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登場人物紹介

バーベンベルク辺境伯家(若干のネタばれがあります)

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バーベンベルク辺境伯家

<辺境伯一族>
エレオノーレ・グレース・グンダハール
当代辺境伯。父譲りの紅髪と母譲りの翠の瞳を持つ。帝国大学騎士科を女子で初めて首席で卒業。北方人らしく長身で武人らしい姿勢の良さと引き締まった体の美女。性格は大らかで気さく。面倒見がよくて気遣いの人でもある。それだけではないけれど・・・。
夫は帝国魔導師団長のアルフレート・ユリウス・グンダハール
二十歳で結婚し、その年にオスカーを生んでいる。三男一女の母。

アルフレート・ユリウス・グンダハール
皇帝家の血を引くコンラート公爵家の三男。帝国大学魔術科を首席で卒業と同時に十八歳でエレオノーレと結婚し、バーベンベルクの入り婿となった。
二十歳の時、史上最年少で帝国魔導師団長に就任するも、彼の評価は常に毀誉褒貶きよほうへん相半ばする。
オストマルク帝国では珍しい黒髪と冷たい美貌は、異国の血を引く母譲り。皇帝家の血筋の証である黄金の瞳をしているが、魔力を解放すると濃紫となる。
公爵家父方に似て高身長だが細身。幼少期の一時期はやや猫背だった。
『世界の中心はエレオノーレ』と公言して憚らない。

オスカー・ルドルフ・グンダハール
エレオノーレとアルフレートの第一子。グンダハール家は、エレオノーレの母、アーデルハイトの代から二代男児が生まれず、女系相続だった。そのため、代々のグンダハール家の特徴である銀髪、翠の瞳を持つ男児の誕生はバーベンベルク辺境伯領を上げて祝われた。
武人を尊ぶバーベンベルクでアルフレートの入り婿としての地位が確立したのは、オスカーのお陰。
母方の祖父に似た精悍な顔立ちだが、性格は穏やかでよき長男。魔力は発現しているが、彼の本質は武人。

フィン・エドゥアルト・グンダハール
エレオノーレとアルフレートの第二子。オスカーと年子で仲が良い。兄を尊敬していて、将来はバーベンベルクの筆頭魔導師として兄に仕えようと思っている。
父譲りの黒髪と冷たい美貌を持つ。瞳は母方の祖父と同じ灰色。性格は四人兄弟中最も父に似ており、同族嫌悪している。
強い魔力を操ることが出来る。
妹のディアナを溺愛していて、兄に将来を心配されている。

ルーファス・テオドール・グンダハール
エレオノーレとアルフレートの第三子。フィンとは五歳下で、ディアナの二歳上。幼馴染のライムンドとは同い年。
父方の祖父である先代コンラート公爵に似て、白金の髪に水色の瞳。美貌で有名だった母方の曾祖母譲りの繊細な女顔。かつ、今のところやや小柄で線が細いのを、本人(だけ)は気にしている。
魔力の発現はあるが顕著でもなく、本人は文官志望。
四人兄弟の中で一番キラキラしているのに、性格・能力的には一番普通なのでコンプレックスがある。

ディアナ・アウローラ・グンダハール
エレオノーレとアルフレートの第四子。この話の主人公。髪の色は母に似て紅いが、やや金色が入った暁色。瞳は父親譲りの黄金。魔力を解放すると濃紫に変化する。
姿かたちは母譲りの明るい美人。魔力容量は父に次ぐが、本人は武人希望が強い。
頭の回転が速く、ツッコミ体質。
エレオノーレと自分に似た娘が欲しかったアルフレートにとって、待望の子どもであり、溺愛されている。

<バーベンベルク城の人々>
アンナ
エレオノーレの乳母でエレオノーレの子どもたちのばあや。エレオノーレをお淑やかに育てられなかった反省から、特にディアナに厳しい。

ライムンド
通称ライ。アンナの孫で、同い年のルーファスや二歳下のディアナの幼馴染み。現在は祖母アンナの『ディアナお嬢様淑女化計画』の助手として、侍従見習いの修業をディアナの下でしている。
素直でぼろを出しやすい性格。お茶を淹れるのが上手い。

アラン
代々バーベンベルク辺境伯家に仕えてきた執政官の家柄。エレオノーレの幼馴染みで現在は副官。エレオノーレといる時間が多いので、アルフレートに目の敵にされている。

ブラント
代々バーベンベルク辺境伯家に仕えてきた辺境伯軍の将軍の一人(総大将はエレオノーレ)。エレオノーレの幼馴染みで、幼少期は剣を一緒に習った。軍事に置いてエレオノーレの信頼が厚く軍務の副官。アラン同様アルフレートに目の敵にされている。

ちなみにアランもブラントもアルフレートが嫌いです。

フギンとムニン
アルフレートがエレオノーレ専属で使用している使い魔。フギンが思考で、ムニンが記憶。
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