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3 翔は2回目の訪問で料理作り
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3 翔は2回目の訪問で料理作り
高校3年生の4月の授業開始から2日目だ。
今日も翔は先生に話して,美月の家に連絡プリントや宿題などを届けにきた。翔は美月と会えるので喜びが顔に出ていた。もうすぐ,美月の家という所で胸がドキドキしながらも,美月の笑顔を想像していた。
翔は中学校の時から陸上部で短距離走をしている。何もかも忘れて走っている時の爽快感とタイムを縮めるのが大変だからこそ,ほんのわざかな最高記録が出た時はうれしいからだ。翔にとって陸上練習は大事な時間なのだ。そんな陸上愛の高い翔でも,片思いの美月のために連日、陸上部の練習を休んでまで美月のことを心配して訪ねて行く。
美月は,クラスメイトや部活の仲間,他の友達と連絡をとりあっているが,家に届けてもらえるような友達はいなかった。まず,家が遠いし,3年生のこの時期,しかも放課後は,みんな部活や図書館で勉強している子が多いのだ。
翔が美月の家に着いた時,美月は庭で洗濯物を取り込んでいた。大きめのベルトをして,黒い短パン姿の美月を見た。学校では制服や運動着なので,とても新鮮で翔にはまぶしい。その時,遠くからでも美月の手の甲がカサカサで赤くなっているのが見えた。そして,美月の回りには小さな男の子や女の子がまとわりついている。でも,二人とも楽しそうで,美月が小さなお母さんに翔は見えて微笑ましかった。
「こんにちは,美月さん,忙しいところごめん,今日の連絡とプリント持ってきたんだ」
突然、翔に声をかけられて驚いた。
「えっ,ああ~,ありがとう,写メでも良かったのに」
連日、遠くまで着てもらって美月は申し訳ない気分だ。
「印鑑を押す文書もあるんだ,4月の初めだから多いのかも」
自分が美月に会いたかったから先生に話して来たが、その理由を咄嗟に思い付いた。
「ありがとう,翔君,でも,今,することが多くて、今も急いで洗濯物関係で手が放せないから,ごめん,郵便ポストに入れといて,本当に遠くまで2日間もごめんね」
美月は言い終わらないうちにふらふらと倒れ込んでしまった。
「お姉ちゃん!」
近くではしゃいでいた二人は,とても心配そうに美月お姉ちゃんを見ている。貧血のような表情で意識はあるが動けない様子だ。幼い二人は突然のことで,美月に近寄るだけだ。
「美月さん,大丈夫?」
翔は庭先から急いで中に入って側まで行った。
「あのね,おねえちゃん,昨日は夜遅くまで起きてて,今日,朝早くから、いっぱい仕事したから,さっき疲れたって言っていた・・」
必死に二人が翔に説明をする。美月が疲れているということを伝えたいのだ。
「お姉ちゃん,歩ける?」
美月は意識はあるけど全身の力がぬけて動けない,貧血を起こし,気が遠くなりそうだ。
翔は,勇気を出して,
「美月さん,僕の背中に手をかけて,とにかく家の中に入って休もう」
美月は,目を翔の方に向けて,照れくさそうに,
「ありがとう,でも,私が男の人に触れられるはずないでしょ!」
美月の言葉に太陽君が,
「お姉ちゃん! そんなこと言ってる場合じゃないよ,お兄ちゃんにお願いしようよ」
翔も,説得を続ける。
「でも,美月さん,苦しそうだよ,家の中に入ろう,おんぶしたこと,だれにも言わないから・・」
翔は大好きな美月だけでなく,女の子に話しかけるのは苦手だ。まして,体に触れることを伝えるのは思ってもいないことだ,翔の心臓は爆発しそうだった。美月は,強がっていても,この時,やはり頼れる相手がいて,その心に触れられる安心感を求めていたので,そっと,手を翔の肩にのせた。
美月は翔の言葉に頼ることにしたのだ。美月も同世代の体に触れるのは初めてで恥ずかしかったが,翔の優しさに体は動いてしまった。心身ともに元気だったら,絶対にありえないことだ。
「ごめん,翔君,じゃあ,ちょっと肩を貸して,家の中に連れて行って,やっぱり歩けないみたいだから・・」
翔は,美月の左手を持って自分の肩に回すと,声をかけながらゆっくりと美月を家の中に背負って行った。
「こんにちは,同級生の・・」
玄関に入る前に挨拶をする真面目な翔だった。
「待って!今,病気のお母さんが寝てるの,それに私を助けてくれているんだから,挨拶はいいよ,ちょっと苦しいから台所のソファーに,このまま連れて行ってくれるとありがたいかも」
翔は,靴を脱ぎ,そろえるかどうか迷いながらも,こんな時だから脱ぎ捨てでソファーに美月を寝せた。移動してきたので美月はつらそうだ。
「はぁ~はぁ~はぁ~はぁ~貧血みたいだね。ちょっとだけでいいから寝させて・・」
3歳の妹が美月のマグカップに水を汲んできた。翔はこぼしそうなので早く受け取ってて美月に渡そうとしたら,
「はぁ~はぁ~今,手に力が・・,動くのがつらいの・・,ベルトゆるめておけばよかったな。はぁはぁはぁ・・」
立っている時には体を細く見せるベルトは,寝て休むときつそうなのが翔でもわかった。
「苦しいの?」
明らかに苦しそうなのに、やはり出てくる言葉はこれしか浮かばない。
「うん,深く息を吸っているからベルトがきつくて,落ち着いたら自分でゆるめるから・・・・今は,まだ・・」
「美月さん! 男の僕が緩めてもいいかな」
翔は勇気を出して言ってみた。
「えっ,バカ~~ん,ダメに決まってるでしょ!」
翔は美月を説得する。
「はぁはぁはぁ・・ぅうっ,翔君,あのさ,やっぱり悪いんだけど・・,ベルトを緩めて,ついでに一番上のボタンもはずして・・それから・・はぁはぁ・・それから・・・チャックを3cmぐらい降ろしてもらうことは,頼めないよね!やっぱり,いいや!ごめん!」
美月の貧血は辛そうだ,手に力が入らないほどで,動かせない。
「いいよ,触って不快感を与えたら,ごめんね」
おそるおそる翔はベルトと美月を見る。
「不快だよ~,でも,私,ベルトきつくて本当に苦しいの・・、だから・・」
翔は,美月のベルトに手をかけた。そして,はずしていく。
ドキドキドキ~~~ドキドキドキ~~~~~
それを見ていた美月は,
「ねぇ~,だまってゆっくりやらないで! 恥ずかしいから~お願いしといて悪いけど,・・,早くやって・・」
翔は,ズボンの一番上のボタンをはずした。
ドキドキ,ドキ~ン
翔は,美月のチャックを3cm降ろした。
美月は,チャックが降ろされていくとともに,ちょっとずつ腰を浮かしていった。
「ありがとう,翔君,こんなこと頼んでごめん! 恥ずかしくて~翔君の顔を見られないよ・・」
美月は,翔の顔と反対側を向いた。
5歳の男の子がお姉ちゃんを心配しながらも,
「おねえちゃん,夕食はどうしよう・・,予定のカレーでなくて,僕,パンでもいいけど・・」
美月は,太陽と翔の方を向くと,
「太陽,おねえちゃんが良くなったら,作るからね,ちょっとだけ休ませて,待っててね,翔君,もう大丈夫だから,帰っても大丈夫だよ,本当にありがとう,ごめん,付き合わせちゃって」
翔は,美月のために何かをしたかった。そこで,
「太陽君,お兄ちゃんのカレーでもいいかな,おいしいかどうか心配だけど」
太陽と美月は驚いて顔を見合わせた。
「うん,いいよ,お兄ちゃん,お腹すいた~~」
美月はあわてて,
「太陽ダメ!,翔君に迷惑をかけられないわ,お姉ちゃんが元気になったら・・はぁはぁはぁ・・」
翔は,美月のソファーに近寄り,近くの毛布を首までかけてやり,
「美月さん,休んでいて台所借りて悪いんだけど,太陽君達のカレーライス,作らせてよ,作りたいんだ!」
翔は美月を説得した。
「えっ,だって,いくらなんでもそれは・・」
3歳の星奈ちゃんも,
「お姉ちゃん,お腹しゅいた~,お兄ちゃんにカレーライシュ,作ってもらいたい,もらいたいよ~~~」
翔は,太陽君と星奈ちゃんに並んで,
「作らせて,美月さん,辛くないカレーライス作るのは初めてだけど,作ってみたいんだ,こんな小さな子たちが楽しみにしてくれているんだから」
美月も三人を見てると断れなくなってきた。
「じゃあ,翔君,無理しないでね。ごめんね」
翔は美月の役に立てるのがうれしかったから言ってしまったが,今までにカレーライスを作ったことがなかった。そこで,スマホで料理の仕方を検索して作り始めた。
美月は,心の中で,
(翔君,ありがとう・・でも,本当に作れるのかな)
高校3年生の4月の授業開始から2日目だ。
今日も翔は先生に話して,美月の家に連絡プリントや宿題などを届けにきた。翔は美月と会えるので喜びが顔に出ていた。もうすぐ,美月の家という所で胸がドキドキしながらも,美月の笑顔を想像していた。
翔は中学校の時から陸上部で短距離走をしている。何もかも忘れて走っている時の爽快感とタイムを縮めるのが大変だからこそ,ほんのわざかな最高記録が出た時はうれしいからだ。翔にとって陸上練習は大事な時間なのだ。そんな陸上愛の高い翔でも,片思いの美月のために連日、陸上部の練習を休んでまで美月のことを心配して訪ねて行く。
美月は,クラスメイトや部活の仲間,他の友達と連絡をとりあっているが,家に届けてもらえるような友達はいなかった。まず,家が遠いし,3年生のこの時期,しかも放課後は,みんな部活や図書館で勉強している子が多いのだ。
翔が美月の家に着いた時,美月は庭で洗濯物を取り込んでいた。大きめのベルトをして,黒い短パン姿の美月を見た。学校では制服や運動着なので,とても新鮮で翔にはまぶしい。その時,遠くからでも美月の手の甲がカサカサで赤くなっているのが見えた。そして,美月の回りには小さな男の子や女の子がまとわりついている。でも,二人とも楽しそうで,美月が小さなお母さんに翔は見えて微笑ましかった。
「こんにちは,美月さん,忙しいところごめん,今日の連絡とプリント持ってきたんだ」
突然、翔に声をかけられて驚いた。
「えっ,ああ~,ありがとう,写メでも良かったのに」
連日、遠くまで着てもらって美月は申し訳ない気分だ。
「印鑑を押す文書もあるんだ,4月の初めだから多いのかも」
自分が美月に会いたかったから先生に話して来たが、その理由を咄嗟に思い付いた。
「ありがとう,翔君,でも,今,することが多くて、今も急いで洗濯物関係で手が放せないから,ごめん,郵便ポストに入れといて,本当に遠くまで2日間もごめんね」
美月は言い終わらないうちにふらふらと倒れ込んでしまった。
「お姉ちゃん!」
近くではしゃいでいた二人は,とても心配そうに美月お姉ちゃんを見ている。貧血のような表情で意識はあるが動けない様子だ。幼い二人は突然のことで,美月に近寄るだけだ。
「美月さん,大丈夫?」
翔は庭先から急いで中に入って側まで行った。
「あのね,おねえちゃん,昨日は夜遅くまで起きてて,今日,朝早くから、いっぱい仕事したから,さっき疲れたって言っていた・・」
必死に二人が翔に説明をする。美月が疲れているということを伝えたいのだ。
「お姉ちゃん,歩ける?」
美月は意識はあるけど全身の力がぬけて動けない,貧血を起こし,気が遠くなりそうだ。
翔は,勇気を出して,
「美月さん,僕の背中に手をかけて,とにかく家の中に入って休もう」
美月は,目を翔の方に向けて,照れくさそうに,
「ありがとう,でも,私が男の人に触れられるはずないでしょ!」
美月の言葉に太陽君が,
「お姉ちゃん! そんなこと言ってる場合じゃないよ,お兄ちゃんにお願いしようよ」
翔も,説得を続ける。
「でも,美月さん,苦しそうだよ,家の中に入ろう,おんぶしたこと,だれにも言わないから・・」
翔は大好きな美月だけでなく,女の子に話しかけるのは苦手だ。まして,体に触れることを伝えるのは思ってもいないことだ,翔の心臓は爆発しそうだった。美月は,強がっていても,この時,やはり頼れる相手がいて,その心に触れられる安心感を求めていたので,そっと,手を翔の肩にのせた。
美月は翔の言葉に頼ることにしたのだ。美月も同世代の体に触れるのは初めてで恥ずかしかったが,翔の優しさに体は動いてしまった。心身ともに元気だったら,絶対にありえないことだ。
「ごめん,翔君,じゃあ,ちょっと肩を貸して,家の中に連れて行って,やっぱり歩けないみたいだから・・」
翔は,美月の左手を持って自分の肩に回すと,声をかけながらゆっくりと美月を家の中に背負って行った。
「こんにちは,同級生の・・」
玄関に入る前に挨拶をする真面目な翔だった。
「待って!今,病気のお母さんが寝てるの,それに私を助けてくれているんだから,挨拶はいいよ,ちょっと苦しいから台所のソファーに,このまま連れて行ってくれるとありがたいかも」
翔は,靴を脱ぎ,そろえるかどうか迷いながらも,こんな時だから脱ぎ捨てでソファーに美月を寝せた。移動してきたので美月はつらそうだ。
「はぁ~はぁ~はぁ~はぁ~貧血みたいだね。ちょっとだけでいいから寝させて・・」
3歳の妹が美月のマグカップに水を汲んできた。翔はこぼしそうなので早く受け取ってて美月に渡そうとしたら,
「はぁ~はぁ~今,手に力が・・,動くのがつらいの・・,ベルトゆるめておけばよかったな。はぁはぁはぁ・・」
立っている時には体を細く見せるベルトは,寝て休むときつそうなのが翔でもわかった。
「苦しいの?」
明らかに苦しそうなのに、やはり出てくる言葉はこれしか浮かばない。
「うん,深く息を吸っているからベルトがきつくて,落ち着いたら自分でゆるめるから・・・・今は,まだ・・」
「美月さん! 男の僕が緩めてもいいかな」
翔は勇気を出して言ってみた。
「えっ,バカ~~ん,ダメに決まってるでしょ!」
翔は美月を説得する。
「はぁはぁはぁ・・ぅうっ,翔君,あのさ,やっぱり悪いんだけど・・,ベルトを緩めて,ついでに一番上のボタンもはずして・・それから・・はぁはぁ・・それから・・・チャックを3cmぐらい降ろしてもらうことは,頼めないよね!やっぱり,いいや!ごめん!」
美月の貧血は辛そうだ,手に力が入らないほどで,動かせない。
「いいよ,触って不快感を与えたら,ごめんね」
おそるおそる翔はベルトと美月を見る。
「不快だよ~,でも,私,ベルトきつくて本当に苦しいの・・、だから・・」
翔は,美月のベルトに手をかけた。そして,はずしていく。
ドキドキドキ~~~ドキドキドキ~~~~~
それを見ていた美月は,
「ねぇ~,だまってゆっくりやらないで! 恥ずかしいから~お願いしといて悪いけど,・・,早くやって・・」
翔は,ズボンの一番上のボタンをはずした。
ドキドキ,ドキ~ン
翔は,美月のチャックを3cm降ろした。
美月は,チャックが降ろされていくとともに,ちょっとずつ腰を浮かしていった。
「ありがとう,翔君,こんなこと頼んでごめん! 恥ずかしくて~翔君の顔を見られないよ・・」
美月は,翔の顔と反対側を向いた。
5歳の男の子がお姉ちゃんを心配しながらも,
「おねえちゃん,夕食はどうしよう・・,予定のカレーでなくて,僕,パンでもいいけど・・」
美月は,太陽と翔の方を向くと,
「太陽,おねえちゃんが良くなったら,作るからね,ちょっとだけ休ませて,待っててね,翔君,もう大丈夫だから,帰っても大丈夫だよ,本当にありがとう,ごめん,付き合わせちゃって」
翔は,美月のために何かをしたかった。そこで,
「太陽君,お兄ちゃんのカレーでもいいかな,おいしいかどうか心配だけど」
太陽と美月は驚いて顔を見合わせた。
「うん,いいよ,お兄ちゃん,お腹すいた~~」
美月はあわてて,
「太陽ダメ!,翔君に迷惑をかけられないわ,お姉ちゃんが元気になったら・・はぁはぁはぁ・・」
翔は,美月のソファーに近寄り,近くの毛布を首までかけてやり,
「美月さん,休んでいて台所借りて悪いんだけど,太陽君達のカレーライス,作らせてよ,作りたいんだ!」
翔は美月を説得した。
「えっ,だって,いくらなんでもそれは・・」
3歳の星奈ちゃんも,
「お姉ちゃん,お腹しゅいた~,お兄ちゃんにカレーライシュ,作ってもらいたい,もらいたいよ~~~」
翔は,太陽君と星奈ちゃんに並んで,
「作らせて,美月さん,辛くないカレーライス作るのは初めてだけど,作ってみたいんだ,こんな小さな子たちが楽しみにしてくれているんだから」
美月も三人を見てると断れなくなってきた。
「じゃあ,翔君,無理しないでね。ごめんね」
翔は美月の役に立てるのがうれしかったから言ってしまったが,今までにカレーライスを作ったことがなかった。そこで,スマホで料理の仕方を検索して作り始めた。
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