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二話

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「寝不足? 駄目だよ? 夜はちゃんと寝ないと」

「……。」

 ったく、誰のせいなのよ!何度も何度も……。

 思い出すだけでも、身体の中が熱くなってしまう。

「うっ……」

「なに?」

「マサキさん? それ、生卵だよね?」

 朝食は、レストランでビュッフェスタイル。

「うん。それがどうかした?」

「飲む人でしたっけ?」

 私が覚えてる限り、一緒に住んでる時は、飲んだ所を見たことはなかった。

「あー、これ? 仕事の時とか飲むよ。出張の時は、特に……。変?」

「変じゃないとは思うけど……」

「大丈夫だよ。夜は静かにシてあげるから……」

「……。」

 このギャップが、恐ろしい……。

「さぁ、今日はどうしようかねー? どっか行きたいとこある? ま、地元だろうけど」

「んー、この時期なら鬼怒川の川下り、吊り橋、日光東照宮、ドライブならいろは坂かなぁ?」

「じゃ、日光東照宮で! その後、温泉行って、ホテルでマッサージして? 俺もマッサージしてあげるから!」

「あ、うん」

 食事を終えて、受け付けで日光東照宮までの送迎を頼んで部屋へと戻った。

「瑠ー奈っ!」と名前を呼ばれて、振り向いたら写真撮られた。

「また? よく撮るねー」

「見る? 俺の秘蔵写真」

 で、見せて貰ったが……。

「いつの間に!!」

 私が裸で眠ってる姿が何枚もあったり、着替えてる姿とか!!

「消していい?」

「どうぞ?」

 こんなの誰かに見られたら……あれ?なんで、消えないの?え?パスワード?!

「マサキさん?」

「教えない! 俺の誕生日でもお前の誕生日でもないから!」

「……。」

「大丈夫だって! パスワード掛けてあるから、誰にも見られないから!! 安心しろ!!」

 いや、盗撮した人が何をいう?!

 それでも、私こんなに笑ってたんだ……。

 室内電話が鳴って、二人エレベーターで降りて、東照宮まで連れてって貰った。

「お帰りは、こちらのタクシー券をお使い下さいませ」と言われ、運転手の方は戻っていった。


 駐車場から日光東照宮の美術館、宮殿、眠り猫を見ながら、パンフレットに書かれた案内順に見ていった。

「俺ここ来たことあるけど、もう二十年も前だ」

「私は、東京くるまで毎年両親と来てました。初詣で」

 それでも数年ぶりに見るのは、外観こそ新しくなっても、空気は変わらないなと思った。

「三猿だ」

「見猿、言わ猿、聞か猿、でしたね」

 ゆっくり回ると二時間程。

 帰りは、お土産物を見たり、軽い物を食べたりして、バスでホテルまで。

「こんなバス……」

「前はなかったわよね?」

 市内循環バスは、大人一回百円で乗れた。

 優しい……。

「お帰りなさいませ、近藤様……」

 キーを受け取り、部屋へと戻る。


「少し休んでから、温泉にいこ」と何故か手を繋がれ洋間へ……。

「ん? 寝ないの?」

「寝る、けど」

 ???

 アレよアレよと言う間に、服を脱がされ……。

「あっ……ちょっ……」

「だーめ」

 乳房にかかる手も指も心地よく感じ……。

「ね? 挿れてみる?」と伸ばした手に彼のが触れて、彼は小さく声をだした。

「ここ、かな?」

 自分でソレを導くのは初めてだったけど、

「ふんっ!!」の一言で彼のが挿って……。

 んはぁぁっ!!

 恥ずかしくなる位、声が出た。

「びっくりした?」

「なんか、えっ? って感じで……あっ」

 彼が動く度に、身体の中心部が萌えるように熱くなる。

「いいね、瑠奈……」

 強く突かれては、声を発し、身体にしがみついた。

 外の日がまだ明るい内に……

 いっ!あっ……はっ……あっ!!

 彼の息が熱い……

「マサキ…マサキ、マサキ……」

「もっと乱れて……イカして……瑠奈」

 パンッパンッパンッと腰を打たれ、彼は私の名を呼び、静かになった。

「瑠奈……愛してる。ハァッ」

 彼のが私の中で、波を打つ。

 彼が、愛おしい……。

「ちょっと、動くなよ?」と彼は、ソコをきれいに吹き上げ、柔らかな草むらに唇を押し付ける。

 こんな事もするんだ……。

 sexがなかったとしても、たぶん、きっと、私は彼を好きになる。

「夕飯何時ー?」

「十八時半の予約ー」

 お互いスマホのアラーム設定して、仮眠を取った。

「「んー、幸せ……」」

 夕飯は、天麩羅蕎麦のコース。いつも食べてる天麩羅とは違ったけど、お値段は優しくはなかった。まぁ、宿泊費込みだから気にすることはないとは言ったけど。

 お腹が満たされて、近くの温泉に入った。真珠の湯、美人の湯、たまゆらの湯、どれも最高に良かった。

 マッサージしてあげたら、いつのまにかマサキさん寝てしまってら私もその隣で……。

 夜中に襲われましたけど……。
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