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オレは同居人と先へ進みたい
◎12
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賢太郎は、健が持ってきた使いかけのローションを手に取った。健は四つん這いで渋々尻を突き出していたが、心細そうな唸り声を上げている。
「見えないからさ、不安だよ」
「難しいかもしれないけど、オレのことを信用してくれ。……今から触る、力抜いて」
ローション塗れの指で健の秘所に触れ、撫でさする。ずっと望んでいた場所に触れられて、賢太郎は大きな達成感を覚えていた。一方の健は身体が震えている。ローションが付いていない方の手で頭を撫でると、健は大きく息を吐いた。
「まだ入れないから、安心しな。もう少し触らせてくれ」
「うん……」
「どんな感じだ?」
「なんか、ぞわぞわというか、もぞもぞする」
慣れさせて恐怖を軽減するため、くるくると周辺をなで続ける。健の震えは止まったが、暫くすると時折身体を跳ねさせて声を上げるようになった。その声が浴室での淫らな姿を思い出させたので、思いがけず期待が高まる。
「健、今の気持ちいい?」
「そう、かも」
「そりゃあ何より。指、入れてみて良いか?」
「うう……分かった。お願いします」
中指を突き立てて、探るようにゆっくり埋め込んでいく。内部はぬるぬるとして暖かく、指に粘膜が絡みついてくる。指を動かす度に、健の息遣いが変わっていった。嬌声と揺れる腰は、健が賢太郎の指で感じていることを示している。それを目の当たりにして、心が満たされていった。
「一人でやってるときも、こんなに感じてたのか?」
「ちが、あっ……気持ちよかったら、あんな怖がらないし……! こんなことなら、もっと早く、賢太郎に頼れば良かった」
「そうか? 今気持ちいいのは、健がこれまで一人で頑張ってきたからだと思う。本当にオレの指が初めてだったら、こうはいかないだろ」
「んんっ……そう、なのかな。ありがと」
指を抜き差ししたり軽く曲げて確かめたところ、奥の方は幾らか余裕があるようだ。浅いところが一番解さなければならない箇所なのだろう。円を描くように、ゆっくりと広げていく。一際大きな溜息が聞こえた。
「大丈夫か?」
「う、うん。痛くはないけど、広げなきゃって思うと少し苦しい」
「難しいな。広げたいけど、健が気持ちよくなってるところも見たい」
「無茶言わないでよ」
広がり具合を確認しながら、もう一本指を足す。するりと入っていったが、健が小さく悲鳴を上げたので、賢太郎は指を引っこ抜いて動きを止めた。
「ごめん、痛かったか?」
「あ、いや……。二本入ったんだよね? もう一回、お願い。ごめん」
一本ずつ指を入れていくと、吸い付くように中が蠢いた。健がふふっと笑う。
「意外と痛くなくて吃驚した。自分でやってるとき、二本は入らなかったから。賢太郎のこと、受け入れられるかな?」
「……残念だけど、もう一本入るようになってもらわないと無理だ」
「そ、そっか。ごめん、悪気はないからな」
健の期待を裏切るようで申し訳ないが、賢太郎のものはどう考えても指二本の太さではない。もう一本増やすべく、先程と同じように拡張していくが、健は呼吸を整えるのに必死で、快感を拾える状態には無いようだった。
「辛かったら言ってくれ。指減らすから」
「大丈夫。そこまで痛いわけじゃないから、続けて」
健の言葉を信じて、三本目の指を入れた。二本のときより窮屈さを感じる。健の呼吸は荒くなっていく一方で、呻き声まで出している。苦しそうな恋人を見て、賢太郎も胸が痛くなっていった。この状態では、賢太郎を受け入れるまで保たない。
もう、十分頑張ったのではないだろうか。指が一本しか入らないところから、ここまでよく耐えてくれた。ここまでやったんだから、次にやるときには絶対に上手くいく。
賢太郎は指を引き抜いた。健が身体を震わせて振り向く。顔に疲れが出ていた。
「健、もう良いよ。これ以上はしんどいだろ。次は絶対出来る、今日はここまでにしておこう」
「嫌だ。もう一回、指入れて。……賢太郎の、入れて。大丈夫だから」
健が瞳を潤ませて睨んでくる。到底大丈夫には見えない。仮にこのまま突き進めたとしても、途中で何か起きた場合、賢太郎の方が止まってやれないかもしれない。二人とも見つめ合って動かなかったが、健が我慢できずに、後ろ手で腕を掴んでくる。
「賢太郎、お願い。頑張るから」
「……分かった。もう止めない」
ローションを更に足して、指を三本埋め込んだ。ぐちゅ、と水音がする。健は情け無い悲鳴を上げたが、何とか持ちこたえた。
「見えないからさ、不安だよ」
「難しいかもしれないけど、オレのことを信用してくれ。……今から触る、力抜いて」
ローション塗れの指で健の秘所に触れ、撫でさする。ずっと望んでいた場所に触れられて、賢太郎は大きな達成感を覚えていた。一方の健は身体が震えている。ローションが付いていない方の手で頭を撫でると、健は大きく息を吐いた。
「まだ入れないから、安心しな。もう少し触らせてくれ」
「うん……」
「どんな感じだ?」
「なんか、ぞわぞわというか、もぞもぞする」
慣れさせて恐怖を軽減するため、くるくると周辺をなで続ける。健の震えは止まったが、暫くすると時折身体を跳ねさせて声を上げるようになった。その声が浴室での淫らな姿を思い出させたので、思いがけず期待が高まる。
「健、今の気持ちいい?」
「そう、かも」
「そりゃあ何より。指、入れてみて良いか?」
「うう……分かった。お願いします」
中指を突き立てて、探るようにゆっくり埋め込んでいく。内部はぬるぬるとして暖かく、指に粘膜が絡みついてくる。指を動かす度に、健の息遣いが変わっていった。嬌声と揺れる腰は、健が賢太郎の指で感じていることを示している。それを目の当たりにして、心が満たされていった。
「一人でやってるときも、こんなに感じてたのか?」
「ちが、あっ……気持ちよかったら、あんな怖がらないし……! こんなことなら、もっと早く、賢太郎に頼れば良かった」
「そうか? 今気持ちいいのは、健がこれまで一人で頑張ってきたからだと思う。本当にオレの指が初めてだったら、こうはいかないだろ」
「んんっ……そう、なのかな。ありがと」
指を抜き差ししたり軽く曲げて確かめたところ、奥の方は幾らか余裕があるようだ。浅いところが一番解さなければならない箇所なのだろう。円を描くように、ゆっくりと広げていく。一際大きな溜息が聞こえた。
「大丈夫か?」
「う、うん。痛くはないけど、広げなきゃって思うと少し苦しい」
「難しいな。広げたいけど、健が気持ちよくなってるところも見たい」
「無茶言わないでよ」
広がり具合を確認しながら、もう一本指を足す。するりと入っていったが、健が小さく悲鳴を上げたので、賢太郎は指を引っこ抜いて動きを止めた。
「ごめん、痛かったか?」
「あ、いや……。二本入ったんだよね? もう一回、お願い。ごめん」
一本ずつ指を入れていくと、吸い付くように中が蠢いた。健がふふっと笑う。
「意外と痛くなくて吃驚した。自分でやってるとき、二本は入らなかったから。賢太郎のこと、受け入れられるかな?」
「……残念だけど、もう一本入るようになってもらわないと無理だ」
「そ、そっか。ごめん、悪気はないからな」
健の期待を裏切るようで申し訳ないが、賢太郎のものはどう考えても指二本の太さではない。もう一本増やすべく、先程と同じように拡張していくが、健は呼吸を整えるのに必死で、快感を拾える状態には無いようだった。
「辛かったら言ってくれ。指減らすから」
「大丈夫。そこまで痛いわけじゃないから、続けて」
健の言葉を信じて、三本目の指を入れた。二本のときより窮屈さを感じる。健の呼吸は荒くなっていく一方で、呻き声まで出している。苦しそうな恋人を見て、賢太郎も胸が痛くなっていった。この状態では、賢太郎を受け入れるまで保たない。
もう、十分頑張ったのではないだろうか。指が一本しか入らないところから、ここまでよく耐えてくれた。ここまでやったんだから、次にやるときには絶対に上手くいく。
賢太郎は指を引き抜いた。健が身体を震わせて振り向く。顔に疲れが出ていた。
「健、もう良いよ。これ以上はしんどいだろ。次は絶対出来る、今日はここまでにしておこう」
「嫌だ。もう一回、指入れて。……賢太郎の、入れて。大丈夫だから」
健が瞳を潤ませて睨んでくる。到底大丈夫には見えない。仮にこのまま突き進めたとしても、途中で何か起きた場合、賢太郎の方が止まってやれないかもしれない。二人とも見つめ合って動かなかったが、健が我慢できずに、後ろ手で腕を掴んでくる。
「賢太郎、お願い。頑張るから」
「……分かった。もう止めない」
ローションを更に足して、指を三本埋め込んだ。ぐちゅ、と水音がする。健は情け無い悲鳴を上げたが、何とか持ちこたえた。
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