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のうのうと

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「お、これうめーぞトト!食ってみろ!」羊の肉の串刺しを隣のトトの口に突っ込む。
「んぐっ んむ…ごくん。
!マジで美味しいですねっ!!こっちも美味しいですよ!!」
トトの手にあった旬の魚の串刺しが勢い良く俺の口の中へ突っ込まれる。
「んっ!ふめえぇ!!(うめぇぇ!!)」
「…いつもの光景ですが、いつ見ても君たちのそれはヒヤッとさせられますね…。
串で喉突かないでくださいよ。」
「そんなヘマしねーよ!もう慣れたもんンンッ!?さ、魚の骨がァッッ!!」
「あっはははっ!!串は刺さらなかったですけど、魚の骨は刺さりましたね!!やべー笑える!あははっ!」
「あーもう言わんこっちゃないです!!これ!飲んでください。」
レンが持っていた、赤い小さな果実を潰して牛乳に加えられた甘い飲み物のストローが俺の口に差し込まれた。
急いで飲む。
「んぐっ…ぐっ……ぷはぁっ!死ぬかと思ったぜ!!」なんとか魚の骨が取れ、食道を下っていく感覚を確かめれた。
それにしても、一瞬長い川が見えたぞ…。
「先輩、白目剥いてましたよっ!!」
「後であなたが飲みきったこれ、買ってくださいよ。」
「へいへい…。」


「あ、どこに行ったかと思ったら、ここにいたんだぁ。」

「げっ」
道の先にカイトが立っていた。
スサササッと、トトの背中に隠れる。そしてそこから睨む。
「?ユウヤ先輩どうし…あ!カイトさーんっ♡」
カイトの姿を確認した途端、トトは俺を置いてカイトに駆け寄って抱きついた。
「えへへっおはようございまっす!!」
「おはよ~トト。」
カイトは、わしわしっと、トトの頭を撫でた。
おい!トト!離れろ!!そいつはお前の知ってるヤツじゃねぇぞ!!人を犯したケダモノだぞ!!危ないから離れろ!!…ん?実際は挿れられてねぇから犯した事にはなってねぇのか…?ってそんな事はどうでもいいんだよ!!とにかく危ねぇからそいつから離れろトト!!純粋なお前が穢れちまう!!
「…?」
俺はトトの次にレンの背中に隠れた。
「どうしたのですか。何か様子がおかしいですよ。カイトと何かあったのですか。」
「聞くな…っ。」
親指の先をギリギリ噛みながら、苦しげに答える。

「あっ!昨日の夜ねー…」
「ワアアアアアアアアアアばかばかお前馬鹿ッッッ!!!!!!!」
「むぐっ」

史上最高速度でレンの後ろから飛び出し、カイトの口を両手で塞ぐ。
「!?いきなりどうしました?ユウヤ先輩、昨日の夜がなんですっ?」

透き通った目を向けるなバカヤロウっ!






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