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②弘子は、今日も美月の家のことで奮闘していた。
「太陽君、持ち物入れてあるから見てくれるとうれしいな」
「弘子お姉ちゃんいつもありがとう」
「星奈ちゃん、黄色いお帽子かぶって」
弘子は小さなお母さんのようだ。
「お母さん、二人を連れて行ってきます」
「弘子ちゃん、美月がいなくても良くしてくれて、本当にありがとう」
「お母さん、ごめんなさい」
弘子は、急に泣き出した。
「私、美月にとても酷いことをしてしまって、でも、ここで生活させていただいたら反省できたんです」
弘子はその場でしゃがんで顔を両手で隠して泣いた。
「美月は、こんなにも頑張っていて、お母さんに大事な存在なのに、本当に本当に、ごめんなさい」
「謝る相手が違うわ、私は弘子ちゃんに感謝しかないの、ありがとう」
星奈が弘子の頭を、いい子、いい子する。弘子は、涙をふきながら出かけた。
「弘子お姉ちゃん、どうしたの?」
「お母さんから、優しい言葉をかけられてうれしくて、間違ったことをしても、人間やり直せる、頑張ろうと思うと涙が出てきて」
「なんか難しい」
「生きているって素晴らしいことなの、さぁ、園バス遅れないように行こう」
「うん」
弘子は、太陽君と星奈ちゃんの暖かい手を繋いで行って、園バスがきたので見送った後に、遅刻しないように、その場から学校に向かった。
下駄箱の中に、パソコンで書いたらしい活字の文字が書いてあった。
(いい子ぶるんじゃねえょ、メス豚)
弘子は、美月の言葉を思い出した、何かあった時に自分でどうにかしようと思うことは、これを書いた人を悪人にさらにしてしまうことだと、自分のことよりも、書いた人のことを考えて、オープンにすることが大事なんだ。
先生に言い付けるという考え方ではなく、悪いことをした人のことを考えて先生に相談するのだ。
職員室で先生に話した後に、クラスの朝の会の時にみんなにも話した。
「私の今までの生活で、こんなことをだれかに書かせてしまったの、本当にごめんなさい」
教室のみんなは、好意的に声かけをしてくれた。
「弘子、話してくれてありがとう、自分も同じことがあったらみんなに弘子と同じように話すよ、弘子が話してくれなかったら、私は恥ずかしいと思ってしまってみんなに言えない」
「そうだよ、みんなで何かあったら言い合えるクラス、学校にしようよ、弘子みたいに」
翔が弘子にエールを送った。
「弘子、偉いよ、やられた弘子は嫌な気持ちだけど、みんなは勇気を弘子から貰ったと思う」
クラスから拍手が起きた。
「犯人を捜そう、絶対に見つかるよ」
弘子が説得をした。
「犯人は探したくない! 悪い人をつくらないようにしたい、だって、その人には人に言えない家庭の事情もあると思う、家庭の人に知られたらかわいそうだよ」
弘子の、人をいたわる心に同意して犯人捜しはしないことになった。でも、みんなから弘子へのお願いとして、また、何かあったら必ずみんなに言うことを約束させられた。しかし、このクラスでない人には、弘子達の気持ちは分からないだろう。まして、違う学年だったら。
弘子は翔に今までの自分が美月にしてきた悪いことを正直に話して謝った。そして、美月に謝ったことや、仲良しになったことなども話した。その後、翔の両親にも話して謝り、美月の誤解を解いた。美月からの助言で、どうしてやってしまったのか、翔が好きなことも話した。そして、すべてを謝罪したのだ。ただ、美月の家に住み、家事をしていることは話さなかった。いつのまにか、美月の家が自分の心の居場所になっていたのだ。
美月の退院の日が決まり、自分の家に帰ったらどうするか、弘子は考え出した。
「太陽君、持ち物入れてあるから見てくれるとうれしいな」
「弘子お姉ちゃんいつもありがとう」
「星奈ちゃん、黄色いお帽子かぶって」
弘子は小さなお母さんのようだ。
「お母さん、二人を連れて行ってきます」
「弘子ちゃん、美月がいなくても良くしてくれて、本当にありがとう」
「お母さん、ごめんなさい」
弘子は、急に泣き出した。
「私、美月にとても酷いことをしてしまって、でも、ここで生活させていただいたら反省できたんです」
弘子はその場でしゃがんで顔を両手で隠して泣いた。
「美月は、こんなにも頑張っていて、お母さんに大事な存在なのに、本当に本当に、ごめんなさい」
「謝る相手が違うわ、私は弘子ちゃんに感謝しかないの、ありがとう」
星奈が弘子の頭を、いい子、いい子する。弘子は、涙をふきながら出かけた。
「弘子お姉ちゃん、どうしたの?」
「お母さんから、優しい言葉をかけられてうれしくて、間違ったことをしても、人間やり直せる、頑張ろうと思うと涙が出てきて」
「なんか難しい」
「生きているって素晴らしいことなの、さぁ、園バス遅れないように行こう」
「うん」
弘子は、太陽君と星奈ちゃんの暖かい手を繋いで行って、園バスがきたので見送った後に、遅刻しないように、その場から学校に向かった。
下駄箱の中に、パソコンで書いたらしい活字の文字が書いてあった。
(いい子ぶるんじゃねえょ、メス豚)
弘子は、美月の言葉を思い出した、何かあった時に自分でどうにかしようと思うことは、これを書いた人を悪人にさらにしてしまうことだと、自分のことよりも、書いた人のことを考えて、オープンにすることが大事なんだ。
先生に言い付けるという考え方ではなく、悪いことをした人のことを考えて先生に相談するのだ。
職員室で先生に話した後に、クラスの朝の会の時にみんなにも話した。
「私の今までの生活で、こんなことをだれかに書かせてしまったの、本当にごめんなさい」
教室のみんなは、好意的に声かけをしてくれた。
「弘子、話してくれてありがとう、自分も同じことがあったらみんなに弘子と同じように話すよ、弘子が話してくれなかったら、私は恥ずかしいと思ってしまってみんなに言えない」
「そうだよ、みんなで何かあったら言い合えるクラス、学校にしようよ、弘子みたいに」
翔が弘子にエールを送った。
「弘子、偉いよ、やられた弘子は嫌な気持ちだけど、みんなは勇気を弘子から貰ったと思う」
クラスから拍手が起きた。
「犯人を捜そう、絶対に見つかるよ」
弘子が説得をした。
「犯人は探したくない! 悪い人をつくらないようにしたい、だって、その人には人に言えない家庭の事情もあると思う、家庭の人に知られたらかわいそうだよ」
弘子の、人をいたわる心に同意して犯人捜しはしないことになった。でも、みんなから弘子へのお願いとして、また、何かあったら必ずみんなに言うことを約束させられた。しかし、このクラスでない人には、弘子達の気持ちは分からないだろう。まして、違う学年だったら。
弘子は翔に今までの自分が美月にしてきた悪いことを正直に話して謝った。そして、美月に謝ったことや、仲良しになったことなども話した。その後、翔の両親にも話して謝り、美月の誤解を解いた。美月からの助言で、どうしてやってしまったのか、翔が好きなことも話した。そして、すべてを謝罪したのだ。ただ、美月の家に住み、家事をしていることは話さなかった。いつのまにか、美月の家が自分の心の居場所になっていたのだ。
美月の退院の日が決まり、自分の家に帰ったらどうするか、弘子は考え出した。
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