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③
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鬼頭凜は、チアーリーディングの練習場に着くと、上下の赤いユニフォーム、白いアンスコを出すためにチャックを開いた。
「えっ、アマニ? どうして! すぐに帰ってよ」
鬼頭凜は驚いて、また、チャックを閉めた。カバンの中からアマニの声がする。
「将来、嫁になる人間を守るためにきてやったのに、なんだよ」
「人間って言う呼び方はやめて!」
鬼頭凜は、カバンを空中でぐるぐる回し始めた。
「おい、何をするんだ、目が回るだろう、凜ちゃん、やめてくれ!」
「まあ、凜ちゃんの呼び名を許してあげるか、それにしても、黒い猫がいたらみんな驚くから、出て行って!」
鬼頭凜がチャックを開けた。アマニは、跳びはねて物陰に隠れようとしたが、何も物がなくて隠れられない。鬼頭凜がドアを開けた。
「さあ、どうぞ、悪魔のアマニ、出て行って!」
アマニが出て行かないので、多少、乱暴だとは思ったが、鬼頭凜はお腹の下に足を入れてドアの外に蹴り上げた。
「ぁあ~、こらっ、乱暴はやめろ!」
バタン!
ドアを閉めた。
早く練習会場に行かないと、さっきの不良生の一件で遅れてしまっているのだ。上下赤のチアーの衣装で、下の赤い折れスカートは、やや光沢のあるつるつるとしたもので、スカートの下に穿くアンダースコート、アンスコは、白い絹のような手触りだ。跳んで見られても光って素敵に見える。
ドアを開けるとアマニがチョコンと立っていた。
「しつこいわね、帰って!」
「今、廊下を通って行ったら黒いから不気味に思われて大騒ぎになっちゃうよ、そしたら、凜ちゃんの胸に抱きついて、所有者だとばらしてもいいのかな」
鬼頭凜も確かに誰かに見られたら、追いかけまわして大変なことになってしまうことに気付いた。
「凜ちゃん、早く、早く、遅いから迎えに来たよ」
チームメイトの咲(さき)ちゃんが迎えに来た。鬼頭凜は、急いでアマニといっしょに、また部屋に入った。
「もう、開けるよ、凜ちゃん」
咲がドアを開けられたら、黒猫のアマニが見つかってしまう。それでも、ドアは開かれた。
「えっ! アマニ、だめっ、ぁ~ぁあ~」
アマニは部屋の中に隠れる所がないから、鬼頭凜の赤いミニスカートの中に飛びついた。頭を凜のお尻に、お腹から尻尾を、股にくるりと巻きついた。前足でアンスコのゴムの所にアマニはしがみついている。
鬼頭凜は、猫のパンツを穿いたかたちだ。しかも、暖かく、やや蠢いている。アマニも即座に考えた、頭をお尻の方、お腹を下、尻尾を前で巻けば、多少、お尻の方が膨らんでも大きなお尻だと思われ、前はふくらまないだろうと。
悪魔の子どものアマニは、乙女の恥ずかしさには気付かない。
「凜ちゃん、アマニって、だれ?」
「えへへへ~何でも・・・ないよ、行こう咲ちゃん」
鬼頭凜は、小さな声でアマニに言った。
「動くな!」
「凜ちゃんが歩くから仕方ないだろう」
鬼頭凜は、やや、お尻を振って歩いたが、咲には見つからなかった。
鬼頭凜は、チアーリーディングの練習場に着くと、上下の赤いユニフォーム、白いアンスコを出すためにチャックを開いた。
「えっ、アマニ? どうして! すぐに帰ってよ」
鬼頭凜は驚いて、また、チャックを閉めた。カバンの中からアマニの声がする。
「将来、嫁になる人間を守るためにきてやったのに、なんだよ」
「人間って言う呼び方はやめて!」
鬼頭凜は、カバンを空中でぐるぐる回し始めた。
「おい、何をするんだ、目が回るだろう、凜ちゃん、やめてくれ!」
「まあ、凜ちゃんの呼び名を許してあげるか、それにしても、黒い猫がいたらみんな驚くから、出て行って!」
鬼頭凜がチャックを開けた。アマニは、跳びはねて物陰に隠れようとしたが、何も物がなくて隠れられない。鬼頭凜がドアを開けた。
「さあ、どうぞ、悪魔のアマニ、出て行って!」
アマニが出て行かないので、多少、乱暴だとは思ったが、鬼頭凜はお腹の下に足を入れてドアの外に蹴り上げた。
「ぁあ~、こらっ、乱暴はやめろ!」
バタン!
ドアを閉めた。
早く練習会場に行かないと、さっきの不良生の一件で遅れてしまっているのだ。上下赤のチアーの衣装で、下の赤い折れスカートは、やや光沢のあるつるつるとしたもので、スカートの下に穿くアンダースコート、アンスコは、白い絹のような手触りだ。跳んで見られても光って素敵に見える。
ドアを開けるとアマニがチョコンと立っていた。
「しつこいわね、帰って!」
「今、廊下を通って行ったら黒いから不気味に思われて大騒ぎになっちゃうよ、そしたら、凜ちゃんの胸に抱きついて、所有者だとばらしてもいいのかな」
鬼頭凜も確かに誰かに見られたら、追いかけまわして大変なことになってしまうことに気付いた。
「凜ちゃん、早く、早く、遅いから迎えに来たよ」
チームメイトの咲(さき)ちゃんが迎えに来た。鬼頭凜は、急いでアマニといっしょに、また部屋に入った。
「もう、開けるよ、凜ちゃん」
咲がドアを開けられたら、黒猫のアマニが見つかってしまう。それでも、ドアは開かれた。
「えっ! アマニ、だめっ、ぁ~ぁあ~」
アマニは部屋の中に隠れる所がないから、鬼頭凜の赤いミニスカートの中に飛びついた。頭を凜のお尻に、お腹から尻尾を、股にくるりと巻きついた。前足でアンスコのゴムの所にアマニはしがみついている。
鬼頭凜は、猫のパンツを穿いたかたちだ。しかも、暖かく、やや蠢いている。アマニも即座に考えた、頭をお尻の方、お腹を下、尻尾を前で巻けば、多少、お尻の方が膨らんでも大きなお尻だと思われ、前はふくらまないだろうと。
悪魔の子どものアマニは、乙女の恥ずかしさには気付かない。
「凜ちゃん、アマニって、だれ?」
「えへへへ~何でも・・・ないよ、行こう咲ちゃん」
鬼頭凜は、小さな声でアマニに言った。
「動くな!」
「凜ちゃんが歩くから仕方ないだろう」
鬼頭凜は、やや、お尻を振って歩いたが、咲には見つからなかった。
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