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あなたなんて嫌いです
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夫となる人に毎週必ず逢瀬に通う女性がいると承知で嫁いだのだ。
覚悟の上だ。
というより最初から全てを諦めていた。
夫婦として、妻として、彼の唯一の存在となることを。
愛されることを。
だけど私にはもう、
耐えられそうにない。
一緒に暮らすうちに、いつしか彼に対し抱いてははいけない感情を抱いてしまったから。
彼を愛してしまったから。
だから、だからもう……
終わりにしたい。
衝動的に家を出たという自覚はある。
だけどマユラはもうイムルの傍には居られない。だから家を出るしかなかった。
行く宛てなどどこにもない。
叔父の家に戻れるはずもないし戻りたくもない。
王都から遠くに離れようか。
どこか知らない、誰も知り合いのいない街で、働いて一人で生きていこうか。
「というかそれしかないわね……」
マユラは夕暮れの押し迫る街の片隅でそうひとり言ちた。
王都のメインターミナルとなる各地方へ向かう長距離移動馬車の停車場へと向かう道の途中で、重いトランクを一人で運んで疲れたマユラは橋の欄干に凭れ掛かる。
ぼんやりと行き交う人々に視線を巡らせた。
誰もが家路を急ぎ、夕暮れの街を忙しなく歩き去って行く。
彼ら彼女らが向かう先には温かな明かりが灯る家が待っているのだろう。
マユラも本来ならザーラが夕餉の時間だと告げに来るまで部屋で読書をしている時間だ。
ハウゼンとザーラはもうマユラの不在に気付いているだろう。
イムルには……当然知らせるはずだ。
彼はきっとあのまま別宅に泊まるつもりだったろうにマユラのせいで家に戻らなくてはならなくなった。
愛しい人との時間を邪魔して申し訳ない気持ちもあるが、もうこれで最後なのだから許してもらおう。
邪魔者は消えてなくなるから。
そうしたらもう、二人の邪魔はしないから、後は幸せになればいい。
それとも、いつものように面倒くさいと言って勝手に出て行った女のことなど捨て置くのかも。
「……ありえなくもないわね……」
ずっと橋を行き来する人達を眺めていたのに、気が付けば俯いていた。
視線の先には自分の靴のつま先がある。
この靴は結婚後に購入してもらった物だ。全て置いてきたつもりだったのだが、履いて来てしまったなとマユラはぼんやりとした思考でぼんやりと靴を眺めた。
ふいに俯いた視界の中に、ゆっくりと別の人間のつま先が入ってきた。
少しだけ距離を置いて、マユラのつま先と合わせるように止まった。
マユラはその靴に見覚えがある。
毎夜ハウゼンが丁寧に磨き上げるのを見ていたから。
だけど……
マユラを探すにしても見つけるのが早すぎる。
探さずに捨て置けばいいものを。
マユラはゆっくりと顔を上げ、その靴の持ち主である人物を、イムルを見た。
「…………」
言葉は何も出て来ない。
彼に何を言えばいいのかわからない。
マユラが話さなければ、会話なんて成り立たないのに。
だけどすぐに、その沈黙は破られた。
どこか堅い表情を浮かべてイムルの方から口を開いたからだ。
彼は表情と同じように堅い声色で言った。
「なぜこんな所にいる?」
マユラはそれに答えない。
そんなマユラの耳に、またイムルの声が届く。
「荷物を抱えてどこへ行こうとしていた?お前は俺のものだろう」
「……私は、あなたのものではありません。あなたが私のものではないのに、どうしてそんなことが言えるの……?」
ようやく出てきた言葉は、自分でも情けなくなるくらいに弱弱しい声により形にされた。
「俺はお前の夫だし、お前は俺の妻だろう」
「ええ。都合のよい妻でした」
「都合がよいとはなんだ?なぜ過去形なんだ」
今日に限ってよく喋る。
それになぜこんなわからず屋な発言ばかりするのか。
せっかく邪魔者は消えてやろうとしているのに。
マユラは段々と腹が立ってきた。
そして湧き上がる感情をそのままイムルにぶつけた。
「嫌い。
嫌いです。イムル様なんて大嫌い」
「マユラ」
「大切なことは何も話してくれない。夫婦なのに、話してくれないことで私がどれだけ不安になるかなんてちっとも慮ってくれない」
「マユラ」
「イムル様なんて、さっさと勝手にあの別宅の女性と幸せにでもなんでもなればいいんだわ」
「女性?……お前、何を……」
「何を?それはこちらのセリフですっ……どうしてほっといてくれないの?せっかく出て行ってあげたのにっ、あなたをっ……自由にしてあげようと思ったのにっ……」
マユラがそう告げると、イムルの声色にわずかに変化が生じた。
きっとその変化は誰も気付かないだろう。
だけどマユラはそのわずかな違いを感じ取った。
「マユラ、」
知らず泣いていたマユラの涙に、イムルの声がわずかに揺れる。
「マユラ、泣くな」
マユラはそれにお構いなしに言葉を吐き出し続ける。
「あなたなんて嫌いです」
「泣かないでくれ。お前が泣くと……困る」
「困るってなんですか?
じゃあ私なんてほっとけばいいじゃないですか」
「ほっときたくないから困ってるんじゃないか」
「ほっときたくないって何よっ……勝手だわ!私よりも大切な人がいるくせにっ……!」
「お前以上に大切な人間……?誰だ、それは」
この期に及んでこの素っ頓狂な惚け様。
マユラはカッと頭に血が上るのを感じた。
「とぼけないで!あの美しい庭いる、あの美しい女性をずっと愛しているくせに!私と結婚する前から、ずっと、ずっと!」
激情のまま唾棄した言葉がマユラ自身を傷付ける。
通りの往来でバカなことをしているとわかっていても、昂った気持ちを抑えることができなかった。
今までずっと、ずっと感情を抑えて生きてきたのだ。
そのタガが外れてしまうと、自分でもどう止めたらいいのかわからない。
それなのに、そんなマユラとは真逆にイムルの声は至って平坦で……いや平坦というよりはこの状況が不思議で堪らないとといった体でマユラに告げた。
イムルにしてはありえない長文で。
信じられない言葉を。
とんでもない爆弾発言を。
「……あの女性、とは師匠の家にいる、アイツのことか?アイツを愛する?……アイツは魔術機械人形だぞ?」
─────────────────────
あ、皆様の「やっぱり~!」
という声が聞こえた……☆
覚悟の上だ。
というより最初から全てを諦めていた。
夫婦として、妻として、彼の唯一の存在となることを。
愛されることを。
だけど私にはもう、
耐えられそうにない。
一緒に暮らすうちに、いつしか彼に対し抱いてははいけない感情を抱いてしまったから。
彼を愛してしまったから。
だから、だからもう……
終わりにしたい。
衝動的に家を出たという自覚はある。
だけどマユラはもうイムルの傍には居られない。だから家を出るしかなかった。
行く宛てなどどこにもない。
叔父の家に戻れるはずもないし戻りたくもない。
王都から遠くに離れようか。
どこか知らない、誰も知り合いのいない街で、働いて一人で生きていこうか。
「というかそれしかないわね……」
マユラは夕暮れの押し迫る街の片隅でそうひとり言ちた。
王都のメインターミナルとなる各地方へ向かう長距離移動馬車の停車場へと向かう道の途中で、重いトランクを一人で運んで疲れたマユラは橋の欄干に凭れ掛かる。
ぼんやりと行き交う人々に視線を巡らせた。
誰もが家路を急ぎ、夕暮れの街を忙しなく歩き去って行く。
彼ら彼女らが向かう先には温かな明かりが灯る家が待っているのだろう。
マユラも本来ならザーラが夕餉の時間だと告げに来るまで部屋で読書をしている時間だ。
ハウゼンとザーラはもうマユラの不在に気付いているだろう。
イムルには……当然知らせるはずだ。
彼はきっとあのまま別宅に泊まるつもりだったろうにマユラのせいで家に戻らなくてはならなくなった。
愛しい人との時間を邪魔して申し訳ない気持ちもあるが、もうこれで最後なのだから許してもらおう。
邪魔者は消えてなくなるから。
そうしたらもう、二人の邪魔はしないから、後は幸せになればいい。
それとも、いつものように面倒くさいと言って勝手に出て行った女のことなど捨て置くのかも。
「……ありえなくもないわね……」
ずっと橋を行き来する人達を眺めていたのに、気が付けば俯いていた。
視線の先には自分の靴のつま先がある。
この靴は結婚後に購入してもらった物だ。全て置いてきたつもりだったのだが、履いて来てしまったなとマユラはぼんやりとした思考でぼんやりと靴を眺めた。
ふいに俯いた視界の中に、ゆっくりと別の人間のつま先が入ってきた。
少しだけ距離を置いて、マユラのつま先と合わせるように止まった。
マユラはその靴に見覚えがある。
毎夜ハウゼンが丁寧に磨き上げるのを見ていたから。
だけど……
マユラを探すにしても見つけるのが早すぎる。
探さずに捨て置けばいいものを。
マユラはゆっくりと顔を上げ、その靴の持ち主である人物を、イムルを見た。
「…………」
言葉は何も出て来ない。
彼に何を言えばいいのかわからない。
マユラが話さなければ、会話なんて成り立たないのに。
だけどすぐに、その沈黙は破られた。
どこか堅い表情を浮かべてイムルの方から口を開いたからだ。
彼は表情と同じように堅い声色で言った。
「なぜこんな所にいる?」
マユラはそれに答えない。
そんなマユラの耳に、またイムルの声が届く。
「荷物を抱えてどこへ行こうとしていた?お前は俺のものだろう」
「……私は、あなたのものではありません。あなたが私のものではないのに、どうしてそんなことが言えるの……?」
ようやく出てきた言葉は、自分でも情けなくなるくらいに弱弱しい声により形にされた。
「俺はお前の夫だし、お前は俺の妻だろう」
「ええ。都合のよい妻でした」
「都合がよいとはなんだ?なぜ過去形なんだ」
今日に限ってよく喋る。
それになぜこんなわからず屋な発言ばかりするのか。
せっかく邪魔者は消えてやろうとしているのに。
マユラは段々と腹が立ってきた。
そして湧き上がる感情をそのままイムルにぶつけた。
「嫌い。
嫌いです。イムル様なんて大嫌い」
「マユラ」
「大切なことは何も話してくれない。夫婦なのに、話してくれないことで私がどれだけ不安になるかなんてちっとも慮ってくれない」
「マユラ」
「イムル様なんて、さっさと勝手にあの別宅の女性と幸せにでもなんでもなればいいんだわ」
「女性?……お前、何を……」
「何を?それはこちらのセリフですっ……どうしてほっといてくれないの?せっかく出て行ってあげたのにっ、あなたをっ……自由にしてあげようと思ったのにっ……」
マユラがそう告げると、イムルの声色にわずかに変化が生じた。
きっとその変化は誰も気付かないだろう。
だけどマユラはそのわずかな違いを感じ取った。
「マユラ、」
知らず泣いていたマユラの涙に、イムルの声がわずかに揺れる。
「マユラ、泣くな」
マユラはそれにお構いなしに言葉を吐き出し続ける。
「あなたなんて嫌いです」
「泣かないでくれ。お前が泣くと……困る」
「困るってなんですか?
じゃあ私なんてほっとけばいいじゃないですか」
「ほっときたくないから困ってるんじゃないか」
「ほっときたくないって何よっ……勝手だわ!私よりも大切な人がいるくせにっ……!」
「お前以上に大切な人間……?誰だ、それは」
この期に及んでこの素っ頓狂な惚け様。
マユラはカッと頭に血が上るのを感じた。
「とぼけないで!あの美しい庭いる、あの美しい女性をずっと愛しているくせに!私と結婚する前から、ずっと、ずっと!」
激情のまま唾棄した言葉がマユラ自身を傷付ける。
通りの往来でバカなことをしているとわかっていても、昂った気持ちを抑えることができなかった。
今までずっと、ずっと感情を抑えて生きてきたのだ。
そのタガが外れてしまうと、自分でもどう止めたらいいのかわからない。
それなのに、そんなマユラとは真逆にイムルの声は至って平坦で……いや平坦というよりはこの状況が不思議で堪らないとといった体でマユラに告げた。
イムルにしてはありえない長文で。
信じられない言葉を。
とんでもない爆弾発言を。
「……あの女性、とは師匠の家にいる、アイツのことか?アイツを愛する?……アイツは魔術機械人形だぞ?」
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あ、皆様の「やっぱり~!」
という声が聞こえた……☆
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