ち粘っている気がしないでもありません。
それだけ体にいい成分がふくまれているんだと思います。
私はお酒と一緒に持ってきていた酒枡をバテアさんとリンシンさんに手渡し、お酌をしていきました。
今日持ってきたのは奥飛騨の特別本醸造でございます。
辛口のお酒の中でもとてもすっきりとした味わいを楽しめるお酒です。
お酒だけを飲みたい時には、愛飲しているお酒なんですよね。
「じゃ、ま、この後のお仕事も頑張りましょうってことで」
バテアさんがにっこり笑いながら酒枡を差し出してこられました。
それに、私とリンシンさんも酒升を差し出していきまして、こつんとあわせていきました。
早速、私とバテアさんはお酒を一気に飲み干していきました。
リンシンさんはいつものように
「綺麗……」
と、酒升の中のお酒を嬉しそうに見つめておられます。
……しかし、あれですね……
こうして三人並んでお風呂に入りますと、私の胸の貧相さがどうにも際だってしまいます。
バテアさんは、細身なのにとてもご立派な胸をなさっていますし……って、あれ、絶対に浮いてますよね?
リンシンさんは、全体的にふくよかなのもありますが、それでもやはり湯船に浮いておられる感じです。
少し自分の胸を確認した私は……とりあえず、視線を反らしながらお酒をもう一杯ついでいきました。
人ぞれぞれでいいじゃないですか、うん。
ーつづく
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