28 / 38
第二章
第五話:外出② ~初めての都会の喧騒と、職務質問~
しおりを挟む
夕方から雨模様になると予測される空は、確かに雲は多いが十分に青空を見せている。だが都会のビル群は、そんな空を掻き消さんとする勢いで乱立していた。
地上に目を向ければ、数える気など到底起きるわけもない人の群れが、それぞれの目的で足を動かしている。無秩序に見える群衆の動きは、けれどどこか統制がとれたように人の流れが自然に形成され、人々はそれに乗ることで不必要な衝突や混乱が起きずに済んでいる。
彼らが織りなす賑わいに、自動車や電車の走り去る音、店から流れ出るBGMなどが好き勝手に加わって、辺りの喧騒はいよいよ混沌を呈してくる。
「お、おお、おお……」
目の前で繰り広げられる光景に、イセルはただただ圧倒され、途方に暮れたように声を漏らした。都会の駅前の雑踏は、異世界からの来訪者の思考を止めて余りある衝撃を与えた。。
「イセルさん、どうかしました?」
茫然と立ち尽くすイセルの顔色を、麗菜は心配そうに窺う。
「レ、レイナ。今日は祭りでもあるのか……?」
若干表情を引きつらせるイセルは、せめて何かしらの理由があってくれと願いを込める。
「え? うーん、確かにGWで人は多くなってますけど、土日でも大体こんなものかなと」
「祝日だけじゃなくて、週末ですらこんなに……?」
さして感慨もなさげに告げられた答えに、イセルは気が遠くなるような心地を覚えた。
元居た世界でここまでの賑わいを見せる機会など、そう多くはなかった。勇者や英雄として旅を始める前は、例えば両親である国王や王妃、イセル自身や妹の誕生日は王国の祝日として、国民総出の祭りを行った。国家を挙げての祭日というわけでもない公休日や、ましてや毎週末にこんな喧騒が繰り広げられるなど、イセルの感覚では到底ありえないことだった。
「イセルさん、大丈夫ですか? 人込みに酔いました?」
「ああ、うん、大丈夫だ。ただなんというか、今目にしているものや、環境が、本当に、圧巻というか……」
立ち尽くすイセルは、驚愕を表情に張り付けている。最初はイセルを思いやるように声をかけた麗菜だったが、やがて楽しそうにクスクスと笑みを零す。
「レイナ?」
「ごめんなさい。駅前だけでこんなに驚いていてくれるんだったら、今日が終わるころにはどんなことになっているんだろうって思うと、おかしくて」
「うっ……仕方ないだろ。こっちは見る物聞く物全て、生まれて初めてなんだ。いくら『てれび』や『いんたあねっと』で、ある程度知識は得たって言っても、実際に目にしたら……」
楽し気な声で指摘され、妙な気恥ずかしさを覚えたイセルは言い訳を並べる。そんなイセルを目にした麗菜は、尚も上機嫌に笑い続ける。
――やっぱりいつもより、よく笑ってる気がする。
麗菜を見て、イセルはそんなことを思う。
イセルがこの世界に召喚され、魔導士学校の生徒として生活する中で、麗菜との関係性は初期に比べて打ち解けたものとなっていた。それでも根が真面目な麗菜は、学校という場においては心のどこかで気を張っている様だった。
普段の生活でも笑顔を見る機会は勿論あったし、根暗であるということは決してないが、優等生気質の麗菜は感情を表に出すにしても、どこか控えめだったようにイセルの目には見えた。
今目の前に居る少女の態度や表情は、普段よりも柔らかかった。
――気晴らし、成功しそうだぞ、ヒヨリ。
底抜けに明るい、小柄な少女の顔を思い浮かべながら、イセルは穏やかな心地になった。
「これくらいで驚いていたら、身が持たないって? 望むところだ。折角学校の外に来たんだ、それくらいじゃなきゃ張り合いがない。頼むから俺を、飽きさせてくれるなよ?」
強気に口角を上げるイセルに、麗菜は明るい笑顔を見せて答える。
「わかりました。それじゃあ行きましょうか、まずは水族館へ」
弾む声を聞いたイセルが最初にしたことは、懐から携帯端末を取り出し、その意味を調べることだった。
「正直、軽く見ていた」
興奮覚めやらぬと言った呆けた表情で、イセルは大きくため息をついた。
「でしょうね……水族館の意味を調べて最初に出た一言が『食べるのか?』だったときは、どうしようかと思いましたけど」
「ぐ……」
麗菜にしては珍しい、やや呆れた口調で放たれた言葉に、イセルは声を詰まらせる。
「しょうがないだろ。海の生物って言えばこっちは魚しか思いつかないし、魚をただ泳がせるだけであんな行楽になるなんて、普通思わない!」
照れ隠しとすぐに分かる拗ねた様子で、イセルは語調を強めるが。
「でもまあ、実際見たこともないものを文章だけの情報だけで判断するのはいけないと、肝に銘じなきゃいけないのは確かか。魚だけでもあんなに種類が居て、それ以外の生物も水槽の配置や光の加減だけでああも見世物になるとは、考えもしなかった。
あのイルカとかいう生物も、中々芸達者な奴らだったな。あそこまで獣に芸を仕込む調教師たちの腕も見事だった。召喚士や獣操士ですらないのに、どうやったらあんな……」
しみじみと、そしてやはり興奮を隠しきれぬ様子で呟くイセル。麗菜は苦笑しながらその声を聞いていた。
二人が水族館を一通り巡ったころには、ちょうど正午に差し掛かる時間帯であったため、麗菜がチョイスしたカフェで昼食にしようと足を運んでいるところだった。麗菜の選んだ店は大通りから少し離れ裏通りにある、いわば隠れ家的な場所であるため、道行く人の姿も駅前や水族館内に比べれば疎らだった。
「水族館はよかったけど、やっぱり人込みがな。あの窮屈ささえなければ文句なしだったが」
「連休ですし、それこそしょうがないですよ」
歩を進め、二人が穏やかに会話しているときだった。
イセルの視界に、二人の男の姿が映り込む。
一人は20代前半の若い男。
一人は40代に差し掛かろうかといった、落ち着いた雰囲気の男。
二人とも統一されたデザインの制服を身に付けており、肩には日章のエンブレムが施されている。
イセルの目を特に引いたのは、彼らの装備品だった。上半身はジャケットを着こんでおり、左腰には刀剣類と分かる得物が下げられている。
二人は道路を挟んだ、イセル達の歩く歩道の対側の歩道を歩いていた。
「レイナ、あそこにいる奴らは何だ?」
「え? あー、あの人たちは警察官ですね。でも帯刀警官が巡回だなんて、何かあったのかな」
イセルに指摘された麗菜は視線を向けて、質問に答える。
「帯刀警官?」
麗菜の口から出た耳慣れない言葉。イセルは再び問いかける。
「えっと、警察についてはご存知ですか?」
「ああ。市井の治安を守る衛兵のことだろ?」
「そうですね、大体その解釈で合っている……のかな?」
一度イセルの理解度を確認した麗菜は、淀みない口調で説明を続けていく。
「魔導士が警察官になる場合には、非魔導士の警察官と区別して魔法警察官という立場になるんです。その姿から一般的には、『帯刀警官』って呼ばれることが多いですね」
「帯刀……持っているあの武器は、魔導器か?」
「正解です。刀は日本の歴史に古くから密接に関わってきた武器なので、日本や日本人にとって刀というものは、それ自身が魔法的にも強い意味を持つシンボルなんです。だから日本の警察や国防隊――この国の軍隊は、伝統的に汎用魔導器として刀の形状を採用することが多いです。
汎用魔導器は名家固有の魔導器と比べて、もちろん性能は劣るんですけど、刀という概念を付け加えることで魔法的な機能の底上げをしているんです。そのおかげで日本の汎用魔導器の性能は、他の国のそれらと比べてもとても優れているって言われてます」
優等生らしい丁寧な説明で、イセルの疑問は大方片付いた。
「なるほど、大体分かった。あと一つだけ聞きたいんだが……」
そうして生真面目な表情をイセルの問いは、
「ああして街中でも武器を携帯している輩が居るんなら、俺も愛剣を携えてもいいのでは――」
「だめです」
麗菜にはっきりと切り捨てられた。
「駄目、か。まあそうだとは思っていたが……」
「イセルさんの今の立場は、私たちと同じ学生なんですから。銃刀法違反で捕まっちゃいますよ」
硬い表情を一転させ、さして堪えた様子もなく頭を掻くイセルに、麗菜も苦笑しながら応じた。
「足を止めてしまってすまない。行こうか」
再び歩き始めようとしたときだった。
帯刀警官の二人がイセルたちを目に留め、二人で二言三言交わしたあと、イセルたちに近づいてきた。
地上に目を向ければ、数える気など到底起きるわけもない人の群れが、それぞれの目的で足を動かしている。無秩序に見える群衆の動きは、けれどどこか統制がとれたように人の流れが自然に形成され、人々はそれに乗ることで不必要な衝突や混乱が起きずに済んでいる。
彼らが織りなす賑わいに、自動車や電車の走り去る音、店から流れ出るBGMなどが好き勝手に加わって、辺りの喧騒はいよいよ混沌を呈してくる。
「お、おお、おお……」
目の前で繰り広げられる光景に、イセルはただただ圧倒され、途方に暮れたように声を漏らした。都会の駅前の雑踏は、異世界からの来訪者の思考を止めて余りある衝撃を与えた。。
「イセルさん、どうかしました?」
茫然と立ち尽くすイセルの顔色を、麗菜は心配そうに窺う。
「レ、レイナ。今日は祭りでもあるのか……?」
若干表情を引きつらせるイセルは、せめて何かしらの理由があってくれと願いを込める。
「え? うーん、確かにGWで人は多くなってますけど、土日でも大体こんなものかなと」
「祝日だけじゃなくて、週末ですらこんなに……?」
さして感慨もなさげに告げられた答えに、イセルは気が遠くなるような心地を覚えた。
元居た世界でここまでの賑わいを見せる機会など、そう多くはなかった。勇者や英雄として旅を始める前は、例えば両親である国王や王妃、イセル自身や妹の誕生日は王国の祝日として、国民総出の祭りを行った。国家を挙げての祭日というわけでもない公休日や、ましてや毎週末にこんな喧騒が繰り広げられるなど、イセルの感覚では到底ありえないことだった。
「イセルさん、大丈夫ですか? 人込みに酔いました?」
「ああ、うん、大丈夫だ。ただなんというか、今目にしているものや、環境が、本当に、圧巻というか……」
立ち尽くすイセルは、驚愕を表情に張り付けている。最初はイセルを思いやるように声をかけた麗菜だったが、やがて楽しそうにクスクスと笑みを零す。
「レイナ?」
「ごめんなさい。駅前だけでこんなに驚いていてくれるんだったら、今日が終わるころにはどんなことになっているんだろうって思うと、おかしくて」
「うっ……仕方ないだろ。こっちは見る物聞く物全て、生まれて初めてなんだ。いくら『てれび』や『いんたあねっと』で、ある程度知識は得たって言っても、実際に目にしたら……」
楽し気な声で指摘され、妙な気恥ずかしさを覚えたイセルは言い訳を並べる。そんなイセルを目にした麗菜は、尚も上機嫌に笑い続ける。
――やっぱりいつもより、よく笑ってる気がする。
麗菜を見て、イセルはそんなことを思う。
イセルがこの世界に召喚され、魔導士学校の生徒として生活する中で、麗菜との関係性は初期に比べて打ち解けたものとなっていた。それでも根が真面目な麗菜は、学校という場においては心のどこかで気を張っている様だった。
普段の生活でも笑顔を見る機会は勿論あったし、根暗であるということは決してないが、優等生気質の麗菜は感情を表に出すにしても、どこか控えめだったようにイセルの目には見えた。
今目の前に居る少女の態度や表情は、普段よりも柔らかかった。
――気晴らし、成功しそうだぞ、ヒヨリ。
底抜けに明るい、小柄な少女の顔を思い浮かべながら、イセルは穏やかな心地になった。
「これくらいで驚いていたら、身が持たないって? 望むところだ。折角学校の外に来たんだ、それくらいじゃなきゃ張り合いがない。頼むから俺を、飽きさせてくれるなよ?」
強気に口角を上げるイセルに、麗菜は明るい笑顔を見せて答える。
「わかりました。それじゃあ行きましょうか、まずは水族館へ」
弾む声を聞いたイセルが最初にしたことは、懐から携帯端末を取り出し、その意味を調べることだった。
「正直、軽く見ていた」
興奮覚めやらぬと言った呆けた表情で、イセルは大きくため息をついた。
「でしょうね……水族館の意味を調べて最初に出た一言が『食べるのか?』だったときは、どうしようかと思いましたけど」
「ぐ……」
麗菜にしては珍しい、やや呆れた口調で放たれた言葉に、イセルは声を詰まらせる。
「しょうがないだろ。海の生物って言えばこっちは魚しか思いつかないし、魚をただ泳がせるだけであんな行楽になるなんて、普通思わない!」
照れ隠しとすぐに分かる拗ねた様子で、イセルは語調を強めるが。
「でもまあ、実際見たこともないものを文章だけの情報だけで判断するのはいけないと、肝に銘じなきゃいけないのは確かか。魚だけでもあんなに種類が居て、それ以外の生物も水槽の配置や光の加減だけでああも見世物になるとは、考えもしなかった。
あのイルカとかいう生物も、中々芸達者な奴らだったな。あそこまで獣に芸を仕込む調教師たちの腕も見事だった。召喚士や獣操士ですらないのに、どうやったらあんな……」
しみじみと、そしてやはり興奮を隠しきれぬ様子で呟くイセル。麗菜は苦笑しながらその声を聞いていた。
二人が水族館を一通り巡ったころには、ちょうど正午に差し掛かる時間帯であったため、麗菜がチョイスしたカフェで昼食にしようと足を運んでいるところだった。麗菜の選んだ店は大通りから少し離れ裏通りにある、いわば隠れ家的な場所であるため、道行く人の姿も駅前や水族館内に比べれば疎らだった。
「水族館はよかったけど、やっぱり人込みがな。あの窮屈ささえなければ文句なしだったが」
「連休ですし、それこそしょうがないですよ」
歩を進め、二人が穏やかに会話しているときだった。
イセルの視界に、二人の男の姿が映り込む。
一人は20代前半の若い男。
一人は40代に差し掛かろうかといった、落ち着いた雰囲気の男。
二人とも統一されたデザインの制服を身に付けており、肩には日章のエンブレムが施されている。
イセルの目を特に引いたのは、彼らの装備品だった。上半身はジャケットを着こんでおり、左腰には刀剣類と分かる得物が下げられている。
二人は道路を挟んだ、イセル達の歩く歩道の対側の歩道を歩いていた。
「レイナ、あそこにいる奴らは何だ?」
「え? あー、あの人たちは警察官ですね。でも帯刀警官が巡回だなんて、何かあったのかな」
イセルに指摘された麗菜は視線を向けて、質問に答える。
「帯刀警官?」
麗菜の口から出た耳慣れない言葉。イセルは再び問いかける。
「えっと、警察についてはご存知ですか?」
「ああ。市井の治安を守る衛兵のことだろ?」
「そうですね、大体その解釈で合っている……のかな?」
一度イセルの理解度を確認した麗菜は、淀みない口調で説明を続けていく。
「魔導士が警察官になる場合には、非魔導士の警察官と区別して魔法警察官という立場になるんです。その姿から一般的には、『帯刀警官』って呼ばれることが多いですね」
「帯刀……持っているあの武器は、魔導器か?」
「正解です。刀は日本の歴史に古くから密接に関わってきた武器なので、日本や日本人にとって刀というものは、それ自身が魔法的にも強い意味を持つシンボルなんです。だから日本の警察や国防隊――この国の軍隊は、伝統的に汎用魔導器として刀の形状を採用することが多いです。
汎用魔導器は名家固有の魔導器と比べて、もちろん性能は劣るんですけど、刀という概念を付け加えることで魔法的な機能の底上げをしているんです。そのおかげで日本の汎用魔導器の性能は、他の国のそれらと比べてもとても優れているって言われてます」
優等生らしい丁寧な説明で、イセルの疑問は大方片付いた。
「なるほど、大体分かった。あと一つだけ聞きたいんだが……」
そうして生真面目な表情をイセルの問いは、
「ああして街中でも武器を携帯している輩が居るんなら、俺も愛剣を携えてもいいのでは――」
「だめです」
麗菜にはっきりと切り捨てられた。
「駄目、か。まあそうだとは思っていたが……」
「イセルさんの今の立場は、私たちと同じ学生なんですから。銃刀法違反で捕まっちゃいますよ」
硬い表情を一転させ、さして堪えた様子もなく頭を掻くイセルに、麗菜も苦笑しながら応じた。
「足を止めてしまってすまない。行こうか」
再び歩き始めようとしたときだった。
帯刀警官の二人がイセルたちを目に留め、二人で二言三言交わしたあと、イセルたちに近づいてきた。
0
お気に入りに追加
222
あなたにおすすめの小説
王が気づいたのはあれから十年後
基本二度寝
恋愛
王太子は妃の肩を抱き、反対の手には息子の手を握る。
妃はまだ小さい娘を抱えて、夫に寄り添っていた。
仲睦まじいその王族家族の姿は、国民にも評判がよかった。
側室を取ることもなく、子に恵まれた王家。
王太子は妃を優しく見つめ、妃も王太子を愛しく見つめ返す。
王太子は今日、父から王の座を譲り受けた。
新たな国王の誕生だった。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を庇おうとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる