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第4章終了記念特別付録
新たな登場人物紹介 アドリアナ王国 王族ならびその関係者
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●国王ルーカス・エドワルド
46才。182cm。
ジョセフとマリアの父親であり、現在のアドリアナ王国の国王。
「第4章 ー6ー 過去より絡み合う糸(1)」にて、”希望の光を運ぶ者たち”に正式な宣旨を下した人物。
ジョセフ王子、そしてマリア王女の容姿は、レイナ自身が「王子」「王女」と言われたら、頭に思い描いてしまうような金髪碧眼の麗しき美男美女であったが、彼らの父であるルーカス・エドワルドもまた、レイナが「王様」と言われて思い描いてしまう脳内想像図により近い外見であった。
恰幅は良いが締まりなく太っているというわけでもない。髪もところどころ白くなりかけ、年相応には見える。
顔立ちや体格うんぬんよりも、ルーカス・エドワルドが放つその何人たりとも侵させない一国の主としての威厳が、レイナに強烈な印象を残した。
ルーカス・エドワルドは形だけの国王ではなく、まずまずの賢君であり、民たちからの支持率も割と高い国王であるとのことである。
古来からの風習や慣例に非常に重きを置き、非常に保守的な考え方の持ち主であり、統治能力もまずまずであると……
だが、娘マリアの超問題児ぶりには匙を投げてしまっていた。
今現在も、自分の娘の肉体に、どこの馬の骨の者とも知れぬ者の魂が入っているというのに……
●王妃エリーゼ・シエナ
ジョセフとマリアの母親であり、現在のアドリアナ王国の王妃。
精神を病み、部屋に閉じこもりきりで、王妃としての責務をほとんど果たしておらず、やはり第4章においても未登場。
娘マリアの仕業で第3子を流産し、マリアの中に巣食う底知れぬ闇に恐れを抱き、マリアの名を聞くだけで怯えるまでとなっている。
国王ルーカス・エドワルドの顔つきは精悍であり、まずまず美男の部類には入るかもしれないが、ジョセフ王子やマリア王女のようにパアッと人目を惹き、その印象を人の心に刻みつけるようなあでやかな美しさではなかった。
ジョセフ王子やマリア王女の美貌の成分なるものは、このような場に姿を見せることのない王妃エリーゼ・シエナから受け継がれたのだろうと、レイナは予測づけていた。
アドリアナ王国の最高位の地位にある、この夫婦は、自分たちの子供であるマリア王女のことを、同じく自分たちの子供であるジョセフ王子に任せきりにしていた……
●アーロン・リー・オスティーン
68才。187cm。
ジョセフの父親である国王ルーカス・エドワルドの長年にわたる側近であると同時に、きわめて生真面目で勤勉で評価の高い人物。そして、アンバーの父親。
アンバーと同じ茶色の瞳、そしてもともとは茶色であったろうその髪は、今はほとんど白に変わってしまっている。アダムより15才年下であるが、アダムとほぼ同年代に見える。
ミーガンという名の侍女と結婚し、世の大多数の者が孫を持つような年となってから、子供を授かった彼。 子供の誕生から数年のち、妻は胸を病んで亡くなり、妻の忘れ形見でもあった子供(アンバー)は、彼のたった1人の家族でもあった。
痩せぎすで、良く言えば賢明そうで、悪く言えば神経質そうな印象を周りに与える彼。アンバーの死後、彼のもともとシャープだった頬はさらにゲッソリとこけ、目は落ち窪み、肌もその老いに追い打ちをかけるように水気がなくカサカサとしてた。
魔導士としては、動というよりかは、静の気の使い方をし、体力の衰えはあるものの気の探し方ならび掴み方が非常に優れているとの評価。
第1章にて、レイナがデブラの町まで飛んでしまった時、彼女の魂の居所を真っ先に掴んだのはアーロンであるとの描写もある。そして、第2章にて、フランシスの戦いにおいて万が一の時の薬(レイナが永遠の地獄を味わうよりは苦痛なく冥海へと行くための自害の薬)を作ったのも彼であるから、薬の調合などもできるのであろう。
第4章にて、自分の娘を殺した”マリア王女”(中身はレイナ)に、衝動的につかみかかる一幕もあったが、カールとダリオに取り押さえられた。
アンバーを殺したのは、”レイナ”ではないとアーロンは理解していたが、”マリア王女”が平然と歩いているのを見て、湧き上がった殺意が押さえられず、衝動的に掴みかかってきたのだろう。
(豆知識)
首都シャノンに文献によると、200年前にこの王国を治めていた国王ジョセフ・ガイの治世に、城に迎え入れた魔導士がアーロンとアンバーの先祖であるとのことだ。
その魔導士より始まり、アーロン、そしてアンバーと代々、魔導士の力を持つ者が生まれた。
何代も続いて、魔導士としての力を持つ者がオスティーン家には生まれてきた。このことは、天の配剤とすら言えるだろう。
だが、そのオスティーン家の血脈は、アンバーの死によって途絶えてしまった。
46才。182cm。
ジョセフとマリアの父親であり、現在のアドリアナ王国の国王。
「第4章 ー6ー 過去より絡み合う糸(1)」にて、”希望の光を運ぶ者たち”に正式な宣旨を下した人物。
ジョセフ王子、そしてマリア王女の容姿は、レイナ自身が「王子」「王女」と言われたら、頭に思い描いてしまうような金髪碧眼の麗しき美男美女であったが、彼らの父であるルーカス・エドワルドもまた、レイナが「王様」と言われて思い描いてしまう脳内想像図により近い外見であった。
恰幅は良いが締まりなく太っているというわけでもない。髪もところどころ白くなりかけ、年相応には見える。
顔立ちや体格うんぬんよりも、ルーカス・エドワルドが放つその何人たりとも侵させない一国の主としての威厳が、レイナに強烈な印象を残した。
ルーカス・エドワルドは形だけの国王ではなく、まずまずの賢君であり、民たちからの支持率も割と高い国王であるとのことである。
古来からの風習や慣例に非常に重きを置き、非常に保守的な考え方の持ち主であり、統治能力もまずまずであると……
だが、娘マリアの超問題児ぶりには匙を投げてしまっていた。
今現在も、自分の娘の肉体に、どこの馬の骨の者とも知れぬ者の魂が入っているというのに……
●王妃エリーゼ・シエナ
ジョセフとマリアの母親であり、現在のアドリアナ王国の王妃。
精神を病み、部屋に閉じこもりきりで、王妃としての責務をほとんど果たしておらず、やはり第4章においても未登場。
娘マリアの仕業で第3子を流産し、マリアの中に巣食う底知れぬ闇に恐れを抱き、マリアの名を聞くだけで怯えるまでとなっている。
国王ルーカス・エドワルドの顔つきは精悍であり、まずまず美男の部類には入るかもしれないが、ジョセフ王子やマリア王女のようにパアッと人目を惹き、その印象を人の心に刻みつけるようなあでやかな美しさではなかった。
ジョセフ王子やマリア王女の美貌の成分なるものは、このような場に姿を見せることのない王妃エリーゼ・シエナから受け継がれたのだろうと、レイナは予測づけていた。
アドリアナ王国の最高位の地位にある、この夫婦は、自分たちの子供であるマリア王女のことを、同じく自分たちの子供であるジョセフ王子に任せきりにしていた……
●アーロン・リー・オスティーン
68才。187cm。
ジョセフの父親である国王ルーカス・エドワルドの長年にわたる側近であると同時に、きわめて生真面目で勤勉で評価の高い人物。そして、アンバーの父親。
アンバーと同じ茶色の瞳、そしてもともとは茶色であったろうその髪は、今はほとんど白に変わってしまっている。アダムより15才年下であるが、アダムとほぼ同年代に見える。
ミーガンという名の侍女と結婚し、世の大多数の者が孫を持つような年となってから、子供を授かった彼。 子供の誕生から数年のち、妻は胸を病んで亡くなり、妻の忘れ形見でもあった子供(アンバー)は、彼のたった1人の家族でもあった。
痩せぎすで、良く言えば賢明そうで、悪く言えば神経質そうな印象を周りに与える彼。アンバーの死後、彼のもともとシャープだった頬はさらにゲッソリとこけ、目は落ち窪み、肌もその老いに追い打ちをかけるように水気がなくカサカサとしてた。
魔導士としては、動というよりかは、静の気の使い方をし、体力の衰えはあるものの気の探し方ならび掴み方が非常に優れているとの評価。
第1章にて、レイナがデブラの町まで飛んでしまった時、彼女の魂の居所を真っ先に掴んだのはアーロンであるとの描写もある。そして、第2章にて、フランシスの戦いにおいて万が一の時の薬(レイナが永遠の地獄を味わうよりは苦痛なく冥海へと行くための自害の薬)を作ったのも彼であるから、薬の調合などもできるのであろう。
第4章にて、自分の娘を殺した”マリア王女”(中身はレイナ)に、衝動的につかみかかる一幕もあったが、カールとダリオに取り押さえられた。
アンバーを殺したのは、”レイナ”ではないとアーロンは理解していたが、”マリア王女”が平然と歩いているのを見て、湧き上がった殺意が押さえられず、衝動的に掴みかかってきたのだろう。
(豆知識)
首都シャノンに文献によると、200年前にこの王国を治めていた国王ジョセフ・ガイの治世に、城に迎え入れた魔導士がアーロンとアンバーの先祖であるとのことだ。
その魔導士より始まり、アーロン、そしてアンバーと代々、魔導士の力を持つ者が生まれた。
何代も続いて、魔導士としての力を持つ者がオスティーン家には生まれてきた。このことは、天の配剤とすら言えるだろう。
だが、そのオスティーン家の血脈は、アンバーの死によって途絶えてしまった。
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