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第7章 ~エマヌエーレ国編~
―16― ケヴィンとクレア、そしてヒュー(2)
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ケヴィンは慌ててクレアの口をふさいだ。
さすがに今の言葉は不敬にも程がある。アドリアナ王国の大地は海の遥か向こうとはいえ、誰に聞かれているのか分からないというのに。
クレアの唇の柔らかさが、そして吐息の熱さが、ケヴィンの硬い手の平で蠢く。妙な疼きを感じてしまったケヴィンは、パッと手を離していた。
クレアはケヴィンを軽く睨む。でも上目遣いで媚は忘れずに。
「もう、相変わらず”ビビり”なんだから」
「……”ビビり”っつうよりも、言動には気を付けるべきだろ。一度、口から出した言葉は消せねえんだから」
「言葉は消せなくても、私とヒューは、いつでも消えることができるのよ」
スリルを楽しんでいるのか、自分たち兄妹の稀な力までをも人前で平気で口にするクレア。その力は、彼女たちの苦しみの源泉でもあったが、彼女たちにとっては確実な逃亡方法だ。
魔導士ではないケヴィンにはよく分からないも、(専門用語では”影生者”と呼ばれているらしい)彼女たちが本領を発揮したなら、並の魔導士程度ではその気配すら感じ取れないらしい。
「クレア、ヒューは今夜あたりには戻って来るのか?」
「ええ、そろそろ戻って来るみたいよ。男しかいいない宿舎で何日も潜んでいるんだもの。今頃、げんなりしているんじゃない? それに、私もヒューのお土産話を聞きたいし」
お土産話。
アドリアナ王国の兵士たちの宿舎に潜り込んだヒューが”悪意の破片”で、彼らにどのような波紋を引き起こしたかということであろう。
ケヴィンは、ヒューとクレアから今回の任務について、軽い触りだけは聞いていた。
しかし、その任務の明確な目的が分からないうえに、任務自体が意味不明であった。
”悪意の破片”を投じることで、ただ彼らを疑心暗鬼にさせ、いがみ合わせたいならあまりにも馬鹿げた方法だし、正直、このタイミングでするべきことなのか?
それに標的となった者には気の毒だが、就寝中に”殺意の破片”で喉を掻っ切れ、と命令されていた方がまだ統合性が取れる気がする。
単に人を嫌な気分にさせ、疲弊させるだけの嫌がらせだ。
だが、幾許かの金のためにヒューが人殺しをしてしまうよりかはマシであると、ケヴィンは思うことにした。
「……お前たちの雇い主って、何考えてんだろうな?」
「さあね、そんなこと”私たち”はどうだっていいわ。お金としばらくの間の寝床さえ確保できればね」
彼女の言う”私たち”に、ケヴィンは入っていない。
「あの雇い主、俺のご面相で言えることじゃないけど、地位に反比例して、雰囲気も言動もヤバいし……単なる思いつきで命令しているとしか思えねえんだ。あいつは絶対に信用できる奴じゃねえよ」
「……今さら、何言ってるの? ”私たち”は最初から、誰も……いいえ、少なくともあなた以外は信用なんてしていないわよ」
※※※
時を同じくして、クレア・アリソン・マーシュの片割れであるヒュー・アリソン・マーシュも往来を歩いていた。
彼は、クレアやケヴィンのように湯上りというわけではなかった。
それどころか、アドリアナ王国より数段強く感じる陽光と、この身にまとわりついてくる土埃に、身を清めたくもと思っている。
いや身を清めたいという欲求ではなく、湧き上がる焦りが今の彼を突き動かしていた。
早くクレアの元に帰らなければ……!
自分と同じ”アリソン”というミドルネームを持つ双子の妹。
自分たちを影で生きることしかできない者として、この世に送り出した親は、何を思って”太陽”を意味する名前を付け、子渡し人へと託したのであろう?
クレアの側には、おそらくケヴィンがいるはずだ。
ケヴィン・ギャレット・カーシュとは、劣悪な孤児院時代からの友人だ。そのうえ名字も、こちらがマーシュであちらがカーシュと韻を踏んでもいる。
ケヴィンと自分たち双子は、兄弟同然に育ってきた。
だが、兄弟同然ではなく本当に血が繋がっていて欲しかった、とヒューは思う。
彼が自分たちの兄であるなら、これほどまでの焦りと嫉妬にとらわれることはなかったであろう。
しかし、ケヴィン以外に妹を任せられる男はいない。
何があるか分からないこの世の中、体格も良く、元・兵士としてそこそこの実力らしい彼が、妹の隣にいてくれることは心強くもあった。
矛盾した感情がヒューの中で渦巻く。
そして、少しばかりの恐れも。
現在の自分たちの雇い主は、真っ当でないことは理解していた。思いつきばかりを口にするから何を考えているのか分からないし、自分たちも相当にヤバい橋を渡っている自覚がある。
しかし、善悪よりも損得だ。危険回避よりも報酬獲得だ。
ヒューのズボンのポケットの中で、陶器の欠片が音を立てる。
この”悪意の欠片”で、ヒュー自身は恨みも何も抱いていない男に数回に渡り、傷を負わせてきたのだ。
一回目は足の裏に、そして二回目は口内に。
雇い主の言う通り、フレディという名の男の傷は通常の人間ではあり得ないスピードで治癒していったらしいことを確認した。
さらにヒューはフレディだけでなく、彼の周りにいる男たちの顔と名前をも、短時間で自らの頭にしっかり刷り込んでもいた。
ルーク、ディラン、トレヴァーの三人に至ってはアリスの町の城にて、あいつらは知らずとも、トンズラする前に遠目から見たことがあったから。
というよりも、”例のあいつら六人”は全員とも顔面が整ってはいる(特にヴィンセントとダニエルは)ものの、量産型なわけではなく、それぞれに個性があったから、すぐに見分けもついたし覚えやすかったのは非常に有難い。
それに……標的ではないものの、一度見たら絶対に忘れられぬ美貌の娘(レイナ)が奴らのために朝食の配膳に来た時は、ヒューの集中力も乱れに乱れ、あうやく姿を現してしまうところであった。
彼女は、天使は空の上にではなく地上に実在していたのだ、と思わずにはいられないほど見目麗しい娘であった。
なお、魔導士アダム・ポール・タウンゼントの顔に至っては、まだ確認してはいない。
近くの宿屋――魔導士たちが他にもいるらしい宿屋――に確認しに行かなくて正解であっただろう。
並の魔導士は自分とクレアの気を感じ取ることはできなくとも、”あの”アダム・ポール・タウンゼントには感じ取られてしまう可能性の方が遥かに高い。
相当な高齢であるとはいえ、自分たちの気だけでなく、裏で糸を引いている者の気までをも、その力を持ってして掴まれてしまうかもしれない。
もし、タウンゼントと対峙することになった場合、ヒューは例外的に報酬獲得よりも危険回避を選択する気であった。
勝てない戦はしないに限るからだ。
フッと口元を緩めたヒュー。
彼のその表情は、数刻前の双子の片割れの”それ”とそっくりであった。
その時、彼の肩が通行人の若い男とドンとぶつかり合った。
だが、口論などといったトラブルに発展することはなく、「すまない」「すまん」と言い合い、互いに片手をあげてその場を後にしただけでおさまった。
ヒューは幸運であった。
彼がぶつかってしまった男は、ボールドウィン・ニール・アッカーソンであったのだから。
仮にぶつかった相手が、このところずっと機嫌が悪過ぎるジムやルイージ、一足先に地獄へ逝ったロジャーなどであったなら、路地裏に連れ込まれて、有り金全て巻き上げられていたのは確実だ。
ボールドウィンにしても、ここが海の上なら躊躇うことなくヒューを獲物と認識し、腰の剣を引き抜き、息の根を止めていたであろう。
しかし、今は陸の上だ。さらに言うなら、余計な流血沙汰を起こしている場合じゃないと奴は判断したのだろう。
そう、ペイン海賊団構成員たちも上陸していた。
けれども、全員というではなく、エルドレッド・デレク・スパーアーズと他数名、お喋りオウムのピートはペイン海賊団本船にて待機中でもある。
ジェームス・ハーヴェイ・アトキンス&ルイージ・ビル・オルコットを筆頭とした若き構成員たちの上陸目的は、一にレナート・ヴァンニ・ムーロ奪還ならびにランディー・デレク・モットへの制裁、そのほんの僅か差で、二に”完膚なきまでのリベンジ”、三にエマヌエーレ国の裏娼館での豪遊だ。
しかし、珍しく体を動かして奴らと上陸した親方セシル・ペイン・マイルズには一と二は存在しないも同然で、三のみが目的であった。
さすがに今の言葉は不敬にも程がある。アドリアナ王国の大地は海の遥か向こうとはいえ、誰に聞かれているのか分からないというのに。
クレアの唇の柔らかさが、そして吐息の熱さが、ケヴィンの硬い手の平で蠢く。妙な疼きを感じてしまったケヴィンは、パッと手を離していた。
クレアはケヴィンを軽く睨む。でも上目遣いで媚は忘れずに。
「もう、相変わらず”ビビり”なんだから」
「……”ビビり”っつうよりも、言動には気を付けるべきだろ。一度、口から出した言葉は消せねえんだから」
「言葉は消せなくても、私とヒューは、いつでも消えることができるのよ」
スリルを楽しんでいるのか、自分たち兄妹の稀な力までをも人前で平気で口にするクレア。その力は、彼女たちの苦しみの源泉でもあったが、彼女たちにとっては確実な逃亡方法だ。
魔導士ではないケヴィンにはよく分からないも、(専門用語では”影生者”と呼ばれているらしい)彼女たちが本領を発揮したなら、並の魔導士程度ではその気配すら感じ取れないらしい。
「クレア、ヒューは今夜あたりには戻って来るのか?」
「ええ、そろそろ戻って来るみたいよ。男しかいいない宿舎で何日も潜んでいるんだもの。今頃、げんなりしているんじゃない? それに、私もヒューのお土産話を聞きたいし」
お土産話。
アドリアナ王国の兵士たちの宿舎に潜り込んだヒューが”悪意の破片”で、彼らにどのような波紋を引き起こしたかということであろう。
ケヴィンは、ヒューとクレアから今回の任務について、軽い触りだけは聞いていた。
しかし、その任務の明確な目的が分からないうえに、任務自体が意味不明であった。
”悪意の破片”を投じることで、ただ彼らを疑心暗鬼にさせ、いがみ合わせたいならあまりにも馬鹿げた方法だし、正直、このタイミングでするべきことなのか?
それに標的となった者には気の毒だが、就寝中に”殺意の破片”で喉を掻っ切れ、と命令されていた方がまだ統合性が取れる気がする。
単に人を嫌な気分にさせ、疲弊させるだけの嫌がらせだ。
だが、幾許かの金のためにヒューが人殺しをしてしまうよりかはマシであると、ケヴィンは思うことにした。
「……お前たちの雇い主って、何考えてんだろうな?」
「さあね、そんなこと”私たち”はどうだっていいわ。お金としばらくの間の寝床さえ確保できればね」
彼女の言う”私たち”に、ケヴィンは入っていない。
「あの雇い主、俺のご面相で言えることじゃないけど、地位に反比例して、雰囲気も言動もヤバいし……単なる思いつきで命令しているとしか思えねえんだ。あいつは絶対に信用できる奴じゃねえよ」
「……今さら、何言ってるの? ”私たち”は最初から、誰も……いいえ、少なくともあなた以外は信用なんてしていないわよ」
※※※
時を同じくして、クレア・アリソン・マーシュの片割れであるヒュー・アリソン・マーシュも往来を歩いていた。
彼は、クレアやケヴィンのように湯上りというわけではなかった。
それどころか、アドリアナ王国より数段強く感じる陽光と、この身にまとわりついてくる土埃に、身を清めたくもと思っている。
いや身を清めたいという欲求ではなく、湧き上がる焦りが今の彼を突き動かしていた。
早くクレアの元に帰らなければ……!
自分と同じ”アリソン”というミドルネームを持つ双子の妹。
自分たちを影で生きることしかできない者として、この世に送り出した親は、何を思って”太陽”を意味する名前を付け、子渡し人へと託したのであろう?
クレアの側には、おそらくケヴィンがいるはずだ。
ケヴィン・ギャレット・カーシュとは、劣悪な孤児院時代からの友人だ。そのうえ名字も、こちらがマーシュであちらがカーシュと韻を踏んでもいる。
ケヴィンと自分たち双子は、兄弟同然に育ってきた。
だが、兄弟同然ではなく本当に血が繋がっていて欲しかった、とヒューは思う。
彼が自分たちの兄であるなら、これほどまでの焦りと嫉妬にとらわれることはなかったであろう。
しかし、ケヴィン以外に妹を任せられる男はいない。
何があるか分からないこの世の中、体格も良く、元・兵士としてそこそこの実力らしい彼が、妹の隣にいてくれることは心強くもあった。
矛盾した感情がヒューの中で渦巻く。
そして、少しばかりの恐れも。
現在の自分たちの雇い主は、真っ当でないことは理解していた。思いつきばかりを口にするから何を考えているのか分からないし、自分たちも相当にヤバい橋を渡っている自覚がある。
しかし、善悪よりも損得だ。危険回避よりも報酬獲得だ。
ヒューのズボンのポケットの中で、陶器の欠片が音を立てる。
この”悪意の欠片”で、ヒュー自身は恨みも何も抱いていない男に数回に渡り、傷を負わせてきたのだ。
一回目は足の裏に、そして二回目は口内に。
雇い主の言う通り、フレディという名の男の傷は通常の人間ではあり得ないスピードで治癒していったらしいことを確認した。
さらにヒューはフレディだけでなく、彼の周りにいる男たちの顔と名前をも、短時間で自らの頭にしっかり刷り込んでもいた。
ルーク、ディラン、トレヴァーの三人に至ってはアリスの町の城にて、あいつらは知らずとも、トンズラする前に遠目から見たことがあったから。
というよりも、”例のあいつら六人”は全員とも顔面が整ってはいる(特にヴィンセントとダニエルは)ものの、量産型なわけではなく、それぞれに個性があったから、すぐに見分けもついたし覚えやすかったのは非常に有難い。
それに……標的ではないものの、一度見たら絶対に忘れられぬ美貌の娘(レイナ)が奴らのために朝食の配膳に来た時は、ヒューの集中力も乱れに乱れ、あうやく姿を現してしまうところであった。
彼女は、天使は空の上にではなく地上に実在していたのだ、と思わずにはいられないほど見目麗しい娘であった。
なお、魔導士アダム・ポール・タウンゼントの顔に至っては、まだ確認してはいない。
近くの宿屋――魔導士たちが他にもいるらしい宿屋――に確認しに行かなくて正解であっただろう。
並の魔導士は自分とクレアの気を感じ取ることはできなくとも、”あの”アダム・ポール・タウンゼントには感じ取られてしまう可能性の方が遥かに高い。
相当な高齢であるとはいえ、自分たちの気だけでなく、裏で糸を引いている者の気までをも、その力を持ってして掴まれてしまうかもしれない。
もし、タウンゼントと対峙することになった場合、ヒューは例外的に報酬獲得よりも危険回避を選択する気であった。
勝てない戦はしないに限るからだ。
フッと口元を緩めたヒュー。
彼のその表情は、数刻前の双子の片割れの”それ”とそっくりであった。
その時、彼の肩が通行人の若い男とドンとぶつかり合った。
だが、口論などといったトラブルに発展することはなく、「すまない」「すまん」と言い合い、互いに片手をあげてその場を後にしただけでおさまった。
ヒューは幸運であった。
彼がぶつかってしまった男は、ボールドウィン・ニール・アッカーソンであったのだから。
仮にぶつかった相手が、このところずっと機嫌が悪過ぎるジムやルイージ、一足先に地獄へ逝ったロジャーなどであったなら、路地裏に連れ込まれて、有り金全て巻き上げられていたのは確実だ。
ボールドウィンにしても、ここが海の上なら躊躇うことなくヒューを獲物と認識し、腰の剣を引き抜き、息の根を止めていたであろう。
しかし、今は陸の上だ。さらに言うなら、余計な流血沙汰を起こしている場合じゃないと奴は判断したのだろう。
そう、ペイン海賊団構成員たちも上陸していた。
けれども、全員というではなく、エルドレッド・デレク・スパーアーズと他数名、お喋りオウムのピートはペイン海賊団本船にて待機中でもある。
ジェームス・ハーヴェイ・アトキンス&ルイージ・ビル・オルコットを筆頭とした若き構成員たちの上陸目的は、一にレナート・ヴァンニ・ムーロ奪還ならびにランディー・デレク・モットへの制裁、そのほんの僅か差で、二に”完膚なきまでのリベンジ”、三にエマヌエーレ国の裏娼館での豪遊だ。
しかし、珍しく体を動かして奴らと上陸した親方セシル・ペイン・マイルズには一と二は存在しないも同然で、三のみが目的であった。
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