上 下
39 / 83

しおりを挟む
②美少女仮面エスポワールは、怪人と対峙している。人間に吹きかけて公園で寝てばかりの人間にしているのだ。
「あなたは、デビルの手下、それとも子ども博士の作った怪人、それとも・・・・」

「俺は、デビル様の配下だ、人間を堕落させて魔界の世界を作るんだ。聞いているぞ、デビル様に、プチットには気をつけろ、でも、美少女仮面エスポワールは天然で単細胞、攻撃すれば虫けらと同じだとな」

「どうして、わたくしをむしけらなどと、デビルもあなたも許しません!お覚悟を!」

 怪人が、美少女仮面エスポワールを目がけて吹きかけたが、美少女仮面エスポワールはジャンプし、空中で1回転して怪人をハイクックで倒した。バトンを怪人の前に指して、

「さあ、お覚悟を!」

「美少女仮面エスポワール、大丈夫~」

 いつもの愉快な仲間達が気付いて来てくれた。いたずら3人組の健一、進、太は、その辺から拾ってきた棒を持っていた。委員長の健は竹筒を持っていた。そして、美咲はフライパンと日傘を持っていた。みんな、美少女仮面エスポワールを助けようと身近な武器を考えたのだ。

「皆様、今回は、わたくし一人で大丈夫でしたわ」

「美少女仮面エスポワール、隙あり、喰らえ!」

 怪人は、目の前の無防備な美少女仮面エスポワールに吹きかけた。美少女仮面エスポワールは直撃を受けて顔を覆っていた。怪人は、立ち上がって、愉快な仲間達に言った。

「私は、デビル様の配下、お前達の持っているもので倒せると思っているのか! バカどもめ!まずは、軽く遊んでやるか」

 3人組が棒を持って囲んだ、健は竹筒で構えた、美咲は、日傘を差してフライパンを構える。美咲が、自分一人に任せてみんなに下がるように言った。

「美咲さん一人じゃ無理だよ、女の人は安全な所に行ってて・・・」

「もう、ごちゃごちゃ言ってないで、みんな、あっち!!」

 美咲が指を指した方に、取りあえず下がった。

「威勢のいい女は嫌いじゃないぜ!おまえも寝てしまえ!隣に俺も寝てやるから、それ~」

 怪人が吹きかけると、美咲は日傘を回して辺りに散らした。怪人がこれでもかと息をはきすぎて、次に息を吸った時、美咲はポケットからコショウを出して怪人に吸わせた。

「ハックション、ぅう~、な、な、ハックション、は、は、ハックション・・・・」

 美咲はおもいっきりジャンプして、フライパンで怪人の頭を一撃の一発を喰らわした。その様子を見ていたいたずら3人組や健もたたき続けた。怪人はくしゃみと打撃、突かれたり叩かれたりして、小さく丸まっていく。

「やめろ! 覚えておけよ!」

 怪人は、高くジャンプして、そして、遠くへ逃げて行った。

「やったぞ、美咲、すごいじゃないか」

「美咲お姉ちゃん、すごい~すごい~ところで、美少女仮面エスポワールは???」

 美少女仮面エスポワールは、近くのベンチで寝ていた。
「美少女仮面エスポワール、大丈夫?」

「わたくしは、何もしないで寝ることにしましたわ、ここでは、うるさくて眠れませんわ、みなさん、ごきげんよう~」

 美少女仮面エスポワールは、消えて行った。

「えぇえぇえぇえ~~~~、ヒロインが寝てばかりになったら・・・・」

 美少女仮面エスポワールは、白鳥希望に変身解除をしてもベッドで寝てしまった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

運よく生まれ変われたので、今度は思いっきり身体を動かします!

克全
児童書・童話
「第1回きずな児童書大賞」重度の心臓病のため、生まれてからずっと病院のベッドから動けなかった少年が12歳で亡くなりました。両親と両祖父母は毎日のように妾(氏神)に奇跡を願いましたが、叶えてあげられませんでした。神々の定めで、現世では奇跡を起こせなかったのです。ですが、記憶を残したまま転生させる事はできました。ほんの少しだけですが、運動が苦にならない健康な身体と神与スキルをおまけに付けてあげました。(氏神談)

釣りガールレッドブルマ(一般作)

ヒロイン小説研究所
児童書・童話
高校2年生の美咲は釣りが好きで、磯釣りでは、大会ユニホームのレーシングブルマをはいていく。ブルーブルマとホワイトブルマーと出会い、釣りを楽しんでいたある日、海の魔を狩る戦士になったのだ。海魔を人知れず退治していくが、弱点は自分の履いているブルマだった。レッドブルマを履いている時だけ、力を発揮出きるのだ!

【奨励賞】おとぎの店の白雪姫

ゆちば
児童書・童話
【第15回絵本・児童書大賞 奨励賞】 母親を亡くした小学生、白雪ましろは、おとぎ商店街でレストランを経営する叔父、白雪凛悟(りんごおじさん)に引き取られる。 ぎこちない二人の生活が始まるが、ひょんなことからりんごおじさんのお店――ファミリーレストラン《りんごの木》のお手伝いをすることになったましろ。パティシエ高校生、最速のパート主婦、そしてイケメンだけど料理脳のりんごおじさんと共に、一癖も二癖もあるお客さんをおもてなし! そしてめくるめく日常の中で、ましろはりんごおじさんとの『家族』の形を見出していく――。 小さな白雪姫が『家族』のために奔走する、おいしいほっこり物語。はじまりはじまり! 他のサイトにも掲載しています。 表紙イラストは今市阿寒様です。 絵本児童書大賞で奨励賞をいただきました。

ぼくの家族は…内緒だよ!!

まりぃべる
児童書・童話
うちの家族は、ふつうとちょっと違うんだって。ぼくには良く分からないけど、友だちや知らない人がいるところでは力を隠さなきゃならないんだ。本気で走ってはダメとか、ジャンプも手を抜け、とかいろいろ守らないといけない約束がある。面倒だけど、約束破ったら引っ越さないといけないって言われてるから面倒だけど仕方なく守ってる。 それでね、十二月なんて一年で一番忙しくなるからぼく、いやなんだけど。 そんなぼくの話、聞いてくれる? ☆まりぃべるの世界観です。楽しんでもらえたら嬉しいです。

ローズお姉さまのドレス

有沢真尋
児童書・童話
最近のルイーゼは少しおかしい。 いつも丈の合わない、ローズお姉さまのドレスを着ている。 話し方もお姉さまそっくり。 わたしと同じ年なのに、ずいぶん年上のように振舞う。 表紙はかんたん表紙メーカーさまで作成

生贄姫の末路 【完結】

松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。 それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。 水の豊かな国には双子のお姫様がいます。 ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。 もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。 王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。

リトル・ヒーローズ

もり ひろし
児童書・童話
かわいいヒーローたち

子猫マムと雲の都

杉 孝子
児童書・童話
 マムが住んでいる世界では、雨が振らなくなったせいで野菜や植物が日照り続きで枯れ始めた。困り果てる人々を見てマムは何とかしたいと思います。  マムがグリムに相談したところ、雨を降らせるには雲の上の世界へ行き、雨の精霊たちにお願いするしかないと聞かされます。雲の都に行くためには空を飛ぶ力が必要だと知り、魔法の羽を持っている鷹のタカコ婆さんを訪ねて一行は冒険の旅に出る。

処理中です...