41 / 64
③
しおりを挟む
③お母さんを翔君の病院に連れて行ったら、診断書を書いてくれた。それを持って、教えてもらった精神障害者福祉保健手帳申請の相談窓口に行くのだ。そこに、翔君も付いてきてくれたので、とても心強かった。
申請手続きは、とても親切な対応で、前のように不愉快なことはなかった。数か月後に手帳が届き、少しでも生活が良くなったのだ。
学校でも、翔君やクラス委員長が味方になってくれて、美月が嫌な目に合う前に対処してくれた。朝、美月が行く前に下駄箱や机の中を翔君がチェックしてくれた。弘子達の動きを委員長やクラスの他のみんなが見ていてくれた。何もかもうまく言っているように感じて美月は、家事も勉強も、そして体操部も頑張ることができた。
「翔君、もう、帰っても大丈夫だよ」
「もう、少しだけ、今、太陽君と星奈ちゃん、一緒に遊んでいて終わりにできないから・・・」
外の天気が良いはずだったのに、急変して大雨が降ってきた。
「あっ、洗濯物が干してあったから、入れてくるね。翔君、二人をお願い!」
「えっ、美月さん、一緒にやるよ」
二人は、雨に濡れて着ていた服からしずくが垂れている。
「翔君、体をこのタオルで拭いて!」
美月は、自分のことよりも翔のことを心配してタオルを渡した。そして、自分の物だけど、ジャージを差し出した。
「さすがに、下着はないけど、このジャージで良かったら着て」
「ありがとう、美月さん、でも、いいの?」
「翔君が良かったら、どうぞ」
翔は、お風呂場で着替えた。
太陽君と星奈ちゃんがはやしたてる。
「お兄ちゃん、似合うよ~~あはっ」
外は雷で大嵐になっている。
「お兄ちゃん、お姉ちゃんの部屋で泊まっていけば」
「あっ、いや、それは、美月さんに・・・・・・」
お母さんが奥から出て来て、明日は学校が休みで、こんな大嵐なので翔君の家に泊まらせたいと電話をしてくれた。翔君のご両親も承諾してくれた。
家の部屋の数から考えて、翔君は美月の部屋に寝るしかないのだ。
「ぅうう~ん、翔君・・・・私の部屋で良かったら・・・・・・」
お母さんの勧めもあり、両親も許してくれたので美月の部屋で寝ることにした。
自分のベッドで美月が寝て、翔は下に布団を敷いてもらった。ドキドキしながら、二人は話した。美月は翔の顔を見ながら、今までの感謝を翔に話した。翔も美月に今までの想いを伝えた。二人で、いい感じになった頃に眠りについた。
「ドン!」
翔が音がして目覚めると、美月が寝ぼけてベッドから落ちてきた。起こそうかどうか迷ったが、疲れていて真夜中なので美月のために起こさなかった。そして、自分の布団をかけて、ベッドの下で一つの布団で寝た。翔は美月の寝顔を見ると、天使の寝顔のように感じ、思わず、抱きしめた。
抱きしめられた時、美月は起きたが、寝たふりをした。この状態で、また、ベッドに戻るより、翔といたかったのだ。翔君といる時だけ、寂しさから解放されるから。翔は起きているとは知らずに、ほっぺにキスをした。そして、また、ぎゅーと抱きしめた。美月は幸せを感じた。 、
申請手続きは、とても親切な対応で、前のように不愉快なことはなかった。数か月後に手帳が届き、少しでも生活が良くなったのだ。
学校でも、翔君やクラス委員長が味方になってくれて、美月が嫌な目に合う前に対処してくれた。朝、美月が行く前に下駄箱や机の中を翔君がチェックしてくれた。弘子達の動きを委員長やクラスの他のみんなが見ていてくれた。何もかもうまく言っているように感じて美月は、家事も勉強も、そして体操部も頑張ることができた。
「翔君、もう、帰っても大丈夫だよ」
「もう、少しだけ、今、太陽君と星奈ちゃん、一緒に遊んでいて終わりにできないから・・・」
外の天気が良いはずだったのに、急変して大雨が降ってきた。
「あっ、洗濯物が干してあったから、入れてくるね。翔君、二人をお願い!」
「えっ、美月さん、一緒にやるよ」
二人は、雨に濡れて着ていた服からしずくが垂れている。
「翔君、体をこのタオルで拭いて!」
美月は、自分のことよりも翔のことを心配してタオルを渡した。そして、自分の物だけど、ジャージを差し出した。
「さすがに、下着はないけど、このジャージで良かったら着て」
「ありがとう、美月さん、でも、いいの?」
「翔君が良かったら、どうぞ」
翔は、お風呂場で着替えた。
太陽君と星奈ちゃんがはやしたてる。
「お兄ちゃん、似合うよ~~あはっ」
外は雷で大嵐になっている。
「お兄ちゃん、お姉ちゃんの部屋で泊まっていけば」
「あっ、いや、それは、美月さんに・・・・・・」
お母さんが奥から出て来て、明日は学校が休みで、こんな大嵐なので翔君の家に泊まらせたいと電話をしてくれた。翔君のご両親も承諾してくれた。
家の部屋の数から考えて、翔君は美月の部屋に寝るしかないのだ。
「ぅうう~ん、翔君・・・・私の部屋で良かったら・・・・・・」
お母さんの勧めもあり、両親も許してくれたので美月の部屋で寝ることにした。
自分のベッドで美月が寝て、翔は下に布団を敷いてもらった。ドキドキしながら、二人は話した。美月は翔の顔を見ながら、今までの感謝を翔に話した。翔も美月に今までの想いを伝えた。二人で、いい感じになった頃に眠りについた。
「ドン!」
翔が音がして目覚めると、美月が寝ぼけてベッドから落ちてきた。起こそうかどうか迷ったが、疲れていて真夜中なので美月のために起こさなかった。そして、自分の布団をかけて、ベッドの下で一つの布団で寝た。翔は美月の寝顔を見ると、天使の寝顔のように感じ、思わず、抱きしめた。
抱きしめられた時、美月は起きたが、寝たふりをした。この状態で、また、ベッドに戻るより、翔といたかったのだ。翔君といる時だけ、寂しさから解放されるから。翔は起きているとは知らずに、ほっぺにキスをした。そして、また、ぎゅーと抱きしめた。美月は幸せを感じた。 、
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
釣りガールレッドブルマ(一般作)
ヒロイン小説研究所
児童書・童話
高校2年生の美咲は釣りが好きで、磯釣りでは、大会ユニホームのレーシングブルマをはいていく。ブルーブルマとホワイトブルマーと出会い、釣りを楽しんでいたある日、海の魔を狩る戦士になったのだ。海魔を人知れず退治していくが、弱点は自分の履いているブルマだった。レッドブルマを履いている時だけ、力を発揮出きるのだ!
イケメン男子とドキドキ同居!? ~ぽっちゃりさんの学園リデビュー計画~
友野紅子
児童書・童話
ぽっちゃりヒロインがイケメン男子と同居しながらダイエットして綺麗になって、学園リデビューと恋、さらには将来の夢までゲットする成長の物語。
全編通し、基本的にドタバタのラブコメディ。時々、シリアス。
「羊のシープお医者さんの寝ない子どこかな?」
時空 まほろ
児童書・童話
羊のシープお医者さんは、寝ない子専門のお医者さん。
今日も、寝ない子を探して夜の世界をあっちへこっちへと大忙し。
さあ、今日の寝ない子のんちゃんは、シープお医者んの治療でもなかなか寝れません。
そんなシープお医者さん、のんちゃんを緊急助手として、夜の世界を一緒にあっちへこっちへと行きます。
のんちゃんは寝れるのかな?
シープお医者さんの魔法の呪文とは?
トウシューズにはキャラメルひとつぶ
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
児童書・童話
白鳥 莉瀬(しらとり りぜ)はバレエが大好きな中学一年生。
小学四年生からバレエを習いはじめたのでほかの子よりずいぶん遅いスタートであったが、持ち前の前向きさと努力で同い年の子たちより下のクラスであるものの、着実に実力をつけていっている。
あるとき、ひょんなことからバレエ教室の先生である、乙津(おつ)先生の息子で中学二年生の乙津 隼斗(おつ はやと)と知り合いになる。
隼斗は陸上部に所属しており、一位を取ることより自分の実力を磨くことのほうが好きな性格。
莉瀬は自分と似ている部分を見いだして、隼斗と仲良くなると共に、だんだん惹かれていく。
バレエと陸上、打ちこむことは違っても、頑張る姿が好きだから。
美少女仮面とその愉快な仲間たち(一般作)
ヒロイン小説研究所
児童書・童話
未来からやってきた高校生の白鳥希望は、変身して美少女仮面エスポワールとなり、3人の子ども達と事件を解決していく。未来からきて現代感覚が分からない望みにいたずらっ子の3人組が絡んで、ややコミカルな一面をもった年齢指定のない作品です。
スペクターズ・ガーデンにようこそ
一花カナウ
児童書・童話
結衣には【スペクター】と呼ばれる奇妙な隣人たちの姿が見えている。
そんな秘密をきっかけに友だちになった葉子は結衣にとって一番の親友で、とっても大好きで憧れの存在だ。
しかし、中学二年に上がりクラスが分かれてしまったのをきっかけに、二人の関係が変わり始める……。
なお、当作品はhttps://ncode.syosetu.com/n2504t/ を大幅に改稿したものになります。
改稿版はアルファポリスでの公開後にカクヨム、ノベルアップ+でも公開します。
【総集編】日本昔話 パロディ短編集
Grisly
児童書・童話
⭐︎登録お願いします。
今まで発表した
日本昔ばなしの短編集を、再放送致します。
朝ドラの総集編のような物です笑
読みやすくなっているので、
⭐︎登録して、何度もお読み下さい。
読んだ方も、読んでない方も、
新しい発見があるはず!
是非お楽しみ下さい😄
⭐︎登録、コメント待ってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる