【完結】奴隷商から逃げ出した動物好きなお人よしは、クロヒョウ獣人に溺愛されて、動物知識と魔法契約でその異世界を生きる。

月にひにけに

文字の大きさ
上 下
50 / 91
第二章 キミと生きる

51.あなたと ⭐︎ ※R18でお願いします。。。

しおりを挟む
※ご注意。

短いですが、キス以上の描写が比較的マイルドにぼちぼち具体的に入っております。
若い方、苦手な方、求めてない方は今話は飛ばして頂いても支障はありません。。。平伏←













「……は……っ」

 灯りを落とした薄暗い部屋。

 ビクリと、全身が自分の身体でないような敏感さに翻弄されながら、初音は首筋や胸元に埋められたジークの頭に触れた。

「ぅっ……ジ、ジーク……っ」

 ザラリと舐め上げられる自身の肌は異様なほどに鋭敏で、顔を埋めるジークの余裕のなさを感じる度に、初音の身体の奥底の何かが刺激される。

「…………それはそうとして、こんな服アイラは一体どこから……っ」

 はぁっと息を吐き出して、珍しく赤らめて余裕のない顔のジークが、初音の乱れた薄い夜着を眉をひそめて見下ろす。

 テロテロの素材でいくらかの光沢がありつつも、大きく開いた胸元とワンピースのスリットから覗く初音の蒸気した肢体が生めかしくて、ジークは今さらながらにゴクリと喉を鳴らした。

「た、多分そう言うお店……を、ひとまず引き継いだ人からだと思うんだけど……」

「……着ている姿、誰かに見られてないだろうな……」

「へ?」

 あまりに予想外の言葉に初音の目が点になるも、対するジークは少しムッとして眉を寄せて、赤くなった顔でそっぽを向く。

「……え、やだ、可愛い……っ」

「……俺の言ってることをちゃんと聞いているのか……っ」

 思わずきゅんと胸を高鳴らせて目をキラキラさせる初音に、ジークがおぃと目を吊り上げる。

 あはと赤い顔で尚も喜んでいる様子の初音に、むむむっと眉をしかめたジークは、そろりとその指先を初音のスリットから覗く太ももへと滑らせた。

「ぅっ……っ!」

 ピクリと震えて目を見開き、かちんとその身体を固める初音を、ジークは無言で見下ろす。

 そんな指先をつつつと夜着のすそごと移動させると、その隙間から入り込んだ空気を察知した初音は顔を赤らめた。

「…………っ」

 そのまま少しへこんだくびれまでをなぞり上げれば、されるがままの初音は瞳を強く瞑って唇を噛むと、顔を逸らせてベッドのシーツを握りしめる。

 ドクドクとうるさく鳴り止まない自身の心臓の音を耳元で聞きながら、ジークはその滑らかな感触を手のひらで繰り返し楽しんだ。

「ジー……っ」

 うむと塞がれた唇と同時にジークの指先が初音の胸に触れたことに、初音の心臓は飛び上がる。

「んぅ……っ」

 眉を寄せて口内を滑る舌先に舌を絡み取られながら、その先端を含めて胸全体に優しく触れられることに思考が麻痺していく。

「……ぅ……っ」

 唇から漏れる水音と、初音の押し殺した声だけが部屋に響くことに、両者の思考は更に煽られた。

「う……っ!?」

 小さな水音と共にそっと秘部に分け入ってきたジークの指先の感触に、初音が目を見張ってその顔を腕で隠す。

「は……っ、……ぁっ……んぅっ……」

 恥ずかしさから押し殺す声が殺せずに小さく呻く真っ赤な初音の顔と耳を、ジークが赤い顔で凝視する。

 いつの間にか増やされた異物感にただいいようにされて、潤んだ瞳で初音がジークを見上げれば、余裕のない金の瞳がじっと初音を見返していた。

「は……っ、も、もぅ……あっ!?」

 ジークの濡れた指先が初音の敏感な部分を撫で上げたことで、その身体がビクリと震えた。

「ジ、ジーク……っ!!」

「…………できるだけ痛い思いはさせたくないから、ゆっくりでいい」

「や、あっ、ちが……っ」

 荒い息遣いで、今までで1番強い刺激に目を見張る初音を観察するように、ジークはその手を止めることはない。

「ふぅ……っ、や……っ」

 ビクビクとその身体を震わせる初音の唇をそっと塞ぎ、ジークは舌先を絡ませてその口内を撫で上げる。

「ふ……、ぅっ……んぅっ」

 ビクリとその身体を逸らすと、はぁはぁと荒い息を吐いて腕で顔を隠し逸らせる初音の滲んだ涙を、ジークはそっと舌先で拭う。

「……痛かったら遠慮なく言ってくれ」

「いや、あの、痛い……訳ではないんですけどですね……っ」

 思わずと変な言葉遣いで、恥ずかしさのあまり泳いだ視線で言葉を返す初音に、ジークはふっと笑う。

 言うが否や、ジークはぐいと上衣を脱ぎ捨てたーー。




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて

アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。 二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

婚約者の本性を暴こうとメイドになったら溺愛されました!

柿崎まつる
恋愛
世継ぎの王女アリスには完璧な婚約者がいる。侯爵家次男のグラシアンだ。容姿端麗・文武両道。名声を求めず、穏やかで他人に優しい。アリスにも紳士的に対応する。だが、完璧すぎる婚約者にかえって不信を覚えたアリスは、彼の本性を探るため侯爵家にメイドとして潜入する。2022eロマンスロイヤル大賞、コミック原作賞を受賞しました。

処理中です...