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第2章 東アジア攻略編 

第1章 東アジア攻略編 その3

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第1章 東アジア攻略編 その3

1940年6月11日20:00
第15水雷戦隊の第2小隊の旗艦那珂は特型改駆逐艦8隻を率いて、接近する軽巡洋艦と駆逐艦を屠るべく35ノットで突進していた。

通常は距離15キロで魚雷は発射されるこれで命中率はほぼ40%である、しかし、指揮官の加納大佐は敵の反撃力が小さい事を事前に知らされていたので、水雷戦の権威志摩中将に嘆願して10キロ迄接近する許可を得ていた。これだと命中率は50~60%に跳ね上がる。

ただ敵側に重巡洋艦やそれ以上の砲撃力を持つ戦力がある場合は15キロで攻撃するよう言明されていた。

20:20那珂以下9隻より1隻当たり8本計72本の酸素魚雷が発射された!

魚雷発射管は船体に格納すべく降ろされて行く、降ろして魚雷の再充填を行うのだ。普段は魚雷発射管は収納され艦上には見られない。

戦闘時に魚雷を充填して船体より持ち上げられて戦闘配置に就くのだ。普段は魚雷は充填されず駆逐艦で一番防御力の高い20センチ甲版で守られた弾薬庫に格納されローラーで発射管迄運ばれ充填される。

こうしておけばむき出しの魚雷発射管が損傷する事も無く充分に威力を発揮できたのであった。だから普段は魚雷発射管が無いので各国は日本海軍は戦争開始まで魚雷を持たない駆逐艦や巡洋艦だと錯覚していた。

第1小隊は更に敵艦隊に接近して15キロで主力部隊に72本の魚雷を発射した。第16水雷戦隊は回り込み中で後15分で到着する予定だった。

第1小隊は敵水雷戦隊と砲撃戦に入っていた。距離10キロでは命中弾はあまり期待できない。


敵水雷戦隊と砲撃船が始まった直後敵方に次々と魚雷が命中していく。駆逐艦等は次々と爆沈していく。酸素魚雷の威力は凄まじい。

軽巡には2本命中した為二つに折れて轟沈して行った。残りの数隻が大破炎上して沈みつつあった。

敵の水雷戦隊はほぼ壊滅していた。

更に戦艦群にも第2小隊の魚雷が到達し、先頭の軽巡に命中していく暗闇に次々と火柱が上がり遠くからは奇麗に見えた。

3隻の軽巡には2~3本が命中しそれぞれ大破炎上していった。流石に戦艦は2~3本では沈まないが炎上しているようだ。

敵戦艦群が炎上停止する中味方の戦艦部隊が接近してきた。動かない物は標的に過ぎない。

高木中将とラムセー中将は第1次大戦からの知り合いだ。

高木は無線でラムゼーに呼びかけ、無駄に部下を死なすな!後は俺が上手くやるので任せろ!

ラムセーも動かない自分の艦隊を見てため息をつき白旗を上げた。


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