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夢と現(うつつ)
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「おいでマリー。迎えにきたよ。まだ外に出てはいけない」
一人ぼっちの真夜中の通りに突然現れたアルキオ。
外に出たいという願望を叶えてくれたこの夢は、アルキオに会いたいと願う気持ちも叶えてくれたのだなとマリー・ルゥは思った。
ぼんやりとただ黙ってアルキオを見つめるマリー・ルゥの側に、アルキオはゆっくりと歩み寄る。
そしていつものように指の背でマリー・ルゥの頬を撫でた。
「屋敷から飛び出してしまったのか。そんなに外に出たかった?」
頬を撫でながらそう言うアルキオ。
その指がくすぐったくてマリー・ルゥは思わず身を捩る。
「ふふ。くすぐったいわアルキオ様。そんな感覚もあるなんて、本当に不思議な夢ね」
「夢?」
「ええそうよ。これは夢の中なの。だから一瞬で外に出られたし、こうやって会いたいと想っていたあなたに会えた」
「俺に……会いたいと思ってくれた?」
「いつでも思っているわ。子どもの頃からずっと。……そういえば、昔はよく夢の中にアルキオ様が出てきたの」
そこまで言ってマリー・ルゥはハッとしてアルキオを見た。
「そうだわ……思い出した……。幼い頃、夢の中でアルキオ様に遊んでもらったわ……!アルキオ様と手を繋いで、空を飛んだの。アルキオ様の背中には……美しい、黒い翼があって……私、どうしてそんなことを忘れてしまっていたのかしら?」
「キミはまだ幼かったから。……他に何か思い出したことはない?」
「他に?……いいえ、他にはないわ。……ごめんなさい」
途端にしょぼんとするマリー・ルゥに、アルキオは優しく語りかける。
「気にすることはないよ。それよりどうして謝るの?」
「だって……高熱を出して記憶喪失なんて……これでは迷惑をかけるために結婚したようなものだわ……」
そこまで言ってマリー・ルゥはアルキオをじっと見つめた。
これは夢だけど、夢だからこそ、気持ちをぶつけてしまおうか。
そう考えるマリー・ルゥにアルキオは言う。
「迷惑だなんて思ったことは一度もないよ」
「……でも、私と結婚しなければ……そもそも婚約を解消していれば、あなたは本当に望む女性と結婚できたのよ」
マリー・ルゥの言葉をアルキオは不思議そうな顔をして聞いている。
そして何でもないことのように言った。
「本当に望む女性?それがマリーだよ」
「……アルキオ様。夢の中だからハッキリ言ってくれていいのよ。真のオルタンシア伯爵夫人はあの人だって。マリーはお飾りの妻だよって」
「あの人って誰?」
「ほら、あなたが爵位を継いですぐに傍に置くようになった……あの長い黒髪の美しい人よ。本邸で一緒に暮らしていることも、女学院時代のクラスメイトに聞いて知ってるのよ?」
「黒髪の……ああ、モニタのことか。彼女とはなんでもないよ」
モニタ。モニタというのか、あの銀色の瞳が美しい黒髪の女性は。
さり気にファーストネームで呼ぶアルキオにマリー・ルゥはムッとする。
「なんでもないということはないでしょう?常に側に置いて、一緒に暮らしているくらいなんだから」
「マリー、妬いてくれているの?」
「ち、違うわ!違わないけど認めたくないわっ……それよりアルキオ様の方こそ潔く認めたらどうなの?彼女は特別な人だって」
「そうだね、ある意味特別な人だね」
「ほらやっぱり……!」
「仕方ないさ。誰よりも彼女を側に置くのは、そういう契約だからね」
「け、契約……?え、お仕事の関係なの?」
「仕事とは違うかな。そのことをきちんと結婚式の夜に説明したのだけど、キミは忘れてしまったからね」
「説明……してくれたの?初夜に……?」
「そうだよ。でも今のキミにもう一度同じ説明をしても、信じてはくれないのだろう」
すでにこの会話自体が信じられていない。
夢の中だからと適当に誤魔化されているのではないかと勘ぐってしまう。
そんなマリー・ルゥにアルキオは言った。
「マリー。俺にはキミだけだ。キミだけなんだよ、何をしてでも、何を犠牲にしても手に入れたいと望んだ人は」
「アルキオ様……わからないわ。あなたが何を言っているのか、何を思っているのか、私にはあなたの心がわからない。私は何を忘れてしまっているの?」
縋る思いでアルキオにそれを問う。
アルキオはマリー・ルゥの体をそっと引き寄せた。
「もうじきさ。もうじき全部思い出す。でももう今夜は帰ろう。じきに夜が明ける」
「嫌よ。せっかくこうやってお話が出来ているんですものっ……まだ目覚めたくないわっ……私はもう、このままでは嫌なの……!」
「マリー。いい子だから」
そう言ってアルキオはマリー・ルゥを掻き抱いた。
抱きしめられ、大きな体に包み込まれる。
すると途端に目の前が霞み、視野が狭くなった。
「どうし……て……」
これは夢なのに眠ってしまうなんて。
それとも目を覚ます直前なのか。夢と現の狭間で彷徨っているのだろうか。
「いや……アルキオ様……おね、がい……」
自分の口から出た言葉が耳に届いた後、マリー・ルゥの視界はそこで暗転した。
遠退いてゆく意識の中で誰かの話し声が途切れ途切れに聞こえてくる。
『奥……覚醒……を?』
『まだ……完全では……危険……蛹……』
これは……誰かが聞いたこともないような言語で話してる……?
でも私、どうしてその言語を理解できるのかしら……?
そうして完全に、マリー・ルゥの意識は深い眠りの中へと落ちていった。
一人ぼっちの真夜中の通りに突然現れたアルキオ。
外に出たいという願望を叶えてくれたこの夢は、アルキオに会いたいと願う気持ちも叶えてくれたのだなとマリー・ルゥは思った。
ぼんやりとただ黙ってアルキオを見つめるマリー・ルゥの側に、アルキオはゆっくりと歩み寄る。
そしていつものように指の背でマリー・ルゥの頬を撫でた。
「屋敷から飛び出してしまったのか。そんなに外に出たかった?」
頬を撫でながらそう言うアルキオ。
その指がくすぐったくてマリー・ルゥは思わず身を捩る。
「ふふ。くすぐったいわアルキオ様。そんな感覚もあるなんて、本当に不思議な夢ね」
「夢?」
「ええそうよ。これは夢の中なの。だから一瞬で外に出られたし、こうやって会いたいと想っていたあなたに会えた」
「俺に……会いたいと思ってくれた?」
「いつでも思っているわ。子どもの頃からずっと。……そういえば、昔はよく夢の中にアルキオ様が出てきたの」
そこまで言ってマリー・ルゥはハッとしてアルキオを見た。
「そうだわ……思い出した……。幼い頃、夢の中でアルキオ様に遊んでもらったわ……!アルキオ様と手を繋いで、空を飛んだの。アルキオ様の背中には……美しい、黒い翼があって……私、どうしてそんなことを忘れてしまっていたのかしら?」
「キミはまだ幼かったから。……他に何か思い出したことはない?」
「他に?……いいえ、他にはないわ。……ごめんなさい」
途端にしょぼんとするマリー・ルゥに、アルキオは優しく語りかける。
「気にすることはないよ。それよりどうして謝るの?」
「だって……高熱を出して記憶喪失なんて……これでは迷惑をかけるために結婚したようなものだわ……」
そこまで言ってマリー・ルゥはアルキオをじっと見つめた。
これは夢だけど、夢だからこそ、気持ちをぶつけてしまおうか。
そう考えるマリー・ルゥにアルキオは言う。
「迷惑だなんて思ったことは一度もないよ」
「……でも、私と結婚しなければ……そもそも婚約を解消していれば、あなたは本当に望む女性と結婚できたのよ」
マリー・ルゥの言葉をアルキオは不思議そうな顔をして聞いている。
そして何でもないことのように言った。
「本当に望む女性?それがマリーだよ」
「……アルキオ様。夢の中だからハッキリ言ってくれていいのよ。真のオルタンシア伯爵夫人はあの人だって。マリーはお飾りの妻だよって」
「あの人って誰?」
「ほら、あなたが爵位を継いですぐに傍に置くようになった……あの長い黒髪の美しい人よ。本邸で一緒に暮らしていることも、女学院時代のクラスメイトに聞いて知ってるのよ?」
「黒髪の……ああ、モニタのことか。彼女とはなんでもないよ」
モニタ。モニタというのか、あの銀色の瞳が美しい黒髪の女性は。
さり気にファーストネームで呼ぶアルキオにマリー・ルゥはムッとする。
「なんでもないということはないでしょう?常に側に置いて、一緒に暮らしているくらいなんだから」
「マリー、妬いてくれているの?」
「ち、違うわ!違わないけど認めたくないわっ……それよりアルキオ様の方こそ潔く認めたらどうなの?彼女は特別な人だって」
「そうだね、ある意味特別な人だね」
「ほらやっぱり……!」
「仕方ないさ。誰よりも彼女を側に置くのは、そういう契約だからね」
「け、契約……?え、お仕事の関係なの?」
「仕事とは違うかな。そのことをきちんと結婚式の夜に説明したのだけど、キミは忘れてしまったからね」
「説明……してくれたの?初夜に……?」
「そうだよ。でも今のキミにもう一度同じ説明をしても、信じてはくれないのだろう」
すでにこの会話自体が信じられていない。
夢の中だからと適当に誤魔化されているのではないかと勘ぐってしまう。
そんなマリー・ルゥにアルキオは言った。
「マリー。俺にはキミだけだ。キミだけなんだよ、何をしてでも、何を犠牲にしても手に入れたいと望んだ人は」
「アルキオ様……わからないわ。あなたが何を言っているのか、何を思っているのか、私にはあなたの心がわからない。私は何を忘れてしまっているの?」
縋る思いでアルキオにそれを問う。
アルキオはマリー・ルゥの体をそっと引き寄せた。
「もうじきさ。もうじき全部思い出す。でももう今夜は帰ろう。じきに夜が明ける」
「嫌よ。せっかくこうやってお話が出来ているんですものっ……まだ目覚めたくないわっ……私はもう、このままでは嫌なの……!」
「マリー。いい子だから」
そう言ってアルキオはマリー・ルゥを掻き抱いた。
抱きしめられ、大きな体に包み込まれる。
すると途端に目の前が霞み、視野が狭くなった。
「どうし……て……」
これは夢なのに眠ってしまうなんて。
それとも目を覚ます直前なのか。夢と現の狭間で彷徨っているのだろうか。
「いや……アルキオ様……おね、がい……」
自分の口から出た言葉が耳に届いた後、マリー・ルゥの視界はそこで暗転した。
遠退いてゆく意識の中で誰かの話し声が途切れ途切れに聞こえてくる。
『奥……覚醒……を?』
『まだ……完全では……危険……蛹……』
これは……誰かが聞いたこともないような言語で話してる……?
でも私、どうしてその言語を理解できるのかしら……?
そうして完全に、マリー・ルゥの意識は深い眠りの中へと落ちていった。
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