221 / 241
帝都のひと夏
茶会の翌朝(ジキスムント君はほんろうされる)
しおりを挟む
ここは、、、?
ボーっとしたまま天蓋の中で身を起こす。
昨日、とても楽しみにしていた皇室の茶会でディアナ嬢に会った。
想像以上に可愛くて、少しでも近付きたいと、そう思ったのに、、、直前に見た殿下の好意を見て、父に止められた。
ショックで、その後どう過ごしたのかよく覚えていない。
気が付くと、一人帰りの馬車の中だった。
窓の外を見ると、皇宮から出たばかりらしい。帝都へ向かう緩い下りの坂道からは、川向こうに整然と広がる街並みを一望できた。
行きにこの景色を見た時は、希望しかなかったのに、、、。
気が抜けたまま屋敷に戻ると、慌てて出迎えた執事に何か言われたが、そのまま自室に引き篭もった。
気力が湧いて来ない。
フラフラと寝台に上がり、傾きかけた日差しが鬱陶しくて天蓋を閉めたが、、、その後の記憶が無い。
どうやら眠ってしまったようだ。
寝過ぎたせいか、頭も体も重く気怠い。
でも、起きなければ。
天蓋を開けると朝日が差し込んで、眩しさに目を細めた。
どうやらいつもの時間に目覚めたようだ。
引きずるように寝台から降りたとき、侍従の叩扉の音が響いた。
「それで・・・よく、眠れたか?」
朝食の席には珍しく父母が揃っていた。
いつもなら母上はもう少し遅く起きてくるのに、珍しい。
そう思いながら、挨拶を交わし席に着く。
何か言われたらどうしようかと思ったが、、、賑やかな母はともかく、父はいつも通り無口だった。
ほっとして食事を進めると、最後のお茶になって、父がおもむろに問いかけて来た。
「はい。昨日は先に帰ってしまい、ご不便をお掛けしました。少し、疲れていたようで・・・」
「ああ、そうだな。ゆっくり休めたのなら、それで良い。」
言葉数は少ないが、父の眼差しにも言葉にも、俺の状況を理解した上での思い遣りが感じられた。心がじんわり温かくなる。
「はい。少し時間は掛かりますが、もう暫く会うことも無いでしょうし。」
「そうだな。」
「何とか持ち直して、次に会う時には良い関係を築きたいと・・・」
父と話すと落ち着く。そう思った時。
「そうそう、ジキスちゃん。貴方明日の午後は時間を空けておいてね?」
騒々しいほど明るい母の声が、俺と父の会話をぶった斬った。
母は基本的に他人の話を聞かない。
彼女に付いて行くお茶会などでいつも思うのだが、彼女とその友人の貴婦人方は、仲間内しかいないと認識した途端、猛烈に自分のことを話し出す。
そして他の人の話を聞かない。
こんなお互い一方通行の会話、、、母の言うところの『お喋り』、、、が有意義なのか、一度母に聞いたことがある。
「あら、ジキスちゃん、貴方分かってないわねえ。」
その時母は、とても残念なものを見るかのように俺を見た。
そして、そのお茶の時間全てを使って、いかに『お喋り』が素晴らしいものか教えてくれた。
それを要約すると二言で表せる。つまり、とても楽しくて、とてもすっきりするのだと。
そう話をまとめた時、母は、そうなんだけど、そうじゃないのよねえ、と残念そうな顔をし、側にいて黙ってやりとりを聞いていた父は、微かに溜め息を吐いたから、これは我々男には分からない、ご婦人の深淵さなのだろう。
楽しくてすっきりする。
良いことだと思う。どんどんして欲しい。母の機嫌がいいと我が家は明るいから。
ただ。
俺と父の会話に、空気を読まずにガツンと入って来るのは、どうなのだろう?
「・・・母上?何のお話しでしょう?私は今父上と「あら、聞いてなかったの?ジキスちゃんは私と明日、カレンブルク侯のお茶会に招かれたのよ?」」
母上の咎めるような眼差しを受け、俺はチラ、と父を見る。
父は母に分からないように微かに首を振った。父も聞いて無かったようだ。というか、母は本当に言ったのだろうか?
「母上、申し訳ありませんでした。そのお話しは後ほど「良いのよ、謝らなくて。私も今思い出して言ったのだから。昨日のお茶会で急に誘われたの。今日招待状を出すと言われたけど、でも、ほら、明日のことだから、今言わないとまた忘れちゃっても困るでしょう?」」
思い出して良かったわあ。そう言ってにこにこお茶を飲む母に、恐らく悪気は全く無い。
俺は小さく溜め息を吐くと、父に目線だけで会話の終了を告げた。
「母上、その茶会は、ご婦人方と?」
母に向き直ると、うーん、と首を傾げられる。
「違うと思うわ。元々は、昨日のお茶会に出て、すぐにまた帝都を出られるはずだったカレンブルク侯が、例の姪御さんの為に急遽開くってお声を掛けにいらしたのだもの。」
外交官という職務と気さくな人柄で多くの交友関係を持つカレンブルク侯は、あっという間に出席者の確保や様々な手配を済ませてしまったらしい。
しかし、『例の姪御』?カレンブルク侯と言えばコンラート一門だ。まさか、、、。
「今年は開かれないと思っていたし、開かれてもお声が掛かるとは限らないから、とっても貴重なのよ?例の姪御さんと、あと甥御さんもいらして、その方は貴方と同い年だから、ぜひいらして下さいですって。殿下にも声を掛けると仰っていたから・・・」
母はそのまま話し続けるが、俺はたまらず口を挟んだ。
「待って下さい、母上。その、例の姪御とは、もしかして、、、」
「あらやだ、もしかして貴方まだご挨拶してないの?今社交界で最も熱い話題の人、黄金の瞳のディアナ嬢よ?」
「ーーー!」
「お友達と昨日お喋りしている時に挨拶を受けたのだけど。本当に黄金の瞳だったわよ~。どんな田舎娘かと思ったけど、コンラート一門だけあって綺麗なカーテシーをしていたわ。まあ、当たり前って言えば当たり前よね。だって・・・」
母のお喋りは続くが、俺はもう聞いていなかった。
「失礼します。」
フラフラ立ち上がると、父と目が合った。思慮深げな眼差しが痛い。
「無理して行かなくて良いんだぞ?」
それは、俺の心境を知る父の心からの言葉だったが。
「ダメよ!もう、こんな素敵なお誘いを断るなんて。本当にうちの殿方は社交が苦手なんだから。ジキスちゃん、リューネブルクのマティルデちゃんも来るんだから、貴方は必ず来なきゃダメよ?」
母からさらに攻撃を受ける。
ディアナ嬢に会った時のことを考えるだけで頭が一杯なのに、幼なじみの面倒まで、見ろというのか、、、。
「招待状はまだなのですよね?ちょっと部屋に戻って考えさせてください・・・」
「んもう、せっかく殿下の覚えも目出度い子なのに、ジキスちゃんは無愛想なんだから。」
「その、ジキスちゃんも出来れば止めて・・・ああ、何でもありません。」
さらなる攻撃は避けなければ。
俺は這々の体で食堂から逃げ出した。
その後、俺にはカレンブルク侯爵からの正式な招待状の他に、何と殿下からの手紙まで来た。
どうやら俺は、昨日の茶会で殿下の呼び出しをすっぽかしたらしい。
『詳細は省く。明日のカレンブルク侯の茶会に出るように。ディアナ嬢も呼んだ。俺も顔を出せると思う。』
何だこれは?俺は殿下がディアナ嬢とイチャイチャするのを強制参加で見せつけられるのか?
でも、二度も殿下の呼び出しをすっぽかす訳には行かない。
俺は参加の返事を認めつつ項垂れる。
これは、新手の精神の鍛錬なんだろうか?
早く明日が終わって欲しい、、、。
ボーっとしたまま天蓋の中で身を起こす。
昨日、とても楽しみにしていた皇室の茶会でディアナ嬢に会った。
想像以上に可愛くて、少しでも近付きたいと、そう思ったのに、、、直前に見た殿下の好意を見て、父に止められた。
ショックで、その後どう過ごしたのかよく覚えていない。
気が付くと、一人帰りの馬車の中だった。
窓の外を見ると、皇宮から出たばかりらしい。帝都へ向かう緩い下りの坂道からは、川向こうに整然と広がる街並みを一望できた。
行きにこの景色を見た時は、希望しかなかったのに、、、。
気が抜けたまま屋敷に戻ると、慌てて出迎えた執事に何か言われたが、そのまま自室に引き篭もった。
気力が湧いて来ない。
フラフラと寝台に上がり、傾きかけた日差しが鬱陶しくて天蓋を閉めたが、、、その後の記憶が無い。
どうやら眠ってしまったようだ。
寝過ぎたせいか、頭も体も重く気怠い。
でも、起きなければ。
天蓋を開けると朝日が差し込んで、眩しさに目を細めた。
どうやらいつもの時間に目覚めたようだ。
引きずるように寝台から降りたとき、侍従の叩扉の音が響いた。
「それで・・・よく、眠れたか?」
朝食の席には珍しく父母が揃っていた。
いつもなら母上はもう少し遅く起きてくるのに、珍しい。
そう思いながら、挨拶を交わし席に着く。
何か言われたらどうしようかと思ったが、、、賑やかな母はともかく、父はいつも通り無口だった。
ほっとして食事を進めると、最後のお茶になって、父がおもむろに問いかけて来た。
「はい。昨日は先に帰ってしまい、ご不便をお掛けしました。少し、疲れていたようで・・・」
「ああ、そうだな。ゆっくり休めたのなら、それで良い。」
言葉数は少ないが、父の眼差しにも言葉にも、俺の状況を理解した上での思い遣りが感じられた。心がじんわり温かくなる。
「はい。少し時間は掛かりますが、もう暫く会うことも無いでしょうし。」
「そうだな。」
「何とか持ち直して、次に会う時には良い関係を築きたいと・・・」
父と話すと落ち着く。そう思った時。
「そうそう、ジキスちゃん。貴方明日の午後は時間を空けておいてね?」
騒々しいほど明るい母の声が、俺と父の会話をぶった斬った。
母は基本的に他人の話を聞かない。
彼女に付いて行くお茶会などでいつも思うのだが、彼女とその友人の貴婦人方は、仲間内しかいないと認識した途端、猛烈に自分のことを話し出す。
そして他の人の話を聞かない。
こんなお互い一方通行の会話、、、母の言うところの『お喋り』、、、が有意義なのか、一度母に聞いたことがある。
「あら、ジキスちゃん、貴方分かってないわねえ。」
その時母は、とても残念なものを見るかのように俺を見た。
そして、そのお茶の時間全てを使って、いかに『お喋り』が素晴らしいものか教えてくれた。
それを要約すると二言で表せる。つまり、とても楽しくて、とてもすっきりするのだと。
そう話をまとめた時、母は、そうなんだけど、そうじゃないのよねえ、と残念そうな顔をし、側にいて黙ってやりとりを聞いていた父は、微かに溜め息を吐いたから、これは我々男には分からない、ご婦人の深淵さなのだろう。
楽しくてすっきりする。
良いことだと思う。どんどんして欲しい。母の機嫌がいいと我が家は明るいから。
ただ。
俺と父の会話に、空気を読まずにガツンと入って来るのは、どうなのだろう?
「・・・母上?何のお話しでしょう?私は今父上と「あら、聞いてなかったの?ジキスちゃんは私と明日、カレンブルク侯のお茶会に招かれたのよ?」」
母上の咎めるような眼差しを受け、俺はチラ、と父を見る。
父は母に分からないように微かに首を振った。父も聞いて無かったようだ。というか、母は本当に言ったのだろうか?
「母上、申し訳ありませんでした。そのお話しは後ほど「良いのよ、謝らなくて。私も今思い出して言ったのだから。昨日のお茶会で急に誘われたの。今日招待状を出すと言われたけど、でも、ほら、明日のことだから、今言わないとまた忘れちゃっても困るでしょう?」」
思い出して良かったわあ。そう言ってにこにこお茶を飲む母に、恐らく悪気は全く無い。
俺は小さく溜め息を吐くと、父に目線だけで会話の終了を告げた。
「母上、その茶会は、ご婦人方と?」
母に向き直ると、うーん、と首を傾げられる。
「違うと思うわ。元々は、昨日のお茶会に出て、すぐにまた帝都を出られるはずだったカレンブルク侯が、例の姪御さんの為に急遽開くってお声を掛けにいらしたのだもの。」
外交官という職務と気さくな人柄で多くの交友関係を持つカレンブルク侯は、あっという間に出席者の確保や様々な手配を済ませてしまったらしい。
しかし、『例の姪御』?カレンブルク侯と言えばコンラート一門だ。まさか、、、。
「今年は開かれないと思っていたし、開かれてもお声が掛かるとは限らないから、とっても貴重なのよ?例の姪御さんと、あと甥御さんもいらして、その方は貴方と同い年だから、ぜひいらして下さいですって。殿下にも声を掛けると仰っていたから・・・」
母はそのまま話し続けるが、俺はたまらず口を挟んだ。
「待って下さい、母上。その、例の姪御とは、もしかして、、、」
「あらやだ、もしかして貴方まだご挨拶してないの?今社交界で最も熱い話題の人、黄金の瞳のディアナ嬢よ?」
「ーーー!」
「お友達と昨日お喋りしている時に挨拶を受けたのだけど。本当に黄金の瞳だったわよ~。どんな田舎娘かと思ったけど、コンラート一門だけあって綺麗なカーテシーをしていたわ。まあ、当たり前って言えば当たり前よね。だって・・・」
母のお喋りは続くが、俺はもう聞いていなかった。
「失礼します。」
フラフラ立ち上がると、父と目が合った。思慮深げな眼差しが痛い。
「無理して行かなくて良いんだぞ?」
それは、俺の心境を知る父の心からの言葉だったが。
「ダメよ!もう、こんな素敵なお誘いを断るなんて。本当にうちの殿方は社交が苦手なんだから。ジキスちゃん、リューネブルクのマティルデちゃんも来るんだから、貴方は必ず来なきゃダメよ?」
母からさらに攻撃を受ける。
ディアナ嬢に会った時のことを考えるだけで頭が一杯なのに、幼なじみの面倒まで、見ろというのか、、、。
「招待状はまだなのですよね?ちょっと部屋に戻って考えさせてください・・・」
「んもう、せっかく殿下の覚えも目出度い子なのに、ジキスちゃんは無愛想なんだから。」
「その、ジキスちゃんも出来れば止めて・・・ああ、何でもありません。」
さらなる攻撃は避けなければ。
俺は這々の体で食堂から逃げ出した。
その後、俺にはカレンブルク侯爵からの正式な招待状の他に、何と殿下からの手紙まで来た。
どうやら俺は、昨日の茶会で殿下の呼び出しをすっぽかしたらしい。
『詳細は省く。明日のカレンブルク侯の茶会に出るように。ディアナ嬢も呼んだ。俺も顔を出せると思う。』
何だこれは?俺は殿下がディアナ嬢とイチャイチャするのを強制参加で見せつけられるのか?
でも、二度も殿下の呼び出しをすっぽかす訳には行かない。
俺は参加の返事を認めつつ項垂れる。
これは、新手の精神の鍛錬なんだろうか?
早く明日が終わって欲しい、、、。
0
お気に入りに追加
2,162
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
転生先が羞恥心的な意味で地獄なんだけどっ!!
高福あさひ
恋愛
とある日、自分が乙女ゲームの世界に転生したことを知ってしまったユーフェミア。そこは前世でハマっていたとはいえ、実際に生きるのにはとんでもなく痛々しい設定がモリモリな世界で羞恥心的な意味で地獄だった!!そんな世界で羞恥心さえ我慢すればモブとして平穏無事に生活できると思っていたのだけれど…?※カクヨム様、ムーンライトノベルズ様でも公開しています。不定期更新です。タイトル回収はだいぶ後半になると思います。前半はただのシリアスです。
軽い気持ちで超絶美少年(ヤンデレ)に告白したら
夕立悠理
恋愛
容姿平凡、頭脳平凡、なリノアにはひとつだけ、普通とちがうところがある。
それは極度の面食いということ。
そんなリノアは冷徹と名高い公爵子息(イケメン)に嫁ぐことに。
「初夜放置? ぜーんぜん、問題ないわ!
だって旦那さまってば顔がいいもの!!!」
朝食をたまに一緒にとるだけで、満足だ。寝室別でも、他の女の香水の香りがしてもぜーんぜん平気。……なーんて、思っていたら、旦那さまの様子がおかしい?
「他の誰でもない君が! 僕がいいっていったんだ。……そうでしょ?」
あれ、旦那さまってば、どうして手錠をお持ちなのでしょうか?
それをわたしにつける??
じょ、冗談ですよね──!?!?
【R18舐め姦】変態パラダイス!こんな逆ハーレムはいらない!!
目裕翔
恋愛
唾液が淫液【媚薬】の淫魔や、愛が重めで残念なイケメンの変態から、全身をしつこく舐めまわされ、何度イッても辞めて貰えない、気の毒な女の子のお話です
全身舐め、乳首舐め、クンニ、分身の術(敏感な箇所同時舐め)、溺愛、ヤンデレ
クンニが特に多めで、愛撫がしつこいです
唾液が媚薬の淫魔から、身体中舐め回され
1点だけでも悶絶レベルの快感を、分身を使い
集団で敏感な箇所を同時に舐められ続け涎と涙をこぼしながら、誰も助けが来ない異空間で、言葉にならない喘ぎ声をあげ続ける
そんな感じの歪んだお話になります。
嫌悪感を感じた方は、ご注意下さい。
18禁で刺激の強い内容になっていますので、閲覧注意
ヤンデレお兄様から、逃げられません!
夕立悠理
恋愛
──あなたも、私を愛していなかったくせに。
エルシーは、10歳のとき、木から落ちて前世の記憶を思い出した。どうやら、今世のエルシーは家族に全く愛されていないらしい。
それならそれで、魔法も剣もあるのだし、好きに生きよう。それなのに、エルシーが記憶を取り戻してから、義兄のクロードの様子がおかしい……?
ヤンデレな兄×少しだけ活発な妹
【本編完結】若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
はづも
恋愛
本編完結済み。番外編がたまに投稿されたりされなかったりします。
伯爵家に生まれたカレン・アーネストは、20歳のとき、幼馴染でもある若き公爵、ジョンズワート・デュライトの妻となった。
しかし、ジョンズワートはカレンを愛しているわけではない。
当時12歳だったカレンの額に傷を負わせた彼は、その責任を取るためにカレンと結婚したのである。
……本当に好きな人を、諦めてまで。
幼い頃からずっと好きだった彼のために、早く身を引かなければ。
そう思っていたのに、初夜の一度でカレンは懐妊。
このままでは、ジョンズワートが一生自分に縛られてしまう。
夫を想うが故に、カレンは妊娠したことを隠して姿を消した。
愛する人を縛りたくないヒロインと、死亡説が流れても好きな人を諦めることができないヒーローの、両片想い・幼馴染・すれ違い・ハッピーエンドなお話です。
婚約者が他の女性に興味がある様なので旅に出たら彼が豹変しました
Karamimi
恋愛
9歳の時お互いの両親が仲良しという理由から、幼馴染で同じ年の侯爵令息、オスカーと婚約した伯爵令嬢のアメリア。容姿端麗、強くて優しいオスカーが大好きなアメリアは、この婚約を心から喜んだ。
順風満帆に見えた2人だったが、婚約から5年後、貴族学院に入学してから状況は少しずつ変化する。元々容姿端麗、騎士団でも一目置かれ勉学にも優れたオスカーを他の令嬢たちが放っておく訳もなく、毎日たくさんの令嬢に囲まれるオスカー。
特に最近は、侯爵令嬢のミアと一緒に居る事も多くなった。自分より身分が高く美しいミアと幸せそうに微笑むオスカーの姿を見たアメリアは、ある決意をする。
そんなアメリアに対し、オスカーは…
とても残念なヒーローと、行動派だが周りに流されやすいヒロインのお話です。
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる