139 / 341
第5章 ~ペイン海賊団編~
―33― ”まだ”穏やかな船内にて起こったある事件(15)~レイナ、そしてルーク~
しおりを挟む
「きゃっ!!」
背後より、いきなり強い力が自分の肩に――しかも両肩にかかった。
レイナは反射的に身を翻し、その強い力を振り払ってしまった。
金色の美しい髪はわずかに乱れ、青色の美しい瞳を驚きで見開いたレイナの前に立っていたのは――
「???」
声もかけることもせずに、いきなり自分の両肩を掴んだこの男。
レイナは、目の前の男の”顔とファミリーネームと職業”だけは、まだ航海3日目ではあるものの何とか覚えていた。そして、アンバーの形見のノートにもしっかり書き留めていた。
だが、この男のファーストネームやミドルネームは知らないし、そもそも第一にこの男に背後から、まるで恋人同士がじゃれ合うように両肩をつかまれる間柄ではない。
誰かと間違えたのか?
でも、この船内には、この”マリア王女ほど”美しい金色の髪をした若い娘などは、レイナの他にはいない……
男自身も、自分が誰かと間違えてレイナの肩を掴んだわけではないのは、明らかであった。
男は、その細面の顔に、ニヤニヤと笑いを浮かべて、レイナを見下ろしていたのだから――
「そんな可愛い声出されるなんて、思わなかったなあ……」
歪みを見せた唇より紡がれた男の言葉に、冷や汗をかき始めていたレイナの両手は、さらに冷たくなっていくように思えた。
「あ、あの……何か?……」
何とか、言葉を紡ぎ出すことができたレイナ。
思わず自分の汗ばんだ両手をギュっと握りしめてしまっていた。
ここは船の中という限られた空間だ。人里離れた山奥ではない。
それに、目の前のこの男は、”この世界においても”エリートと呼ばれるであろう職に就き、エマヌエーレ国へと向かうこの船の正式な乗組員として、ここにいる。そのような者が自分に、いやこの船の中で他人に危害を加え、自分の立場が悪くなるようなことはする”はずがない”。
「レイナちゃんは、船酔い平気? よかったら、ボクの部屋で特別に診てあげるよ」
診てあげる……
そう、非常に軟派な感じで、”マリア王女の美貌に見惚れ”頬を赤らめながらも、器用にレイナに白い歯を見せて笑いかける男は、この船専属の医師―『船医』であった。
ファミリーネームしかレイナは知らないが、この医師の名はガイガーという。
レイナが医師――つまるところ「お医者様」として、真っ先に思い描いてしまうのは、穏やかな顔立ちに落ち着いた雰囲気、美形ではなくとも聡明そうなロマンスグレーといった感じの男性の姿である。無論、それに「尊敬」という念も含まれている。
だが、この船医・ガイガーは、まだ若い――20代半ばかと思われることを抜きにしても、”チャラい兄ちゃん”という印象であった。
その”チャラい兄ちゃん”と一括りにしてもいろんな種類がある。いわゆる、髪の色も服装もチャラくて、ゴテゴテのアクセサリーをジャラジャラつけて……見るからにチャラいといったタイプもいる。(だが、余談ではあるが、こういった外見の人が意外に常識的であったり、優しかったりすることもある)
ガイガーは、髪型や服装などはそう見るからにチャラさを感じさせるものではなく、むしろこざっぱりとしているし、顔立ちだってそう不味くはない。だが、彼がその全身より放つ――いや、滲み出てしまっている軽薄さ――レイナの元の世界風に表現するとなるなら、”お金にも家柄にも困ったことのないウェーイ系お坊ちゃん”と言ったところだろう。
あって、まだ一週間も立っていないのに、レイナにこれほど軽薄さ(そもそもレイナは軽薄な男子を元々好きではない)を感じさせ、先ほどもいきなり背後からレイナの両肩を掴んで許可なく体を触り(気の強い女性なら痴漢行為だと騒ぎ立てるだろう)、そのうえ、全く親しくもないのに”レイナちゃん”呼ばわりする男。
このような男に対しての上手い交わし方&あしらい方を分からないレイナは、一刻も早くこの場から逃げ出そうとした。
「いいえ……平気です。では、失礼します」
この言い方で納得してくれるかは分からないけど、こういうタイプの男の人には曖昧に笑って誤魔化すより、きっぱりと断った方がいいわよね、この人だってどうせ、マリア王女の美しさに見惚れて、私に粉かけようとしているだけだろうし――と、レイナは俯いたまま、ガイガーに軽く頭を下げ、ミザリーの待つ部屋に戻ろうとタッと廊下を駆け出した。
「待って待って!」
逃げようとしていたレイナの右手首をガイガーがガシッと掴んだ。
「きゃあ!」
思わず小さな悲鳴をあげたレイナに、ガイガーはレイナの手首を掴んだまま、フフッと笑った。
「……中の人は、純情なんだね。でも、もうちょっと、その麗しい外見にあった立ち振る舞いしないと、生まれ持った美貌のオーラがみるみるすり減っていっているよ。いや、その方がいいか。ボクは今、アドリアナ王国の王女様の高貴な御手にこうして触れているわけだし……」
「!!!」
ガイガーもやはり、レイナの外身は”マリア王女”だと知っている。
そのことが、ねちゃねちゃとして気持ち悪いガイガーの喋り方よりも、さらにレイナの背筋をゾッと震わせた。
ガイガーは、サマンサ、アーロン、ティモシーのように、マリア王女に”殺意”を持っているわけではなさそうだ。だが、”別のことを”考えて、獣の牙を研いでるところなのかもしれない。
この淫乱なマリア王女の肉体。
中の魂は処女であっても、肉体は男性経験豊富だ。マリア王女の性格からすると、1人の男性と長く付き合うというよりも、手あたり次第、数を積み重ねていったといったどころであろう。
”今さら、犯(や)られたって構わないだろ?”と、ガイガーの瞳は言っているようであった。
けれども――
ガイガーは、クスッと笑って、レイナの手首をそっと離した。
「そんなに涙目で怯えないでよ。なんだか、ボク、変質者みたいじゃんか……大丈夫。心配しないで。誰にも喋ったりなんかしないよ。守秘義務もあるしね」
目の前の軽薄さと馴れ馴れしさを絵に描いたような男から吐き出された”守秘義務”という言葉を信じられるはずなどなかった。
やっぱり一刻も早くこの場から逃げなきゃ、隙を見せたらダメだったのよ、と、レイナはジリジリと後ずさった。
だが、ガイガーはレイナの予想に反し、自らのポケットからゴソゴソと何かを取り出し、レイナの目の前にカチャリと音を立ててかざした。
「??」
今、レイナの眼前にあるのは、1本の鍵であった。
原材料は何なのか分からないが、青銅器を思わせる色をし、なお、四葉のクローバーは何重にも絡みあったような模様の鍵であった。
「レイナちゃん……悪いけど、ボクにお使い頼まれてくれる?」
おかしな言葉遣いで、ガイガーはレイナに白い歯を見せて、ニッと笑った。
「いえ、いいえ、お断りします……」
お使い。
この鍵をどうするのかなんて知らないが、これ以上、この男・ガイガーに関わってはいけないと、レイナの第六感――それよりも、危険を知らせる女の勘が告げていた。
「そんなこと言わないで。その階段を下りて、この鍵を下の船室にいるスミスに届けるだけでいいだからさ」
「いや、だから……そのスミスさんって人が、私は誰だか分からないんですっ」
レイナはブンブンと首を振った。
スミスというのは、おそらく兵士の1人であろう。だが、まだ顔も名前も覚えていない者へのお使いなど無理だ。
「ボク、そろそろ、仕事に戻らなきゃいけないんだから、引き受けてもらえるとありがたいんだけどね」
ガイガーはフフッと笑って、言葉を続けた。
「スミスなら、階段を下りて、左に曲がって進んで、奥から二番目の右手側の部屋にいるよ。ほんの少しだからさ。頼むよ」
スミスの部屋までしっかり分かっているなら、自分で行けばいいのにと、レイナは訝しみながら首を振り続けた。
ガイガーはフーッと息を吐いた。
「嫌だって言うなら、しょうがないね。でも、レイナちゃん……レイナちゃんは、あのダニエルとかいう貴族崩れといろいろと話して、書き物だって学んでいるようだけど、実際に自分の目でこの船の状況を……そう、下の船室での状況を自分の目で見た方がいいかと思うよ」
「??」
どういうことなのか?
ガイガーの言葉の意味が――言葉の裏に隠されている意味が、レイナにはすぐには分からなかった。
「まあ……男の世界はレイナちゃんが想像している以上に厳しいってことだよ。身分もなく、大した実績もなく、単に人智を超えたよく分からない存在に気に入られただけで、そう優れた力を持っているわけでもない男たちが……今、”日々剣を手に切磋琢磨してきた男たちに”どんな目で見られているかを知っている? まあ、仲良しこよしとはいかないだろうねえ」
ガイガーは口元を歪めて、白い歯を見せた。
背後より、いきなり強い力が自分の肩に――しかも両肩にかかった。
レイナは反射的に身を翻し、その強い力を振り払ってしまった。
金色の美しい髪はわずかに乱れ、青色の美しい瞳を驚きで見開いたレイナの前に立っていたのは――
「???」
声もかけることもせずに、いきなり自分の両肩を掴んだこの男。
レイナは、目の前の男の”顔とファミリーネームと職業”だけは、まだ航海3日目ではあるものの何とか覚えていた。そして、アンバーの形見のノートにもしっかり書き留めていた。
だが、この男のファーストネームやミドルネームは知らないし、そもそも第一にこの男に背後から、まるで恋人同士がじゃれ合うように両肩をつかまれる間柄ではない。
誰かと間違えたのか?
でも、この船内には、この”マリア王女ほど”美しい金色の髪をした若い娘などは、レイナの他にはいない……
男自身も、自分が誰かと間違えてレイナの肩を掴んだわけではないのは、明らかであった。
男は、その細面の顔に、ニヤニヤと笑いを浮かべて、レイナを見下ろしていたのだから――
「そんな可愛い声出されるなんて、思わなかったなあ……」
歪みを見せた唇より紡がれた男の言葉に、冷や汗をかき始めていたレイナの両手は、さらに冷たくなっていくように思えた。
「あ、あの……何か?……」
何とか、言葉を紡ぎ出すことができたレイナ。
思わず自分の汗ばんだ両手をギュっと握りしめてしまっていた。
ここは船の中という限られた空間だ。人里離れた山奥ではない。
それに、目の前のこの男は、”この世界においても”エリートと呼ばれるであろう職に就き、エマヌエーレ国へと向かうこの船の正式な乗組員として、ここにいる。そのような者が自分に、いやこの船の中で他人に危害を加え、自分の立場が悪くなるようなことはする”はずがない”。
「レイナちゃんは、船酔い平気? よかったら、ボクの部屋で特別に診てあげるよ」
診てあげる……
そう、非常に軟派な感じで、”マリア王女の美貌に見惚れ”頬を赤らめながらも、器用にレイナに白い歯を見せて笑いかける男は、この船専属の医師―『船医』であった。
ファミリーネームしかレイナは知らないが、この医師の名はガイガーという。
レイナが医師――つまるところ「お医者様」として、真っ先に思い描いてしまうのは、穏やかな顔立ちに落ち着いた雰囲気、美形ではなくとも聡明そうなロマンスグレーといった感じの男性の姿である。無論、それに「尊敬」という念も含まれている。
だが、この船医・ガイガーは、まだ若い――20代半ばかと思われることを抜きにしても、”チャラい兄ちゃん”という印象であった。
その”チャラい兄ちゃん”と一括りにしてもいろんな種類がある。いわゆる、髪の色も服装もチャラくて、ゴテゴテのアクセサリーをジャラジャラつけて……見るからにチャラいといったタイプもいる。(だが、余談ではあるが、こういった外見の人が意外に常識的であったり、優しかったりすることもある)
ガイガーは、髪型や服装などはそう見るからにチャラさを感じさせるものではなく、むしろこざっぱりとしているし、顔立ちだってそう不味くはない。だが、彼がその全身より放つ――いや、滲み出てしまっている軽薄さ――レイナの元の世界風に表現するとなるなら、”お金にも家柄にも困ったことのないウェーイ系お坊ちゃん”と言ったところだろう。
あって、まだ一週間も立っていないのに、レイナにこれほど軽薄さ(そもそもレイナは軽薄な男子を元々好きではない)を感じさせ、先ほどもいきなり背後からレイナの両肩を掴んで許可なく体を触り(気の強い女性なら痴漢行為だと騒ぎ立てるだろう)、そのうえ、全く親しくもないのに”レイナちゃん”呼ばわりする男。
このような男に対しての上手い交わし方&あしらい方を分からないレイナは、一刻も早くこの場から逃げ出そうとした。
「いいえ……平気です。では、失礼します」
この言い方で納得してくれるかは分からないけど、こういうタイプの男の人には曖昧に笑って誤魔化すより、きっぱりと断った方がいいわよね、この人だってどうせ、マリア王女の美しさに見惚れて、私に粉かけようとしているだけだろうし――と、レイナは俯いたまま、ガイガーに軽く頭を下げ、ミザリーの待つ部屋に戻ろうとタッと廊下を駆け出した。
「待って待って!」
逃げようとしていたレイナの右手首をガイガーがガシッと掴んだ。
「きゃあ!」
思わず小さな悲鳴をあげたレイナに、ガイガーはレイナの手首を掴んだまま、フフッと笑った。
「……中の人は、純情なんだね。でも、もうちょっと、その麗しい外見にあった立ち振る舞いしないと、生まれ持った美貌のオーラがみるみるすり減っていっているよ。いや、その方がいいか。ボクは今、アドリアナ王国の王女様の高貴な御手にこうして触れているわけだし……」
「!!!」
ガイガーもやはり、レイナの外身は”マリア王女”だと知っている。
そのことが、ねちゃねちゃとして気持ち悪いガイガーの喋り方よりも、さらにレイナの背筋をゾッと震わせた。
ガイガーは、サマンサ、アーロン、ティモシーのように、マリア王女に”殺意”を持っているわけではなさそうだ。だが、”別のことを”考えて、獣の牙を研いでるところなのかもしれない。
この淫乱なマリア王女の肉体。
中の魂は処女であっても、肉体は男性経験豊富だ。マリア王女の性格からすると、1人の男性と長く付き合うというよりも、手あたり次第、数を積み重ねていったといったどころであろう。
”今さら、犯(や)られたって構わないだろ?”と、ガイガーの瞳は言っているようであった。
けれども――
ガイガーは、クスッと笑って、レイナの手首をそっと離した。
「そんなに涙目で怯えないでよ。なんだか、ボク、変質者みたいじゃんか……大丈夫。心配しないで。誰にも喋ったりなんかしないよ。守秘義務もあるしね」
目の前の軽薄さと馴れ馴れしさを絵に描いたような男から吐き出された”守秘義務”という言葉を信じられるはずなどなかった。
やっぱり一刻も早くこの場から逃げなきゃ、隙を見せたらダメだったのよ、と、レイナはジリジリと後ずさった。
だが、ガイガーはレイナの予想に反し、自らのポケットからゴソゴソと何かを取り出し、レイナの目の前にカチャリと音を立ててかざした。
「??」
今、レイナの眼前にあるのは、1本の鍵であった。
原材料は何なのか分からないが、青銅器を思わせる色をし、なお、四葉のクローバーは何重にも絡みあったような模様の鍵であった。
「レイナちゃん……悪いけど、ボクにお使い頼まれてくれる?」
おかしな言葉遣いで、ガイガーはレイナに白い歯を見せて、ニッと笑った。
「いえ、いいえ、お断りします……」
お使い。
この鍵をどうするのかなんて知らないが、これ以上、この男・ガイガーに関わってはいけないと、レイナの第六感――それよりも、危険を知らせる女の勘が告げていた。
「そんなこと言わないで。その階段を下りて、この鍵を下の船室にいるスミスに届けるだけでいいだからさ」
「いや、だから……そのスミスさんって人が、私は誰だか分からないんですっ」
レイナはブンブンと首を振った。
スミスというのは、おそらく兵士の1人であろう。だが、まだ顔も名前も覚えていない者へのお使いなど無理だ。
「ボク、そろそろ、仕事に戻らなきゃいけないんだから、引き受けてもらえるとありがたいんだけどね」
ガイガーはフフッと笑って、言葉を続けた。
「スミスなら、階段を下りて、左に曲がって進んで、奥から二番目の右手側の部屋にいるよ。ほんの少しだからさ。頼むよ」
スミスの部屋までしっかり分かっているなら、自分で行けばいいのにと、レイナは訝しみながら首を振り続けた。
ガイガーはフーッと息を吐いた。
「嫌だって言うなら、しょうがないね。でも、レイナちゃん……レイナちゃんは、あのダニエルとかいう貴族崩れといろいろと話して、書き物だって学んでいるようだけど、実際に自分の目でこの船の状況を……そう、下の船室での状況を自分の目で見た方がいいかと思うよ」
「??」
どういうことなのか?
ガイガーの言葉の意味が――言葉の裏に隠されている意味が、レイナにはすぐには分からなかった。
「まあ……男の世界はレイナちゃんが想像している以上に厳しいってことだよ。身分もなく、大した実績もなく、単に人智を超えたよく分からない存在に気に入られただけで、そう優れた力を持っているわけでもない男たちが……今、”日々剣を手に切磋琢磨してきた男たちに”どんな目で見られているかを知っている? まあ、仲良しこよしとはいかないだろうねえ」
ガイガーは口元を歪めて、白い歯を見せた。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
魔境に捨てられたけどめげずに生きていきます
ツバキ
ファンタジー
貴族の子供として産まれた主人公、五歳の時の魔力属性検査で魔力属性が無属性だと判明したそれを知った父親は主人公を魔境へ捨ててしまう
どんどん更新していきます。
ちょっと、恨み描写などがあるので、R15にしました。
異世界でゆるゆる生活を満喫す
葉月ゆな
ファンタジー
辺境伯家の三男坊。数か月前の高熱で前世は日本人だったこと、社会人でブラック企業に勤めていたことを思い出す。どうして亡くなったのかは記憶にない。ただもう前世のように働いて働いて夢も希望もなかった日々は送らない。
もふもふと魔法の世界で楽しく生きる、この生活を絶対死守するのだと誓っている。
家族に助けられ、面倒ごとは優秀な他人に任せる主人公。でも頼られるといやとはいえない。
ざまぁや成り上がりはなく、思いつくままに好きに行動する日常生活ゆるゆるファンタジーライフのご都合主義です。
7個のチート能力は貰いますが、6個は別に必要ありません
ひむよ
ファンタジー
「お詫びとしてどんな力でも与えてやろう」
目が覚めると目の前のおっさんにいきなりそんな言葉をかけられた藤城 皐月。
この言葉の意味を説明され、結果皐月は7個の能力を手に入れた。
だが、皐月にとってはこの内6個はおまけに過ぎない。皐月にとって最も必要なのは自分で考えたスキルだけだ。
だが、皐月は貰えるものはもらうという精神一応7個貰った。
そんな皐月が異世界を安全に楽しむ物語。
人気ランキング2位に載っていました。
hotランキング1位に載っていました。
ありがとうございます。
DNAの改修者
kujibiki
ファンタジー
転生させられた世界は、男性が少なく、ほとんどの女性は男性と触れ合ったことも無い者ばかり…。
子孫は体外受精でしか残せない世界でした。
人として楽しく暮らせれば良かっただけなのに、女性を助ける使命?を与えられることになった“俺”の新たな日常が始まる。(使命は当分始まらないけれど…)
他サイトから急遽移すことになりました。後半R18になりそうなので、その時になれば前もってお知らせいたします。
※日常系でとってもスローな展開となります。
スキル「糸」を手に入れた転生者。糸をバカにする奴は全員ぶっ飛ばす
Gai
ファンタジー
人を助けた代わりにバイクに轢かれた男、工藤 英二
その魂は異世界へと送られ、第二の人生を送ることになった。
侯爵家の三男として生まれ、順風満帆な人生を過ごせる……とは限らない。
裕福な家庭に生まれたとしても、生きていいく中で面倒な壁とぶつかることはある。
そこで先天性スキル、糸を手に入れた。
だが、その糸はただの糸ではなく、英二が生きていく上で大いに役立つスキルとなる。
「おいおい、あんまり糸を嘗めるんじゃねぇぞ」
少々強気な性格を崩さず、英二は己が生きたい道を行く。
冷酷な少年に成り代わってしまった俺の話
岩永みやび
BL
気が付いたら異世界にいた主人公。それもユリスという大公家の三男に成り代わっていた。しかもユリスは「ヴィアンの氷の花」と呼ばれるほど冷酷な美少年らしい。本来のユリスがあれこれやらかしていたせいで周囲とはなんだかギクシャク。なんで俺が尻拭いをしないといけないんだ!
知識・記憶一切なしの成り代わり主人公が手探り異世界生活を送ることに。
突然性格が豹変したユリスに戸惑う周囲を翻弄しつつ異世界ライフを楽しむお話です。
※基本ほのぼの路線です。不定期更新。冒頭から少しですが流血表現あります。苦手な方はご注意下さい。
異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】
ちっき
ファンタジー
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる