ささやかな花園―追放されたけど男爵王子との生活は意外にも幸せいっぱい

第１章 そして、男爵のもとへと嫁に

６

私は、第１王子から不貞を働いた罪で婚約破棄を叩きつけられ、










その発端となった当事者の男、「ギリジャ」からは、私が第１王子さまが好きなことを察し、










「お前なんか嫌いだ。婚約破棄してやる！」













　私は、侯爵（こうしゃく）から突然、婚約破棄を叩（たた）きつけられた。







「いいえ。結構です。私から、婚約破棄をさせていただきます」
「え？！」













驚くギリジャ。
みたか。逆婚約破棄である。











「許せない」














目の前には、城下町。その先には広大に広がる森、森、森。













「見てなさいよ！」














王国を追放され、家を追われた。







わたしは、城を飛び出した。