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第1章 そして、男爵のもとへと嫁に

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「バルコニーで少し話さないか?」














第1王子にそう言われ、私は恥ずかしさのあまり、うつむいたまま、うなずいたと思う。








そして顔は多分、赤面していた。






手袋をした手の甲にキスをされそのままエスコートされた。












「良かったら君のことよく教えたくれないかな?」








それは、安易に私を結婚相手として候補に選ばれたのだと、率直に告げていた。



















時計台の鐘が12時を告げる。









「さあ。お帰りなさい。シンデレラ」












私は王子に言われるがまま、帰り支度をする。












シンデレラの魔法は解けた。
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