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第5章 ~ペイン海賊団編~

―107― ダニエル vs レナート(1)

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 海賊たちは去った。
 だが、”船内にいた者たち”を軸として、物語の時間はまたしても巻き戻されることとなる。
 今は亡き2人の航海士、ジャイルズ・エリス・マードックとマルコム・イアン・ムーディーが甲板にて、懸命に銅鑼を鳴らし続けていた時間へと――


 ※※※

 重なり合う銅鑼の音は、レイナたちの”頭上から”響いてきていた。
 不測の事態。
 予期せぬ事態。

 急遽、実施されることになった避難訓練もひとまず終わりであり、レイナ含む女性陣たちはそれぞれの元の持ち場へと戻らんとしていたところであった。けれども、懸命に鳴らされる銅鑼の音たちが今、彼女たちの鼓膜を震わせている。
 これは、避難”訓練”などではない。
 何者かの襲撃だ。
 不吉で残酷な悲劇(後に一部の者たちにとっては、その生の終焉となる)の”幕開け”を銅鑼の音は知らせているのだ。


 兵士隊長パトリック・イアン・ヒンドリーは、すぐさま、ダニエルにこの場を託し、銅鑼の音の発生源と思われる船上部へ向かって駆けていった。
 船が揺れている。
 外からではなく、この船の内側より揺れていた。
 パトリックだけでなく”戦う男たち”は皆、階段を駆け上がり、銅鑼の音の発生源へと集まらんとしてるのだろう。
 武力の集結だ。
 そして、レイナたちは”花火が打ち上げられ、青空へと吸い込まれていくような音”までもが聞こえてきたような気がした。



「み、み、み、皆さまっ……! さ、先ほどの部屋へと、早く!!」
 平常時よりもさらに裏返った声と、強張った青白い頬のダニエルであったが、すぐさま女性たちへの指示を――”本物の避難”のための指揮を行った。
 そのダニエルの声に弾かれるように、女性たちは駆けだした。
 元来た道へと。先ほど確認した隠し部屋へと向かって――
 もちろん、レイナとジェニーも遅れを取ることはなかった。


 なんというタイミングであるのか、幸運にも、レイナも含め”この船の武力も魔力も皆無に近い普通の女性たち”は、皆、一か所に固まっていた。
 友人や同僚の姿を探して、逃げ遅れたり、パニックになったりすることだけは回避できる流れとなっている。


 しかし……
 レイナは、今、自分たちの部屋の中で一人でこの銅鑼の音を聞くことになったに違いないミザリー(この船で唯一、魔力という戦闘能力を有している”女性”)のことを忘れているわけではなかった。
 そもそも、自分の隣を走るジェニーの祖父・アダムを含め、ルーク、ディラン、トレヴァー、ヴィンセント、フレディも、そして彼らの指揮を取るパトリックやその他の兵士たちは、自分たち女性陣が隠し部屋に身を潜めている間、この”予期せぬ事態をもたらした何者か”に直接、対峙することになるのだと――


 隠し部屋は、船内の一番下のフロアの一室に位置されていた。
 ”位置されていた”というよりも、その一室の絨毯をさりげなくめくれば”船の外からは決して見えない隠し部屋”への入り口となる扉がある。
 その扉を”持ち上げ”、軋み音を上げる梯子を下りた先が女性たちが身を潜めておく隠し部屋なのだ。

「は、は、早くっっ!!」
 ダニエルは細い腕で、隠し部屋へ続く扉を持ち上げた。
 彼は”しんがり”を務める心づもりであるらしかった。


「ゆ、譲り合っている場合じゃありません! ”近くにいる方”からっ!! 一刻を争うのですっっ!!」
 ダニエルが声を荒げた。
 年配の侍女長たちが、この非常事態においても「まずは若い子(子供)から先に……」と、自分の娘であってもおかしくない年齢であるレイナとジェニーを率先して、隠し部屋の中へと保護しようとしていたのだから。

 ダニエルの声(という最もな意見)にビクッと弾かれたように、侍女長たちは次々に軋む梯子を下りていった。
 ”梯子からより近い順番に”ということで、ジェニー、レイナの順で侍女長たちに続いた。

「さ、レイナさんもっ!」
 梯子に足をかけたレイナ。
 出るところはきちんと出ているがほっそりとしているマリア王女の肉体ですら軋み音を立てる梯子をギュッと握り直したレイナは、ダニエルに頷いた。
 レイナ、そして、ダニエルが梯子をつたって隠し部屋へと避難すれば、彼が今、持ち上げている扉は”ひとまずは”パタンと閉ざされることとなる。


 だが、その時であった。

「?!?!?!」

 窓から差し込んでいた陽の光が消失した。
 レイナの視界もダニエルの視界も、一瞬にして闇へと包まれたのだ。
 いや、彼女たちの視界だけでなく、蝋燭の灯りだけが頼りとなっている隠し部屋の中の年配の女性たちからも「いやっ! 何!?」「きゃっ!!」という短く甲高い悲鳴が――この船ごと一瞬にして闇へと吸い込まれたという異変を察した悲鳴があがった。


 ”これ”は、明らかに魔導士としての力を持つ者の仕業だ。
 普通の人間が、一瞬でこの船ごと闇という恐怖の中に落とし込むことなどできるはずなどない……

 けれども、この闇という異常事態は長くは続かなかった。
 突如、黒くて巨大なカーテンを回収されたのがごとく、人為的な外の闇はサッと取り払われた。
 窓より戻ってきた太陽の光。
 レイナの視界にはダニエルの顔が、ダニエルの視界にはレイナの顔が、つい十数秒前までより明るいトーンで移されたのだから。


 だが、その時――

「!!」
 レイナは聞いた。ダニエルもしっかりと聞いた。
 そう、自分たちのいる船室フロアのどこかで、窓が破られたに違いない音を!
 
――ま、まさか……!

 思わず顔を見合わせた、レイナとダニエル。
 この船室フロアへの侵入者。いや、襲撃者だ!
 ともに透きとおるほどに白い頬を、なお一層、青へと近づけていくのは、レイナもダニエルも同じであった。
  
 けれども、ダニエルは何かを決意したように、その血の気のない唇をギュっと結び……
「レイナさん……そして、皆さま……っ! 私は、今から外からこの扉を閉めますっ……絶対に鍵をかけて、身を潜めておいてください」
 ダニエルはいつも通り、どもりながら、でも声のトーンを落とし、しっかりとレイナたちに伝えた。彼は自分たちとともにこの隠し部屋の中に入るつもりはない、と。
 それは、つまり――

「で、でもっ……」
「どのみち、”絨毯を直す必要”があるのです。私はその役目を果たします」
 ダニエルは、囮となるつもりなのだ。


 この隠し部屋への扉は、絨毯の下にあった。
 ダニエルまで中に入ってしまったら、めくられた絨毯が自動的に元通りになるわけなどない。
 めくられたままの絨毯。
 ”いつもなら”几帳面な人物以外は、それほど気に留めるほどのことではないが、得体の知れない襲撃者の気配を確かに、それも近くで感じている今というこの時には、重大な”綻び”につながる。
 めくられたままの絨毯は、ここに隠し部屋があると示していることに他ならないのだから。


「ダニエ……」
 レイナが彼の名を言い終わらないうちに、ダニエルは口元をフッと緩ませ、笑みを見せた。
 彼は何も言わなかった。
 きっと、レイナたちをこれ以上、不安にさせまいとしたのだ。
 そして――
 ダニエルは、自身が持ちあげていた隠し部屋への扉をパタンと静かに閉じた。

 たった1枚の扉によって、レイナたちとダニエルの世界は隔たれた。
 たった十数秒のうちに、自らの役目と死までを覚悟したダニエルは、死神がその両手を広げているかのごとき世界へと自らの身を投じたのだ。




――ダニエルさん……

 蝋燭の光すら完全に消した隠し部屋の中で、レイナたちは息を潜めていた。
 潮の匂いに満ちた、この”暗黒の世界”において、レイナがより強く感じるのは、互いに身を寄せ合って手を握り合ってるジェニーの生者としての肉体のあたたかさとやわらかさ、そして脈打つ鼓動だけであった。

 ダニエルの思いを無駄にせんと、誰もが気配を殺している。
 見るからに文化系であり、軟弱な体型のダニエルが、得体の知れない襲撃者へと――いや、”襲撃者たち”かもしれない――に、たった1人で向かっていったのだ。

 先ほどの”闇の魔法技術”は、明らかに魔導士の力によるものだ。
 レイナは違和感を感じずにはいられなかった。
 自分たちの船に、襲撃をかけてくるような一番の心当たりとしては、フランシス一味だ。
 しかし……
 フランシスは、ルークたちがエマヌエーレ国の大地を踏むのを楽しみにしているような言動を見せていた。そのあいつが、出港5日目という、この中途半端な時に襲撃をしかけてくるであろうか?
 もし、仮にフランシスなら、一瞬で船ごと闇へと落とし込むことをしても、”魔力を持たない人間のように窓を破る”必要などないであろう。
 首都シャノンの城内へと――しかもジョセフ王子の前に現れた時のように、靄をくゆらせながら、フフフフフと不気味な笑みを見せて、現れれば済むだけだ。

 何かが違う。
 もっとフランシスではない別の悪意が、いや敵意に、この船は狙いを定められたのではないか?
 レイナは透視能力や予知能力などは保有していない。
 けれども、フランシスとはまた違った種類の野蛮で荒々しい暴力の波なるものが、この船へと打ち付けてきているような気がした。

――お願い、神様……ダニエルさんを助けて。この船にいるすべての人を守って……!!

 レイナの肉体が、突如、ドクンと熱く脈打った。
 ”決して不快ではない眩暈と耳鳴り”までもがレイナの肉体へと追加された。
 神様という一度も会ったことのなく、そもそも実在するか分からない存在への祈りを捧げることしかできないレイナの脳裏に浮かんだのは、アンバー・ミーガン・オスティーンの姿であった。
 志半ばでマリア王女に殺され、この世を守る大いなる存在となったアンバーの、賢く美しく、そして儚いその姿……
 しかし、この時、レイナの魂の中で再生されたのはアンバーの姿であったものの、レイナの魂に直接、落ち着かせるがごとく響いてきた声は、”ヴィンセントの声”であったのだ。



 囮となることを決意したダニエルは、レイナが”ヴィンセントと認識せざるを得ない声”を聞いてるとは知らず、めくられた絨毯を素早く元通りにし、廊下へと飛び出したかと思うと、別の部屋へと身をササッと滑らせていた。
 安全な場所へと身を潜めておくためではない。
 ”あるもの”を探すためだ。
 
  真正面から侵入者(いや、侵入者”たち”かもしれない)と戦ったとしても、数秒で負けてしまうであろうことは火を見るよりも明らかであると、ダニエル自身も痛いほどに自覚していた。

――わ、私には、上にいるお兄さんたちのようなことは無理です。けれどもっ……
 ダニエルは、部屋の中を見回した。
 幸運なことに、この船内は”まだ”自分たちのテリトリーだ。
 この部屋は自分に与えられた船室ではないが、ダニエルが探しているものは管理の行き届いた、この部屋にも恐らく置いてあるであろう。
 自分が正攻法で侵入者を打ち負かせる可能性が0であるというなら、このわずかな時間に自分は頭を働かせるしかない。
 それでしか、守るべき者を守ることはできない。
 そのうえ、”間に合うか”どうかも一か八かだ。
 どんな手を使っても絶対に負けられやしない。いや、決して負けてはならならい。
 ゴクリと唾を飲み込んだダニエルは、部屋の中の”あるもの”へと手を伸ばした――




 一方の侵入者であるペイン海賊団の鉤爪使い、レナート・ヴァンニ・ムーロ。
 暗闇のなか、まずはバルコニーに飛び移ったレナートの眼前で、ルイージが剣を振り上げた音が聞こえた。
 ルイージの剣によって、肉を裂かれた男(おっさんの航海士か?)の最期の呻き声と、そいつの目は驚愕によって見開かれたまま、くたばったであろうことはレナートにも想像できた。

 ジムとルイージは、鳥に乗ったまま、上へと――甲板へと上がっていった。
 レナートは先に船内へと侵入し、邪魔な男どもの喉元を切り裂いて素早く片付け(ただし、今回は船医っぽい”おっさん”だけは残しておくが)、獲物となる女たちの居場所を把握する。
 自分たちが久々に”抱く”ことになるであろう女たちの居場所を。

――あのエマヌエーレ国のセレブ船のように、この船にもドブスかババアしか乗っていなかったら、俺、鉤爪振り回して、暴れるかもしれねえわ。ま、1000年に1人レベルの美人は乗っていなくても、ピチピチの肌の可愛い娘が1人でもいりゃあ、良しとしとくか。その娘が”おあずけくらってた俺たち全員”の相手をする(ただし、クールぶったエルドレッドと童貞のランディーは参加しそうにないが)ことになりゃあ、まさに、この世の地獄を味わうことになるだろうけどよ……

 淫らであり残酷なシチュエーションを思い浮かべた、邪悪なレナートは思い出す。
 今までの船にいた獲物の女たちを。
 中にはレナートと同じぐらいの背丈か、レナートより背の高い女も稀にいた。お上品なドレスに身を包んだ女たちは、レナートが”この鉤爪で顔に傷をつけてやろうか?”と脅せば、皆、震え泣きながらすんなりと言うことを聞いた。
 例え、レナートの性的対象外であるババアやドブスの部類に入る女であったとしても。
 下品で下劣なペイン海賊団の男たちにとって、女という性を持った者は自分を産んだ母でもなければ、人生をともに歩むパートナーでもなければ、自分の子を産むかもしれない者でもなかった。
 単なる刹那的な性欲解消のために存在している者たち、そして飽きたら裏娼館に売って飯のタネにできる者たちとしか、認識していなかった。


 船の側面をその両手の鉤爪を使って、蜘蛛のようにシャカシャカと這い、無人だと確認できた部屋の窓を割り、身を滑り込ませたレナート。
 レナートが窓の破片とともに、脚を踏み入れた部屋には全く生活感はなかった。殺風景なこの部屋は明らかに寝室として使われていないことは一目で予測はついた。
 金目のものの匂いも、女の匂いもこの部屋からは嗅ぐことはできない。

――さてと、俺は俺で仕事を始めるとするか。ジムたちは、上で殺(り)あい始めた頃合いだろうしよ……

 一歩踏み出したレナートの足元で、床はギッと軋み、奴の両手の鉤爪はギラリと光った。
 
 外の廊下の様子をうかがうレナート。
 物音一つ聞こえやしない。
 蹂躙者である海賊として培われた奴の勘も、この1枚の扉を隔てた”すぐ向こう”に人はいない、ということを知らせていた。

 ”やっぱ、最初の勢いが肝心だろ”と言わんばかりにレナートは、眼前のドアを蹴破った。


 このレナート・ヴァンニ・ムーロという名の22才の海賊は、自他ともに認める通り、海賊としての腕は決して悪くはない。悪くはないどころか、構成員の入れ替わりの激しいペイン海賊団において、固定された上位メンバーの1人でもあった。

 けれども、ペイン海賊団の実戦面においてのツートップであるジムやルイージもそう抜群に頭がキレるというわけではないが、レナートは奴ら2人と比べても思考があまりにも短絡的過ぎるというか、思考の奥行がかなり浅い男であった。
 思考の奥行が浅い――つまりはパッと目に入る状況の観察力や洞察力などにおいては、少し心もとない海賊であったのだ。


 両手の鉤爪を光らせ、静かなる廊下へとバッと躍り出たレナート。

 扉の”すぐ向こう”は、レナートの勘が知らせていた通り、無人であった。
 けれども、自分たちの本船とは比べ物にならないほど掃除が行き届いている、この清潔な”廊下”は無人などではなかった。

「!!!!」
 レナートの右目は、すぐに廊下の端にいた”ヒョロヒョロとした人影”をとらえたのだから。
 しかも、その”ヒョロヒョロ野郎”は、武器のつもりなのか、一丁前に体の前で箒を両手で握りしめてやがったのだから。

 もちろん、”ヒョロヒョロ野郎”も侵入者であるレナートの姿をしっかりととらえたらしかった。
 そいつは、”ビッックゥゥッ!”と飛びあがっていた。
 まるで死神と鉢合せしてしまったかのようなリアクションを見せていた。
 一瞬で勝利を確信したレナートが、思わずクッと笑ってしまうほどに。


 ダニエル・コーディ・ホワイトとレナート・ヴァンニ・ムーロ。

 甲板で、男たちの鬨の聲があがり、穏やかな静波を震わせ始めた頃――
 船の下部にても、その体格にも戦闘経験も差があり過ぎる2人の男の戦いの幕があがったのだ。
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