3 / 74
一章 異世界侵略対策委員
イギリス支部、キャロライン・スカイ
しおりを挟む
「あー親の転勤により本日をもって天池龍輝くんは転校することになりました」
教師から天池龍輝の転校が告げられた。
青谷のやつちゃんと記憶操作をしてるようで何よりだ。
「えー。天池の奴そんなこと言ってなかったのにな」
「あーん。こんなことなら告白しておけばよかったぁ」
外面ばかりしかみてないやつか。
あいつと付き合いだしたら、話を聞かないことがわかってすぐ破局だろうな。
「あーそして入れ替わりにより転校してきた生徒を紹介しまーす」
転校生?
AACからはそんな情報伝えられてないぞ?
入って来たのは金髪碧眼の外人女性。
「ハーイジャパニーズのミナサーン!ワターシのナマーエはキャロライン・スカイ。イギリスの高校から来ました!仲良くしてクダサーイ」
俺は思わず机についてた肘をおとし倒れかける。
キャリー!?
なんでイギリス支部のあいつが日本の、しかもAACが複数派遣されているこの学園に!?
「あーキャロラインの席は、明石の隣りだ」
「ハーイ」
キャリーが俺の横の席につく。
俺に小声でキャリーが話しかけてくる。
「明石。あとで話がある。屋上に来なさい」
俺は目配せでOKサインをし、よろしくと一言言った。
キャリーもヨロシクデス!と言い返した。
*
外国人の転校生は珍しく、キャリーは大量の女子生徒に囲まれていた。
「キャロラインさんって、イギリスではどんな高校にいたの?」
「女子校デース。校舎はこの学校より広カッタデスネ」
よく言うよ。
AACの任務を優先して、高校には通ってないのに。
俺は壁を叩いてまだかと合図する。
「あ、ワタシちょっとティーチャーによばれてるんデシた」
「あ、そうなの?職員室案内しようか?」
委員長である、梅田美帆は親切に言ったのだろうが、キャロラインはそれを断った。
「ダイジョウブです。じゃあちょっとイッテキマスネ」
「うん。いってらっしゃい」
キャロラインは教室を出た直後一瞬で消える。
あいつ待っててやったの先に行きやがった。
「あれー?明石くん?キャロラインさんは?」
「あ、委員長。キャロラインさんって足はやいね。もう階段まで行っちゃったみたい」
「へ!?彼女って陸上選手かなにか?」
「さぁ?僕は初対面だしわからないな」
「そっかー」
「あ、僕ちょっとお手洗い行きたい。朝からずっと我慢しててさ」
「ふふっ明石くん。それセクハラだよー」
俺と委員長は笑い会って別れ、俺は階段まで歩いて行った。
*
「遅い!」
「それはこっちの台詞だ」
こいつ。スキル、テレポートがあるからって調子に乗りやがって。
俺はキャリーのステータスを確認する。
――――――――――――
名前 キャロライン・スカイ 17歳
レベル28
ジョブ 女子高生
状態 健康
HP4000/4000
SP785/785
筋力95
俊敏211
技量856
スキル
瞬間移動 記憶改変無効 剣技 銃技
――――――――――――
お、剣技と銃技を新しく修得したのか。
この前仕事を手伝ってやったときはテレポートと記憶改変無効だけだったからな。
「一年ぶりね。久しぶり光」
「久しぶりだなキャリー。それで学校で俺になんの用だ?」
「用ってほどじゃないわ。こっちに来た女勇者をあんたに譲るって話よ」
「はぁ?任務放棄か?お前が?」
まさかこいつに限って。
いやあり得ないな。
この仕事の鬼が。
「いいえ。彼女はワタクシでも対処できるわ」
「じゃあなんでだ?」
「彼からのお達しよ。絶倫王子のね」
「げっ!?あいつ来てんのかよ」
絶倫王子とは文字通り絶倫能力者。
イレギュラーが女性だった場合死ぬまで犯し続ける、所謂鬼畜変態だ。
「なんであいつが?」
「その女勇者、処女なのよ」
あーあいつ処女厨だもんな
「そういうことな。わかったよ。で?お前は任務終わったら帰るのか?」
「いいえ。配属先が変更になったんのよ。あと外泊は貴方の家を希望したわ」
「絶対にクラスでは言うなよ。俺は陰キャとして扱われてるんだからな」
「わかってるわよ。それにバレても記憶改変を青谷に頼めばいいじゃない」
アホだ。考えなしは相変わらずか。
記憶改変無効を持ってる勇者がいたらどうするんだ。
「勇者相手には記憶改変が効かないかもしれない。警戒されるのは望まないところだ」
「あーもうわかってるわよ。相変わらず頭固いわね」
いやキャリーが頭お花畑なだけだぞ。
「まぁいいわ。結構は明日の朝よ。彼は夜は日本の風俗を楽しみたいらしいの。絶倫王子との待ち合わせ場所はここよ」
「何やってんだあいつ。てか会いたくないんだけど」
「我慢してくださいまし」
指定された場所はよく知っている家だった。
そう、委員長の家だった。
「あいつがここに外泊してるのか?」
「いいえ、その家に外泊しているのが女勇者よ」
マジかよ・・・。
青谷に記憶改変してもらわないとな。
委員長を巻き込むのは心苦しいけどやるしかないか。
「何か問題でも?」
「クラスメイトに梅田美帆って居ただろ?これはあいつの家だ」
「あら?家まで知ってるなんてどういった仲?」
少しムッとした顔をするキャリー。
あいつとはただの幼馴染みだっつーの。
「昔なじみだ。それにあいつと何かあるわけないのは知ってるだろ?」
「まぁそこは安心してるわ。ただ女性として嫉妬するのは当たり前でしょ?」
嫉妬ってなぁ・・・
俺は前回の任務の帰りキャリーに告白された。
仕事ぶりに惚れたんだと。
それでまぁ一夜は共にしたが、籍はいれずお互いの任務に集中しようということになったのだ。
AACの実行任務は主に学生時代で終わる。
日本支部の任期は22歳で、イギリス支部は20歳だったか?
だからそれまでは会わないと思ってたんだけどな。
「まぁ今夜はお楽しみが待ってるわよ。するの自体、久しぶりだから優しくしてくださいな」
「はぁ・・・まぁわかったよ。俺もここんところ任務で忙しいから一人でもしてないしな」
その後、帰宅して俺達は同じ部屋で寝た。
何をしたかは・・・想像に任せる。
教師から天池龍輝の転校が告げられた。
青谷のやつちゃんと記憶操作をしてるようで何よりだ。
「えー。天池の奴そんなこと言ってなかったのにな」
「あーん。こんなことなら告白しておけばよかったぁ」
外面ばかりしかみてないやつか。
あいつと付き合いだしたら、話を聞かないことがわかってすぐ破局だろうな。
「あーそして入れ替わりにより転校してきた生徒を紹介しまーす」
転校生?
AACからはそんな情報伝えられてないぞ?
入って来たのは金髪碧眼の外人女性。
「ハーイジャパニーズのミナサーン!ワターシのナマーエはキャロライン・スカイ。イギリスの高校から来ました!仲良くしてクダサーイ」
俺は思わず机についてた肘をおとし倒れかける。
キャリー!?
なんでイギリス支部のあいつが日本の、しかもAACが複数派遣されているこの学園に!?
「あーキャロラインの席は、明石の隣りだ」
「ハーイ」
キャリーが俺の横の席につく。
俺に小声でキャリーが話しかけてくる。
「明石。あとで話がある。屋上に来なさい」
俺は目配せでOKサインをし、よろしくと一言言った。
キャリーもヨロシクデス!と言い返した。
*
外国人の転校生は珍しく、キャリーは大量の女子生徒に囲まれていた。
「キャロラインさんって、イギリスではどんな高校にいたの?」
「女子校デース。校舎はこの学校より広カッタデスネ」
よく言うよ。
AACの任務を優先して、高校には通ってないのに。
俺は壁を叩いてまだかと合図する。
「あ、ワタシちょっとティーチャーによばれてるんデシた」
「あ、そうなの?職員室案内しようか?」
委員長である、梅田美帆は親切に言ったのだろうが、キャロラインはそれを断った。
「ダイジョウブです。じゃあちょっとイッテキマスネ」
「うん。いってらっしゃい」
キャロラインは教室を出た直後一瞬で消える。
あいつ待っててやったの先に行きやがった。
「あれー?明石くん?キャロラインさんは?」
「あ、委員長。キャロラインさんって足はやいね。もう階段まで行っちゃったみたい」
「へ!?彼女って陸上選手かなにか?」
「さぁ?僕は初対面だしわからないな」
「そっかー」
「あ、僕ちょっとお手洗い行きたい。朝からずっと我慢しててさ」
「ふふっ明石くん。それセクハラだよー」
俺と委員長は笑い会って別れ、俺は階段まで歩いて行った。
*
「遅い!」
「それはこっちの台詞だ」
こいつ。スキル、テレポートがあるからって調子に乗りやがって。
俺はキャリーのステータスを確認する。
――――――――――――
名前 キャロライン・スカイ 17歳
レベル28
ジョブ 女子高生
状態 健康
HP4000/4000
SP785/785
筋力95
俊敏211
技量856
スキル
瞬間移動 記憶改変無効 剣技 銃技
――――――――――――
お、剣技と銃技を新しく修得したのか。
この前仕事を手伝ってやったときはテレポートと記憶改変無効だけだったからな。
「一年ぶりね。久しぶり光」
「久しぶりだなキャリー。それで学校で俺になんの用だ?」
「用ってほどじゃないわ。こっちに来た女勇者をあんたに譲るって話よ」
「はぁ?任務放棄か?お前が?」
まさかこいつに限って。
いやあり得ないな。
この仕事の鬼が。
「いいえ。彼女はワタクシでも対処できるわ」
「じゃあなんでだ?」
「彼からのお達しよ。絶倫王子のね」
「げっ!?あいつ来てんのかよ」
絶倫王子とは文字通り絶倫能力者。
イレギュラーが女性だった場合死ぬまで犯し続ける、所謂鬼畜変態だ。
「なんであいつが?」
「その女勇者、処女なのよ」
あーあいつ処女厨だもんな
「そういうことな。わかったよ。で?お前は任務終わったら帰るのか?」
「いいえ。配属先が変更になったんのよ。あと外泊は貴方の家を希望したわ」
「絶対にクラスでは言うなよ。俺は陰キャとして扱われてるんだからな」
「わかってるわよ。それにバレても記憶改変を青谷に頼めばいいじゃない」
アホだ。考えなしは相変わらずか。
記憶改変無効を持ってる勇者がいたらどうするんだ。
「勇者相手には記憶改変が効かないかもしれない。警戒されるのは望まないところだ」
「あーもうわかってるわよ。相変わらず頭固いわね」
いやキャリーが頭お花畑なだけだぞ。
「まぁいいわ。結構は明日の朝よ。彼は夜は日本の風俗を楽しみたいらしいの。絶倫王子との待ち合わせ場所はここよ」
「何やってんだあいつ。てか会いたくないんだけど」
「我慢してくださいまし」
指定された場所はよく知っている家だった。
そう、委員長の家だった。
「あいつがここに外泊してるのか?」
「いいえ、その家に外泊しているのが女勇者よ」
マジかよ・・・。
青谷に記憶改変してもらわないとな。
委員長を巻き込むのは心苦しいけどやるしかないか。
「何か問題でも?」
「クラスメイトに梅田美帆って居ただろ?これはあいつの家だ」
「あら?家まで知ってるなんてどういった仲?」
少しムッとした顔をするキャリー。
あいつとはただの幼馴染みだっつーの。
「昔なじみだ。それにあいつと何かあるわけないのは知ってるだろ?」
「まぁそこは安心してるわ。ただ女性として嫉妬するのは当たり前でしょ?」
嫉妬ってなぁ・・・
俺は前回の任務の帰りキャリーに告白された。
仕事ぶりに惚れたんだと。
それでまぁ一夜は共にしたが、籍はいれずお互いの任務に集中しようということになったのだ。
AACの実行任務は主に学生時代で終わる。
日本支部の任期は22歳で、イギリス支部は20歳だったか?
だからそれまでは会わないと思ってたんだけどな。
「まぁ今夜はお楽しみが待ってるわよ。するの自体、久しぶりだから優しくしてくださいな」
「はぁ・・・まぁわかったよ。俺もここんところ任務で忙しいから一人でもしてないしな」
その後、帰宅して俺達は同じ部屋で寝た。
何をしたかは・・・想像に任せる。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
男女比がおかしい世界に来たのでVtuberになろうかと思う
月乃糸
大衆娯楽
男女比が1:720という世界に転生主人公、都道幸一改め天野大知。 男に生まれたという事で悠々自適な生活を送ろうとしていたが、ふとVtuberを思い出しVtuberになろうと考えだす。 ブラコンの姉妹に囲まれながら楽しく活動!
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる