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姉より優れた弟は存在……する
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「ただいま戻りました~」
「おかえりカロリーナ!どうじゃ?学園での隠密行動は順調か?」
カロリーナが学園から帰宅するなり、祖父のハンター=ワトソンがそう訊ねてきた。
カロリーナはきょとんとして祖父に言う。
「お祖父ちゃま、私べつに隠密行動をしているわけではないのよ?」
「何を言う。あの王子の行動の裏を取り気取られぬよう陰で動いているのじゃろう?立派な隠密行動ではないか」
「うーん?そうなるのかしら?」
「なるのじゃ!」
「なるのね!」
「姉さん、殿下を避けてるの?」
「………!」
祖父の言葉に納得しかけたカロリーナがそう言ったとき、ふいに間に割って入った声にカロリーナはハッとした。
それが久々に聞いた大好きな声だったから。
振り返るとカロリーナが愛してやまない二歳年下の弟ジェイミー=ワトソンが階段を降りる姿が目に飛び込んできた。
ジェイミーがカロリーナに言う。
「ただいま、姉さん」
「ジェイミー!」
カロリーナが駆け寄り、弟に抱きつく。
だけどカロリーナはハッとして身を離した。
「あ!ごめんなさいジェイミー!私ったらまた可愛い弟を押し潰してしまうところだったわ」
ジェイミーはまだ十四歳。
前に帰省した時よりも身長が伸び幾分か骨格もしっかりしたようだがそれでも元々の体質もあるのか線の細い体格であった。
そんな弟に思いっきり抱きついて何度勢い余って押し倒してしまった事か。
その度に同じように抱きついても難なく受け止めてくれるライオネルと一緒にしてはいけないのだと反省するのだ。
カロリーナがしょんぼりして言うとジェイミーは何でもない事のように返した。
「大丈夫だよ姉さん。筋力強化魔術を掛けているからね、1トンくらなら余裕だよ」
「え!すごいわジェイミー!さすがは私の自慢の弟ね!」
「……ツッコミどころがあるような無いような……まぁそうじゃな、流石ワシの孫じゃ!」
祖父が目を細めて嬉しそうに言った。
こうなれば元暗部出身というだけのただの好好爺である。
「本当ね、あんなに小さかったのに今では立派な魔術師さまだわっ」
カロリーナが目をウルウルさせて言った。
そして愛用の大判ハンカチーフを取り出して目元を押さえる。
それを見てジェイミーが肩を竦めながら言った。
「二歳しか年は変わらないし、まだ学生で魔術師資格は取ってないから」
「でもやっぱりすごいわ!ジェイミーは私の自慢の弟よ!」
そう言って感極まったカロリーナがとうとう涙腺を決壊させた。
「姉さんは変わらないなぁ」
そう言うジェイミーの眼差しはとても優しくて温かいものであった。
ジェイミーはこの真っ直ぐで純粋な姉が昔から大好きなのだ。
低魔力者の多いワトソン家では珍しい、先祖還りと言われるほど高い魔力を持って生まれたジェイミー。
それをやっかむ親戚たちに幼い頃はよく「退化の一種だろう」「バケモノじみている」などと心ない事を言われた。
両親が居ない時を見計らって、わざわざ子どものジェイミーにそう言うのだ。
が、その度にこの姉が我が事のように憤慨して庇ってくれた。
「ジェイミーはバケモノなんかじゃないわ!わたしのたいせつな、かわいいすぺしゃるなおとうとよ!それにジェイミーのまほうはすごいのよ!いつもケーキをすこしだけおおきくしてくれるんだから!」
そうやって自分よりも年上の従兄や大人に怯む事なく立ち向かい、ジェイミーを守ってくれた。
反対に、「姉の方は弟に比べて平凡だな」「母親の腹の中に色々と忘れてきたのでしょ」などと優秀なジェイミーと比べられてそう言われる事も多々あった。
だけどカロリーナは、
「わたしのわすれものがジェイミーのやくにたてたならうれしいわ!」
と言っていつもけろりとしていた。
どれだけ弟より劣るとバカにされてもそれをジェイミーへの褒め言葉と受け取っていた純粋なカロリーナ。
ジェイミーはそんなカロリーナの心の清らかさこそが、どのような高度な魔術よりも優れていると思っていた。
姉は弟を、弟は姉を、互いを誇りに思い合うじつに仲の良い姉弟だ。
そんなカロリーナ自慢の弟であるジェイミーはアデリオール魔術学園に在籍している。
自宅から通うのは困難なので学生寮にて生活しているが、自身の魔力が貯まるとこうして転移魔法を用いて帰ってくるのだ。
今回の帰省はおそらくフィルジリア上級学園に通い出した姉の様子を見る事が目的だろう。
あの姉に対する執着と溺愛が半端ない王子がいる学園でカロリーナがどんな目に遭っているか……それを心配しているようだ。
昔から王子が大好きで王子を美化しすぎているカロリーナがいいようにされてないといいのだが……と思っていたジェイミーの耳に飛び込んできたまさかの王子を避けている発言。
これは一体どういう事態なのか、ジェイミーはその後、自分の成長を喜び涙する姉を土産のアデリオール王都饅頭で釣って泣き止ませてから事情を聞き出した。
カロリーナから図書館や入学式で聞いた事により、なるべくライオネルの視界に入らないように心掛けているのだと聞き終えた時、ジェイミーは半目になっていた。
何をやっているんだあの王子は。
いや王子は何もやっていない。すべて王子の目の届かぬところで起きたことだ。
だがしかしなんだろう、この言いようもないモヤモヤは。
姉を愛しているというのなら、一瞬だってこんな悲しい顔をさせてんじゃねーよ!
と、ジェイミーは怒鳴りたくなった。
「でもね、私ちょっと考え方が変わったの」
カロリーナのその言葉にジェイミーは質問した。
「どう考えたの?」
「あのね、今さら婚約解消は出来ないのだからせめてライオネル様が学生の間は私に煩わされる事なく楽しく過ごして欲しい…そう思って避けていたのたげど……」
「今は違うの?」
「こうやって思うように会えなくなって…だからこそ余計に、やっぱり私はライオネル様が大好きなんだなぁと思ったの。だから今は、頑張って痩せて綺麗になって少しでも彼の理想に近付いてから、ライオネル様の前に改めて立ちたいなって思ったの!」
「姉さん……」
くそう、可愛い。我が姉ながらなんていい子なんだ!
あの王子め……変態クソ野郎が。
ていうかアイツ、絶対姉さんだったら痩せてようが太ってようが関係ないだろ。
今はむしろ抱き心地がいいなんて考えてんだろコラ。
ジェイミーはカロリーナに向けて穏やかに微笑みながら内心ではライオネルに毒吐いていた。
そんな時、家令のバーモントがノックの後に入室してきた。
「失礼いたします。カロリーナお嬢様、先ほど城より、明日の妃教育の開始時間を一時間早めるとの連絡がございました」
「まぁそうなの。王妃さまやる気満々ね。わかったわ、ありがとうバーモント」
「それからお嬢様、明日はその後定例の王子殿下とのお茶会がございますのをお忘れなきよう……」
バーモントがそう言うと、カロリーナは頷いた。
「もちろん覚えているわ。子どもの頃からの習慣だもの……でも…そうよね、さすがにその日はライオネルの御前に出なきゃダメよね……」
自信なさげにそう言うカロリーナを見て、
ジェイミーはこう言った。
「姉さん、呪いを掛けてあげようか?」
「え?お呪い?」
「うんそう。僕はまだ魔術師資格がないから一般的な生活魔術とその他認められた魔術しか使えないけど、簡単な呪いめいたものなら掛けてあげられるよ?」
ジェイミーの話を聞き、家令のバーモントが顎に手を当て言った。
「世間一般では呪いは気休めや何らかの対処療法として用いられる事が多いのですが、高魔力保持者の呪いともなるとそれなりに効果を示す、言わば小さな魔術といった感じになるでしょうからな。お嬢様、お守り感覚で掛けて貰うのは良いかもしれませんよ」
「まぁそうなのね。それじゃあちょっと痩せて見えるお呪いでも掛けて貰おうかしら」
「そんなの掛けていきなり痩せたら姉さんが病気になったって王子が大騒ぎするよ。そして軟禁されそうだからダメだね。だからまぁ、ちょっとした隠密行動のお手伝い的な呪いを掛けておくよ」
「?」
弟の言っている今がよく分からないカロリーナが首を傾げているとジェイミーがそっとカロリーナの額に指で触れた。
目を閉じて、何やら念を込めているのがわかる。
その顔を見て、
まつ毛が長いなぁ。
我が弟ながら綺麗な顔をしてるなぁ。
王都饅頭美味しかったなぁとカロリーナが考えているうちに呪いが掛け終わったようだ。
ジェイミーは悪戯っぽい顔で微笑んだ。
「面食らう王子の顔が目に浮かぶよ」
「?」
ジェイミーが一体どんな呪いを掛けたのか、ますますわからない。
明日は登城する日。
王妃と会い、その後ライオネルとも会う。
そこで何が起きるか、想像もつかないカロリーナであった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
兄より優れた弟は存在しない!(する)
by北斗の三男坊
次のページは読者様有志の面々が作成してくださったキャラたちのイラストの項目となります。
ご覧になりたい方とそうでない方が、
ご自分で選択できるようにしました。
以前挿絵としてご紹介しましたイラストもそちらの方へと移させて頂きました。
AIイラストが苦手な方はスルー願います。
お楽しみ頂けましたら幸いです♡
「おかえりカロリーナ!どうじゃ?学園での隠密行動は順調か?」
カロリーナが学園から帰宅するなり、祖父のハンター=ワトソンがそう訊ねてきた。
カロリーナはきょとんとして祖父に言う。
「お祖父ちゃま、私べつに隠密行動をしているわけではないのよ?」
「何を言う。あの王子の行動の裏を取り気取られぬよう陰で動いているのじゃろう?立派な隠密行動ではないか」
「うーん?そうなるのかしら?」
「なるのじゃ!」
「なるのね!」
「姉さん、殿下を避けてるの?」
「………!」
祖父の言葉に納得しかけたカロリーナがそう言ったとき、ふいに間に割って入った声にカロリーナはハッとした。
それが久々に聞いた大好きな声だったから。
振り返るとカロリーナが愛してやまない二歳年下の弟ジェイミー=ワトソンが階段を降りる姿が目に飛び込んできた。
ジェイミーがカロリーナに言う。
「ただいま、姉さん」
「ジェイミー!」
カロリーナが駆け寄り、弟に抱きつく。
だけどカロリーナはハッとして身を離した。
「あ!ごめんなさいジェイミー!私ったらまた可愛い弟を押し潰してしまうところだったわ」
ジェイミーはまだ十四歳。
前に帰省した時よりも身長が伸び幾分か骨格もしっかりしたようだがそれでも元々の体質もあるのか線の細い体格であった。
そんな弟に思いっきり抱きついて何度勢い余って押し倒してしまった事か。
その度に同じように抱きついても難なく受け止めてくれるライオネルと一緒にしてはいけないのだと反省するのだ。
カロリーナがしょんぼりして言うとジェイミーは何でもない事のように返した。
「大丈夫だよ姉さん。筋力強化魔術を掛けているからね、1トンくらなら余裕だよ」
「え!すごいわジェイミー!さすがは私の自慢の弟ね!」
「……ツッコミどころがあるような無いような……まぁそうじゃな、流石ワシの孫じゃ!」
祖父が目を細めて嬉しそうに言った。
こうなれば元暗部出身というだけのただの好好爺である。
「本当ね、あんなに小さかったのに今では立派な魔術師さまだわっ」
カロリーナが目をウルウルさせて言った。
そして愛用の大判ハンカチーフを取り出して目元を押さえる。
それを見てジェイミーが肩を竦めながら言った。
「二歳しか年は変わらないし、まだ学生で魔術師資格は取ってないから」
「でもやっぱりすごいわ!ジェイミーは私の自慢の弟よ!」
そう言って感極まったカロリーナがとうとう涙腺を決壊させた。
「姉さんは変わらないなぁ」
そう言うジェイミーの眼差しはとても優しくて温かいものであった。
ジェイミーはこの真っ直ぐで純粋な姉が昔から大好きなのだ。
低魔力者の多いワトソン家では珍しい、先祖還りと言われるほど高い魔力を持って生まれたジェイミー。
それをやっかむ親戚たちに幼い頃はよく「退化の一種だろう」「バケモノじみている」などと心ない事を言われた。
両親が居ない時を見計らって、わざわざ子どものジェイミーにそう言うのだ。
が、その度にこの姉が我が事のように憤慨して庇ってくれた。
「ジェイミーはバケモノなんかじゃないわ!わたしのたいせつな、かわいいすぺしゃるなおとうとよ!それにジェイミーのまほうはすごいのよ!いつもケーキをすこしだけおおきくしてくれるんだから!」
そうやって自分よりも年上の従兄や大人に怯む事なく立ち向かい、ジェイミーを守ってくれた。
反対に、「姉の方は弟に比べて平凡だな」「母親の腹の中に色々と忘れてきたのでしょ」などと優秀なジェイミーと比べられてそう言われる事も多々あった。
だけどカロリーナは、
「わたしのわすれものがジェイミーのやくにたてたならうれしいわ!」
と言っていつもけろりとしていた。
どれだけ弟より劣るとバカにされてもそれをジェイミーへの褒め言葉と受け取っていた純粋なカロリーナ。
ジェイミーはそんなカロリーナの心の清らかさこそが、どのような高度な魔術よりも優れていると思っていた。
姉は弟を、弟は姉を、互いを誇りに思い合うじつに仲の良い姉弟だ。
そんなカロリーナ自慢の弟であるジェイミーはアデリオール魔術学園に在籍している。
自宅から通うのは困難なので学生寮にて生活しているが、自身の魔力が貯まるとこうして転移魔法を用いて帰ってくるのだ。
今回の帰省はおそらくフィルジリア上級学園に通い出した姉の様子を見る事が目的だろう。
あの姉に対する執着と溺愛が半端ない王子がいる学園でカロリーナがどんな目に遭っているか……それを心配しているようだ。
昔から王子が大好きで王子を美化しすぎているカロリーナがいいようにされてないといいのだが……と思っていたジェイミーの耳に飛び込んできたまさかの王子を避けている発言。
これは一体どういう事態なのか、ジェイミーはその後、自分の成長を喜び涙する姉を土産のアデリオール王都饅頭で釣って泣き止ませてから事情を聞き出した。
カロリーナから図書館や入学式で聞いた事により、なるべくライオネルの視界に入らないように心掛けているのだと聞き終えた時、ジェイミーは半目になっていた。
何をやっているんだあの王子は。
いや王子は何もやっていない。すべて王子の目の届かぬところで起きたことだ。
だがしかしなんだろう、この言いようもないモヤモヤは。
姉を愛しているというのなら、一瞬だってこんな悲しい顔をさせてんじゃねーよ!
と、ジェイミーは怒鳴りたくなった。
「でもね、私ちょっと考え方が変わったの」
カロリーナのその言葉にジェイミーは質問した。
「どう考えたの?」
「あのね、今さら婚約解消は出来ないのだからせめてライオネル様が学生の間は私に煩わされる事なく楽しく過ごして欲しい…そう思って避けていたのたげど……」
「今は違うの?」
「こうやって思うように会えなくなって…だからこそ余計に、やっぱり私はライオネル様が大好きなんだなぁと思ったの。だから今は、頑張って痩せて綺麗になって少しでも彼の理想に近付いてから、ライオネル様の前に改めて立ちたいなって思ったの!」
「姉さん……」
くそう、可愛い。我が姉ながらなんていい子なんだ!
あの王子め……変態クソ野郎が。
ていうかアイツ、絶対姉さんだったら痩せてようが太ってようが関係ないだろ。
今はむしろ抱き心地がいいなんて考えてんだろコラ。
ジェイミーはカロリーナに向けて穏やかに微笑みながら内心ではライオネルに毒吐いていた。
そんな時、家令のバーモントがノックの後に入室してきた。
「失礼いたします。カロリーナお嬢様、先ほど城より、明日の妃教育の開始時間を一時間早めるとの連絡がございました」
「まぁそうなの。王妃さまやる気満々ね。わかったわ、ありがとうバーモント」
「それからお嬢様、明日はその後定例の王子殿下とのお茶会がございますのをお忘れなきよう……」
バーモントがそう言うと、カロリーナは頷いた。
「もちろん覚えているわ。子どもの頃からの習慣だもの……でも…そうよね、さすがにその日はライオネルの御前に出なきゃダメよね……」
自信なさげにそう言うカロリーナを見て、
ジェイミーはこう言った。
「姉さん、呪いを掛けてあげようか?」
「え?お呪い?」
「うんそう。僕はまだ魔術師資格がないから一般的な生活魔術とその他認められた魔術しか使えないけど、簡単な呪いめいたものなら掛けてあげられるよ?」
ジェイミーの話を聞き、家令のバーモントが顎に手を当て言った。
「世間一般では呪いは気休めや何らかの対処療法として用いられる事が多いのですが、高魔力保持者の呪いともなるとそれなりに効果を示す、言わば小さな魔術といった感じになるでしょうからな。お嬢様、お守り感覚で掛けて貰うのは良いかもしれませんよ」
「まぁそうなのね。それじゃあちょっと痩せて見えるお呪いでも掛けて貰おうかしら」
「そんなの掛けていきなり痩せたら姉さんが病気になったって王子が大騒ぎするよ。そして軟禁されそうだからダメだね。だからまぁ、ちょっとした隠密行動のお手伝い的な呪いを掛けておくよ」
「?」
弟の言っている今がよく分からないカロリーナが首を傾げているとジェイミーがそっとカロリーナの額に指で触れた。
目を閉じて、何やら念を込めているのがわかる。
その顔を見て、
まつ毛が長いなぁ。
我が弟ながら綺麗な顔をしてるなぁ。
王都饅頭美味しかったなぁとカロリーナが考えているうちに呪いが掛け終わったようだ。
ジェイミーは悪戯っぽい顔で微笑んだ。
「面食らう王子の顔が目に浮かぶよ」
「?」
ジェイミーが一体どんな呪いを掛けたのか、ますますわからない。
明日は登城する日。
王妃と会い、その後ライオネルとも会う。
そこで何が起きるか、想像もつかないカロリーナであった。
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兄より優れた弟は存在しない!(する)
by北斗の三男坊
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ご覧になりたい方とそうでない方が、
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