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第1章 雌伏編

 第1章 第2節 雌伏編 その6

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新・三国志 第1章 雌伏編 その6 

西暦100年1月5日 

魔族の襲撃から漸く防衛体制が整い、漢帝国にも落ち着きが戻って来た。 

だが現状はかなり深刻で破壊された装置を修理できる技術者が次回転移予定のメンバーの中にしかいない事。 

また一時的だが未来との接触が断たれた為、もう一度転移ポイントを探すことがかなり難しい事等、現状では手の打ちようが無かった。 

洛陽の基地は大損害を受けたが、長安の方は別のチームが監督していた。 

130年に秦王竜星玄率いる2000名の部隊が現地のタイムシェルターから目覚めるので、解決はそれ以降となりそうだ。 

これはチームが異なり、何かあった時の為情報は遮断されているので、魔族も察知できていなかった。

地球上にある7つのチームは全て別行動である。 

ただ未来の方からも恐らく捜索チームが作られ、探す準備に入っている事は確実でそちらの結果が出る方が早いかもしれない。 

兎も角残る要員で出来る事をやる500名の残存部隊はこれからこき使われるのである。 

残っていた和帝が選んだ最高位にある宋王劉正倫を新たな正帝とし、残る3王に清華王劉帯を加えて、4副帝を奉り皇室会議は動き出した。 

その下にある20補佐官・首席補佐官と2名の副補佐官は新たに下位の者が就任する。 

各省庁の長官と近衛軍・各地の守備軍らも新たに選び直す作業が必要だった。

和帝が残した優秀な文・武官が健在なのでこの時は上手く体制を維持できた。 

問題の敵魔族の動向と組織の探索は各地に配備されている8個騎士団が鋭意活動中である。 

和帝の残した素晴らしい組織はその活動を止めずに、

正確に次の手を打つべくあらゆる事態を検索し行動していた。 

洛陽を守る天武と鳳凰騎士団、長安を守る聖光と臥龍騎士団は文字通りの精鋭部隊で魔族に対して引けを取るものでは無かった。 

捉えたミゲロの情報から魔族には7人の王がいて地球の各地をそれぞれ縄張りにしていて、現在魔獣使いアスタロテ以外はシェルターで眠っているようだ。 

魔神ダーラの命令で動いていて、魔神は恐らくオリオン腕(星の集団の一つ銀河には10以上の腕がある)の何処かに本拠地があり、その他の星系を侵略しているようだ。 

地球はアスタロテが動いていた、現在はインド南部で行動し、同じく未来からのチーム(別のチームとなる。漢帝国とは別)と戦っているようだ。 

未来からはこちらも7つのチームが活動していて、ローマ帝国、パルティア王国、クシャーナ朝、グプタ朝、アステカ文明圏、インカ文明圏、そして漢帝国があった。 

ただ漢帝国のチーム以外は目的を達成し未来へ帰還していた。残存部隊がいるが、緊急用の要員であり、ほぼ現地の運営に任していた。 

この為この後アスタロテの侵攻でグプタ朝が滅ぼされてしまう。二人の魔将軍ゴルセノスとベーネスが今回は侵略を成功させたようだ。 

是は先の話だ。漢帝国は何とか動き出していた。 

20年後長安のチームが覚醒し新たなお話が始まる予定だった。 


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