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1章 新入生編
2.陸の孤島
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「いい? ソフィアはそもそも強く出られないし、その気になれば押し切れそうだし、変にちょっかいかけても反撃が少なそうだから、俺以外の男に話しかけられても返事したらダメだよ」
「…………フィン……」
「半径3メートルは距離を取ってね」
「フィン……っ」
「あ、なんなら常にメンチきっとけばいいよ!!」
「フィン!!」
暴走する弟に遂に堪えられなくなったソフィアが、そのまだ細い肩をガシリと掴む。
「し、心配してくれてるのはわかるんだけど、これじゃぁ皆んなと打ち解けられないから!!」
「やだなぁ、ソフィアには俺がいるじゃない」
2人を遠巻きにして様子を伺うクラスメイトの視線に泣きそうになりがら、もうっ!! と叫ぶソフィアにフィンは笑顔で返す。
入学式直後からソフィアの横にベッタリと張り付いたフィンは、ことごとくとその構築しかける交友関係をぶった斬っていた。
ソフィアに話しかけようとする男子がいようものなら悪鬼の如く睨みつけ、誘いの機会を分断し、誘ってくれた者にもいち早く距離を取る。
またフィン自身も特待生という肩書きとその容姿から注目を集めていたが、まるで見えない防御シールドでも展開されているかのように周囲を一切と近づけさせなかった。
結果、入学後1週間経った現在になった頃には、2人はクラスの中で完全に陸の孤島と化している。
「ぅう……っ……もうだめだ……っ! もう皆んな固まっちゃってるよ……っ!!」
「俺たちだって固まってるからいいじゃん」
フィンは少し申し訳なさそうな顔で、ごめんねソフィア。と心の中で謝りながらふうと息を吐く。
ソフィアがこの学園を通して生活の基盤を築こうとしていることは言われるまでもなくわかっていたけれど、魔物と戦う最前線に送り込まれる機会が増える魔法使いとしての生き方を、フィンはどうしても看過できなかった。
フィンの魔法が特待生に選ばれるほどに強力な【超攻撃型の炎】に分類される一方で、ソフィアの魔法は人の傷や病を癒す回復系という優しいソフィアにはピッタリの能力。
しかしその一方で、ソフィアの魔法が決して強くないことをフィンもソフィアもわかっていた。
それでもそんなソフィアが名門と言われるローレンス魔法学園に受かった理由。それは一重に【回復】という分類の貴重性と人材不足によるものだった。
比較的優先的に守られる存在であるとは言え、戦場に出る機会も増える上に、少しばかり知能がある魔物には率先して狙われる。
そんな未来が否応なく待ち受けるこの学園に、ソフィアを置いておくこと自体が我慢ならなかった。何ならば今直ぐにでもソフィアを抱えて辞めたいところだと、フィンはぎりぎりと不機嫌そうに眉間にシワを寄せる。
しかしながらそこまでの勝手をすれば流石のソフィアも怒るであろうと、すでにほぼアウトギリギリの綱渡りで我慢をしている状態が今だった。
「ご、ごめん。ソフィアが心配で……少しやり過ぎちゃった……よね……?」
明らかに気落ちしているソフィアに、さすがにバツが悪くなったフィンは気まずそうに視線を落とす。
「そうだよ、よくないよ……っ!! フィンにせっかくお友達ができる機会なのに……っ」
「…………え」
るるーと哀愁を漂わせて涙を流しながら机に突っ伏すソフィアの言葉に、フィンは一瞬驚いたような顔でソフィアを見返した。
「え……お、俺……?」
「そうだよぉ。フィンがお友達と楽しそうにするところとか見られるかなぁってちょっと下心があったのにぃ……っ」
うぅと顔を伏せて呻くソフィアに、驚いたような照れたような複雑そうな顔をして、フィンは言葉を見つけられずにその拗ねた横顔を見下ろした。
「…………いいんだよ、今まで通りフィンと仲良くいられるのはすごく嬉しい。フィンがいいならそれでもいいとも思ってる。でもやっぱり私だけじゃなくて、フィンにもフィンの世界が広がったりしたらいいなぁなんて思ってたの。姉弟支え合って生きてきて、あんまり年相応のことはさせてあげられなかったから……」
「……………………」
入学してからと言うもの、常にピリピリイライラしているように見えるフィンを、ソフィアは机に突っ伏したままの腕の隙間から眺めやる。
「…………私がこの学園に入るの……やっぱりイヤだった……?」
しゅんとしたように綺麗な眼で見上げるソフィアと目が合って、フィンはうぐっとたじろいだ。
「…………そんなことないよ。俺はいつだってソフィアの味方だよ」
じっと見つめてくるグレーの瞳に、開戦早々に白旗を掲げたフィンは、ハァとため息を吐いて降参だとでも言うように両手を上げた。
「ーーごめん、ソフィアが黙ってこの学園を受けたのがちょっと寂しくて、変な虫がつかないかばっかり気になって、すこし意地になってたかも……」
「フィン……っ」
しゅんとして視線を落とすフィンに、ソフィアが身体を起こしてその瞳を潤ませる。
「ーー本当にごめんね……?」
犬耳の幻覚が見えそうな勢いでうるうるとその瞳を潤ませてソフィアを上目遣いに見るフィンに、ソフィアががばりと抱きついた。
「ううん、私も、相談もしなくてごめんね……っ!!」
「ううん、俺こそ……っ!!」
教室の一角で何やらひしっと抱き合う姉弟を、クラスメイトは遠巻きに眺めやる。
しかしてその何人かは見てしまう。
ソフィアの抱き心地を堪能するフィンが、その死角でニヤリと笑い、その様に顔を強張らせるクラスメイトに、笑顔で圧を掛けるその姿をーー。
「…………フィン……」
「半径3メートルは距離を取ってね」
「フィン……っ」
「あ、なんなら常にメンチきっとけばいいよ!!」
「フィン!!」
暴走する弟に遂に堪えられなくなったソフィアが、そのまだ細い肩をガシリと掴む。
「し、心配してくれてるのはわかるんだけど、これじゃぁ皆んなと打ち解けられないから!!」
「やだなぁ、ソフィアには俺がいるじゃない」
2人を遠巻きにして様子を伺うクラスメイトの視線に泣きそうになりがら、もうっ!! と叫ぶソフィアにフィンは笑顔で返す。
入学式直後からソフィアの横にベッタリと張り付いたフィンは、ことごとくとその構築しかける交友関係をぶった斬っていた。
ソフィアに話しかけようとする男子がいようものなら悪鬼の如く睨みつけ、誘いの機会を分断し、誘ってくれた者にもいち早く距離を取る。
またフィン自身も特待生という肩書きとその容姿から注目を集めていたが、まるで見えない防御シールドでも展開されているかのように周囲を一切と近づけさせなかった。
結果、入学後1週間経った現在になった頃には、2人はクラスの中で完全に陸の孤島と化している。
「ぅう……っ……もうだめだ……っ! もう皆んな固まっちゃってるよ……っ!!」
「俺たちだって固まってるからいいじゃん」
フィンは少し申し訳なさそうな顔で、ごめんねソフィア。と心の中で謝りながらふうと息を吐く。
ソフィアがこの学園を通して生活の基盤を築こうとしていることは言われるまでもなくわかっていたけれど、魔物と戦う最前線に送り込まれる機会が増える魔法使いとしての生き方を、フィンはどうしても看過できなかった。
フィンの魔法が特待生に選ばれるほどに強力な【超攻撃型の炎】に分類される一方で、ソフィアの魔法は人の傷や病を癒す回復系という優しいソフィアにはピッタリの能力。
しかしその一方で、ソフィアの魔法が決して強くないことをフィンもソフィアもわかっていた。
それでもそんなソフィアが名門と言われるローレンス魔法学園に受かった理由。それは一重に【回復】という分類の貴重性と人材不足によるものだった。
比較的優先的に守られる存在であるとは言え、戦場に出る機会も増える上に、少しばかり知能がある魔物には率先して狙われる。
そんな未来が否応なく待ち受けるこの学園に、ソフィアを置いておくこと自体が我慢ならなかった。何ならば今直ぐにでもソフィアを抱えて辞めたいところだと、フィンはぎりぎりと不機嫌そうに眉間にシワを寄せる。
しかしながらそこまでの勝手をすれば流石のソフィアも怒るであろうと、すでにほぼアウトギリギリの綱渡りで我慢をしている状態が今だった。
「ご、ごめん。ソフィアが心配で……少しやり過ぎちゃった……よね……?」
明らかに気落ちしているソフィアに、さすがにバツが悪くなったフィンは気まずそうに視線を落とす。
「そうだよ、よくないよ……っ!! フィンにせっかくお友達ができる機会なのに……っ」
「…………え」
るるーと哀愁を漂わせて涙を流しながら机に突っ伏すソフィアの言葉に、フィンは一瞬驚いたような顔でソフィアを見返した。
「え……お、俺……?」
「そうだよぉ。フィンがお友達と楽しそうにするところとか見られるかなぁってちょっと下心があったのにぃ……っ」
うぅと顔を伏せて呻くソフィアに、驚いたような照れたような複雑そうな顔をして、フィンは言葉を見つけられずにその拗ねた横顔を見下ろした。
「…………いいんだよ、今まで通りフィンと仲良くいられるのはすごく嬉しい。フィンがいいならそれでもいいとも思ってる。でもやっぱり私だけじゃなくて、フィンにもフィンの世界が広がったりしたらいいなぁなんて思ってたの。姉弟支え合って生きてきて、あんまり年相応のことはさせてあげられなかったから……」
「……………………」
入学してからと言うもの、常にピリピリイライラしているように見えるフィンを、ソフィアは机に突っ伏したままの腕の隙間から眺めやる。
「…………私がこの学園に入るの……やっぱりイヤだった……?」
しゅんとしたように綺麗な眼で見上げるソフィアと目が合って、フィンはうぐっとたじろいだ。
「…………そんなことないよ。俺はいつだってソフィアの味方だよ」
じっと見つめてくるグレーの瞳に、開戦早々に白旗を掲げたフィンは、ハァとため息を吐いて降参だとでも言うように両手を上げた。
「ーーごめん、ソフィアが黙ってこの学園を受けたのがちょっと寂しくて、変な虫がつかないかばっかり気になって、すこし意地になってたかも……」
「フィン……っ」
しゅんとして視線を落とすフィンに、ソフィアが身体を起こしてその瞳を潤ませる。
「ーー本当にごめんね……?」
犬耳の幻覚が見えそうな勢いでうるうるとその瞳を潤ませてソフィアを上目遣いに見るフィンに、ソフィアががばりと抱きついた。
「ううん、私も、相談もしなくてごめんね……っ!!」
「ううん、俺こそ……っ!!」
教室の一角で何やらひしっと抱き合う姉弟を、クラスメイトは遠巻きに眺めやる。
しかしてその何人かは見てしまう。
ソフィアの抱き心地を堪能するフィンが、その死角でニヤリと笑い、その様に顔を強張らせるクラスメイトに、笑顔で圧を掛けるその姿をーー。
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